ぎたすけ
たけしゃん
飛ばし読みガイド
ボーカルマイク
たけしゃん
ボーカルマイクとは主にライブで使われるマイクのことを指します。
レコーディングで使われるコンデンサーマイクとは異なり、手で持って使えてハウリングに強いのが特徴です。
…で、そのボーカルマイクは主に2種類に分かれます。
ボーカルマイクの種類(タップで解説へ飛ぶ)
ダイナミックマイク
- 頑丈で湿気など環境変化にもそこそこ強い
- ハウリングに強くアタックが強いボーカルでも大丈夫
- プロユースの定番モデルでも1~2万円で買える
- 音質はそこそこ。繊細な表現は難しい
ザックリ言うと、音質はまあまあだが頑丈でハウリングに強いのがダイナミックマイク。
どこのライブハウスにも常設されているマイクでもあります。
ロックでパワフルなボーカルはダイナミックマイクが向いてます。
また、野外など環境依存しそうな場所でも使いやすいので万能なマイクです。
ハンドヘルド型コンデンサーマイク
- 音の解像度が高く、繊細な表現も拾ってくれる
- ハウリングにも割と強くハンドマイクで十分使える
- 取り扱いが繊細で湿気や環境変化には弱い
- 値段が高く、2万円後半くらいから10万円以上するモデルもある
ザックリ言うと、音質は良好だけど取り扱いが繊細で高いのがハンドヘルド型コンデンサーマイク。
ライブでハンドマイクとしても使ってもハウリングしないように調整されているマイクです。
倍音が多いハスキーな声質のアーティストやウィスパーのような繊細な歌声の方は好んでハンドヘルド型コンデンサーマイクを使用します。
なお、通常のコンデンサーマイクだと取り扱いが繊細でハウリングも起こしやすいため、ライブでは使用することは基本ありません。
弾き語り系のプロアーティストを見ていると、テレビなど収録では無線型ダイナミックマイク。
自身のライブでは無線型も対応しているハンドヘルド型コンデンサーマイクを使用されている方が多いですね。
また、アタック感が激しいボーカリストはダイナミックマイク。
逆に倍音を多く含んでいたり、ウィスパー気味な繊細な声質の方はハンドヘルド型コンデンサーマイクを使用されている例が多いです。
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ライブ用のマイマイクを持つメリット
ライブハウスにもスタジオにもマイクは常設されています。
よって、個人でライブ用にマイクを所有する必要があるか?というと別にありません。
しかし、マイマイクを持つことはボーカルとしてプラスになる点が多いです。
ざっとマイマイクを持つメリットを上げてみると…。
自分の声の特性に合ったマイクを選べる
マイクは製品ごとに特定の周波数帯域がブースト・カットされるなど調整されています。
男性ボーカル・女性ボーカルそれぞれに最適化された製品も存在します。
また、アタックが強いロックなボーカルとウィスパーボイスに近いボーカルで最適なマイクは全く異なります。
ライブハウスの備え付けマイクは基本は全員一緒。ボーカルの性質に合わせてマイクが変わることはまずありません。
よって、あなたの声を最大限に活かすにはあなた自身がマイクを選んで持参するしかありません。
場所によってマイクの質が変わらない
ライブハウスやスタジオによって、マイクは毎回変わります。
大半のところはSHURE SM58ですが、同じSM58でもくたびれて出力が下がっているものだと音質が全然違ってきます。
手入れが行き届いている会場ばかりではないので、最も安全なのはあなた自身でマイクを持ち込むことです。
カラオケが好きな人の中でもマイマイクをカラオケ屋に持参する人もいます。
出力が落ちてしまった外れマイクを引くと、歌っていて気持ちよくないからだそうです。
マイクの品質を保つにはマイマイクを買って、自身でちゃんとメンテナンスするのが確実です。
衛生上の心配がない
ライブ用マイクは会場の備え付けのものを使う場合、使いまわします。
口をベッタリつけてるボーカルは結構多いです。
衛生上、気になる人も多いと思うのでマイマイクが持参すれば衛生面でも安心です。
特に最近は感染症対策という観点も超重要なので、少なくともボーカルはマイマイクを持つことを強くおすすめします。
おすすめのボーカルマイク ベスト10
たけしゃん
それでは、ライブで使用するボーカルマイクのおすすめをランキング形式にして解説していきます。
ボーカルマイクにも色んな種類があるので、3つの基準で点数付けしていきます。
- 音質…音の解像度、クリアさ
- 汎用性…ジャンル・場面問わずに使えるか
- 価格…コストパフォーマンスに優れているか
また、数は少ないですがプロアーティストで使用されている方がいるマイクは合わせて表記していきます。
飛ばし読み目次
10位 audio-technica AE6100
AE6100のコメント
国内のマイクを作っているメーカーで有名なaudio-technicaからAE6100です。
ボーカル用にチューニングされており、高音域がややブーストされています。
指向性は超単一指向性なのでハウリングにはかなり強いです。
また、“Dual Acoustic Chamber”と呼ばれるボディ二重構造を採用しているため、ハンドリングノイズが少ないです。
