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コンデンサーマイクの基礎知識

たけしゃん
商品レビューへ入る前にコンデンサーマイクの基礎知識を3点ほど解説します。
飛ばして、ランキングを見たいかたは<コンデンサーマイク おすすめランキング ベスト10>を参照ください。
ダイナミックマイクとの違い

音楽で使用されるマイクには「ダイナミックマイク」と「コンデンサーマイク」があります。
大きな違いとしてはコンデンサーマイクではファンタム電源という電源が必要となることです。
ファンタム電源は通常、オーディオインターフェイスやミキサーなどの音響機器に供給機能がついています。

そのため、コンデンサーマイクはファンタム電源の供給に対応した音響機器に繋げないと使えません。
代わりにダイナミックマイクでは録れないクリアで情報量豊かな音で録ることが可能です。

静かな環境で録音できるのであれば、コンデンサーマイクのほうが解像度の高い音が録れます。
そのため、レコーディングではコンデンサーマイクを使用することが多いです。
指向性

マイクの指向性とはマイクが音を拾う位置(角度)です。
主に音楽で使うコンデンサーマイクの指向性は「単一指向性」です。

単一指向性は正面の音をメインに収音するので、声や楽器の収録に適しています。
ボーカル・ナレーション・楽器の録音では、基本的に全て単一指向性を使用します。
他の指向性については、それぞれ使うシチュエーションが下記のようにある程度決まっています。
指向性 | 特徴 |
![]() 単一指向性 | 正面の音のみを拾う 1人で使う場合に最適 |
![]() 双指向性 | 前後の音を拾う 対談などで便利 |
![]() 無指向性 | 360度の音を拾う 会議室などで便利 |
コンデンサーマイクは大体5万円以上から、複数の指向性に対応した製品が主流になっていきます。

また、audio technica AT2050のように2万円台でも複数の指向性に対応した製品もありますね。

とはいえ、1人でライブ配信・レコーディングをやる分には単一指向性だけあれば問題ありません。
たけしゃん
USBマイクとXLRマイク

XLRマイクとは音楽制作で用いられる、一般的なマイクのことです。

PCに接続して使用するにはオーディオインターフェイスが必要となります。

対してUSBマイクとはUSB端子でPCやゲーム機などに直接接続できるタイプのマイクです。

USBマイクとXLRマイクは根本的なマイクの仕組み自体は一緒です。
そのため、USBマイクもコンデンサーマイクとダイナミックマイクの両方が存在します。

USBマイクの異なる点はマイク自体にオーディオインターフェイスが内蔵されていることです。

そのため、USBマイクをオーディオインターフェイスに繋げることはできません。
また、USBマイク内蔵のオーディオインターフェイスは簡易なものです。
本格的な音楽制作で使うにはXLRマイクとオーディオインターフェイスという組み合わせのほうが適しています。

なので、DTM・歌ってみたでの利用ではXLRマイクを購入することをおすすめします。
本記事でもXLRタイプのマイクを取り上げて解説していきます。
ちなみに配信やテレワークなら単独で使えるUSBマイクのほうが手軽です。

USBマイクをお探しの方は下記記事を参照ください。
コンデンサーマイク おすすめランキングベスト10

それでは、おすすめのコンデンサーマイクをランキング形式で解説していきます。
ランキングでは主に5,000円~70,000円程度の範囲で製品を選出しました。

高価格帯のマイクは後述の<プロユースのコンデンサーマイク>で紹介します。
また、2万円以下の低価格帯マイクに絞ったおすすめ製品は下記記事を参照ください。
それでは、ランキングの解説を進めていきます。
10位 RODE NT2-A

項目 | 内容 |
指向性 | カーディオイド 双指向性 無指向性 |
本体機能 | PAD ハイパスフィルター |
本体重量 | 860g |
RODEの低価格コンデンサーマイク、ベストセラー製品NT2-Aです。
指向性の切り替え、ローカットフィルター、感度切り替え機能が搭載されています。

