ぎたすけ
たけしゃん
本記事では安いコンデンサーマイクをランキング形式で紹介します。
XLRマイク・USBマイクをそれぞれ、5本ずつランキング形式で紹介するので、欲しいものを参照ください。
なお、XLRとUSBの違いについては記事内の<USBマイクとXLRマイク>で解説しています。
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コンデンサーマイクとは

マイクは主にコンデンサーマイクとダイナミックマイクに分かれます。
ザックリ言うとコンデンサーマイクのほうが繊細な音が録れますが、電源が必要だったり、モノがデリケートだったりします。
そんなわけで、コンデンサーマイクは主にレコーディングなど静かで激しい動きが伴わない状況で使用されます。

また、最近ではテレワークやライブ配信などにもコンデンサーマイクが使われることも増えました。
そのため、製品の種類も増えているので間違ったものを買わないように基本的なところを解説していきます。
コンデンサーマイクの特徴 目次
ファンタム電源

コンデンサーマイクを使用するにはファンタム電源(48V)での電源供給が必要です。
なお、ダイナミックマイクではファンタム電源は必要ありません。
このファンタム電源はマイクを接続するオーディオインターフェイスもしくはミキサーから供給します。

最近の製品はほとんどがファンタム対応ですが、激安製品は非対応なので気を付けましょう。
なお、USBマイクに関しては本体にファンタム電源が備わっています。
USBマイクとXLRマイク

一般的なコンデンサーマイクは音楽で良く用いられるXLR端子を使って音響機器と接続されます。
PCやスマホにはXLR端子はないため、間にオーディオインターフェイスを挟む必要があります。

対して、USBマイクはUSB端子を使って、直接PCやゲーム機と接続できるマイクです。

仕組みは単純で、マイク内にオーディオインターフェイスが内蔵されています。
USBマイクの内蔵オーディオインターフェイスは簡易なもので、ゲーム機でも使えるものが多いです。

逆にUSBマイクは簡易的な構造なので、音楽制作においては力不足な点が多いですね。
通常のオーディオインターフェイスは専用ドライバなどを用意して、高性能化されています。

特にWindowsユーザーはドライバの関係でUSBマイクだと、DAW(音楽制作ソフト)にマイクが認識されなかったり、音の遅延が発生したりするのでかなり厳しいです。

なので、音楽用途で使う方は通常のXLRタイプのコンデンサーマイクとオーディオインターフェイスを買うのが安定です。
スマホへの接続

マイクをiPhoneなどのスマホに接続して使えるのか?という点も気になるところですよね。
スマホへの対応可否についてはマイクは関係ありません。
オーディオインターフェイスがスマホで使えるかどうか次第です。
なお、iOSとオーディオインターフェイスの接続はUSBカメラアダプタを使用します。

僕も普段はオーディオインターフェイス経由でiPhoneにコンデンサーマイクを繋いで、nanaやライブ配信をやってます。
スマホで使う場合はセットで買うオーディオインターフェイスの対応機種をちゃんとチェックしましょう。
安いコンデンサーマイクの特徴

1万円未満の安いコンデンサーマイクの特徴を価格別でみると、こんな感じですね。
価格帯 | 特徴 |
6,000円未満 | 音質はまあまあ イヤホンマイクよりは大分良い |
6,000~10,000円 | 音楽用途でも使える 配信やテレワークなら十分 |
10,000円~ | 音楽用途でも使える XLRは付属品も良質になる USBは機能や指向性が増える |
そのため、僕は音楽用途の方には6,000円以上の製品を薦めています。
また、1万円前半になるとAKGやaudio technicaといった大手メーカーのエントリーモデルが登場します。
有名メーカーの低価格製品は品質は一定以上をキープして、付属品を減らすことで原価削減してます。

そのため、付属品は少ないですが質自体は上位モデルと同等のものがついてます。
対して、6,000~8,000円あたりの製品は付属品の質はイマイチですが、一通りついてくるパターンが多いです。

最低限、使用するにあたっては問題ないですが、長期的に使っていく中で別売りのアイテムを買い足すことも検討したほうが良いでしょう。
安いコンデンサーマイク ベスト5(XLR)

それでは予算1万円以内のコンデンサーマイクをランキング形式で紹介していきます。
本章はXLRマイク限定です。USBマイクは後半の<USBマイクランキング>を参照ください。
なお、本記事は予算1万円以内に絞ってコンデンサーマイクを解説しています。
1万円以上の製品も含めた総合的なコンデンサーマイクのランキングは下記記事を参照ください。
5位 BEHRINGER C-1

