ボーカルレコーディングできる機材を安く揃えよう。録音のコツ、やり方を細かく解説

AT2040と別売りのショックマウントを組み合わせた画像2

ぎたすけ

ボーカルレコーディングって高いスタジオとかでやるイメージだけど家でやんの?

たけしゃん

今は自宅でやるのが普通だよ。歌上手くなるには日ごろから録音して聴き直す癖をつけたほうがいいよ

弾き語りすとLABO ボイトレ講座。

今回は録音環境の作り方についてです。ボーカルの上達に重要なのが録音した音源を聴き直すことです。

更に言うと自分の音源を公開して、色んな人に聞いてもらうことも大事です。

今は機材も安く、便利なアプリもたくさんありますので、低予算で録音環境を作る方法を解説していきます。

この記事の著者
音楽ブロガーたけしゃん

ミュージシャン

たけしゃん

tkshan

プロフィール

ギター弾き語りのシンガーソングライター。長年の音楽活動や音楽の仕事で得た知識・経験を基にブログを書いています。
そのほか雑誌の音楽記事執筆、音楽専門書の執筆(工学社)、IPC VOICE STUDIOの公認ボイストレーナーの資格を持っています。
プロフィール詳細お問い合わせ

ボーカルレコーディングに必要な機材

MOTU M2

歌の録音自体はスマホだけでもできます。最近のiPhoneはなかなかに高音質です。

なので、まずはスマートフォンで録音してみるのも良いでしょう。

一方でスマホだと音を拾う範囲が広く、音がやや粗いです。

自身の歌声を正確に聴きとって、改善していくならボーカル録音用の機材を買うのがベターですね。

サンプルを用意したので、音の違いを聞いてみてください。

iPhone 13 Pro

iPhone 13 Pro

AT2020

AT2020

聴き比べてみると、結構な違いがありますよね。

後者の音質で録るために必要な機材をまとめると、以下の通りです。

機材予算備考
MPM-1000 本体
マイク
5,000円~USBマイクより
XLRマイク推奨
M-Audio M-Track solo

オーディオ
インターフェイス
5,000円~USBマイクなら
不要
KTSOULのマイクアーム 3/8ネジ
マイクアーム
2,000円~

今回はできるだけ低予算でちゃんと使えるものを紹介していきます。

マイク

MPM-1000 本体

まずは歌を録るためのマイクです。

マイクは主にダイナミックマイクとコンデンサーマイクに分かれますが、レコーディングではコンデンサーマイクがおすすめです。

コンデンサーマイクとダイナミックマイクの違い

低価格で使えるコンデンサーマイクはマランツプロのMPM-1000です。

マイクケーブルなどの付属品もついてくるので、購入費用を抑えることができます。

MPM-1000 本体と付属品一式

6,000円程度とかなり安いですが、音質はなかなか良いです。

MPM-1000を使ってボーカル、ギターを別々に録った動画がこちら。

RAIN / 秦基博 アコースティックCover

6,000円程度とは思えないですね。

歌ってみた、配信を始めてみるにはちょうど良いマイクです。

なお、もう少し予算を引き上げて良いマイクを買いたい人は下記の記事を参照ください。

コンデンサーマイクを10本並べた画像コンデンサーマイク おすすめランキングベスト10【2022年版】 〜プロアーティスト使用マイクも紹介〜

オーディオインターフェイス

M-Audio M-Track solo

続いては、オーディオインターフェイスです。

オーディオインターフェイスはPCやスマートフォンとマイクを繋げるための機材です。

マイクを接続する以外にも、ヘッドホンやスピーカーの接続など、色んな機能が搭載されています。

低予算であれば、5,000円程度で買えるM-Audio M-Track Soloがおすすめです。

M-Audio M-Track Solo

Windows、Mac、iOSで動作し、安いですが音質もそれなりに良いです。

先ほどの演奏動画もMPM-1000とM-Track Soloで録ってます。

RAIN / 秦基博 アコースティックCover

安いオーディオインターフェイスはWindowsだと使い辛いものが多いですが、M-Track Soloは普通に使えます。

なお、iOSとの接続にはUSB 3カメラアダプタが必要です。

M-Track SoloをiPhoneに接続

nanaなどのカラオケ系のスマホアプリでも使えるので、おすすめです。

もう少し予算を引き上げて、高音質・多機能なオーディオインターフェイスが欲しい人は下記の記事を参照ください。

マイクアーム

KTSOULのマイクアーム 3/8ネジ

マイクを設置するにはマイクスタンドが必要です。

自宅のデスクで使う場合は、デスクに設置できるマイクアームが便利ですね。

KTSoulマイクアームを机に設置した
机に挟んで固定する

低価格でおすすめのマイクアームはKTSOULです。

付属品として、ポップガードなどもついてくるのでお得です。

KTSOULの付属品一式

テーブル厚は55mmまで取付可能なので、ほとんどの机に対応します。

2,500円程度と低価格ながら、よくできたマイクアームです。

 