音質は中高音域が強くなっており、ボーカルなどが目立ちやすい音です。
高音がややぎらつくので、人によってはEQなどで調整が必要です。僕は必要でした。
またマイクが860gとかなり重たいのでスタンドを選びます。

卓上マイクスタンドではマイクの重量を支えられず使用不可なものが多いです。
ガッチリしたマイクスタンドを選びましょう。
また、付属品はスタンド接続用のスタンドマウントと専用ポーチがついています。


良いマイクではありますが、今は5万円くらいになっちゃったんですよね。
そうなると、普通にLEWITT LCT 440 PUREとかaudio technica AT4040のほうが良いなと思っちゃいますね。
9位 SENNHEISER MK4

項目 | 内容 |
指向性 | カーディオイド |
本体機能 | なし |
本体重量 | 485g |
マイクメーカーで有名なゼンハイザーのコンデンサーマイク MK4。
4万円程度で買える、音質良好なマイクです。
音はクッキリとしつつ、特性はフラットなのでボーカル、楽器以外にもナレーションなどにも合いそうです。
歌詞が聴こえやすくて、ボーカルが前に出てくるので良いですね。
マイク重量が485gと重ためなので、マイクアームでアームをいっぱいに伸ばすとやや不安定になります。

できれば、ブームスタンドなど安定したマイクスタンドを用意しましょう。
ゼンハイザーなので造りもしっかりしていますし、価格の割に質の良いマイクです。
8位 Blue Microphones Bluebird SL

項目 | 内容 |
指向性 | カーディオイド |
本体機能 | PAD ローカット |
本体重量 | 約455g |
おしゃれなルックスと確かなクオリティのBlue Microphones Bluebird SL。
昔から3万円台の代表的なコンデンサーマイクと認識されている製品です。
高音域がかなり持ち上がった特性になっており、好みが分かれるマイクです。
僕のイメージ的には女性ボーカルの使用者が多いですね。

Bluebird SLでボーカルとアコギを別々に録った動画がこちら。
録ってみた所感としても、高音が強めに感じました。
僕の場合は歌はすごく気持ちよく録れて、アコギはやや高音弦が目立つ印象を受けました。
ちなみに上位モデルのBabybottle SLは落ち着いたクラシカルな音になっています。

ルックスが好きだけど、音はフラットなものが良いという人はBabybottle SLも検討するとよいでしょう。
Blueのマイクはデザインがおしゃれですが、縦に長いので短いマイクアームだとやや辛いです。

マイクアームを使って卓上で利用したい人はBlue製のマイクアームのCompassも合わせて購入検討するとよいでしょう。

ちなみにBluebirdはYouTubeの歌ってみた動画で良く使われていますね。
Novelbrightの竹中さんがカバー動画で使用されているのもあって、かなり人気が高いマイクです。
7位 AKG C214

項目 | 内容 |
指向性 | カーディオイド |
本体機能 | PAD ローカット |
本体重量 | 約280g |
プロでも良く使われるメーカーとして有名なAKGからAKG C214です。
プロのレコーディングスタジオで定番となっているC414 XLIIを基にDTMer向け安価版として発売された製品です。

初期状態で高音が強めにチューニングされています。
ボーカルやアコギの性質によってはEQでの処理が必要となることもありますが、ボーカル・アコギでは煌びやかでおいしい音が録れるのが強みです。
実際にC214で歌とアコギ録りをした動画がこちら。
やっぱり、音の抜けも良く録れてるので1万円台のマイクよりミックスが格段に楽です。
そして、本体が小さくてコンパクト。重さは280gと非常に軽いです。
マイクアームでも安定するので、自宅での利用が楽です。

大きいマイクのほうが最初はテンション上がりますが、慣れてくると小さくて軽いマイクのほうが断然良いです。
YouTube動画の制作、ライブ配信はもちろん、仮歌などにも使える音質です。

以前は3万円で買える代表的なマイクでしたが、2022年の大幅値上げで5万円程度になりました。
そのため、現状ではコスパはかなり悪くなってしまいましたね。
6位 マランツプロ MPM-1000

