【2024年】iPhone向け オーディオインターフェイスおすすめランキングベスト10。選び方や注意点をiOSで配信している筆者が徹底解説

MOTU M2をiPhoneで使っているところ

ぎたすけ

iPhone向けのオーディオインターフェイスって、対応したやつ買えばいいんじゃないの?

たけしゃん

それが使ってる人しかわからない罠が結構多いんだよね…。細かく解説していくよ

なお、PCでの利用も含めた製品選びは下記の記事を参照ください。

AUDIENT EVO4 駆動しているところ。Macbookとセットで撮影オーディオインターフェイス おすすめランキング ベスト10【2024年】DTM、歌ってみたに適した機種を徹底解説
この記事の著者
音楽ブロガーたけしゃん

ミュージシャン

たけしゃん

tkshan

プロフィール

ギター弾き語りのシンガーソングライター。長年の音楽活動や音楽の仕事で得た知識・経験を基にブログを書いています。
雑誌の音楽記事執筆、音楽専門書の執筆(工学社)、nana公認クリエイター、IPC VOICE STUDIO公認ボイストレーナーです。
プロフィール詳細お問い合わせ

iPhone向けオーディオインターフェイスの選び方

UR12とiPhone7を接続した

昨今ではiPhoneに対応したオーディオインターフェイスは非常に多いです。

一方で注意しないといけないのが、下記の点です。

  • アプリによっては使えない機種が多い
  • アプリによっては片耳しか音がでない機種が多い
  • PCがないとループバック機能やエフェクト機能が使えない機種が多い

このへんの事情を知らずに買って、買い直ししてる人は結構多いです。

なので、本記事でも買い直しを避けるための前提知識を掘り下げて解説していきます。

ちなみにGarageBandなどで音楽制作をするだけの人には注意事項は特にありません。

DAW以外では使わないという方は、本章を飛ばして<iPhone向け製品 おすすめランキング>を参照ください。

通話・会議系アプリでは基本使えない

iPhone 13

まず、知っておくべきことは通話モードになるアプリはUSB接続のオーディオインターフェイスは使えません。

通話モードになるアプリの例

  • Google DUO
  • 電話(iOS純正アプリ)
  • LINE通話
  • Skype

通話アプリはほぼ全滅。会議系アプリではZOOMくらいしか使えないです。

これはOSの仕様で、通話モードになる場合は内蔵マイクか4極入出力端子が強制的に選択されるようになってます。

4極入出力端子

イヤホンマイクでよく使われている端子。3.5mm端子とLightning端子がある

なので、iPhoneでテレワークするためにオーディオインターフェイスを買っても使えない可能性が高いです。

ただし、YAMAHA AG03MK2は4極入出力に対応したAUX端子があるので通話モードでも使えます。

YAMAHA AG03MK2 ブラック
注意

先代のAG03とAG06だと使えません

なので、通話やテレビ会議などのアプリで使いたい人はAG03MK2を買いましょう。

ライブ配信アプリはモノラル・ステレオがある

nanaの録音画面
nana

続いてはライブ配信アプリについてです。

iOSのライブ配信アプリはアプリごとに仕様が異なり、モノラルとステレオで分かれてます。

モノラルのアプリは特に問題ないですが、ステレオのアプリはマイク1本だと片耳からしか音が出ません。

具体的にはオーディオインターフェイスのIN1に挿したマイクはLから、IN2に挿したマイクはRから音が出ます。

MOTU M2をステレオアプリに繋いだときの音の出方

たまに片耳からしか音が聞こえない配信者がいると思いますが、まさにこの現象が起きてます。

2021年3月に主要なライブ配信アプリを動作確認した結果がこちら。

アプリ仕様
17Liveモノラル
nanaモノラル・ステレオ切替可能
nanaパーティーステレオ
Poco-chaステレオ
インスタライブモノラル
LINEライブモノラル
※1chしか認識しない
ツイキャスステレオ
YouTube Liveステレオ
TikTokモノラル
※1chしか認識しない
GarageBandモノラル・ステレオ切替可能
iOSのビデオステレオ