項目 | 機能・スペック |
指向性 | 単一指向性 |
最大SPL | 136dB |
S/N比 | 記載なし |
重量 | 約450g |
実売価格 | 約6,000円 |
低価格製品に定評がある、BEHRINGER(ベリンガー)のコンデンサーマイク C-1。
割と昔から存在する低価格コンデンサーマイクですね。
個人的にはこれ買うなら、絶対マランツプロ MPM-1000を買ったほうが良いですね。

正直、勝っているところが1つもないです。
MPM-1000が登場する前だったら、そこそこ価値があったんですけどね。
音質は高音強めでキンキンするもののちゃんとした音で録れます。
ただ、他のマイクと比べてホワイトノイズ(サーという音)が強く入ります。
オケが鳴ってればわからないんですけど、静かな場面だと少し気になっちゃいますね。
また、付属のスタンドマウントが角度調節して固定できないため、不便です。

マイクスタンドに対して直立に設置する場合は問題ないですが、斜めに角度をつけたマイキングができません。

アコギ録りでは斜め上や斜め下から音を録りたい時は結構あるので、ボーカル以外でも使う人は別売りのマイクホルダーを買ったほうが良いです。
以前は4,000円くらいのときもあったので、どうしても価格優先なら…とも思いましたが、最近は6,000円くらいなので選ぶ理由なくなった感あります。
4位 MXL V67G

項目 | 機能・スペック |
指向性 | 単一指向性 |
最大SPL | 130dB |
S/N比 | 80dB以上 |
重量 | 約589g |
実売価格 | 約9,500円 |
1万円未満のコンデンサーマイクでは昔から代表格である MXL V67G。
最近は選択肢がかなり増えてきたため、影が薄くなってますが相変わらず人気は高いマイクですね。
音的には中音域がやや強くチューニングされており、女性ボーカルに合いやすいマイクです。
その一方で、標準状態で既にコンプレッサーをかけたような音になっており、やや抜けが悪いです。
また、マイク本体のサイズはコンデンサーマイクの中でも大きめ。

※audio technica AT2020と並べてみた
本体重量も589gと重めの部類に入るマイクなので貧弱な卓上マイクスタンドだと支えきれません。
マイクスタンドはKCなどの定番製品を選びましょう。格安品だと危ないです。
また、マイクアームについても2,000円くらいのものだと不安定になる重さです。
価格は上がりますが、audio technica AT8700Jなど安定性が高いものを選んだ方がストレスなく使えます。
1万円台まで予算上げても中音域が強いマイクは意外とないので、女性ボーカルには低価格ではおすすめしたいマイクですね。
3位 TASCAM TM-80

項目 | 機能・スペック |
指向性 | 単一指向性 |
最大SPL | 136dB |
S/N比 | 77dB |
重量 | 約300g |
実売価格 | 約6,000円 |
コスパの良い低価格製品が多いメーカー TASCAMのコンデンサーマイク TM-80です。
さすが、TASCAMで実売価格 0.6万円程度なのに付属品もたくさんついてきます。


スタンドに取り付けるためのショックマウント以外にマイクケーブル、卓上マイクスタンドが付属しています。
どれも、安い感じの造りで質が良いとは言えませんが、TM-80を買えば必要なものが一通りついてくるのはありがたいですね。
ただ、マイクスタンドは不安定でマイキングの自由度もないので、音楽用途の方は別で買ったほうが良いです。

音質的には価格の割にかなり良くて、コスパ視点では超優秀なマイクです。
ちなみに1位のマランツプロ MPM-1000と音質・品質・価格の全てがほぼ一緒です。
最大SPL、S/N比などのスペックまでもが全く一緒。
OEM製品で製造会社が一緒なんじゃないか?って思うくらい一緒です。
違いはマイクに被せるポップフィルターが付属するかどうかくらいです。TM-80は付属せず、MPM-1000は付属しています。

なので、基本はMPM-1000を買えばいいかなと思いますが、在庫がなかったり値上がりしている場合はTM-80もチェックしてみると良いでしょう。
2位 AKG P120