項目 | 内容 |
指向性 | カーディオイド |
本体機能 | なし |
本体重量 | 約300g |
6,000円程度で買える激安コンデンサーマイク、マランツプロ MPM-1000。
激安ですが、ちゃんとした音で録れるため人気の高いマイクです。
音質は癖なくクリアな音です。
安いマイク特有の音が奥に引っ込む傾向はありますが、普通にキレイに録れるので驚きです。
歌ってみたなどの動画製作やライブ配信、デモ製作には十分使えるレベルです。
マイクの重量も300g程度と軽いので、卓上マイクスタンドでも十分に対応できる上に付属品も豊富についてます。

MPM-1000の付属品
- ショックマウント
- ポップガード
- マイクスタンド
- マイクケーブル
マイクスタンドは簡易なもので別で用意したほうが良いですが、他は普通に使えます。
なお、MPM1000シリーズにはUSBタイプのMPM1000UとXLRタイプのMPM-1000があります。
使い分けとしては下表を参考にしていただくと良いでしょう。
用途 | おすすめ |
歌ってみた | MPM-1000 |
歌配信 | MPM-1000 |
ゲーム配信 | MPM1000U |
音楽用途がメインの方はオーディオインターフェイスと連携できるMPM-1000(XLR)がおすすめです。
また、MPM-1000のほうが付属品がショックマウントだったり、指向性が狭かったりとボーカル向けになっています。

できるだけ、低予算で使えるマイクが欲しい人にうってつけの製品です。
5位 audio technica AT2035

項目 | 内容 |
指向性 | カーディオイド |
本体機能 | PAD ローカット |
本体重量 | 約403g |
audio technicaのエントリーモデル AT2035です。
下位モデルでベストセラーのAT2020と比べると以下の点が強化されています。
- S/N比の向上(低ノイズ)
- 付属品がショックマウントに変更
- 本体にPAD、ローカット機能が追加
まず、S/N比が82dB以上となり、かなり低ノイズに音が録れるようになっています。
音はフラットで原音に忠実な特性になっています。
1万円台のマイクにしては、かなりキレイに録れますね。
付属品は振動ノイズに強いショックマウントが付いています。
AT2020はスタンドマウントだったので、グレードアップしていますね。


さらに本体にはPADとローカットのスイッチが追加されています。


ローカット | 80Hzのハイパスフィルター |
PAD | -10dBの減衰 |
ボーカル録音ではあまり使わないですが、ローカットはエアコンやPCのノイズカットで有効な場合もあるので配信で活躍することはあります。
AT2020と比べると、ノイズ対策が強化されており、より低ノイズに録音できるようになっていますね。

AT2020は1.2万円程度、AT2035は1.9万円程度です。
自宅でレコーディングをしているとノイズ対策は重要なので、予算的にいけるならAT2035がおすすめです。
4位 LEWITT LCT 240 PRO

項目 | 内容 |
指向性 | カーディオイド |
本体機能 | なし |
本体重量 | 約310g |
元AKGのスタッフが立ち上げたオーストリアのマイクメーカーLEWITT。
そのLEWITTのエントリーモデルがLCT 240 PROです。
1万円台だと珍しい、明るくて抜けの良いサウンドが特徴的ですね。
クリアで音の解像度も高く、1万円台のマイクの中ではかなり完成度が高いです。

LCT 240 PROは通常版とValuePackがあります。
通常版はスタンドマウントのマイクホルダーですが、ValuePackは振動ノイズに強いショックマウントが採用されています。

価格は2,000円~3,000円程度の差なので、ValuePackの購入をおすすめします。
本体もコンパクトでショックマウントも使いやすいため、自宅での使い勝手も良好です。

初めて買うコンデンサーマイクとしても、おすすめできる安心の1本ですね。
3位 audio technica AT2020

項目 | 内容 |
指向性 | カーディオイド |
本体機能 | なし |
本体重量 | 約345g |
audio technicaのエントリーモデル、AT2020。
ゲーム実況などで、話し声がクリアに録れると人気のコンデンサーマイクです。
音楽のライブ配信やYoutubeで歌ってみた動画を製作するには十分使えるクオリティです。
サイズ感や重量も程よいです。

