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指向性とは
たけしゃん
指向性とは「音波の強さが方向によって異なる性質」のこと。
音に関する話だとスピーカーとマイクで指向性という言葉が使われます。
- スピーカー…特定方向にだけ音を出力する
- マイク…特定方向の音だけ拾う
このように指向性はスピーカーとマイクでは逆の意味合いになるので注意が必要です。
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スピーカーの指向性
スピーカーの指向性は音楽…というより大会場や特定場所でのアナウンスで活用されます。
スピーカーの指向性事例
- 迷子の案内でフロア全体に聞こえる指向性のスピーカー
- 特定の商品コーナーにだけ聞こえる超指向性のスピーカー
…など。
周知する範囲によって使い分けられています。
会場設営側が最適化するので、プレイヤー側がスピーカーの指向性を意識することはありません。
マイクの指向性
マイクは音を拾う角度を選択するために指向性が設定されています。
マイクの指向性事例
- ボーカルの歌声だけピンポイントで録音したい
- 会議全体の音を録音したい
- 対面で話している2人の声だけ録音したい
…と事例はこんなところ。
以前であれば、ボーカルの歌声だけピンポイントで拾えればよかったわけです。
しかし、昨今だと配信やコラボが多くなってきて様々な指向性マイクを理解しておく必要が出てきました。
たけしゃん
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指向性マイクの種類
たけしゃん
マイクの指向性には3種類あります。
※出典:ヒビノ株式会社HPより
指向性 | 特徴 |
無指向性 | 360°の音を拾う |
単一指向性 | 正面の音のみ拾う |
双指向性 | 前後の音のみ拾う |
マイクの指向性は上記の3種類に分かれます。
3種類全てに対応しているマイクもあれば、どれか1種類のみ対応のマイクもあります。
それぞれの特徴や使用する場面を掘り下げて解説していきましょう。
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無指向性
- 全方面の音を拾う
- 雑音など入りやすいので音楽には不向き
- 会議など多数が話す場に最適
無指向性は360度の音を拾う形式です。
会議など、いろんな方角からの声を漏れなく拾いたい場合に使用されます。
雑音も多量に拾いますし、スピーカーから拾った音を出力するとハウリングするため音楽では使いません。
単一指向性
- 正面の音のみ拾う
- 周りの雑音を拾いにくく、ハウリングにも強い
- 音楽では最も良く使用される
単一指向性は正面の音のみを拾う形式。
別名でカーディオイドとも呼ばれます。
音楽やMCなど様々な場面で使われるマイクの一般的な指向性です。
超単一指向性
単一指向性(カーディオイド)の中でも、更に拾う範囲を絞った超単一指向性の「スーパーカーディオイド」「ハイパーカーディオイド」というものも存在します。
いわゆるガンマイクと呼ばれるもので、ロケなど外での撮影で出演者の声だけピンポイントで拾う…などの目的で使用されます。
※超単一指向性のガンマイク
音楽でもギターアンプやドラムなどで超単一指向性が使用される場面はあります。
逆にボーカルは人なので、多少は動きがありますから単一指向性がよく用いられます。
ウィスパーボイスなど生音が小さい人は音量を上げる必要があるため、超単一指向性マイクを用いてハウリングを防いでたりもします。
双指向性
- 前後の音のみ拾う
- 無指向性よりは雑音を拾い辛い
- 対面での会話や演奏に用いられる
双指向性は前と後ろの音のみ拾う形式です。
ラジオのように対談形式で向かい合って話す場合に使用されます。
音楽でも、誰かとセッションする際に使えそうに見えますね。
…しかし、大抵は双指向性マイクは使わずに単一指向性のマイクをそれぞれに立てるようにします。
やはり、ボーカルにそれぞれマイクを立てたほうが音がクリアに聞こえますし、音作りもしやすいからです。
ただ、会場のエアー感が欲しいときに使うのはありなのかもしれません。
そういったわけで双指向性も音楽で使う場面は少ないです。
音楽で使う指向性マイク
たけしゃん
基本的に音楽で使うマイクは単一指向性のみです。
マイクを選ぶときも単一指向性のものを選んでおけば、問題ありません。
ぎたすけ
たけしゃん
無指向性と双指向性は結局使わない
※出典:ヒビノ株式会社HPより
たけしゃん
僕が最初に購入したのは下記のRODE NT-2Aです。
切り替えスイッチで3つの指向性全てに対応可能。
※一番上の指向性スイッチで切り替えができる
しかし…単一指向性以外は全く使いません!
