B7 コードの押さえ方。基本のコードフォームとバリエーションや使い分けを解説

B7のギターコードフォーム 3種類

ぎたすけ

ギターコードの解説か。B7って割とよく出てくるよな。押さえ方が結構めんどくさいんだよな

たけしゃん

そうだね。比較的、よく出てくるコードだね。B7は指を立てることをしっかり意識して押さえるといいよ

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この記事の著者
音楽ブロガーたけしゃん

ミュージシャン

たけしゃん

tkshan

プロフィール

ギター弾き語りのシンガーソングライター。長年の音楽活動や音楽の仕事で得た知識・経験を基にブログを書いています。
雑誌の音楽記事執筆、音楽専門書の執筆(工学社)、nana公認クリエイター、IPC VOICE STUDIO公認ボイストレーナーです。
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B7コードの押さえ方

B7の構成音とギターコードフォーム

ブルースっぽい渋い音がするコード B7。

頻出…とまではいきませんが、色んな曲でちょこちょこ出てくるコードですね。

押さえ方は指を4本使って4箇所を押さえるフォームです。

B7のギターコードフォーム

指が他の弦に触れることがないようにしっかりと立てて押さえるようにしましょう。

最初は4本の指でパッと押さえるのに苦戦しますが、こればかりは日数をかけて体に覚え込ませるしかありません。

焦らずに根気よく練習していきましょう。

また、最初は小指がなかなかついてきません。

課題曲にB7がある場合はとりあえず、簡単なB7のコードフォームで切り抜けるのも有効です。

簡単なB7のギターコードフォーム

上記のフォームだと1弦が鳴るとコード音が濁るので、ちゃんとミュートするようにしましょう。

まずは簡単なB7のコードフォームで練習を始めて、徐々に小指を追加していくのは有効なのでうまく活用してください。

次章では中級者向けにフォームバリエーションや使い分けなど、B7をもう少し掘り下げて解説していきます。

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B7の色んなコードフォームと使用パターン

B7のギターコードフォーム 3種類

パターン①

パターン②

パターン③

B7で主に使うコードフォームは上記3種類。

プラスしてパターン③の省略コードフォームとして、下記の形も割と使いますね。

B7のハイフレットで使う省略コードフォーム

この4種類のフォームの中でも万能で最もよく使うのはパターン②のコードフォームです。

B7のギターコードフォーム 2Fのバレーコード

フォームはバレーコードでやや面倒ですが、音色のクセがないので使いやすいんですよね。

B7がダイアトニックコードとして出てくるEメジャーキーだと、上記のフォームの方が前後のコードとのコードチェンジも楽だったりします。

そんなわけで、バレーコードに苦手意識がある方もちゃんと練習することをおすすめします。

また、B7というコードは地味に奥が深くて色んな使われ方やバリエーションがあります。

本記事ではポップス曲でも使われている代表的なパターンを中心に解説していきます。

このあとの目次

B7とセカンダリードミナント

セカンダリードミナントのコード進行例と説明

セカンダリードミナントとはダイアトニックコードのⅠ以外のコードにドミナントモーションするコードを指します。

アコギにおけるB7はGメジャーキーでのセカンダリードミナントであるⅢ7としての登場が多いです。

B7がGメジャーキーのセカンダリードミナントとして登場する代表的な楽曲は優里さんのドライフラワーです。

ドライフラワー/優里(YouTube)

ドライフラワーではBメロのラストやサビの「ドライフラワーみたい君との日々も」などの場面でⅢ7としてB7が登場します。

Gメジャーキーはアコギ弾き語りだと、最もよく使う演奏キーなのでB7の登場頻度もそこそこ高いです。

また、Ⅲ7として登場するB7はブルース色が効いていた方が良い場面が比較的多く、パターン①のB7がハマりやすいです。

ギターでB7コードを押さえているところ

僕もドライフラワーをカバーさせてもらいましたが全てパターン①のB7で対応しています。

ドライフラワー / 優里 アコースティックCover【フル・コード付き(概要欄の最後に記載)】

ダイアトニックコードとして登場するB7だとパターン①のフォームはクセが強くてハマらないことが多いのですが、セカンダリードミナントの場合はハマりやすいと言うのは面白いですよね。

B7のギターコードフォーム 3種類

このようにB7は状況に応じてパターン①とパターン②を有効に使い分けることが重要です。

B7とテンションコード

B7のテンションコードとギターコードフォーム

B7はおしゃれ曲を中心にテンションコードも割と使用されます。

主に使われるのは上記2種類ですが、特に押さえておいた方がいいのはB7(♭13)です。

ジャズっぽい感じのおしゃれ曲で下記のコード進行が割とよく出てきます。

ギターのコード進行 Em7(9)→A7(13)→Dmaj7(9)→B7(♭13)

俗に言う2516進行と呼ばれるコード進行ですね。

補足

ⅥはダイアトニックコードのⅥm7ではなく、セカンダリードミナントのⅥ7が使われる

このコード進行をずっとループさせるだけで、いい感じの曲が作れるくらい美味しいコード進行です。

ポップス曲だと竹内アンナさんの「TOKYO NITE」という曲で近いコード進行が使われています。

TOKYO NITE/竹内アンナ(YouTube)

このへんのテンションコードは流行りのシティポップ系の楽曲を演奏したり、作曲したりするときに理解しておくと便利ですね。

B7の分数コード

B7の分数コードとギターコードフォーム

B7は比較的、分数コードも登場します。

ポップスでも使うことがあるのは主に上記の3種類ですが、B7/F#は割とよく出てくるイメージがありますね。

多用するようなものでもないですが、バリエーションとして持っておくとコード進行に変化をつけられるので覚えておきましょう。

 

B7コード まとめ

Sennheiser MK 8で録音しているところ
  • B7はシ・レ#・ファ#・ラで構成されたコード
  • B7は音色的にはバレーコードのフォームの方が使いやすいので練習しよう
  • B7はダイアトニックコードよりはセカンダリードミナントとしての登場が多い

ぎたすけ

え、B7ってこんなに色んな話があんのか!びっくりしちゃったぞ

たけしゃん

B7は意外と奥が深いコードな気がするね。登場頻度はそこそこだけど、良い場面で使う感じだよね

B7の解説でした!

アコギでは主要コードほどは出てこないものの、セカンダリードミナントなど美味しい場面で使われることが多いんですよね。

だからこそ、フォーム選択・テンションコード・分数コードなどのバリエーションを持っておくと演奏がグッと洗練されます。

普段、同じB7コードしか使ってない人は工夫してみましょう。面白いですよ!

Bルートのコード解説記事一覧
B B6 B7 Bmaj7
Bm Bm6 Bm7 BmM7
Bm7-5 Bdim Bsus4 B7sus4
Badd9 Baug B9 Bm9
B7(♭9) B7(#9) Bmaj9 B7(#11)
B7(13) B7(-13)    
7コードの解説記事一覧
C7 C#7 D7 E♭7
E7 F7 F#7 G7
G#7 A7 B♭7 B7

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