また、付属にマイクポーチもついているため携帯性も良好です。

1.2万円程度ながら、音質も付属品の質もかなり良く、売れ続けているのも納得です。
ただ、本格的に歌モノの音源制作をする方や仕事としてボーカル録音を受ける方には音の抜けがイマイチで、品質的に物足りません。
本格的に音源制作する方は上位機種であるaudio technica AT4040を選択しましょう。

逆に自宅でライブ配信したり、趣味で歌ってみたを作るにはAT2020で十分です。
コンデンサーマイクを試してみたい人、スマホの内蔵マイクからのランクアップにはうってつけの製品です。
2位 LEWITT LCT 440 PURE

項目 | 内容 |
指向性 | カーディオイド |
本体機能 | なし |
本体重量 | 約310g |
ここ数年で使用者が増えているLEWITTのコンデンサーマイク LCT 440 PUREです。
4万円程度とは思えない高い解像度で音を収録してくれるコンパクトなマイクです。

程よく煌びやかでクリアな音ですね。
今時のサウンドという感じなので、歌録り、楽器録り全般的に使いやすい音です。
LCT 440 PUREは付属品も質が良く、充実しています。

マイク本体もコンパクトなので、宅録や自宅配信での使い勝手はかなり良いですね。

audio technica AT4040はフラットな特性ですが、LCT 440 PUREは程よく煌びやかで抜けの良いサウンドです。
このへんは好みの問題ですが、僕は歌録りだとLCT 440 PUREのほうが好みですね。
1位 audio technica AT4040

項目 | 内容 |
指向性 | カーディオイド |
本体機能 | PAD ローカット |
本体重量 | 約360g |
audio technica ( オーディオテクニカ )の定番、 ATシリーズからAT4040です。
昔から宅録用のコンデンサーマイクとして、人気がある製品ですね。
AT4040の強みはフラットでクセのないピュアな音質です。
AT4040でボーカルとアコギをそれぞれ録った動画がこちら。
フラットでバランスの良い音で録れる上に、充実した情報量で物足りなさもありません。
非常に使いやすくて、万人にお勧めできるマイクです。

ボーカル録りはもちろん、アコギの録音もバッチリです。
バランスの良い、非常に聴きやすい音で録れます。

付属するショックマウントもプラスチック製だったAT20シリーズと比べ、金属製になり耐久性に優れています。

人気の歌い手、DTMerの使用者も多く、僕も仮歌の仕事で良く使っていました。
AT4040は1本持っておくと、すごく便利なマイクですね。
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プロユースの高級コンデンサーマイク

たけしゃん
ランキングとは別に参考でプロユースのコンデンサーマイクも解説していきます。
価格帯的に10~30万円程度の製品が多く、プロアーティストの自宅スタジオで使用されていることも多いですね。

ただ、高級マイクのスペックを引き出すにはオーディオインターフェイスなども良いものが必要です。

マイクだけ良いものを買っても効果が薄いため、予算振りには気を付けましょう。
audio technica AT4050

項目 | 内容 |
指向性 | カーディオイド 双指向性 無指向性 |
本体機能 | PAD ローカット |
本体重量 | 約510g |
プロ使用者も多い、audio technica ( オーディオテクニカ )のAT4050です。
ボーカル・アコギを中心に万能なマイクです。
AT4050でボーカル録音したサウンドがこちら。
特性はAT4040と同じくフラットな万能で使いやすい音です。
AT4050のほうがツインダイアフラムで情報量が多く鮮明に出音が録音できます。

クリアでクッキリとした音が録れるので、ミックスでもボーカル特性に合わせて色付けしやすいです。
10万円を切る価格帯ですが、レコーディングスタジオに常設されていることが多く、信頼度の高さが伺えますね。

プロユーザーを見ると、NulbarichのJQさんなどNEUMANNのマイクと併用されている方が多いです。
僕も普段はNEUMANN TLM 102とAT4050を使っています。
NEUMANN TLM 102

