ぎたすけ
たけしゃん
なお、購入後のオーディオインターフェイスの使い方は下記記事を参照ください。
オーディオインターフェイスの選び方

オーディオインターフェイスは主にマイクやギターなどの楽器をPC、スマートフォンなどに接続するための音響機器です。
DTM、ライブ配信全般で使用する機材で音楽活動をするにあたっては心臓部分的な機械なので非常に重要なアイテムです。
とりあえず安いの買っておこう…と選ぶと後から買いなおしになるケースが多いので、最初に買う時点で自身の用途に合ったものを選ぶのが重要です。
一方でオーディオインターフェイスは非常に多機能で製品選びが難解です。
ここからはオーディオインターフェイス選びのポイントを解説していきます!
製品選びのポイント 一覧
なお、ライブ配信がメイン用途の方には配信向けオーディオインターフェイスの記事があるので、下記を参照ください。
入力端子

XLR | 主にマイクを繋ぐ端子 |
LINE | ギターなど楽器を繋ぐ端子 |
コンボジャック | XLR・LINE両対応の端子 |
オーディオインターフェイスの入力端子は上記3種類に分かれます。
価格別でよくあるパターンは下記のとおりです。
1万円未満 | コンボジャック ×1 LINE ×1 |
1万円台 | コンボジャック ×2 |
2万円以上 | コンボジャック ×2~4 LINE ×2~ |
マイクを2本同時に使いたい場合は「コンボジャック ×2」の製品が必要なので注意しましょう。

Hi-Z

XLRとLINE端子はそれぞれの端子で良く接続する楽器に合わせて、異なるインピーダンスが設定されています。
XLRであれば主にマイク向け、LINEであればギターやベースなどに適したインピーダンス設定になってます。
では、XLR・ラインの両端子対応のコンボジャックはどうなるのか?というと、インピーダンスを切り替えられるHi-Zという機能が備わってます。
1万円台の機種はデフォルトではXLRのマイク向けに合わせており、2つのうち片方の端子がHi-ZでLINEのギター向けのインピーダンスに切替可能な仕様となってます。

なので、エレキギターとかベースとかを直接繋げるときはHi-Z付の端子に接続してギター向けのインピーダンスに切り替えましょう。
ファンタム電源

マイクはXLR端子もしくはコンボジャックを介してオーディオインターフェイスに接続可能です。
しかし、コンデンサーマイクを使うには48V(ファンタム電源)という電源を供給する必要があります。
このファンタム電源はオーディオインターフェイスの機能として備わってます。

最近のオーディオインターフェイスの大半はファンタム電源対応ですが、格安製品とかだと非対応だったりするので注意しましょう。
たけしゃん
ループバック

主にはPCで再生された音声を配信に流すための機能がループバックです。
最近はDTMと配信の両方をやっている人が多いため、多くの機種にループバック機能が搭載されています。
一見、PCで再生した音を配信に流すのは簡単に思えますが、OS標準機能で実現するのは難しいです。

そこでループバック機能が活躍するわけですね。
多くの製品は専用をアプリを介して、ループバックのON/OFFを切り替えます。

また、少ないですが本体にループバックスイッチがついている製品もあります。

配信をやらない人には必要ない機能ですが、配信をやる人はあったほうが色々と楽です。
なお、ループバックはBGMを流す以外の使い道もありますが、それは下記の記事を参照ください。
対応OS

続いては対応OSです。
Macの人は基本問題ありません。気を付けるのはWindowsユーザーとiOSでのみ使用する方です。
オーディオインターフェイスとかDAWってもともとはMacが主流で、Windows対応が劇的に進んだのは実は2010年くらいからなんですよね。
そのためか、格安製品だとWindows対応と書いてあるのにWindowsだとまともに使えないのが割と多いです。
WindowsはASIO対応製品を選ぶべし

ASIOというのはオーディオインターフェイスとPCを繋ぐドライバ(ソフトウェア)のことです。
マウスやキーボードなどはOS標準のドライバで動くので、USBケーブルを繋ぐだけで認識してくれますよね。
ところがオーディオインターフェイスはWindowsのOS標準ドライバだと音の遅延やノイズが発生するのです。
そこで、各メーカーはWindowsでは自社の製品に合わせたASIOの専用ドライバを開発しており、ユーザーにインストールしてもらう形式を取ってます。
一方で格安製品だとASIOドライバがないことが多いので気を付けましょう。

たけしゃん
iOSのみで運用する人の注意

最近はiPhoneだけで音楽制作やライブ配信をやる人も増えてますよね。
そのため、オーディオインターフェイスもiOS対応のものが多くなりました。
そのときに注意してほしいのは内蔵エフェクト(ループバック含む)がPCで設定しないと使えない機種が非常に多いということです。