ボーカルレコーディングのコツ

AT8700JでAT4040を取り付けした様子

続いてはボーカルレコーディングする際のポイントです。

気を付けるべきポイントは主に3つです。

マイクはこぶし1つ分くらい離す

マイク距離はこぶし一つ分程度空けましょう。

近づきすぎると、低音が膨らんでしまいますし、遠いと音にリアリティがなくなります。

こぶし一つ分を基本位置として、調整するとよいでしょう。

また、ポップガードを設置して、息の音の混入を防ぐようにします。

ポップガードpro-screen101を取付した画像

ポップガードを設置した状態でも、マイク距離はこぶし1つ分で大丈夫です。

入力音量を調整する

M-Audio M-Track soloを上から撮った写真

マイク位置を適正な距離にしたら、次は音量調整です。

マイクの入力音量はオーディオインターフェイスのGAINというツマミを使って調整します。

補足

機種によってはINPUTと書かれている

大きすぎると音が割れてしまい、小さすぎると伴奏に負けてしまいます。

キレイに録るには適切な音量にするのが重要です。

女性が歌のレコーディングをしているところ

ボーカルの場合は音量のダイナミクスが非常に大きいので、盛り上がるサビを歌って波形を確認するようにしましょう。

Cubase AI プロジェクトカーソル位置を設定2

声を張って歌ったときの波形が上図左側のサイズ感になると良いですね。

波形サイズは後から編集できるので、ギリギリの音量は狙わずに少し余裕を持たせましょう。

ただ、小さすぎる波形を後から大きくするとノイズの比率が高くなります。

そのため、適切なサイズ感になるように録音開始前にGAINの調整をちゃんとやりましょう。

歌いながらマイク距離を変える

AKG C414 XLSと付属のポップガードを横から撮った画像

マイク位置はこぶし1つ分離すのが基本ですが、歌の展開に合わせて自身で調整するのが重要です。

サビで声を張るときは少し離れて、静かな場面では少し近づく。

こうすることで、1曲を通した時の音量差を減らすことができます。

ボーカルはミックス時にコンプレッサーで音量を均しますが、録音時点である程度ならしておくと仕上がりがよくなります。

YAMAHA AG Controller コンプレッサー
YAMAHAのコンプレッサー
コンプレッサー

大きい音を圧縮して、小さい音を大きくするエフェクト

ただ、大きくマイク距離を変えると音質も変わるので、微妙に近づいたり、離れたりする程度で大丈夫です。

 

レコーディングの練習はnanaがおすすめ

nanaの録音画面

nanaは無料で使えるスマホアプリです。

色んな人がコラボすることで、1つの楽曲を作り上げていく仕組みになっています。

色んな楽曲の伴奏がアップされているので、ボーカルレコーディングの練習には最適なアプリです。

仕組みもよくできていて、使い方を勉強せずとも感覚的に使えます。

nanaの録音編集画面

手軽に自分の歌を録音して、聴き直すにはちょうどいいです。

記事前半で紹介したマイクやオーディオインターフェイスが使えるので、高音質な録音も可能です。

まずはnanaでレコーディングの練習をしてみましょう。

レコーディングに慣れて来たら、DAWを使って「歌ってみた」をやってみるのがおすすめです。

Cubaseのミキサー画面
Cubase AI

「歌ってみた」のやり方は講座形式でまとめているので、参考にしてください。

歌ってみた講座をみる

 

ボーカル 録音 まとめ

ノートとペン
  • iPhoneでも良い音で録れるが、1万円ちょっとで良い環境が作れる
  • マイク距離はこぶし1つ分が基本
  • nanaでレコーディングに慣れてから、歌ってみたをやるのがおすすめ

ぎたすけ

今って、レコーディングできる環境が1万円ちょっとで作れちゃうんだな…

たけしゃん

すごいよね。昔と比べて、安くて良い製品がめちゃくちゃ増えたからね

ボーカルレコーディング(録音)についての解説でした。

歌が上手くなるには、自分の歌を聞いて考えてをとにかく繰り返すのが一番です。

そのためには、録音環境をちゃんと作るべきですね。

そんなにお金をかけなくても、良い環境を作れるので試してみてください!

声について詳しく学ぼう

歌の要素を理解しよう

ボイストレーニングをやってみよう

ボーカルの知っておくべき知識