項目 | 内容 |
指向性 | カーディオイド |
本体機能 | なし |
本体重量 | 約260g |
プロユースのコンデンサーマイクメーカーで最も有名なNeumann。
そのNeumannが一般ユーザー向けに販売したマイクがTLM 102です。
僕も長年、メインのコンデンサーマイクとして使用していますが非常に使いやすいです。

6kHZ以上の高音を軽くブーストしたチューニングになっており、ボーカル・アコースティックギターがクリアかつ、自然な音で録れます。
また、小さくて軽いため自宅での使いまわしが非常に楽。
卓上マイクスタンドでも余裕で安定します。

プロアーティストだと大石昌良さんがライブ配信などで使用されています。
本格的な音楽活動や音楽のお仕事をしたいと考えている人におすすめのマイクです。
NEUMANN TLM 103

項目 | 内容 |
指向性 | カーディオイド |
本体機能 | なし |
本体重量 | 約600g |
見た目はTLM 102にそっくりですが、実物は一回り大きいTLM 103。
レコーディングスタジオの超定番マイク、NEUMANN U 87aiと同じ設計思想を用いたダイアフラムを使用。
価格も2倍近いため、TLM 102と比べると音の解像度がくっきりして豊か。

どこかの音域が出てる感じもなくバランスよく、煌びやかな音です。
レコーディングでTLM 103が良くてTLM 102買ったけど合わなかった…という声は割と良く聞きます。
キャラクターや質感が結構違うので注意しましょう。
パッと見たイメージよりは重いため、マイクスタンドはガッチリしたものを使いましょう。

プロミュージシャンでは山崎まさよしさんがデモ音源の仮歌用マイクとして使用されています。
AKG C414 XLII

項目 | 内容 |
指向性 | 9段階 |
本体機能 | PAD ローカット |
本体重量 | 約300g |
AKGのプロユース定番コンデンサーマイク、C414 XLII。
アコースティックギターを録る時に使用されることが多い印象です。
C414にはXLSとXLⅡがあります。

弾き語りだとXLⅡのほうが輪郭も出やすく歌やギターが埋もれにくい特性のため、相性が良いですね。
一方でC414 XLSはフラットなので、ボーカルからギター、ドラムなど色んな楽器で使われています。
プロアーティストでは秦基博さんがプライベートスタジオのアコギ録りでAKG C414 XLIIを使用していますね。
僕も両方使ってみましたが、ボーカルやアコギ録りではC414 XLIIのほうが好みでした。
煌びやかですが、派手さはなくて上品で良い音が録れてます。
本体機能も豊富なので、1本で色んな使い方ができる便利なマイクですね。
Universal Audio UA Bock 187

項目 | 内容 |
指向性 | カーディオイド |
本体機能 | PAD ローカット FATモード |
本体重量 | 約725g |
プロユースの音響機器メーカーUniversal Audioが2023年5月に発売したUA Bock 187です。
NEUMANN U87をインスパイアしたクラシックなトーンをモダンに磨き上げたサウンドが特徴のマイクです。
世界的なマイクデザイナーであるDavid Bock氏がマイクデザインを行い、カリフォルニアのUAカスタムショップでハンドメイドされています。

全体的にはFATでクラシックなトーンですが、高音は煌びやかで今時なサウンドでもあります。

ボーカル
アコースティックギター
音の質感がよく、録っていて非常に歌いやすかったです。
メインのボーカルマイクとして使い勝手が良いマイクですね。
また、本体にはローカット、PADの他にFATモードに切り替えるスイッチがついています。

FATモードは10〜400Hzをブーストしたモードで低音域が強くなります。
Normalモード
FATモード
アコースティックギターを聴き比べると、FATモードは低音弦の音が前にきているのがわかります。
アコギ録りでややマイクを離して録る際などはFATモードにすると、程よく低音域も入ってくれますね。

ボーカルマイクとしてはもちろん、FATモードを活用することで1本で色んな役割をこなせるマイクです。
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ハンドヘルド型コンデンサーマイク

