ぎたすけ
たけしゃん
それぞれのマイクで弾き語りカバー動画撮ってみたから参考にしてね
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安いコンデンサーマイクの特徴
最近ではゲーム実況などのライブ配信が急速に普及し、これまで安くても数万円はするコンデンサーマイクも大分安くなりました。
今では安いコンデンサーマイクというと「1万円くらいのもの」が相場。
もちろん、1万円を切るモデルも存在します。
その安いコンデンサーマイクの特徴というと、下記の3つが挙げられます。
- 単一指向性のみ
- 本体で音質や音量調節できる機能はない
- 音質は70点
単一指向性のみ
※出典:ヒビノ株式会社HPより
指向性の種類・傾向
- 無指向性…360°の音を拾う
- 単一指向性…正面の音のみ拾う
- 双指向性…前後の音のみ拾う
指向性とはマイクが音拾う方向のことです。
安いコンデンサーマイクは正面の音だけを拾う、単一指向性にのみ対応しているものがほとんどです。
幸い、ボーカルやギター録音など音楽用途で使う場合は単一指向性しか使いません。
よって、音楽用途で使う方には問題ありません。
本体で音質や音量調節できる機能はない
※本体で音質調節できるRODE NT2A(3.8万円程度)
価格がそこそこするコンデンサーマイクだと、本体のスイッチで音質調節できる機能がついてます。
上記の例で言うと…
- 指向性…音を拾う方向を変更
- ハイパスフィルター…指定した帯域より下の帯域をカットする機能
- PADスイッチ…入力音を減衰させる(音量を下げる)機能
マイク本体にこの3つの機能が盛り込まれています。
大体のマイクで盛り込まれている機能はこの3つですね。
ただ、あったら便利なときもある…といった程度のものです。
なぜなら、個人で使う分には事前に調節するのが簡単で時間も取れるからです。
仮に配信中でも音質はオーディオインターフェイスや配信ツールで調節可能なので、マイクでやる必要もありません。
音質は70点
安いコンデンサーマイクは音質は70点といったところです。
音自体は綺麗ですが、膜が1枚貼ってあるような感じで音が奥に引っ込みがちです。
しかし、YouTube動画やライブ配信で使うには70点で十分すぎる品質です。
高級なマイクは音が前に出て、存在感もありますが、他の機材や部屋の反響なども整えてこそ効果を発揮するものでもあります。
本格的な音源制作を行う際は高いマイクも検討すべきですが、まずはYouTube動画・ライブ配信の音質を上げたい…という人は安いコンデンサーマイクでも十分な効果を得られます。
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USBマイクについて
※USBマイクの定番 AT2020USB+
一般的なコンデンサーマイクは音楽で良く用いられるXLRケーブルを使って音響機器と接続されます。
しかし、最近ではゲーム実況などの需要も高く、PCやゲーム機にマイク単独で接続できるようにUSB接続可能なコンデンサーマイクが増えています。
どちらを選ぶべきか悩んでる方も多いでしょうが、切り分けは下記の通り。
- XLR…歌ってみた動画など音楽制作がメイン
- USB…ゲーム実況や雑談配信がメイン
前提として、USBコンデンサーマイクの存在意義はオーディオインターフェイスを使わない(使えない)環境でのコンデンサーマイクの使用です。
例えば、ゲーム機への接続については一般的なオーディオインターフェイスは動作しませんが、USBマイクは動作します。
逆にUSBマイクだと音楽制作においては力不足な点が多いです。
なぜなら、様々な便利な機能はオーディオインターフェイスが実現しているからです。
※オーディオインターフェイス UR22C
特にWindowsユーザーはUSBマイクだとDAW(音楽制作ソフト)に認識されなかったり、音の遅延が発生したりするので大分厳しいです。
なので、音楽用途で使う方は通常のXLRタイプのコンデンサーマイクとオーディオインターフェイスを買いましょう。
USBマイクについての更に詳しい解説はこちら
安いコンデンサーマイク おすすめベスト5
それでは、安いコンデンサーマイクのおすすめランキングを解説していきます。
今回のランク付けは下記の優先比率で検討しています。
- 価格の安さ
- 音質
- 造りがしっかりしているか
- サイズ・重量が使いやすいか
- 付属品が充実しているか
ちゃんと使えて、いかに安いか?というコスパ重視の順位付けとなっています。