PCを介して、設定すれば内容が本体に記憶されるのでiOSでも機能はしますが、そもそもPCがないとONにできないので使えません。
iOS専用アプリがあるのがベストですが、2022年現在であるのはSteinberg UR22CとYAMAHA AG03MK2くらいです。

そんなわけでiOS端末オンリーで使う人には僕はUR22CかAG03MK2を薦めています。
サンプリングレート

オーディオインターフェイスの仕様書には「サンプリングレート/ビットレート」という項目があります。
192kHz/24bitなどと書かれているものですが、それぞれの言葉を簡潔に説明すると以下の通りです。
サンプリングレート | 1秒間のオーディオサンプル 取得回数 |
ビットレート (量子化ビット数) | アナログ→デジタルに 変換する際の精度 |
詳細な説明はこちらを参照
値が高いほど音の情報量が多く、ファイルサイズが重くなります。
最近だと一番高い機種は最大で192kHz/32bitまで対応しています。

実際はみんなどのレートで録音しているのか…?というと、48kHz/24bitで録音している人が一番多いと思います。
サンプリングレートは上げると、ファイルが急激に重くなるので48kHzがちょうどいいです。
ビットレートは24bitのほうがエディットした際の音質変化が少ないので、24bitがおすすめですね。

そんなわけで、48kHz/24bitまで使える機種なら基本的には問題ないです。
格安製品だと48kHz/16bitまでだったりしますが、趣味でやる分には別に問題ないです。
ただ、色んな方と音声データをやりとりする場合は48kHz/24bitが使えないと困るので、気を付けましょう。
おすすめのオーディオインターフェイス ベスト10

それではおすすめのオーディオインターフェイスをランキング形式で紹介していきます。
1位~10位までの情報をまとめたランキング表はこちらです。
製品名をタップすると解説に飛びます
また、本記事は予算1~4万円の製品が中心になっています。
予算1万円以内で考えているかたには別の記事で安い機種だけまとめてますので合わせて参考にしてください。
1位 Steinberg UR22C

項目 | 機能・スペック |
アナログ入力 | コンボジャック ×2 |
サンプリングレート | 192kHz/32bit |
接続端子 | USB 3.0 |
ループバック | 〇 |
内蔵エフェクト | 〇 |
対応OS | Win、Mac、iOS |
付属DAW | Cubase AI Cubasis LE |
実売価格 | 約17,800円 |
おすすめオーディオインターフェイス 1位はSteinberg UR22Cです。
2019年発売の機種でUSB 3.0対応に加えて、専用アプリで操作可能な内蔵エフェクトも搭載された素晴らしい機種です。
マイクプリにはYAMAHAのD-PREが採用されており、音質も安心。
コンボジャック2基なので、マイク2本やマイク&ギターといった組み合わせも接続可能です。

サンプリングレートも192kHz/32bit対応となっており、ハイレゾ音源も余裕で作れます。
48kHz/24bitの設定で録音した動画がこちら。
DTM、歌ってみた、弾き語り動画の制作で十分に使える音質です。
また、UR22Cは内蔵エフェクトとしてEQ、コンプレッサー、リバーブ、アンプシミュレーターが使用できます。
PC用、iOS用それぞれに専用アプリが用意されており、細かく調整できるのも良いところです。


特にiOS用の専用アプリがある機種はほとんどないので非常に助かってます。
スマホでライブ配信とかnanaをやるときにスマホ用アプリで簡単にエフェクト調整できるのは最高です。
あと地味ですが、重要なところでループバックが2種類から選択できるようになっています。

Live Cast | UR22Cの入力音とPCの音の 両方がループバック |
Voice Chat | UR22Cの入力音のみ ループバック |
普通にライブ配信でBGMを流したいときはLive Cast。
Discordなど相手の声が返ってくる場合はLive CastだとループしてハウリングするのでVoice Chatを選択します。
これが色々使ってみるとわかるんですが、地味にめっちゃ便利です。
UR-CシリーズはUR22C、UR24C、UR44C、UR816Cの4種類で上のモデルになるほど入出力数が増えます。
一人で使う分にはUR22Cで十分ですが、必要に応じて上のモデルも検討しましょう。
僕もDTM、ライブ配信など色んな用途で使ってますが、歌い手やシンガーソングライターには非常におすすめな機種です。
iOSとの接続に必要なアイテム
2位 YAMAHA AG03MK2

