LEWITT LCT 440 PUREをレビュー。宅録の定番になりそうな扱いやすいコンデンサーマイク

LEWITT LCT440 PURE

評価:4.5

ぎたすけ

宅録の定番になりそうってことは良い感じのマイクなんだな

たけしゃん

そうだね。録っていて、高音の伸びも良いし、音の解像度も高い良いマイクだなと思ったよ
LCT 440 PUREの評価
音質
 (4.5)
使いやすさ
 (4.5)
価格(40,150円程度)
 (4)
総合評価
 (4.5)
メリット
デメリット
  • 抜けがよく、滑らかな音
  • コンパクトで扱いやすい
  • 付属品の質も良い
  • フラットなマイクが良い人はAT4040 のほうが良い

LCT 440 PUREで録った動画

不思議 / 星野源 アコースティックCover
この記事の著者
音楽ブロガーたけしゃん

ミュージシャン

たけしゃん

tkshan

プロフィール

ギター弾き語りのシンガーソングライター。長年の音楽活動や音楽の仕事で得た知識・経験を基にブログを書いています。
雑誌の音楽記事執筆、音楽専門書の執筆(工学社)、nana公認クリエイター、IPC VOICE STUDIO公認ボイストレーナーです。
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LEWITT LCT 440 PURE

LEWITT LCT440 PURE ショックマウントを取り付けた状態。正面やや斜め
マイクタイプ XLRコンデンサーマイク
指向性カーディオイド
周波数特性20~20,000 Hz
感度27.4 mV/Pa
(-31.2 dBV/Pa)
ノイズレベル7 dB (A)
重量310g
公式HP

オーストリアのオーディオメーカーLEWITTのコンデンサーマイク LCT 440 PUREです。

需要が高い3~4万円の価格帯ですが、評判も良く、LCT 440 PUREの使用者はどんどん増えています。

実際に使ってみると、人気なのも納得できる品質です。

LEWITT LCT440 PURE 下から撮った画像

クリアで程よく煌びやか。低域から高域まで滑らかなサウンドです。

まずはLCT 440 PUREの製品仕様から解説していきます。

飛ばしてレビューを読みたい方は<LCT 440 PUREをレビュー>を参照ください。

カーディオイドマイク

単一指向性の図解

LCT 440 PUREは正面の音を拾うカーディオイドマイクです。

左右の音はあまり拾わないため、声、歌、楽器などの収録に適しています。

なお、LCT 440 PUREには指向性切替の機能はありません。

上位モデルのLCT 441 FLEXは指向性切替が可能です。

複数の指向性を使い分けたい方はLCT 441 FLEXを選択しましょう。

1インチ・ラージダイアフラムを採用

LEWITT LCT440 PURE ダイアフラムをアップ

LCT 440 PUREは1インチのラージダイアフラムを採用しています。

低ノイズかつ、クリアで解像度の高いサウンドを収録できます。

周波数特性は高音域が上がった、ハイ上がりの特性になっています。

LEWITT LCT440 PUREの周波数特性
公式HPから引用

録ってみた感じはハイ上がりではありますが、Bluebird SLやC214と比べるとフラット寄りに感じました。

BLUE Blue Bird
Blue Bluebird SL
C214の正面写真
AKG C214

ハイ上がりの上記2本とフラットなaudio technica AT4040の中間くらいのサウンドに感じますね。

なお、LCT 440 PUREにはPADやローカットといった本体機能はありません。

3~4万円だとPADとローカットは付いてるマイクが多いので、珍しいですね。

付属品

LEWITT LCT440 PUREのパッケージ
LEWITT LCT440 PURE 付属のマイクポーチ
  • ショックマウント
  • ポップフィルター
  • ウィンドスクリーン
  • マイク用バッグ
  • リストバンド
  • ケーブルタイ