なお、中価格帯(2~7万円)や高価格帯(7万円~)も含めた総合的なコンデンサーマイクランキングは下記の記事を参照ください。
それでは、低価格帯にマイクに絞ったランキングを解説していきます。
飛ばし読み目次
5位 BEHRINGER C-1
- 単一指向性のみ
- 最大入力音圧レベル 136dB
- 重量 450g
- 実売価格 0.6万円程度(サウンドハウスだと0.4万円)
低価格製品に定評がある、BEHRINGER(ベリンガー)のコンデンサーマイク C-1。
割と昔から存在する低価格コンデンサーマイクですね。
音質は高音強めでキンキンするもののちゃんとした音で録れます。
ただ、他のマイクと比べてホワイトノイズ(サーという音)が強く入ります。
オケが鳴ってればわからないんですけど、静かな場面だと少し気になっちゃいますね。
また、付属のスタンドマウントが角度調節して固定できないため、不便です。
※audio technica AT2020のスタンドマウントとの比較
マイクスタンドに対して直立に設置する場合は問題ないですが、斜めに角度をつけたマイキングができません。
※この角度はOK。他は不可
アコギ録りでは斜め上や斜め下から音を録りたい時は結構あるので、ボーカル以外でも使う人は別売りのマイクホルダーを買ったほうが良いです。
別売りのマイクホルダー
また、スタンドマウント以外には付属品としてプラスチック製のケースが付いています。
頑丈な上に取手がついているので、マイク単独での持ち運びが楽です。
逆に他の荷物と合わせて鞄などに入れるとかさばります。
コンデンサーマイクとしては最安の部類に入るため、価格最優先の方は検討する余地があります。
しかし、+1,500円程度で買えるマランツプロ MPM-1000(1位で登場)のほうが音質・機能的にも優秀でBEHRINGER C-1を選ぶ理由がありません。
マイクの費用を抑えたい…という人もマランツプロ MPM-1000(1位で登場)までは頑張ったほうが賢明です。
BEHRINGER C-1はそれでも、とにかく費用を抑えたい…という人向けの選択肢です。
C-1(XLR)
C-1U(USB)
関連記事
BEHRINGER(ベリンガー) C-1をレビュー。4,000円台で買える激安コンデンサーマイク

4位 MXL V67G
- 単一指向性のみ
- 最大入力音圧レベル 130dB
- 重量 589g
- 実売価格 1万円程度
1万円を切る価格帯のコンデンサーマイクでは代表格である MXL V67G。
最近は選択肢がかなり増えてきたため、少し影が薄くなってきましたが使用者は相変わらず多いマイクです。
中音域がやや強くチューニングされているので、女性ボーカルに合いやすいマイクです。
その一方で、標準状態で既にコンプレッサーをかけたような音になっており、やや抜けが悪いです。
マイク本体のサイズはコンデンサーマイクの中でも大きめ。
※audio technica AT2020と並べてみた
本体重量も589gと重めの部類に入るマイクなので貧弱な卓上マイクスタンドだと支えきれません。
マイクスタンドは安定感が高いものを選択しましょう。
付属にはマイクポーチとスタンドマウントがついています。
ちなみに上位モデルのMXL V67G-HE(1.4万円)はマイク本体の仕様はカラー以外、ほぼ一緒で付属品が豪華になっています。
※MXL V67G-HE
ショックマウント、金属製ポップガード、マイクケース、クリーニングクロスが付いていて、MXL V67Gより+5,000円程度。
専用の付属品で揃えたい人はMXL V67G-HEを選択しましょう。
この価格帯だと中高音がブーストされてるマイクは他にないので、中高音を強みに出したい人には向いているマイクです。
V67G
V67G-HE
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MXL V67Gをレビュー。1万円で買える女性ボーカル向きコンデンサーマイク

3位 Blue Microphones Ember
- 単一指向性のみ
- 最大入力音圧レベル 132dB
- 重量 380g
- 実売価格 1.2万円程度
Blue Microphonesが2019年6月に発売したエントリーモデル、Blue Microphones Ember。
最近、需要が高まってきた1万円前後のコンデンサーマイクにBlueもついに参戦してきました。
Emberは重さは標準的ですが、縦に長いです。
※audio technica AT2020を並べてみた
