USBマイクとオーディオインターフェイスの仕組みを解説。XLRマイクとの違いを理解しよう

AT2020USB+とAT2020

ぎたすけ

USBマイク買ったんだけど、DAWで認識しないんだよなぁ。

やっぱりオーディオインターフェイスが必要なのかな?

たけしゃん

実はこの相談って結構多いんだよね…。

今回はUSBマイクとオーディオインターフェイスの関係性を紐解いて解説していくよ

USBマイクとオーディオインターフェイスの仕組みを解説

USBマイクとは

AT2020USB+の写真

※代表的なUSBマイク audio technica AT2020USB+

USBマイクとはUSB端子で接続できるマイクのことです。

普通のマイクはXLRという接続端子を用いて音響機器に接続します。

USB端子とXLR端子

しかし、PCにはXLR端子はないのでマイクとPCを直接接続することはできません。

そこで、間にオーディオインターフェイスという機材を挟みます。

YAMAHA AG03 正面からの写真

※オーディオインターフェイス YAMAHA AG03

そして、オーディオインターフェイスとPCをUSB接続してマイクを使えるようにするわけです。

対して、USBマイクは単独でUSB端子接続できるため、オーディオインターフェイスを介さずに直接PCやゲーム機などに繋いで使うことができます。

AT2020USB+と普通のUSBケーブル

※普通のUSBケーブルを使ってマイクとPCを接続可能

これだけ聞くとUSBマイクってすごい!と思っちゃいますが、仕組みはなんてことはありません。

マイクの中に簡素なオーディオインターフェイスが入っているだけなのです。

USBマイクの中にはオーディオインターフェイスが内蔵されている

そのため、USBマイクを外部のオーディオインターフェイスに接続することはできないわけです。

二重接続になっちゃいますからね。

普通にUSBマイクをPCと接続すれば、マイク&オーディオインターフェイスと同じ状態になります。

ぎたすけ

え!じゃあ、USBマイク買った方が超お得じゃん!

たけしゃん

それがそうもいかないんだよ

USBマイク内蔵のオーディオインターフェイスは簡素だから、簡素なことしかできないんだよ…

すごく便利なUSBマイクなのですが、仕組みが簡素なので音楽制作をするには不便な場面が色々あったりするのです…。

ここからは音楽制作に使えない理由と暫定的な解決方法を詳しく解説していきます。

 

USBマイクの問題点

AT2020USB+のUSB部分

USBマイクの問題点は大きく2つに分かれます。

  1. WindowsだとDAWで認識されない
  2. USBマイク自体の音質・音量レベル

どちらも音楽制作をやる場合に問題となってきます。

雑談や実況のように喋るだけであれば、そこまでシビアに考える必要はないからです。

それぞれを具体的に細かく解説していきます。

USBマイクはDAWで認識されない

Cubaseの画面

※Steinberg Cubase AI

USBマイクでよく相談がくるのはDAWに認識されないという問題です。

DAWというのは音楽制作で使う総合ソフトです。

歌ってみたや弾いてみたにおいても、レコーディング・ミックス・マスタリング作業はDAWで行います。

USBマイクがDAWで認識されないのはドライバの問題です。

ドライバ
接続機器とOSを繋ぐソフトウェアのこと

そして、ドライバの問題が発生するのはWindowsであり、Macは普通に認識されるのです。

USBマイクはゲーム機、PC共にOS標準のドライバで動作するように作られています。

このOS標準ドライバですが、MacはDAWでも認識されるドライバが使われていますが、Windowsは大半のDAWで認識されないドライバが使用されています。

そのため、WindowsではDAWがUSBマイクを認識しないわけです。

たけしゃん

まあ、おかげでUSBマイクはPS4とかゲーム機に繋いでも使えるわけなんですけどね…

それでは、外付けオーディオインターフェイスはどうなっているのか?

YAMAHA AG03 正面からの写真

なんと各楽器メーカーがWindows用に、自前でASIOと呼ばれるドライバを自社製品に合わせて開発しているんですねぇ…。

ASIOはどのDAWも対応している上に、遅延やノイズも少なくWindowsの音楽制作では必須と言えるドライバです。

注意
格安ブランドはASIOを作らないので、WindowsのDAWで認識しないオーディオインターフェイスを売ってたりします…

ただ、代わりに外付けオーディオインターフェイスは大半がゲーム機に繋いでも動きません。

USBマイクは安価でライブ配信やオンライン会議での音質を向上させたい層向けの製品です。

そのため、メーカー側としてもUSBマイクと外付けオーディオインターフェイスでちゃんと用途は分けてる感がありますね。

ぎたすけ

え…、じゃあWindowsだとUSBマイクでレコーディングできないの?

たけしゃん

解決策はあるにはあるんだよ。ただ、上手くいくとは限らないね…

ASIO4 ALLでUSBマイクを認識させる

ASIO4ALLの設定画面

WindowsでUSBマイクを認識させる方法として、ASIO4 ALLというフリーソフトを使う選択肢があります。

ASIO4 ALLはザックリいうと、ASIOドライバとして無理やり機器を動作させるソフトです。

そのため、ASIO4 ALLを使ってASIOドライバでUSBマイクを動かせばDAWで認識されるようになります。

ですが、フリーソフトなので動作が不安定なんですよね…。

実際に僕も人柱として、ASIO非対応で人気の3製品をASIO4 ALLでDAWに認識させて実験してみました。

動作結果はこちら。

  1. audio technica AT2020USB+(マイク)…〇
  2. マランツプロ MPM1000U(マイク)…×(ノイズが酷い)
  3. behringer UM2 U-PHORIA(オーディオインターフェイス)…△(若干の音の遅延が出る)

ぎたすけ

う~ん…成功確率は1/3か。厳しいな…

たけしゃん

しかも、たぶんパソコン相性によっても結果が変わる可能性あるんだよねぇ

この結果からも、Windowsで音楽制作する人はUSBマイクを買うべきではありません。

DAW上で上手く動くかどうかは買ってみなければわからない、博打ですからね。

音楽制作やるならXLRマイク & オーディオインターフェイスを買うべきなのです。

USBマイクは音量が小さい?