無指向性や双指向性をスタジオセッションなどで活用しようと、チャレンジしたことはあります。
ですが、周囲の音を拾ってしまう上にボーカルの声が遠く感じます。
絶対、単一指向性マイクを必要数用意したほうが良いです。
例えば、シンガーソングライターが対面で演奏し、録音する場合。
双指向性コンデンサーマイク 1本より、ダイナミックマイクで良いので2本用意したほうが確実に良い音で録れます。
音楽以外の用途で使う予定がなければ、単一指向性しか使いません。
超単一指向性の方が良い?
単一指向性マイクを選ぶと、録音範囲が絞られる超単一指向性のほうが良いと思いがち。
確かに超単一指向性のほうが拾う角度が限定化されて、周囲の音を拾いません。
もちろんハウリングにも強いです。
しかし、実際にボーカルやアコギを録る場合は通常の単一指向性で十分です。
超単一指向性は拾う角度がほんとに狭いので、固定位置から全く動かない物体には有効です。
人だと絶対動くので、多少マイクから外れることもあるため指向性は少しは余裕があった方が良いです。
ただし、元々の声量が小さくて繊細な声のボーカルなどは音量を上げつつハウリングを防ぎたいので、超単一指向性のマイクを選ぶのもありです。
自身のボーカルの性質に合わせて選びましょう。
おすすめの単一指向性マイク
単一指向性マイクでもコンデンサーマイクとダイナミックマイクで分かれます。
使用用途で選ぶべきマイクの種類も変わるため、本章ではそれぞれを1本ずつご紹介していきます。
単一指向性 ダイナミックマイク
ライブハウスやリハーサルスタジオでは必ずと言っていいほど常設されているマイク。
SHURE SM58です。
単一指向性のダイナミックマイクでハウリングに強く、主にボーカル向きマイクとして使用されています。
正面以外の音は拾わないので、ステージ上でバンドの音が混じり合ってもボーカルの声だけ綺麗に拾ってくれます。
その代わり、ボーカルの口がマイクから外れると音を全然拾いません。
歌詞やギターを見るときに視線と一緒に口がマイクから離れないように気を付けましょう。
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単一指向性 コンデンサーマイク
レコーディングスタジオではAKG C414が非常に有名ですが、その安価版AKG C214です。
単一指向性のみ対応しており、ボーカル・アコースティックギターを録音するのに適しています。
実際にボーカルとアコギを録った動画がこちら。
音は高音が強めにチューニングされていて、ボーカル録りやアコギ録りには使いやすいですね。
C214は本体サイズが小さく、軽いため取り回しも楽なのも良いところです。
卓上マイクスタンドでも問題なく使えるため、宅録には最適なモデルです。
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指向性マイク まとめ
- 指向性は「音波の強さが方向によって異なる性質」のこと
- 指向性には「無指向性」「単一指向性」「双指向性」がある
- 音楽で使うマイクの指向性は「単一指向性」
ぎたすけ
たけしゃん
マイクの指向性についての解説記事でした!
指向性の理解はマイクに音が入りやすい位置の把握にもつながります。
マイキングの基本にもなるので、覚えておくとよいでしょう。
また、単一指向性しか使わないにしても配置位置によって音が変わってきます。
ボーカルだと声質によってマイクとの適切な距離感が違ったりもします。
いろんな角度や距離から実験的に音を録ってみると色々わかることがあるので、おすすめです。


