コンデンサーマイクの選び方 ~定番5本を紹介~

こんばんは!たけしゃん(@_tkshan)です。

今日はコンデンサーマイクの紹介です。
ライブでは主にダイナミックマイクを使いますが、レコーディングや家からのライブ配信はコンデンサーマイクを使っている方が多いのではないでしょうか。

コンデンサーマイクは安いものは1万円を切るものから高いものは数十万するものまであります。

やはり、ボーカルなら誰しもが自分の歌を少しでもよく聞かせたい…と考えるもの。
そうするとマイクに拘りたいものです。

といっても、高級マイクは数十万もします。
今日は入門機種の中から良い音で録れる、間違いのない定番機種を中心に紹介していきます。

1. コンデンサーマイクとは

まずはコンデンサーマイクの説明から。

マイクには大きく分けて「ダイナミックマイク」と「コンデンサーマイク」があります。

コンデンサーマイクはこういうの。

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なんとなくレコーディングで見るマイクってイメージではないですか?

続いてダイナミックマイク

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あ~、よく見るやつね。と思った方も多いのではないでしょうか。

この二つのマイクの違いはなんでしょうか。

1-1. コンデンサーマイクの特徴

一般的にマイクといえばダイナミックマイクですが、コンデンサーマイクが違うところを紹介していきましょう。

■電源が必要

コンデンサーマイクは電源が必要です。俗に言う48Vの「ファンタム電源」
接続するオーディオインターフェイスやミキサーにファンタム電源がないと使えませんので気をつけましょう。

■繊細な音が拾える

ダイナミックマイクに比べてレンジが広く繊細な音も綺麗に拾えます。
ちょっとした息遣いや、リップ音とかも拾ってしまいます。その分、音も綺麗に拾えますのでレコーディングに最適です。

逆にライブでは周囲の音を拾いすぎるのでハウリングにも弱く、あまり向いていません。

■管理が大事

環境変化に弱いです。一番湿気ですかね。
梅雨時などはちゃんと乾燥剤を入れたケースにしまったりしないと音が駄目になってしまいます。

劣化するときはいきなり音が変になるというよりは徐々に出力が弱くなってしまいます。気づけば、何か音が小さいな…なんてことに。

■価格が高い

ダイナミックマイクと比べると価格帯は高めです。ピンからキリまでありますので、ダイナミックマイクと同等なものも多いです。
入門機で2万円前後というところでしょうか。

ダイナミックマイクだと現場で使用されるSM58(通称ゴッパー)でも1万円くらいですから、そう比べるとかなり高めですね。

1-2. 指向性

指向性というのは音を拾う向きです。
歌の用途であれば単一指向性一択ではありますが、最近ではラジオ的な生放送をやるミュージシャンも多いので指向性についてはオーソドックスなものは覚えておいて損はありません。

指向性の中から一般的な三種類を紹介します。

■単一指向性

マイクが向いている方向だけ音を拾うという形式です。
マイクに背を向けて歌ったり、横から歌っても音が拾われません。

一般的なマイクを思い浮かべてもらえればわかりますが、本当に限られた部分しか音を拾いません。よって、他の指向性マイクと比べてハウリングなどには強いです。

普通にレコーディングや歌枠のニコ生に使用するのであれば、単一指向性であれば問題ありません。
むしろ、他のタイプはいりません。

■無指向性

360度の音を拾う形式です。
どこからの音も均等に拾うため、単一指向性と比べると音量は高くできず、ハウリングを起こしやすいです。

会議など、たくさんの人が話す場合に使うのが一般的で、歌で使うことほとんどないです。
例えばたくさんの人が歌うゴスペル的なものでも使われることはありません。

■双指向性

前と後ろの音を拾うタイプです。横はあまり拾いません。

使用用途としては対談です。ラジオとか。
これも歌で使うことはあまりないです。二人で歌う場合は普通は別々にマイクを立てます。

配信で演奏以外に対談などをやりたいようであれば持っていると便利です。
コンデンサーマイクの中には単一指向性と双指向性を切り替えできるものもあるので一本で演奏・対談を対応したい人は選択肢に入れるとよいでしょう。