LCT 440 PUREは付属品が充実しています。

まず、付属のショックマウントですが、プラスチック製で取付・取外しも簡単で良いです。

LEWITT LCT440 PURE 付属のショックマウント。正面

そして、このショックマウント専用のポップフィルターが付属しています。

LEWITT LCT440 PURE 付属のポップガード

ポップフィルターは磁石でショックマウントに張り付ける形式です。

LEWITT LCT440 PURE ショックマウントとポップガードを取り付けた状態。右側面

ピタッとくっついて逆さにしても取れないので便利です。

ポップノイズの抑制効果もまずまずなので、レコーディング・配信で使い勝手は良いですね。

その他、ウィンドスクリーン、リストバンド、ケーブルタイが付属します。

LEWITT LCT440 PURE 付属のウィンドスクリーン
LEWITT LCT440 PURE 付属のケーブルタイとリストバンド

4万円近辺にしてはかなり充実した付属品ですね。

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LEWITT LCT 440 PUREをレビュー

LEWITT LCT440 PURE ショックマウントを取り付けた状態。正面やや引き
LCT 440 PUREの評価
音質
 (4.5)
使いやすさ
 (4.5)
価格(40,150円程度)
 (4)
総合評価
 (4.5)

それでは、LCT 440 PUREを細かくレビューしていきます。

はじめにメリット・デメリットをまとめると以下の通りです。

メリット
デメリット
  • 抜けがよく、滑らかな音
  • コンパクトで扱いやすい
  • 付属品の質も良い
  • フラットなマイクが良い人はAT4040 のほうが良い

総評するとすごく良いマイクですね。

3~4万円の他マイクとは微妙にキャラクターも違うため、この価格帯の選択肢がさらに充実した印象です。

特に高音域が煌びやかなマイクが良いものの、Bluebird SLやC214だとうるさく感じる人におすすめのマイクですね。

抜けがよく、滑らかな音

LEWITT LCT440 PURE ショックマウントを取り付けた状態。右側面

LCT 440 PUREでボーカルやアコギを録ってみました。

高音域が程よく煌びやかで低音域から高音域まで滑らかに聴こえます。

LCT 440 PUREで録った動画

不思議 / 星野源 アコースティックCover

音の解像度も高いので、モニターも聴きやすく、歌いやすいマイクです。

3~4万円の価格帯だと、Bluebird SLのような煌びやかなマイクとAT4040のようなフラットなマイクに分かれますが、LCT 440 PUREはちょうど中間という感じですね。