僕も知人からもらって、割と長い間 AE6100を使っていました。
音質は良いし、ハウリングにも強いです。
実際にリハーサルスタジオで使っていても、SHURE SM58より音量を上げてもハウらないことが多かったです。
実売価格1.8万円程度とやや高いですが、使い勝手は良いマイクです。
9位 DPA Microphones d:facto II Vocal
DPA MICのコメント
秦基博さんがライブ用のボーカルマイクとして愛用しているハンドヘルド型コンデンサーマイク DPA Microphones d:facto II Vocal。
SHUREやSENNHEISER(ゼンハイザー)のハンドヘルド型送信機と組み合わせてワイヤレスにも対応します。
超単一指向性で最大音圧も高いため、様々なステージで活躍できます。
倍音が多い声質でも、しっかりと太い音で出力してくれるため、お気に入りと秦基博さんがコメントされていました。
ハスキーな声質やウィスパーな歌い方のボーカルに適したマイクです。
ただ、無線型とも連携した完全プロユースのマイクなので10万円以上するのでアマチュアで買うのは辛いマイクです。
- 秦基博
8位 SHURE BETA57A-X
BETA57A-Xのコメント
一般的には楽器用マイクとして位置づけられている、SHURE BETA57A-X。
楽器をオンマイクで拾う用途で作られているため、指向性がボーカル用の58シリーズより狭く、中音域が押し出されています。
SHURE BETA57A-Xは中高音が強めで抜けが良いため、ギターボーカルなどを中心にボーカルマイクとして用いられることがあります。
ボーカルマイクで使っても、パワーがあってオケに馴染みやすいので使いやすいです。
一方で指向性は大分狭くなってるので、ハンドマイクで使ったり、動きが大きい人はBETA58A-X(2位)を使ったほうが良いです。
※左がBETA57A-X、右がBETA58A-X
また、ハードロックなどアタック感が強いボーカルはSM58などが良いですね。
逆にポップスなどを伸びやかにを歌う人はSHURE BETA57A-Xは良い感じハマります。
弾き語りのシンガーソングライターだとSHURE BETA57Aをライブ用のボーカルマイクとして使用されてる方が多いですね。
- 秦基博
- miwa
- YUI
7位 SHURE SM58
SM58のコメント
超定番のダイナミックマイク SHURE SM58。
どこのライブハウス、スタジオにも置いてある安心のマイクです。
頑丈で吹かれにも強いのでハードなボーカルでも安心です。
音の抜けはまあまあですが、ノイズも混入しづらくクリアな音で録れます。
実際にSM58でボーカル・アコギ録りした動画がこちら。
1.1万円程度ですが、良い音で録れて耐久性も高いのでコスパは大分いいです。
SM58自体はどこにでも置いてあるマイクなので、持ち込んで使えない心配もありません。
マイクに関連するアイテムも大抵がSM58は対応しているのも良いところです。
やっぱり、業界のスタンダードマイクというポジションは強いんですよね。
何買うか迷ったら、SM58にしとけば安定というくらいに安心感あるマイクです。
- 竹原ピストル
- 山崎まさよし(ギターアンプ用)
6位 AUDIX OM-3
OM-3のコメント
ダイナミックマイクで人気のAUDIX OMシリーズより、価格と品質のバランスが良いOM-3です。
ハウリングに強い超単一指向性で低音~高音までバランスよい、オーソドックスなマイクです。
輪郭がしっかりしているので、ギターやピアノの弾き語りには相性が良いマイクですね。
逆に高音域の抜けもそこまでではないので、キラキラした音質が欲しい人には物足りない部分はあります。
マイマイクとしても良いですが、万人向けなのでイベンターの方が色んなイベントで使用するために買うマイクとして適した製品です。
5位 SENNHEISER e935
E935のコメント
音響機器に定評のあるSENNHEISER(ゼンハイザー)のe935です。
SENNHEISER(ゼンハイザー)のマイクは優れたものが多く、アマチュアでもマイマイクとして所有している方が多いです。
e935は単一指向性で音質的にもいろんな場面で使いやすいマイクです。
中高音域を広げたチューニングで、高音の抜けが良いです。それでいてギラギラ感はないので使い勝手が良いですね。
e935
僕の声質はハイトーンでちょっとハスキーなので、e935は良い感じに拾ってくれて使いやすいです。
ルックスはフルメタルブラックのボディが渋くて、ハンドマイクで使ってもハンドリングノイズも少なく優秀です。
なお、同じe900シリーズであるe945は指向性が超単一指向性に変わります。
基本的な音質はe935と同じくクリアで高音の抜けが良い音質です。
e945
他の楽器の音の回り込みを防ぎたい人は指向性が狭くハウリングに強いe945を選択しましょう。
e935
e945
4位 AUDIX VX5
AUDIX VX5のコメント
AUDIXのハンドヘルド型コンデンサーマイク VX5。
OMシリーズで同じく、素直でクリアな音質。
コンデンサーマイクなので、音の解像度が高くなっています。
指向性は超単一指向性。