項目 | 機能・スペック |
指向性 | 単一指向性 |
最大SPL | 130dB |
S/N比 | 記載なし |
重量 | 約456g |
実売価格 | 約9,500円 |
プロユースマイクで有名なメーカーAKGのエントリーモデル P120です。
音質・品質共に良好で1万円未満のコンデンサーマイクの中では、間違いなくトップレベルの製品です。
ノイズも少なく、音の感度も良好。
低価格帯のマイクにしては、かなり繊細でキレイな音が録れます。
歌もアコギもクリアで良い感じに録れてます。
このレベルで録れれば、YouTubeもライブ配信も全く問題ないですね。
付属品はスタンドマウントのみです。材質的に重みがあって質は良いです。

コスパで考えると、1位のMPM-1000のほうが優れてますが、製品の品質・耐久性においてはP120のほうが優れてますね。
本体にPADとローカットフィルターの機能もついているのも地味に大きいです。

ローカットフィルター | 300Hz(6dB/oct)以下の 低音域をカット |
PAD | -10dBの減衰 ONにすると音量が下がる |
ボーカルやアコギ録りでPADを使うことはあまりないですが、ローカットフィルターは空調や車の走行音などをカットしてくれる場合もあります。
ライブ配信とかWeb会議の時はローカットフィルターをONにしてみると効果的だったりします。
1万円未満のマイクだとついている製品は他にない気がします。
1位 マランツプロ MPM-1000

項目 | 機能・スペック |
指向性 | 単一指向性 |
最大SPL | 136dB |
S/N比 | 77dB |
重量 | 約300g |
実売価格 | 約6,000円 |
安くて、まともな音で録れると人気のコンデンサーマイク、マランツプロ MPM-1000。
動画制作・ライブ配信でちゃんと使えるレベルで、できるだけ安いマイクという条件ではNo.1です。
コスパで考えると、MPM-1000に勝てる製品はないですね。
音質は癖なくクリアな音で1万円台のマイクに全く劣りません。
音の抜けはやはりいまひとつなところはありますが、6,000円程度でこれだけの音質なのはほんとにすごいなと…。
歌ってみた、ライブ配信、デモ製作ならMPM-1000で全く問題ないですね。
上記の動画を聴いても、言われなきゃ1万円未満のマイクで録ってるとは思えないですし。
スマホの内蔵マイクはもちろん、ダイナミックマイクから乗り換えても音質の差は十分感じられるレベルです。
また、MPM-1000は付属品が豊富で一通り必要なものがついているのも嬉しい点です。

さすがに本体や付属品の質は安っぽいです。
とはいえ、僕も買ってから2年以上経ちますが、問題なく使えているので耐久性は心配ありません。
なお、MPM-1000はXLRタイプのマイクですが、USBタイプのMPM1000Uもあります。

MPM1000Uも安い割に音質が良いことで人気のUSBマイクです。
音楽用途であれば、XLRのMPM-1000をおすすめしますが、ゲーム実況やテレワーク用途であればMPM1000Uを選ぶと良いでしょう。
安いコンデンサーマイク ベスト5(USB)

続いては、USBマイクのおすすめ製品です。
XLRマイクは前段の<XLRマイクランキング>を参照ください。
なお、予算は1万円以内に絞っています。
1万円以上のものも選択肢に入れる人は下記の記事を参照ください。
ランキング一覧表
5位 マランツプロ MPM2000U

指向性 | 単一指向性 |
周波数特性 | 20Hz~18kHz |
サンプリング周波数 | 48kHz / 16bit |
対応OS | Win、Mac、iOS |
重量 | 370g |
低価格帯で人気の高音質マイク マランツプロ MPM2000Uです。
S/N比 84dBとUSBマイクの中でトップレベルに低ノイズのコンデンサーマイクです。
1万円未満では、トップレベルの音質で歌モノの録音もバッチリです。
実際にMPM2000Uでボーカルを録った動画がこちら。
音質は価格の割にすごく良いですね。
一方で機能面は価格の割に弱いです。
本体にイヤホン端子もなく、指向性も単一指向性のみ。

また、マイクスタンドも付属しないため、卓上で使うにはマイクアームが必要です。

なので、テレワークや出先の配信などで手軽に使いたい人には不向きです。
音質重視でマイクアームなど揃えて、環境を作る人には良いマイクですね。
4位 Blue Snowball iCE

マイクタイプ | USBコンデンサーマイク |
指向性 | 単一指向性 |
周波数特性 | 40Hz~18kHz |
サンプリングレート | 44.1kHz / 16bit |
対応OS | Windows、Mac |
サイズ (円周) | 325mm |
重量 | 460g |
サンプル音
マイクメーカーとして有名なBlueのUSBマイク Snowball iCEです。
Blueの製品だけあって、安くても音質のレベルは高いです。
おしゃれなデザインで机に置いておくだけで映えます。