WindowsのUSBマイクの音量設定画面

※USBマイクの音量は本体で調整できないものが多く、OSのサウンドプロパティで調整する

安価なUSBマイクはパーツもしょぼいので、PC設定の音量をMAXにしても音が小さい製品はあります。

あと、音量上げるとサーっというノイズが強く入ってしまうのもあります。

まあ、会議やるくらいなら多少の音量・音質は気にならないですが、動画録ったり、歌ったり…となると気になるところですよね。

音量不足もノイズもマイク内蔵のオーディオインターフェイスがしょぼいのが主な原因です。

安価な上にマイク内蔵でスペースもないので、致し方ないところです。

対して、外付けのオーディオインターフェイスはマイク内蔵のものよりパーツに原価がかかってます。

特にノイズが少なく高音質・大音量で音を出すためのマイクプリアンプというパーツは、各メーカーでしのぎを削って音質を競い合っています。

オーディオインターフェイスのマイクプリアンプ

※マイクプリアンプ、略してマイクプリと呼ばれる

そのため、ノイズが少なくクリアな音質を求めてるならXLRマイク & オーディオインターフェイス一択なのが現状です。

とはいえ…audio technica AT2020USB+などはカバー動画作るには十分な音質が出ます。

僕がAT2020USB+をASIO4 ALLでDAWに認識させて歌録りした動画です。

さすがオーディオテクニカですねぇ…。

数千円のUSBマイクだと音量が小さい、ノイズが載る…という問題は出やすいです。

1万円くらいするUSBマイクだと、ライブ配信やカバー動画制作するレベルなら問題ない音質に仕上がっています。

 

USBマイクとXLRマイク どっちを買うか?

AT2020USB+とAT2020

※左がAT2020USB+、右がAT2020

まず、Macの場合はUSBマイク 1本で割と何とでもなります。

ただ本格的に音楽制作やるなら、下記の点でXLRマイク&オーディオインターフェイスのほうが有利というくらいです。

  • 音質が良く、ノイズが少ない
  • 色んな楽器や機材を同時接続可能
  • 外付けオーディオインターフェイスは本体にエフェクトやミキサー機能があったりする

Windowsの場合はUSBマイクだと前述の「DAWで認識されない問題」や「ソフトウェア起因での音の遅延・ノイズ発生リスク」が加わります。

なので、Macユーザーに比べてWindowsユーザーはUSBマイク導入を慎重に考える必要があります。

僕的な選ぶポイントとしては下記の3パターンを推奨します。

  • 音楽制作がメインならXLRマイク & オーディオインターフェイス
  • ゲーム機に繋いで使うのがメインならUSBマイク
  • 両方の人はXLR&USB両対応をマイクを選ぶのもあり

ここまでの背景も踏まえて2020年にXLR & USB両対応のマイクが何本か登場しています。

その中でコスパが良く、音質もなかなかな製品がaudio technica ATR2100x-USBです。

ATR2100x-USBをマイクスタンドにつけたところ
ART2100x-USBの接続端子

このように下部にUSBとXLR端子の両方が用意されています。

音質もまずまずで、実際に演奏を録音した動画がこちら。

前段で紹介したAT2020やAT2020USB+と比べると、音質は落ちますが及第点は取れてるかなという印象です。

音楽メインの人はAT2020やAT2020USB+を推奨したいですが、ゲーム実況や動画のナレーションなどがメインで音楽はサブという人にはちょうどいいかなと感じます。

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USBマイクのよくある質問

USBとXLRとは何が違うのですか?

USBとXLRは接続する端子の名称です。XLRは音楽用途で使われる端子でオーディオインターフェイスを介さないとPCやスマホに接続できません

USBマイクはオーディオインターフェイスに接続できないですか?

接続できません。USBマイクは簡易なオーディオインターフェイスを内蔵したマイクなので単体でPCやゲーム機と接続します

USBマイクでDTMや歌ってみたはできますか?

Macであればできます。Windowsは音の遅延やノイズ発生の可能性が高く、厳しいです。WindowsユーザーはXLRマイクとASIO対応のオーディオインターフェイス購入を推奨します

 

USBマイクとオーディオインターフェイス まとめ

DTMのPCとヘッドホン
  • USBマイクは簡素なオーディオインターフェイスが内蔵されている
  • Windowsだとフリーソフトを使わないとDAWで認識しない
  • 音楽制作やるならXLRマイク、ゲーム実況・雑談メインならUSBマイク

ぎたすけ

なるほどなぁ。だから音楽制作やる人はUSBマイクを買わないんだなぁ

たけしゃん

そうだね。やれなくないけど、現実的にはUSBマイクだと厳しいよね

逆にゲーム実況や雑談ならUSBマイクで全く問題ないけどね

USBマイクとオーディオインターフェイスの仕組みについての解説でした。

Macだと話が楽なんですけどねぇ…。Windowsはやっぱり大変。

自身がやりたいことを整理して、USBマイクとXLRマイクのどっちにするかを考えましょう。

最近は音楽もゲーム実況・雑談もどっちも大事…という活動スタイルの方が増えてきたので、年々悩ましい問題にはなってますよね。

とりあえず、片方を購入して色々とチャレンジしてみて必要に応じて買い足す。

この選択肢がコスパ悪いようで、実は一番ベターだったりするんですよね…(笑)。

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