2. コンデンサーマイクの影響力

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定番機種を紹介する前に気になるところかと思うので影響力を説明します。
このあたりは人によって言うことが本当に違います。

正直、知恵袋とか読んでいると真逆の意見も多いですが、僕なりに感じたことを書いていきます。

2-1. 機種による大きな変化はない

ダイナミックマイクからコンデンサーマイクに変えると明確に音が違います。

SM58から2万くらいのコンデンサーマイクに変えただけでも、50点から80点に上がる印象です。
聴き比べても「おぉ~」ってなります。

ですが2万のコンデンサーと10万のコンデンサーではそこまで明確な差は出ません。80点と90点くらいの差です。

昔、レコーディングエンジニアをやられている方にDTMの機種相談したときに言われたことがあります。

「今の製品はどれも性能いいから入門機種で70~80点取れちゃっている。あとは1万円毎に1点ずつくらいしか上がらない。90点台になると5万で1点とかだよ」

極論かもしれないですけど、正にそうだなと感じています。
オーディオインターフェースもマイクも、こんなイメージです。

といっても品質を追求して詰めていけば、この1点が本当に大きくなるのでしょうけどね。

2-2. コンデンサーマイクだけ高価でもダメ

これも、よく言われることですが、コンデンサーマイクが20万してオーディオインターフェースが入門機などはあまり意味がないです。

入門機がボトルネックになってマイクの能力が発揮されません。
上記のような買い方をするならオーディオインターフェースを10~15万のものを買って5~10万のマイク買ったほうがよいです。

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もしくはマイクプリとかに投資するのもありですね。

あと、元も子もない話ではありますが、いいマイク使ったところでmixやマスタリングがダメなら意味がありません。
よくサンレコを読むと「録り音が悪いとどうしようもない」という話は出ますが、あれはmixやマスタリングのプロフェッショナルな方の意見です。

僕らのようなアマチュアDTMerは「録り音も、mix、マスタリング全部がそこそこよくないとどうしようもない」です。

3. エントリーモデルの定番機種

さて、前置きだけで2000文字以上いってしまいましたが、いよいよ機種紹介です。
コンデンサーマイクのエントリーモデルは2~3万円周辺でしょうか。オーバーするものも含めて宅録の方が良く使われる機種を紹介していきます。

3-1. RODE/ NT-2A

エントリーモデルのコンデンサーマイクでは定番中の定番機種ですが…でしたが正しいでしょうか。
ずいぶん、値上がりしましたね。

僕も1本持っていますが、僕が買ったときは24,800円くらいだった記憶があるのですが、今見ると3万後半ですか。

レビューとしては正に80点くらいの評価です。
最初に買う1本としては音の繊細さやバランスなどを考えても申し分ないでしょう。高音が若干耳に刺さりやすいのでEQでカットしたほうがよいです。

悪いところとしてはマイクがとにかく重いです。
マイクスタンドが弱いやつだと、すぐマイクの重みで落ちます。特にリフレクションフィルターをつける人はNT-2Aだとスタンドが重さで耐えられないことがあるので気をつけましょう。

リフレクションフィルターとはこんなやつ

ちなみに僕は利用したことがないですが指向性は<<1-2. 指向性>>で紹介した3タイプ全対応です。
ラジオ収録などで対談する予定がある人はこれ1本で対応できます。

また、ショックマウントが内臓なので別売りのものを買う必要はありません。

いまだと価格的にNT-1Aがエントリーモデルの主力って感じなのかな。
3万後半までいってしまうと他の選択肢が有力になってしまう印象があるので値上げは残念ですね。

よい製品です。僕も今では後述のTLM102をメインマイクにしていますが、それまでメインで使っていました。これで音源もたくさん作りましたが、必要十分な能力でしたよ。

3-2. AKG ( アーカーゲー ) / C214

続いてAKGです。
AKGといえばプロユースの大定番機種C414がありますが、この製品はC414のDTMer向け安価版として発売された製品です。

僕は今のTLM102を買うときに定番機種全部を試し録りしてみまして、この製品も試し録りしました。

印象としてはNT-2Aとちょっとタイプが違うんですけど高音が強いですね。
これも録り音にEQで高音カットが必要な印象を受けました。

ただ、さすが定番機種の安価版です。安定感があり、音質は十分と感じました。

そして、NT-2Aと異なりコンパクトで重さは280gと軽いです。※NT-2Aは860g
大きいマイクのほうが最初はテンション上がりますが、慣れてくると小さくて軽いマイクのほうが断然良いです。