縦長なこともあって、可動範囲が小さい卓上マイクだと高さが調節が難しいです。
なので、ブームスタンドかマイクアームを使う必要があります。
※マイクアームなら逆さ吊りで使うのが良い
縦長の使い辛さはあるものの、音質は1万円ちょっとにしては非常に良いです。
フラットで癖がない音質ですが、美味しい音はしっかりとらえたバランスの良い録り音です。
アコギの音を録った時に1万円のマイクとは思えない良い音で驚きました。
特に繊細な声の女性ボーカルとは相性が良さそうです。
ただ、縦長の形状のせいで使い勝手がイマイチなので、自宅の省スペースで毎日使うならAT2020(2位)が良いですね。
逆に自宅スペースが広いとか、リハーサルスタジオに持ち込むのがメイン…という方には音質が良いEmberはもってこいのマイクです。
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Blue Microphones Emberをレビュー。1万円と思えない音質のコンデンサーマイク

2位 audio technica AT2020
- 単一指向性のみ
- 最大入力音圧レベル 144dB
- 重量 345g
- 実売価格 1万円程度
音響機器では有名な国内メーカーaudio technicaのエントリーモデル AT2020。
1万円で買える低価格ながら、音質も良く造りもしっかりとしているため、安心して長く使えるコンデンサーマイクです。
音質はaudio technicaらしく、癖もなくフラットに調節されています。
他のマイク同様に音の抜けはいまひとつです。
抜けをよくしようとブーストすると音が耳に刺さりやすいので、やりすぎに注意しながら調節しましょう。
サイズ感や重量も程よいです。
自立型の卓上マイクスタンドでもグラつかずに安定して使えるので自宅で使用するには便利。
また、付属にマイクポーチもついているため携帯性も良好です。
スタジオなど自宅以外の場所で動画制作・配信をするときもよくありますからね。
持ち運びするのに楽なのは助かります。
また、1万円と言えどもaudio technicaが作っているので造りがしっかりしています。
ルックスもチャチな感じがなく、しっかりとしたコンデンサーマイクです。
すぐに壊れそうな要素もないので、安心して長期間使えます。
AT2020シリーズはXLRタイプとUSBタイプの2種類が販売されています。
音楽制作用途の方はXLRタイプを選びましょう。
逆にライブ配信や実況中心の方はUSBタイプのAT2020USB+のほうがPCやゲーム機に直接接続できて便利ですね。
なお、2020年6月に限定モデルのAT2020TYOが発売されました。
AT2020と同じスペックですが、ボディが藍色になっています。
AT2020
AT2020TYO

USBタイプ

1位 マランツプロ MPM-1000
- 単一指向性のみ
- 最大入力音圧レベル 136dB
- 重量 約300g
- 実売価格 0.6万円程度
安くて、まともな音で録れると人気のコンデンサーマイク、マランツプロ MPM-1000。
動画制作・ライブ配信でちゃんと使えるレベルで、できるだけ安いマイクという条件ではNo.1です。
コスパで考えると、MPM-1000に勝てる商品ないですね。
音質は癖なくクリアな音で1万円台のマイクに全く劣りません。
音の抜けはやはりいまひとつなところはありますが、6,000円程度でこれだけの音質なのはほんとにすごいなと…。
歌ってみた、ライブ配信、デモ製作ならMPM-1000で全く問題ないですね。
上記の動画を聴いても、言われなきゃ1万円未満のマイクで録ってるとは思えないですし。
スマホの内蔵マイクはもちろん、ダイナミックマイクから乗り換えても音質の差は十分感じられるレベルです。
また、MPM-1000は付属品が豊富で一通り必要なものがついているのも嬉しい点です。
- ショックマウント
- ポップガード
- マイクスタンド
- マイクケーブル
ショックマウントはマイクスタンドからマイクを吊り下げて支えるもので周りの振動(ノイズ)を伝わりにくくします。
マイクの重量も300g程度と軽いので、卓上マイクスタンドでも十分に対応できるのも嬉しい点です。
マイクスタンドはほんとに簡易なものなので、音楽用途では別途買ったほうが良いです。
逆に実況配信や雑談配信くらいなら、付属のスタンドで対応可能です。
なお、MPM1000シリーズにはXLRタイプのMPM-1000とUSBタイプのMPM1000Uがあります。
MPM1000Uは指向性がやや広くなり、付属マウントもスタンドマウントと実況や雑談配信向けです。