項目 | 機能・スペック |
アナログ入力 | コンボジャック ×1 LINE ×1(ステレオ) |
サンプリングレート | 192kHz/24bit |
接続端子 | USB 2.0 |
ループバック | 〇 |
内蔵エフェクト | 〇 |
対応OS | Win、Mac、iOS、Android ※Androidは4極ミニ接続 |
付属DAW | Cubase AI Cubasis LE |
実売価格 | 約18,300円 |
ライブ配信・ゲーム実況をする人に定番のミキサー型オーディオインターフェイス YAMAHA AG03MK2。
その最新機種が2022年発売のAG03MK2です。
マイクプリにはYAMAHAのD-PREが採用されており、192kHz/24bitのレートまでカバーしています。

音も普通に良いので、ライブ配信と歌ってみた兼用機種としてちょうど良い製品ですね。
ワンフレーズのサンプル音がこちら。
AG03MK2

(比較用)Babyface Pro FS

プロユースのBabyface Pro FSと比較しても、それなりに良い勝負です。
ライブ配信でも音楽制作でも、十分使えるレベルですね。
また、同時発売のコンデンサーマイクYCM01と組み合わせて録った動画がこちら。
動画制作でも良い感じに使えます。
そして、AG03MK2の一番の強みはライブ配信に特化した本体の作りです。
ゲーム実況者で使用者が多い、ヘッドセット端子やAUX端子が用意されています。

オーディオインターフェイスでヘッドセット端子がある機種は珍しいので、使いたい人には非常に助かります。
更にAUX端子は入出力対応となっており、2つのアプリで同時にライブ配信できるようになってます。

更にAUX端子にスマホを接続することで通話系や会議系のアプリでも外部マイクを使えます。
AG03MK2は配信においてはダントツで便利ですね。
また、本体スイッチで内蔵エフェクトやループバックのON/OFFを切替可能となっています。

エフェクトとかボタン1つでON/OFFできるのは良いですよね。
ワンオペ配信だとアプリいじってる暇はないので、本体スイッチでコントロールできるのはすごく良いです。
エフェクトの細かい調整は専用アプリが用意されており、PCだけでなくiOSでも使用できます。

初心者向けにSimpleモードが用意されており、用途を選ぶだけでエフェクトが調整されるのも良いですね。

Simpleモードで上記の設定だと、このような音になります。
音楽制作だとUR22Cのほうが良いですが、ゲーム実況や雑談配信においてはAG03MK2が一番いいですね。
なお、AG03MK2には入力端子が増えたAG06MK2という上位モデルがあります。

1人で使う分にはAG03MK2で良いですね。
複数人で配信する場合はAG06MK2を検討すると良いでしょう。
iOSとの接続に必要なアイテム
3位 MOTU M2

入力端子 | コンボジャック×2 |
出力端子 | 1/4 “TRSライン出力×2 RCA ×2 ヘッドホン端子 ×1 |
サンプルレート | 192kHz |
接続端子 | USB-C |
対応OS | Win,Mac,iOS |
寸法(幅×奥×高) | 約190 x 108 x 45mm |
実売価格 | 約30,000円 |
昔からMacのプロユーザーで使用者が多いメーカーMOTUの低価格モデルM2です。
3万円以下では音質の良さはNo.1と感じました。
マイクプリの品質が良く、GAINも余裕があるので増幅してもクリア。
低価格帯でも、MOTUらしいピュアで存在感のある音で録れます。

MOTU M2でボーカル、アコギを録った動画がこちら。
歌ってみたなど音楽制作を積極的にやっていく人にはすごく良い製品です。
また、M2には高級機によく採用されているESS Sabre32 Ultra DACが搭載されています。
そのおかげで再生音が非常にきれいで低価格帯製品とは明らかに差があります。

一方で和文の取り扱い説明書がなかったり、ネットに情報が落ちていない点が少しネックです。
製品仕様も他のメーカーと若干異なるので、機械に弱い人は少し辛いかなと感じます。
なお、MOTU MシリーズはM2とM4があり、M4は入力・出力端子の数が増えます。


ボーカル、シンガーソングライターが使う分にはM2で十分です。
一方で外部音源や複数楽器を接続しっぱなしにしたい人はM4を検討するとよいでしょう。
4位 M-Audio M-Track SOLO