NT-2Aが大幅値上がりの今、エントリー機種の筆頭はC214もしれないですね。

3-3. audio technica ( オーディオテクニカ ) / AT4040

続いても大手ですがオーディオテクニカの大定番機種です。

AT4040も試し録りしましたが、当時の感想は「普通」でした。
可もなく不可もなく。

マイクにとって可もなく不可もなくってのは忠実に音を表現してくれているということなので、実は素晴らしいことなんです。
なので、私的には優良機種に感じました。TLM102と最後まで迷ったのが、この機種でした。

可もなく不可もなくなので演奏者とmixする人によって、好きなように録り音を色付けすればよいだけということです。

ただ、僕はセッティングが非常にめんどくさかったことを覚えています。ショックマウントの使い勝手が残念。
今はいいのがあればよいですが、見てる感じは変わっていないですね。そうすると中々ストレスです。マイクはいいのだから改善してほしいですね。

3-4. MXL ( エムエックスエル ) / V67G

値上がりしたRODEに変わる1万円台コンデンサーマイク希望の星、MXLです。

正直、MXLは僕は使ったことがありません。
なので、詳しいレビューはかけませんが、友人がこのマイクで音源を作成していました。

その音で考えれば、通常使用においては全然問題ないと感じました。

2万は出せないって人はこの商品を選択するのがよいでしょう。なお、重さが589gとちと重いです。こちらもリフレクションフィルターとの同時使用をするならマイクスタンドを考えたほうがよいでしょう。

こちらも試し録りさせてもらった時の印象は「優等生」って感じでした。
癖がなくて聴きやすい。

んで、買ってから使ってみると録り音だけ聴いているとNT-2Aと大して変わらないんですよね。
あ~、こんなもんか。って思ったのを覚えています。

ですが、違うのはmixするときですね。ある程度処理すればすぐにオケの音と馴染んでくれますし、聴き易い音になります。
NT-2Aだと、どうしても高音がギラギラして邪魔だったのでEQで色々処理する必要がありましたが、それがないです。

今はギターもアコギもこれ1本です。大して変わらないけど、小さな違いが大きいんだなとエントリーマイクから乗り換えて感じました。

また、小さくて非常に軽いので持ち運びが楽です。もう3年くらい使っているのかな。
実に使いやすくて、いい商品ですね。

私的には自宅で音楽制作している分にはこれ以上のマイクを所有する必要はあまりないかなと思っています。
お金があれば、もっと高価格帯を試してみたい気持ちはありますけどね。試したいだけで、特に困っていないという感じです。

予算が大丈夫であればオススメの1本です。

4. まとめ

  • コンデンサーマイクはダイナミックマイクより繊細で綺麗な音で録音できる
  • マイクにだけお金をかけても他の機材が弱いとダメ
  • エントリーモデルで2~3万するが、どれも品質的には十分なレベル

さて、本日はコンデンサーマイク特集でした。
ダイナミックマイクもそのうちやるかもしれません。

まとめで振り返りたいのはコンデンサーマイクだけお金をかけても効果は薄いということです。
オーディオインターフェースやマイクプリなども高品質じゃないと宝の持ち腐れになってしまいます。

そして、mixの腕や歌唱力も磨かないとやっぱり宝の持ち腐れになります。

エントリーモデルでもいい作品は十分作れます。
その上で、より高きを目指すときに高価格帯のマイクを買えばよいでしょう。

まずは今日紹介した中で気に入ったマイクを買って宅録にチャレンジしてみましょう。

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ABOUTこの記事をかいた人

たけしゃん

アコースティックギターによる弾き語りを中心に音楽を愛するアラサーのサラリーマン。20代はギターを片手にシンガーソングライターとして東京都内で音楽活動に精励。
30代になって音楽と仕事(サラリーマン)の両立を模索中。