最期にライブやスタジオセッションで使用される、ハンドヘルド型コンデンサーマイクを紹介します。
ハンドヘルド型コンデンサーマイクとは、ライブの現場で使えるようにチューニングしたコンデンサーマイクのことです。

ハンドリングノイズやハウリングを抑制するように調整されてます。
プロアーティストのライブでも、ハンドヘルド型コンデンサーマイクは良く使用されていますね。

また、昨今はライブハウスからライブ配信することも多く、配信の音質を上げるためにハンドヘルドコンデンサーを使う人が増えています。
なお、ダイナミックマイクと比べるとハウリングしやすくはあります。
イヤモニの導入もセットで検討すると、ハウリングの心配も減り、より使いやすいですね。
audio technica AE3300

項目 | 内容 |
指向性 | カーディオイド |
本体機能 | PAD ローカット |
本体重量 | 約300g |
audio technicaのハンドヘルド型コンデンサーマイク AE3300。
世界中でベストセラーになったAT4033aと同じユニットを搭載し、ハウリングを抑制するチューニングをが施されてます。
音質的には素直で癖のない、フラットな周波数特性でaudio technicaらしい音質です。
やっぱり、ダイナミックマイクで録るよりは音の立体感があって良いですね。
スタジオで使ってみた感じではハウリングにも強くて、ハンドヘルド型コンデンサーマイクの中でも使いやすかったです。
本体にはPADスイッチ、ローカットスイッチが搭載されてます。

実売価格も3万円程度なので、機能・価格的にも手を出しやすい製品です。
SHURE BETA87A

項目 | 内容 |
指向性 | スーパーカーディオイド |
本体機能 | なし |
本体重量 | 約207g |
SHUREのライブ向けハンドヘルドコンデンサーマイク BETA87A。
プロアーティストの使用者も多く、最近のアーティストではSaucy Dogのボーカル石原さんが使用されています。
コンデンサーマイクらしい、高音の伸びとレスポンスがBETA87Aの特徴です。
煌びやかな高音がハイトーンな男性ボーカルや女性ボーカルと相性が良いですね。

実際にBETA87Aでボーカルを録った動画がこちら。
ハスキーな声の広い具合などがコンデンサーマイクらしくて良いですね。
マイク本体は他のマイクと比べて、細くて長いビジュアルになっています。

BETA87Aは重量207gと非常に軽いので、長時間持っていても疲れにくいのも良いですね。
なお、スーパーカーディオイドのBETA87A、カーディオイドのBETA87Cがあります。
BETA87Cは公式でも「主にイヤモニを使うアーティストを想定」となっています。

BETA87Aはフロアモニターでも割と大丈夫なので、基本的にはBETA87Aが良いと思います。
audio technica AE5400

項目 | 内容 |
指向性 | カーディオイド |
本体機能 | PAD ローカット |
本体重量 | 約330g |
メーカーの説明ページで「究極の音質を持つ」と紹介されているハンドヘルド型コンデンサーマイク AE5400。
メーカーさん側の音質に対する自信が伺えますね。
AE5400はAT4050と同じダイアフラムを搭載した本格的なコンデンサーマイクです。

使用しているアーティストも多く、ライブ用のコンデンサーマイクとしては定番の製品でもあります。
音質はすごく良いです。
高音から低音までしっかり、キレイに拾ってくれてレコーディング用のコンデンサーマイクと差がありません。
AE5400を使って、ボーカル、コーラス、アコギを別々に録った動画がこちら。
録っていて、音めちゃくちゃ良いな!と驚きました…(笑)。
AT4050と同じダイアフラム使ってるというのは伊達じゃないですね。
実売価格も4.6万円程度とハンドヘルド型コンデンサーマイクの上位モデルにしては安いです。
これだけの音質なら、ライブ・ライブ配信・動画制作・デモ制作など全部こなせるのでコスパめちゃくちゃ良いです。
SENNHEISER e965