Bluebird SLで録った動画

夏音 / 優里 フル アコースティックCover【コードは概要欄に記載】

AT4040で録った動画

結 / Saucy Dog アコースティック Cover

Bluebird SLはかなりキラキラするので好き嫌いは分かれますが、LCT 440 PUREは程よく煌びやかなので万人受けしそうです。

LEWITT LCT440 PURE ショックマウントを取り付けた状態。右上側面

この価格帯ではAT4040と並んで、スタンダードなマイクになりそうな使いやすいサウンドですね。

付属品が使いやすい

LEWITT LCT440 PUREのパッケージ

LCT 440 PUREはショックマウントやポップフィルターが付属しています。

どれも扱いやすく、マイクのサイズも小さいので、宅録や自宅での配信に適しています。

LEWITT LCT440 PURE ショックマウントとポップガードを取り付けた状態。右側面引き

個人的にはこのポップフィルターはとても気に入っています。

磁石なので着脱も楽ですし、マイク正面で固定されるので、セッティング変更時も楽です。

LEWITT LCT440 PURE ショックマウントとポップガードを取り付けた状態。左側面

このタイプのポップフィルターはゲーミングメーカーだと割とあるんですが、音楽系のメーカーは少ないんですよね。

PROSCREEN 101と比べるとポップノイズの抑制力は少し弱いですが、自分は歌録りや配信で使っていても問題ないです。

STEDMAN PROSCREEN101
PROSCREEN 101

歌ってみた、配信の両方をやる歌い手さんにはとても良いマイクだと思いました。

競合製品との比較

製品LEWITT LCT440 PURE
LCT 440 PURE
BLUE baby bottle
babybottle SL
audio technica AT4040
AT4040
メーカーLEWITTBlueaudio technica
指向性カーディオイドカーディオイドカーディオイド
本体機能なしローカット
PAD
ローカット
PAD
音の特性ややハイ上がり落ち着いたサウンドフラットで万能
付属品ショックマウント
ポップフィルター
ケース
ショックマウント
ケース(木箱)
ショックマウント
ケース
実売価格約40,150円約43,000円 約34,800円
ECサイトAmazon
楽天市場
Yahoo!
サウンドハウス
Amazon
楽天市場
Yahoo!
公式ストア
Amazon
楽天市場
サウンドハウス

最後は競合製品との比較です。

ここでは価格帯が近いBlue Baby Bottle SLと比較対象としてよくあがる、audio technica AT4040を選出しました。

どのマイクも良質ですが、キャラクターが若干異なるので、そのへんを解説していきます。

Blue Babybottle SLとの比較

BLUE baby bottle

まずはBlue Baby Bottle SLとの比較です。

音の特性は結構似ていますが、Babybottle SLは暖かくて太めのクラシカルな音です。

my sole my soul / 秦基博 アコースティックCover

対して、LCT 440 PUREはクリアで滑らかな今時のサウンドという印象ですね。

LEWITT LCT440 PURE ショックマウントとポップガードを取り付けた状態。右側面

個人的な印象だと、弾き語りなどはBabybottleのほうが好みです。

ただ、ボーカルレコーディング全般で考えると、LCT 440 PUREのほうが使い勝手は良いかなと感じます。

また、Babybottle SLはマイク本体が縦長で大きいです。

BLUE baby bottleをマイクスタンドに取付したところ2

そのため、宅録や配信ではマイクアームを選ばないとやや使い辛いです。

対して、LCT 440 PUREはコンパクトなので、自宅での取り回しが楽で良いです。

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audio technica AT4040との比較

audio technica AT4040

続いては、audio technica AT4040との比較です。

この2本は音の特性がやや異なり、LCT 440 PUREはややハイ上がり、AT4040はほぼフラットです。

AT4040はクセがなく、とても使いやすいサウンドですが、少し音がこもりやすくはあります。

audio technica AT4040をBX9で接続した

抜けの良い、滑らかな音が好みの方はLCT 440 PUREのほうが合うと思います。

逆にフラットで原音に忠実な音が欲しい方はAT4040のほうが適していますね。

AT8700JでAT4040を取り付けした様子

筆者の個人的な所感ではボーカル録りなら、LCT 440 PUREのほうが好みですね。

AT4040も良いですが、LCT 440 PUREのほうが中高音域が少し上がっており、歌いやすく感じます。

LEWITT LCT440 PURE ショックマウントを取り付けた状態。左側面2

両製品とも素晴らしいマイクなので、見た目や音の特性から個人の好みで選んで大丈夫です。

どっちを選んでも失敗するということはないと思います。

 

LEWITT LCT 440 PURE まとめ

LEWITT LCT440 PURE 外箱
  • 4万円程度で買える使いやすいコンデンサーマイク
  • 音は少しハイ上がりで滑らか。歌録りで使いやすかった
  • 付属品が充実しており、宅録・配信で使い勝手が良い

ぎたすけ

確かに自宅で使うならコンパクトなのが良いよな。部屋狭いし

たけしゃん

そうだね。PCデスクに設置するだろうから、コンパクトなほうが何かと作業が楽だよね

LEWITT LCT 440 PUREのレビューでした。

以前から良いとは噂で聞いていましたが、実際に使ってみたら、やっぱり良かったです。

以前と比べて価格が1.5倍くらいに上がってしまいましたが、それでもおすすめできるマイクです。

配信でも使いやすいので、歌い手の方などにおすすめですね。

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