項目 | 機能・スペック |
アナログ入力 | コンボジャック ×1 LINE ×1 |
サンプリングレート | 48kHz/16bit |
接続端子 | USB 2.0 |
ループバック | × |
内蔵エフェクト | × |
対応OS | Win、Mac、iOS |
付属DAW | Pro Tools First M-Audio Edition |
実売価格 | 約6,000円 |
DTM系のメーカーでは有名なM-Audioの格安オーディオインターフェイス M-Track SOLO。
この機種の凄いところは6,000円程度という価格でASIOドライバが用意されていることです。
そのため、Windowsユーザーも安心して使えるようになっています。
また、入力端子はコンボジャックとLINEが1つずつでコンボジャックはファンタム電源対応です。

一通りの機能が備わっており、歌ってみたなどをやるには問題ないレベルになってます。
実際にM-Track SOLOで録った動画がこちら。
音質もまあまあといったところで、価格を考えると十分すぎるレベルです。
付属でDAWのPro Tools(First M-Audio Edition)がついてくるのもすごいですね。
一方でループバックや内蔵エフェクトの機能はありません。

主には歌ってみた、DTM、シンプルなライブ配信といった用途で使うと良いでしょう。
USBカメラアダプタを介せば、iOSでも利用できます。
なお、製品バリエーションとしてコンボジャックが2つになったM-Track DUOがあります。

価格差は1,000円程度です。弾き語りをやる人はマイク2本挿せた方が良いのでM-Track DUOを選択しましょう。
5位 ZOOM AMS-24

入力端子 | コンボジャック×2 |
出力端子 | 1/4 “ライン出力×2 ステレオ 3.5mm出力 ×2 |
サンプルレート | 96kHz / 24bit |
接続端子 | USB-C |
ループバック | 〇 |
内蔵エフェクト | × |
付属DAW | なし |
対応OS | Win,Mac,iOS,Android |
2022年6月に発売されたZOOMの超コンパクトオーディオインターフェイス AMS-24。
手のひらサイズでコンボジャック 2基搭載の便利な製品です。

同価格帯のAG03、UR22Cと並べてみると、圧倒的にコンパクトなのがわかりますね。

この大きさでコンボジャックの音質もなかなかに良好です。
AMS-24を使って録音した演奏動画がこちら。
配信やカバー動画制作で使う分には十分なレベルですね。
また、配信で便利なループバック機能も搭載し、本体スイッチで切替可能です。

さらには音楽向けのMUSICモードと配信向けのSTREAMINGモードが用意されています。

STREAMINGモードにすると、INPUT1/2がステレオミックスされて出力されるようになります。

スマホ配信だとアプリによって、ステレオミックスできないと片耳からしか音がでなくなります。
STREAMINGモードを選択することで、その状況を回避できるわけですね。
2022年発売なだけあって、現在のユーザー環境にしっかり合わせた作りになっています。
なお、AMSシリーズは3製品のバリエーションがあります。
AMS-24は1人用。AMS-44は複数人用という感じですね。
コンパクトで使えるオーディオインターフェイスが欲しい人には非常におすすめです。
6位 Steinberg UR12

項目 | 機能・スペック |
アナログ入力 | XLR ×1 LINE ×1 |
サンプリングレート | 192kHz/24bit |
接続端子 | USB 2.0 |
ループバック | 〇 |
内蔵エフェクト | × |
対応OS | Win、Mac、iOS |
付属DAW | Cubase AI Cubasis LE |
実売価格 | 約9,500円 |
Steinberg URシリーズのエントリーモデル UR12。
入出力端子や機能を絞って価格を抑えたオーディオインターフェイスです。
一方でXLR端子で使われているマイクプリアンプ自体はYAMAHA D-PREなので上位モデルと同じです。

そのため、音質も中々に良好でDTM、ライブ配信で使うには十分なレベルになってます。
実際にボーカル・アコギを別々にUR12で録った動画こちら。
上記の動画はUR12と6000円程度で買えるマランツプロ MPM-1000を使って付属ソフトのCUBASE AIで制作した演奏動画です。
低価格アイテムでも、これだけの音質で音楽制作できるのはすごいですよね。
また、内蔵エフェクトの機能はないもののループバック機能はついています。
ただし、UR22Cとは違ってスマホ用アプリはないため、ループバックのON/OFFはPCからしかできません。

とはいえ、ループバックを使わないのであれば別にスマホだけで使う人も問題ありません。
iOS用のDAWであるCubasis LEも付属するので、PCやスマホでの音楽制作にも適してます。
予算1万円でのオーディオインターフェイス選びでは間違いない選択肢といえる製品です。
なお、2022年にカラーバリエーションとしてUR12Bが発売されました。
カラーが異なるだけで、スペックは一緒です。
7位 Universal Audio Volt 176