付属のマイクスタンドはマイクの角度を調整できるようになっています。

ミュートスイッチなどの機能は一切ないものの、音質や作りは価格の割によくできていますね。
ただ、実物を見ると思ったよりは大きくて、割と場所取るんですよね。

携帯性に優れたマイクが良い人は1位のHyperX SoloCastのほうが適しています。
Amazonセールで安くなることも多く、5,000円くらいで売られているタイミングもあります。
この音質レベルで5,000円だったら、買いですね。
3位 Yopinコンデンサーマイク

マイクタイプ | USBコンデンサーマイク |
指向性 | 単一指向性 |
周波数特性 | 20Hz – 20kHz |
サンプリングレート | 192kHz / 24bit |
入力感度 | -36 dB ± 2 dB |
3,000円程度で買えるUSBタイプのコンデンサーマイク Yopin。
音質的にも音楽制作よりはテレワーク、雑談配信などに適したマイクです。
6,000円以上するUSBマイクと比べると、ノイズが多く、音も細いです。
一方でイヤホンマイクなどと比較すると、断然音が良いので低予算で音質高めたい人向けの製品ですね。
Apple純正のイヤホンマイク

Yopin(3,200円程度)

また、低価格帯では珍しく、本体にミュートスイッチとノイズキャンセリング機能がついています。

ノイズキャンセリングは原音も強力に変化しちゃうので、やや使い辛いですね。
また、背面にイヤホン端子もついており、安いのに非常に多機能になってます。

付属品も必要なものは揃っており、すぐにテレワークで使えます。

安価でイヤホンマイクから乗り換えるマイクとしては非常に良い製品です。
2位 マランツプロ MPM1000U

マイクタイプ | USBコンデンサーマイク |
指向性 | 単一指向性 |
周波数特性 | 20Hz – 17kHz |
最大SPL | 132dB |
S/N比 | 78dB |
寸法 | 158 × 48mm |
重量 | 300g |
安くて音が良いことで人気のマランツプロのUSBマイク MPM1000Uです。
機能面はかなり簡素ですが、6,000円台とは思えない優れた音質が強みです。
実際にボーカルをMPM1000Uで録った動画がこちら。
代わりに本体にはイヤホン端子やつまみなどは一切ありません。

オンライン会議など相手の音声を聞く必要がある場合はPCのイヤホン端子を使いましょう。
付属のマイクスタンドもないので、別途マイクアームも必要ですね。

手軽さよりは音質重視で、自宅利用限定で使う人におすすめのマイクです。
1位 HyperX SoloCast

マイクタイプ | USBコンデンサーマイク |
指向性 | カーディオイド |
周波数特性 | 20Hz~20kHz |
サンプリング周波数 | 96kHz / 24bit |
対応OS | Windows 7以降、Mac OS PS4、PS5 |
重量 | マイク:261g スタンド:125g |
サンプル音
ゲーミングデバイスに強いHyperXのUSBマイク SoloCast。
コンパクトなサイズ感と優れた音質で人気の高いUSBマイクです。
USBマイクの中でも最小レベルのサイズ感で机にポンと置いて使うのに最適ですね。

付属スタンドは角度を自由に変えられるので、設置の自由度は割と高いです。


なお、マイクスタンドから取り外して、別売りのマイクアームに取付も可能です。

なお、付属スタンドは振動ノイズを結構拾います。
タイピングしながら配信やオンライン会議をする人はできれば、マイクアームを使ったほうが良いですね。
上部にはミュートボタンがついており、触るとマイク入力がミュートされます。


機能面は必要最小限という感じですね。
その分、音質はかなり良く、1万円未満の機種ならトップレベルです。
サイズもコンパクトなので、ノートPCとセットで持ち歩くのに適しています。

有名人の方でも、出張先のホテルからの配信だとSoloCast使ってたりします。
音質が良い小型マイクが欲しい人にはうってつけの製品です。
安いコンデンサーマイク まとめ
XLR
USB
ぎたすけ
たけしゃん
安いコンデンサーマイクについての解説でした!
マランツプロ MPM-1000を持っていて、ライブ配信とかnanaやってる友達に良く貸してます。

みんな、何の問題なく使えているので安い割にほんとに優秀だなと感心してます。
音質を低予算で高めたいという人はとりあえず、MPM-1000をおすすめします!