本体に-10dBパッドスイッチ、ベースロールオフスイッチがついているため、状況に合わせて音質・音量を変えられます。
ただ、ライブで急に変えるのは怖いので、リハーサルスタジオとかくらいでしか使わなそうです。
クリアな音質や本体での音質調節可能な点から汎用性が高いコンデンサーマイクと言えます。
3位 NEUMANN KMSシリーズ
KMSのコメント
高級マイクメーカーとして有名なNEUMANNが製造しているハンドヘルド型コンデンサーマイク、KMSシリーズです。
繊細な音の表現まで、しっかり拾い上げる高音質はさすがNEUMANN。
プロユースのレコーディング用マイクでのノウハウを活かして抜けのあるクリアなサウンドを実現しています。
倍音が多いハスキーな声質やウィスパー気味な繊細なボーカルにはバッチリです。
KMSシリーズには3種類の製品があります。
- KMS104…単一指向性
- KMS104 PLUS…KMS104を女性用に低音域レスポンスを拡張したもの
- KMS105…超単一指向性
国内、海外問わずプロアーティストのライブやスタジオセッションで使用されているのをよく見るマイクです。
5~6万円するので簡単には買えませんが、ボーカルなら憧れるマイクですね。
KMS104で歌とギターを録った動画
KMS104 PLUSで録った動画
KMS105で歌とギターを録った動画
- 大石昌良(KMS104 Black)
- ジョン・メイヤー
- 森山直太朗
- 青葉市子
KMS104
KMS104 PLUS
KMS105
2位 SHURE BETA58A-X
BETA58A-Xのコメント
SHURE SM58と並ぶ定番ダイナミックマイク、SHURE BETA58Aの現行機種 SHURE BETA58A-X。
SHURE SM58より音圧を上げて、低音域と高音域を広げたマイクになってます。
頑丈で吹かれにも強く、超単一指向性で音を拾う方向が絞られているのでハウリングに強いです。
SM58よりも音の抜けは良くなっており、バンドオケでも存在感ある音質です。
シンガーソングライターだとSM58より、BETA58Aの方が合う人は多いんじゃないかと思います。
ロックな楽曲から、繊細なバラードまで万能にこなせるボーカルマイクです。
SHURE BETA58A-Xはテレビの音楽番組などで良く使われており、名だたるミュージシャンも音楽番組で使用されています。
1位 SHURE BETA87A-X
BETA87A-Xのコメント
SHUREのハンドヘルド型コンデンサーマイク BETA87A-X。
コンデンサーマイクなので、やはり音の解像度が高く繊細なボーカルニュアンスも拾ってくれます。
音域特性は低音域がやや弱く、高音域がブーストされており、音の抜けが良くなっています。
指向性はハウリングしないよう超単一指向性になっています。
BETA87C-Xが基本仕様は同じで指向性のみ単一指向性に変わったモデルになっています。
なお、ワイヤレス対応もしている機種なのでテレビ番組などでも使われることが多いようです。
ライブ用のコンデンサーマイクの中では価格も安い方なので、使ってみたい方にはおすすめです。
BETA87A-X(超単一指向性)
BETA87C-X(単一指向性)
タイプ別のおすすめマイク
ボーカルマイク選びで難しいのは、人の歌声は千差万別であることです。
Aさんに合うマイクがBさんに合うとは限らない。
そこで、ボーカルのタイプ別でおすすめマイクをチョイスしてみました。
製品名をタップで解説に戻ります
- ロックなボーカル…SHURE SM58
- ポップなボーカル…SHURE BETA58A-X
- ハスキー、ウィスパーなど繊細なボーカル…SHURE BETA87A-X
- 複数人で使いまわす…SENNHEISER E935
ザックリと分けると、こんな感じ。
もう少し、細かく用途や価格別に自分に合ったマイクを知りたい方は質問にタップで答えると最適なアイテムを提案するツール「弾き語りすとナビ」を利用してみてください。
価格や使用用途、性別などに合わせて、最適なアイテムを提案してくれます。

ボーカルマイクのまとめ
- ボーカルマイクとはライブで使われるマイクのことを指す
- アタック感強いハードなボーカルはダイナミックマイクがおすすめ
- 繊細なニュアンスを伝えたボーカルはハンドヘルド型コンデンサーマイクがおすすめ
ぎたすけ
たけしゃん
ライブに使うボーカルマイクの解説でした!
改めて、ランキングを振り返りましょう。
項目タップで解説に戻ります
こうやって見てみると、さすがにSHUREが多いですね。
更にボーカルのタイプ別でおすすめマイクを決めると…。
製品名をタップで解説に戻ります
- ロックなボーカル…SHURE SM58
- ポップなボーカル…SHURE BETA58A-X
- ハスキー、ウィスパーなど繊細なボーカル…SHURE BETA87A-X
- 複数人で使いまわす…SENNHEISER E935
こんなところですね。
マイマイクを持っていると歌へのこだわりも強くなれるので、ボーカルなら持っていて損はないですよ。
ライブだけでなくカラオケ好きな人もマイマイクって、結構持ってますしね。
ちなみにレコーディングや宅録で使うマイクはハウリングを気にせず、繊細でクリアな音が録れるコンデンサーマイクがおすすめです。