入力端子 | コンボジャック |
出力端子 | 1/4 “ライン出力×2 ヘッドホン端子 ×1 |
サンプルレート | 192kHz / 24bit |
ループバック | × |
内蔵エフェクト | コンプレッサー ビンテージマイクプリ |
接続端子 | USB-C |
付属DAW | Ableton Live Lite |
対応OS | Win,Mac,iOS |
プロユースのオーディオメーカーとして有名なUniversal AudioのVolt 176です。
Universal Audioは高級機が多いですが、2022年から低価格帯のVoltシリーズを販売しています。
Volt 176はコンボジャックにビンテージマイクプリアンプモードとアナログコンプレッサーを搭載しています。

機能 | 概要 |
ビンテージマイク プリアンプモード | アナログチューブプリアンプの サウンド特性を付加 |
76コンプレッサー | ボリュームピークをコントロール サウンドにパンチと明瞭さを付加 |
有名なマイクプリやコンプレッサーを開発しているUniversal Audioらしい機能です。
この76コンプレッサーが非常に良くできており、ONにするだけでかなり良い感じにかかります。
コンプは音量均一化できるので、配信で使うと音割れを防止しつつ、一気に声が聴きやすくなりますね。
通常時のマイクプリの音質はクリアで素直な音です。
ボーカル、アコギを録った動画がこちら。
アコースティックサウンドで非常に使いやすい音です。
なお、ビンテージマイクプリモードを使うと、音を歪ませられるため、パンチがある音にもできます。
更にはMelodyneなどの音楽ソフトも付属します。

歌ってみた、歌枠配信などで非常に使いやすい製品です。
なお、本シリーズは4製品あります。
上位モデルになるほど、入出力端子が増えるので用途に合った製品を選びましょう。
8位 Universal Audio Volt 1

入力端子 | コンボジャック |
出力端子 | 1/4 “ライン出力×2 ヘッドホン端子 ×1 |
サンプルレート | 192kHz / 24bit |
ループバック | × |
内蔵エフェクト | ビンテージマイクプリ |
接続端子 | USB-C |
付属DAW | Ableton Live Lite |
対応OS | Win,Mac,iOS |
Universal Audioの低価格帯オーディオインターフェイス Volt 1。
コンパクトで高音質な上にMelodyneなどの便利なソフトが付属している製品です。
クリアで澄んだ音で、1万円台ではトップレベルの音質です。
ボーカル、アコギをVolt 1で録った動画がこちら。
コンボジャックにはビンテージマイクプリアンプモードが搭載されており、アナログ感ある音質を付加できます。

また、Volt 1には無料で8つの付属ソフトがついてきます。
ソフト | 概要 |
Ableton Live Lite | 総合音楽ソフト(DAW) Ableton LiveのLite版 |
Marshall Plexi Classic Amp Bundle | ギター用のプラグイン |
Melodyne Essential | ピッチ修正ソフト |
Ampeg® SVT-VR Classic Bass Bundle | ベース用のプラグイン |
LX480 Essentials | 空間系エフェクト |
Virtual Drummer DEEP | ドラムのインストゥルメント |
Virtual Bassist DANDY | ベースのインストゥルメント |
LABS | インストゥルメント ライブラリー |
ピッチ修正ソフトのMelodyneが付属するので、歌ってみたをやりたい歌い手には非常に使い勝手が良い製品です。
なお、本製品はVolt 1、Volt 2、Volt 4の3種類あります。


歌い手ならVolt 1、ギター弾き語りならVolt 2がおすすめです。
更に接続楽器が多い方やライブの同期などにも使う方はVolt 4が良いですね。
9位 TASCAM MiNiSTUDIO CREATOR US-42

項目 | 機能・スペック |
アナログ入力 | コンボジャック ×2 |
サンプリングレート | 96kHz/24bit |
接続端子 | USB 2.0 |
ループバック | 〇 |
内蔵エフェクト | 〇 |
対応OS | Win、Mac、iOS |
付属DAW | なし |
実売価格 | 約13,000円 |
TASCAMのライブ配信に特化させたオーディオインターフェイス US-42。
ライブ配信やポッドキャストに特化したプリセットモードがあったり、内蔵エフェクトや効果音を出せたりします。

もちろん、DAWでも使用できるのでDTMも可能です。
どちらかというとインターネット番組とかライブ配信とかで使われている印象が強い機種ですね。
とっさに音をミュートするON AIRボタンや事前設定した内蔵エフェクトをON/OFFするボタンなど、ライブ配信やラジオ配信に便利な機能が備わってます。