項目 | 内容 |
指向性 | カーディオイド スーパーカーディオイド |
本体機能 | PAD ローカット |
本体重量 | 約396g |
SENNHEISERのハンドヘルド型コンデンサーマイク 上位モデルe965。
レコーディング用の高級コンデンサーマイクと同等の大型デュアルダイアフラムを搭載した製品です。
高音から低音までしっかりと拾ってくれますが、特に高音がキレイに抜けてきます。
実際にe965でボーカルとアコギを別々に録った動画がこちら。
低音域のハスキーなところも、2:54あたりからの高音の録れ方もすごく良い感じです。
ハイエンドモデルだけあって、レコーディング用のコンデンサーマイクと比べても負けてないですね。
e965はハンドヘルド型コンデンサーマイクには珍しく指向性切替機能がついてます。
マイクのグリル部分を外すと、スイッチがあって単一指向性か超単一指向性か選択できます。

指向性切替できるのは地味に便利ですね。
パフォーマンや演奏形態が変わると、最適な指向性選択も変わったりしますが、その際にマイク変えずに対応できますからね。
実売価格で6.8万円程度しますが、長く付き合うマイクとしては機能性・音質面的に申し分ない1本です。
NEUMANN KMS104

項目 | 内容 |
指向性 | カーディオイド |
本体機能 | なし |
本体重量 | 約396g |
有名ブランドNEUMANNのハンドヘルド型コンデンサーマイク KMS104です。
森山直太朗さん、大石昌良さん、青葉市子さんなど、シンガーソングライターで使用されてる方が多い製品です。
僕もメーカーさんから借りて、使ってみましたが高音域が豊かで繊細に音を拾ってくれます。
ウィスパーやハスキー系の声とは相性が良く、僕自身も使っていて歌いやすいマイクでした。
KMS104で歌とギターを録った動画
KMSシリーズは3種類のマイクがあります。

機種名 | 特徴 |
KMS104 | 単一指向性の万能なマイク |
KMS104 PLUS | KMS104から低音域を拡張させ 女性ボーカルに最適化したマイク |
KMS105 | スーパーカーディオイドで 音の被りを更に抑えたマイク |
オーソドックスなのはKMS104ですが、ハウリングを意識するなら指向性が狭くて周りの音を拾い辛いKMS105が良いですね。
プロアーティストの使用者も多い、憧れのライブマイクです。
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コンデンサーマイク まとめ

ぎたすけ
たけしゃん
コンデンサーマイクの特集でした!
こうやって見ると、マイクは定番が強いイメージですね。
10年前と比べて新製品がいくつか増えたものの、傾向は大して変わってない感じがします。
また、マイクだけ高級でも効果は見えづらいです。
オーディオインターフェイスなど周りの機材だったり、部屋の音響の整理だったり。

全体の環境を整えないと、マイク以外の要素がボトルネックになってしまいます。
そんなわけで、アマチュアが自宅で使うマイクとしておすすめなのはこちら。
おすすめマイク
合わせて、オーディオインターフェースも1万円以上の物を購入するとよいでしょう。
コンデンサーマイクはプロアーティストを見ても、価格帯はピンキリですね。
自宅スタジオを構えている方はNEUMANNの高級マイクなど利用されています。
アマチュアなら3~4万円のマイクで十分な印象ですが、ボーカルならマイクにはこだわりたいもの…。
色々試して自分のお気に入りマイクを探してみましょう。
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コンデンサーマイクのよくある質問
初心者向けのコンデンサーマイクの予算は?
1万円程度で考えておくとよいです。今後、本格的に活動していくつもりなら予算3万円くらいがおすすめです
USBとXLRマイクってどっちが良いの?
音楽制作をやるなら音質や機能面で、オーディオインターフェイスを用意してXLRマイクを使うのが良いです。ゲーム配信やテレワークならPCやゲーム機に直接接続できるUSBが手軽で便利です
コンデンサーマイクってライブでも使えるの?
使えなくはないですが、環境的に適さないことが多いです。ライブ向けに作られているハンドヘルド型コンデンサーマイクなら、アマ・プロ問わずライブで使ってる人がたくさんいます
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