音楽制作に使う方はXLRタイプのMPM-1000を選択しましょう。
6,000円程度で買えますが、まともな音質なのはほんとに驚きですねぇ。
歌ってみた動画の制作やライブ配信にチャレンジしてみたい…という方にはおすすめのマイクです。
MPM1000(XLR)
MPM1000U(USB)
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マランツプロ MPM-1000をレビュー。6,000円程度で十分に使えるコンデンサーマイク

コンデンサーマイクと合わせて買うアイテム
コンデンサーマイクだけ買っても音楽制作はできないので、合わせて一緒に買うアイテムを解説していきます。
合わせて買うアイテムもコスパ中心で値段は安いけど、ちゃんと使えるものに絞って選定しています。
項目タップで解説に飛びます
マイクスタンド
自宅で利用するなら、机に付けて使用するマイクアームが断然便利です。
よほど、重たいマイクでなければ支えられる上に可動域も広め。
使用しない場合は机の端に避けて置けばいいだけなので、いちいちしまう必要もなくて便利です。
その中でも、おすすめのマイクアームはRoycel マイクスタンドです。
僕も使用しており、今回ランキングで紹介している5本のマイク全てで問題なく使用できました。
価格も安いので、机を使って音楽制作や配信をする方なら最も使いやすいであろうマイクスタンドです。
マイクケーブル
コンデンサーマイクとオーディオインターフェイスを接続する、マイクケーブル。
コンデンサーマイクで使うのはXLRオス-メスタイプのケーブルです。
おすすめはaudio-technica ATL458Aの3mです。
リハーサルスタジオやライブハウスなどで良く使われている、安くて頑丈で音質も良い定番ケーブルです。
自宅使用では長すぎても邪魔で短すぎても困るので、中間サイズの長さ3mがベターです。
ポップガード
コンデンサーマイクを使用すると、声を発する時の空気の破裂音を拾ってしまいます。
ポップガードを付ければ、破裂音などのノイズを防ぐことができます。
低価格のコンデンサーマイクだとポップガードがないと、すぐにボンという音が入ってしまうので必需品です。
ポップガードもRoycelのポップガードが安くて、質がそこそこ良いのでおすすめです。
1,000円くらいのポップガードだと固定ネジがいびつでしんどいのが多いですが、Roycelのポップガードはまともです。
オーディオインターフェイス
ライブ配信やDTMをやるために必須の音楽機材がオーディオインターフェイス。
ゲーム実況や雑談配信であれば、USBコンデンサーマイクでオーディオインターフェイスなしで対応できます。
ですが、音楽用途だとカラオケを流したり、エフェクトをかけたり、リアルタイムでモニタリングしたいのでオーディオインターフェイスが必須です。
また、オーディオインターフェイスは音楽用途だと心臓部分に当たる機材なので絶対に1万円以上の物を買いましょう。
僕はレビューするために1万円未満の機種も触ってますが、何かしら問題があって正直厳しいです。
おすすめは下記の2機種です。
- ライブ配信はあまりしない…Steinberg UR12
- ライブ配信をやる…YAMAHA AG03
歌ってみた、DTM、ライブ配信と一通りこなせるのが実売価格1万円程度のSteinberg UR12。
対して、YAMAHA AG03は実売価格1.5万円ほどですが、ライブ配信向けに便利機能が用意されてます。
ライブ配信やゲーム実況するなら、5,000円高くてもYAMAHA AG03を買ったほうが断然便利です。
YAMAHA AG03
Steinberg UR12
安いコンデンサーマイクの解説をして
ぎたすけ
たけしゃん
安いコンデンサーマイクの解説でした!
あらためて、ランキングを振り返ってみましょう。
僕のおすすめはマランツプロ MPM-1000ですね。
歌ってみた動画やライブ配信なら、MPM-1000で全然問題ないです。そして安い。
MPM-1000とオーディオインターフェイスにYAMAHA AG03を買っておけば、まったく問題なく配信と動画制作をこなせますね。
※オーディオインターフェイス YAMAHA AG03
2つ合わせて、2万円ちょっと。
さすがにスマホだけで対応しているときとは品質も自由度も全く違いますよ。
クオリティもグッと上がり、やれることも大分増えます。
自身の音楽の質を上げるためにまずは安いコンデンサーマイクで違いを体感してみましょう。
MPM1000(XLR)