また、用途に合わせたプリセットモードが多数用意されており、PCのソフトウェアから切替可能になっています。


非常に多機能なんですが、逆に操作方法の理解がしんどかったりします。
モード切替とかそのへんが独特なので、DAWとかに慣れてる人のほうが逆に苦戦しそうな作りです。
また、US-42はiOSでも使いますが、PCを持っていることが前提の機種です。
iOSだと効果音機能が使えない上に、デフォルトだと内蔵エフェクトもOFFになってるので一度PCで設定を入れないと使えません。
音質自体はそこそこといった感じです。
特段良くもないですが、悪くもないです。DTMで使う分にも問題ないレベルでしょう。
基本的にはライブ配信とかネット番組とかやる人向けの機種ですね。
メイン用途がDTMの場合は他の機種を選んだほうが良いです。
10位 Apogee ONE for Mac

項目 | 機能・スペック |
アナログ入力 | XLR ×1 LINE ×1 |
サンプリングレート | 96kHz/24bit |
接続端子 | USB 2.0 |
ループバック | × |
内蔵エフェクト | × |
対応OS | Win、Mac、iOS ※iOSは要別売ケーブル |
付属DAW | なし |
実売価格 | 約36,000円 |
中田ヤスタカさんが外出用で使っていることでも有名なApogee ONE for Mac。
小さいボディで優れた携帯性ですが、音質はかなり良いという優れものです。
僕も先代のONE for iPad & Macを結構長いこと使ってました。

音質はかなりよいですね。付属のブレイクアウトケーブルでマイクやギターを接続可能です。

また、本体に内蔵マイクがついていてパッと録音できるのですが、内蔵マイク自体もかなり音質良いです。

ONE for iPad & Macの内蔵マイクで録った動画がこちら。
なかなか良いですよね。
外部マイク使わなくても、これだけ音質良いのは便利です。
付属の専用マイクホルダーを使えば、マイクスタンドに付けられるのも良いところです。

僕も内蔵マイクを使って一時期ライブ配信をやってましたが、十分なレベルで機能してました。
一方でループバック機能や内蔵エフェクト機能などはありません。
また、現行品のONE for MacになってiOS専用ケーブルが付属しなくなったので、iOSでの使用では別売の専用ケーブルが必要です。
携帯性と音質に振りきってる機種なので、3万円以上するのに本体機能は基本的なものしかありません。
代わりにニーズがマッチする人には非常に使い勝手の良い機種です。
プロユースのオーディオインターフェイス

ランキング解説も終わったところでプロユースのオーディオインターフェイスにも触れておきましょう。
はじめに認識いただきたいのはオーディオインターフェイスでプロユースのものを買う場合はそれなりの知識・経験が必要ということです。
オーディオインターフェイスで価格帯が上がると主に下記2点が強化されます。
- パーツのクオリティ
- スタジオワークに最適化した機能
要は値段が上がるほどに高度な音楽制作を行うために特化していくわけです。
②が充実した製品だと、ルーティングなどの設定が大分複雑になります。
本記事では、その中でもボーカル、シンガーソングライターでも使用者が多い製品を中心に選びました。
パーツのクオリティは高く、取り扱い方法も比較的簡単な製品です。
RME Babyface Pro FS

項目 | 機能・スペック |
アナログ入力 | コンボジャック ×2 LINE ×2 |
サンプリングレート | 192kHz/24bit |
接続端子 | USB 2.0 |
ループバック | 〇 |
内蔵エフェクト | 〇 |
対応OS | Windows Mac iOS |
付属DAW | なし |
実売価格 | 約130,000円 |
プロユースのオーディオインターフェイスでは定番のRME Babyface Pro FSです。
小型のボディで入出力も少ないですが、音質は素晴らしく多数のプロアーティストが使っています

現行機種のBabyface Pro FSは1000兆分の1秒(フェムトセカンド)精度のジッター抑制が可能な「SteadyClock FS」を搭載しています。
ボーカルとかシンガーソングライターの方でプロユースのオーディオインターフェイスが欲しいとなったら一番最初に候補に挙がる機種ですね。
宇多田ヒカルさんが使ってることで有名な機種でもありますしね。

僕も普段はBabyface Pro FSを使っています。
プロユース製品はMac前提のものが多くてWindowsだと動作安定するか若干心配になるのですが、RMEはWindowsでも非常に安定していて助かってます。
Babyface Pro FSで録った動画はこちら。
エントリーモデルと比べて音が格段にクリアで芯があります。
マイクプリのゲインも最大で+65dBと高いので音量調整に大分余裕があります。
ルーティングや内蔵エフェクトの調整は専用アプリのRME TotalMix FXで調整できます。

Babyface Pro FSはボーカルのユーザーが多いのもあって、ループバックなどライブ配信に関する機能も備わってます。
OBS STUDIOとの連携ガイドも用意されていて親切ですね。
ちなみにRME TotalMix FXは有料ですがiPad版もあって、iOSでも使えるようになっています。
iOSでBabyface Pro FSを使うには別売りのACアダプタ(1万円程度)が必要ですが、iOSで高級オーディオインターフェイスが使えるのは魅力的ですよね。
一方でやっぱりプロユースなので、最初にルーティング設定などを一通りやらないと音が出ません。
説明書も分厚くて難解なので、機械に弱い人が買うと大分辛いです。
MOTU UltraLite mk5

入力端子 | コンボジャック×2 1/4 “TRSライン入力×6 S/PDIF OPTICAL |
出力端子 | 1/4 “TRSライン出力×10 ヘッドホン端子 ×1 S/PDIF OPTICAL |
サンプルレート | 192kHz |
接続端子 | USB-C(2.0) |
対応OS | Win,Mac,iOS |
寸法(幅×奥×高) | 約22×17.5×4.5cm |
重量 | 1.31kg |
プロユースで昔から人気メーカーであるMOTUのUltraLite mk5。
10万円でハーフラックサイズ、入出力豊富、高音質と非常に使い勝手の良い製品です。
硬めで輪郭のあるクリアな音質で、マイクプリのゲインに余裕があり、キレイに音が増幅されます。
UltraLite mk5で録音した動画がこちら。
UltraLite mk5はDACが良質で再生音も非常に良いですね。
モニターで自身の演奏を聞いていても、すごく心地よいです。
UltraLite mk5は専用アプリのCueMix 5でルーティングを自由にコントロールできます。

ループバックもできる上にループさせる音を自由にコントロールできるので、配信でも非常に便利です。
CueMix 5はiOS版もあり、iPhoneでも使えます。

音楽制作はもちろん、配信でも非常に使い勝手の良い優秀な製品です。
Universal Audio Apollo Solo

入力端子 | コンボジャック×2 1/4 “ライン入力×1 |
出力端子 | 1/4 “ライン出力×2 ヘッドホン端子 ×1 |
サンプルレート | 192kHz / 24bit |
接続端子 | Thunderbolt 3 |
付属DAW | LUNA(Mac専用) |
対応OS | Win,Mac |
実売価格 | 約95,700円 |
プロの使用者が非常に多い、Universal Audio Apolloシリーズ。
その中でも安価で買えるのが、2020年に登場したApollo Soloです。
ハイレベルな完成度をキープしつつ、入出力を少なくしたことで10万円以内で購入可能です。

アナログパーツは良質なものが使われており、音質面はプロレベルです。
Apollo Soloで録音した演奏動画がこちら。
クリアで素直な音なので、ジャンル問わずに使いやすいですね。
純粋な音質面ではBabyface Pro FSにやや負けるものの、DSPで使えるUADプラグインが超強力です。

ハイクオリティなリバーブやコンプレッサーをオーディオインターフェイス単体で使えます。
ただ、DSPの容量が多くないため、同時に使えるエフェクト数は3~4個程度です。
なので、配信や歌ってみたをやるボーカル向けの製品ですね。
ミックスなどもする方はDSPの容量が多い、Apollo Twin Xを選択しましょう。

なお、Apollo SoloはThnderbolt 3での接続です。
USBの方はWindows専用のApollo Solo USBを選択しましょう。
Mac
- Thunderbolt 3(USB-C*ポート経由)を内蔵する Apple Mac(Apple Silicon Mac との互換情報)
- macOS 10.14 Mojave、10.15 Catalina、11 Big Sur、12 Monterey
Windows
- Thunderbolt 3(USB-C*ポート経由)を内蔵する Windows PC
- Windows 10、11(64ビット)
共通
- Thunderbolt 3 ケーブル(別売)
- 10GB 以上の空きストレージ容量
- Quad Core i7 以上のプロセッサーを推奨
- 8GB 以上のRAMを推奨
- インターネット接続環境 (ソフトウェアの入手、製品登録と追加プラグイン購入のため)
- AU、VST、RTAS、AAX 64 対応ホストアプリケーション
その他、細かい注意事項は公式サイトを参照ください。
- Windows 10、11(64ビット)
- PC本体にネイティブで搭載されている USB 3.0 SuperSpeed(USB-A または USB-C)空きポート
- Intel Core i シリーズ、もしくは Xeon processor(Quad Core i7 以上を推奨)
- 10GB 以上の空きストレージ容量
- 8GB 以上のRAMを推奨
- 3年以内に製造されたコンピューターを推奨
- インターネット接続環境(ソフトウェアインストール、製品登録、追加プラグイン購入のため)
- VST、RTAS、AAX 64 対応ホストアプリケーション
その他、細かい注意事項は公式サイトを参照ください。
Universal Audio Apollo Twin X

項目 | 機能・スペック |
アナログ入力 | コンボジャック ×2 LINE ×1 |
サンプリングレート | 192kHz/24bit |
接続端子 | Thunderbolt 3 |
対応OS | Windows Mac |
付属DAW | LUNA(Mac専用) |
実売価格 | 約162,800円 |
プロアマ問わずに非常に人気の高いUniversal Audio Apollo Twin X。
高品質なハードウェアでありながら、DSPで使えるUADプラグインが非常に優秀です。

マイクプリ、AD/DAコンバーターなどパーツの品質が高く、原音に忠実な素直音が録れます。
Apollo Twin Xでボーカル録りした音源
専用アプリにはUnisonという機能が搭載されており、有名マイクプリのサウンドをエミュレーションした音に変えられます。

Neve、Manley、SSLなどのUADプラグインを挿すと、本体から「カチッ」という音がしてマイクプリの音質が変わります。
また、DSPで動作するUADプラグインはモニターでの利用以外にかけ録り、DAWでの後がけも可能です。

UADプラグインは質も非常に良く、愛用しているプロユーザーも多数います。
なお、DSPで動くため、同時に使用できるエフェクト数はDSPの基数に依存します。
DSP | 同時使用プラグイン数 |
SOLO(1基) | 重くないもので3~4個 重いものだと1個しか挿せない |
DUO(2基) | 重くないもので7~8個 重いもの1個&普通3~4個など組める |
QUAD(4基) | 重くないもので12~16個 重いものとの組み合わせも自由がきく |
Apollo Twin XはDUOとQUADから選択できます。
ボーカル、シンガーソングライターはDUOで足りる人が大半かなと思います。
逆にガッツリ制作やる人はQUADを選択したほうが良いですね。
Mac
- 使用可能な Thunderbolt 1、2、もしくは3(USB-C*ポート経由)を内蔵する Apple Mac(Apple Silicon Mac との互換情報)
- macOS 10.14 Mojave、10.15 Catalina、11 Big Sur、12 Monterey
Windows
- Thunderbolt 3(USB-Cポート経由)を内蔵する Windows PC
- Windows 10、11(64ビット)
共通
- Thunderbolt 3 ケーブル(別売)
- 10GB 以上の空きストレージ容量
- Quad Core i7 以上のプロセッサーを推奨
- 8GB 以上のRAMを推奨
- インターネット接続環境 (ソフトウェアの入手、製品登録と追加プラグイン購入のため)
- AU、VST、RTAS、AAX 64 対応ホストアプリケーション
その他、細かい注意事項は公式サイトを参照ください。
Apogee Duet 3

昔からプロアマ問わずに人気が高いAPOGEE Duetシリーズ3代目 Duet 3です。
コンパクトのボディで非常に高音質。入出力端子も豊富な機種です。
輪郭のあるクッキリした音質で、特にボーカルが録りやすかったですね。
入出力端子にはブレイクアウトケーブルが採用されており、本体とは切り離されています。

そのおかげで本体は非常に薄い上に軽く、持ち運びにも便利な製品です。

価格も10万円未満で買えるので、昔からMacユーザーでは使用者が多い製品です。
また、DSPエフェクトとしてEQ、コンプレッション、サチュレーションコントロールを搭載しています。

Win、Mac、iOSで使える専用アプリで、ループバックなども使えるようになっています。

昔からボーカル、シンガーソングライターの使用者が多い製品です。
Duet 3になって、専用アプリが強化されたことで配信での使い勝手も良くなっていますね。
ちなみにApogeeというとMac専用というイメージですが、少し前にWindowsも対応になりました。

Duet 3もWindows、Mac、iOSで動作します。
たけしゃん
おすすめのオーディオインターフェイス まとめ
ぎたすけ
たけしゃん
オーディオインターフェイスのおすすめランキングでした!
僕はレビューやってる関係で色んな製品を持ってるのですが、主に使ってるのはBabyface Pro FSとUR22Cの2台です。


音質的にはBabyface Pro FS 1台に統一したいですが、iPhoneでのライブ配信とか要所要所でUR22Cのほうが便利なとこがあって結局兼用してます。
仕事でRECやる人は高級機を買ったほうが良いと思いますが、仕事ではない人ならUR22Cが鉄板だなと感じてます。





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