Spoonは調査してませんが、バイノーラル配信ができるのでステレオだと思われます。

対策はオーディオインターフェイスのステレオミックス機能を使うことです。

ステレオミックス

全ての入力音をミックスし、ステレオ音声にして出す機能

ただ、iOS上でステレオミックス機能を使える機種は少なく、低価格帯の機種では下記の3製品くらいです。

補足

AG06MK2など各シリーズの上位モデルもステレオミックスが使えます

AG03MK2とUR22Cはループバック機能をONにすることでステレオミックスになります。

YAMAHA AG03MK2 ブラック
AG03MK2

ZOOM AMS-22はデフォルトでステレオミックスする仕様になっています。

ZOOM AMS-22
補足

上位モデルのAMS-24とAMS-44はSTREAMINGモードにするとステレオミックスになります

たけしゃん

僕もiPhoneでnanaパーティーをやるときはUR22Cでステレオミックスして音を出してます

なお、iOS純正のビデオアプリもステレオなので、同様の現象が起きます。

ビデオアプリで演奏動画をサッと録りたいときはステレオミックスを使いましょう。

PCがなくても調整可能な機種を選ぶ

YAMAHA AG Controller Detail
AG Controller

多くのオーディオインターフェイスは専用ソフトで機能のON/OFFや調整を行います。

その専用ソフトは基本的にPCでしか動きません。

なので、PCがないとループバックやエフェクトなどの便利機能を使えない製品が非常に多いです。

ZOOM UAC-2の専用ソフトウェア
ZOOM UAC-2の専用ソフト。PCのみ対応

そのため、iPhoneメインで使う人はスマホアプリが用意されている機種を選びましょう。

そして、低価格帯でスマホアプリが用意されているのは、AG03MK2UR22Cくらいです。

YAMAHA AG Controller Detail
AG03の専用アプリ
iOSのdspmix画面
UR22Cの専用アプリ

UR22CとAG03MK2はスマホ専用アプリでエフェクトのON/OFFや細かい調整ができます。

今後はスマホアプリを用意するメーカーも増えると思いますが、2023年現在はまだまだ少ないですね。

そんなわけで、現状はiPhone用だとUR22CとAG03MK2がぶっちぎりで強いです。

補足

高価格帯であれば、iPhone用アプリを用意しているMOTU、APOGEEが強いです

iPhoneとオーディオインターフェイスの接続

MOTU M2をiPhoneで使っているところ

iPhoneとオーディオインターフェイスを接続するにはUSBカメラアダプタが必要です。

補足

USB-CのiOS端末はUSBケーブルで直接接続可能

多くの製品はUSBカメラアダプタでスマホと接続しつつ、電源供給を別で行う形式になっています。

AG03MK2の電源供給
AG03MK2。左は電源、右はUSBカメラアダプタに繋ぐ

一方で一部のオーディオインターフェイスはiPhoneからのバスパワーだけで駆動します。

M-Track SoloをiPhoneに接続
M-TRACK SOLOはiPhoneからのバスパワーで駆動する

ただし、その場合はUSB3カメラアダプタでiPhone側に給電が必要な製品が多いです。

USB3カメラアダプタでのオーディオインターフェイス接続方法
USB 3 カメラアダプタ

なので、とりあえずはUSB 3カメラアダプタを買っておくのが安定です。

配信しながらスマホを充電できるので便利ですしね。

また、MOTUやAUDIENTなど海外メーカーの製品はセルフパワータイプのUSBハブが必要な機種が多いです。

MOTU M2をiPhoneで使っているところ
セルフパワータイプ

USBハブ自身をコンセントに繋いで電源供給するタイプ

自宅でしか使わない方は良いですが、持ち歩く方はセルフパワータイプのUSBハブだと結構しんどいです。

補足

セルフパワータイプのUSBハブはサイズが大きいものが多い

なお、この後のおすすめベスト10では、iPhoneとの接続で必要となるアイテムも合わせて紹介します。

セルフパワータイプの場合はその旨も記載しますので、確認して購入してください。

 

iPhone向けオーディオインターフェイス おすすめランキングベスト10

Steinberg UR22C

ここからはiPhone向けのおすすめオーディオインターフェイスをランキング形式で紹介していきます。

これまで説明した通りで、低価格帯のiPhone用製品ならAG03MK2UR22Cが圧倒的に強いです。

一方で最近はApogeeやMOTUなどプロユースのメーカーもiPhone用にアプリを用意するようになりました。

Apogee Duet 3

そのため、iPhoneでもプロレベルの音質で録音・配信できるようになっています。

10位 TASCAM iXZ

TASCAM iXZ
iXZの評価
音質
 (3)
機能性
 (2.5)
コスパ
 (5)
総合評価
 (3)
項目機能・スペック

アナログ入力
コンボジャック ×1
サンプリングレート不明
接続端子3.5mm 4極ミニプラグ
ループバック×
ステレオミックス×
iOS専用アプリ×
iOS用 DAWなし
実売価格約4,500円

nana用のオーディオインターフェイスとして定番になったTASCAM iXZ

3.5mm 4極ミニプラグが使えるスマホであれば使用できるため、スマホ用のオーディオインターフェイスとして人気が高いです。

iXZの後ろ部分

本体は小さいですが、ファンタム電源もついているのでコンデンサーマイクも使用できます。

Tascam iXZのファンタム電源

nanaとかモノラルのライブ配信アプリで使う分には十分です。

iXZで録ったnanaの音源

nana-music.com

一方で必要最低限の機能に絞っているので、ループバックやステレオミックスなどの機能はありません。

今でもステレオのiOSアプリで使わない人には人気のオーディオインターフェイスですね。

アプリ仕様
17Liveモノラル
nanaモノラル・ステレオ切替可能
nanaパーティーステレオ
Poco-chaステレオ
インスタライブモノラル
LINEライブモノラル
※1chしか認識しない
ツイキャスステレオ
YouTube Liveステレオ
TikTokモノラル
※1chしか認識しない
GarageBandモノラル・ステレオ切替可能
iOSのビデオステレオ

なお、iXZは単三電池×2で駆動します。

TASCAM iXZ 単三電池

そのため、特に電源供給などは不要で、3.5mmプラグでiPhoneと接続すればいいだけです。

代わりにApple Lightning – 3.5mmの変換アダプタが必要です。

9位 Universal Audio Volt 176

Universal Audio Volt 176
Volt 176の評価
音質
 (4)
機能性
 (4)
コスパ
 (4)
総合評価
 (4)
入力端子コンボジャック
出力端子1/4 “ライン出力×2
ヘッドホン端子 ×1
サンプルレート192kHz / 24bit
ループバック×
ステレオミックス×
iOS専用アプリ ×
付属DAWAbleton Live Lite
実売価格約33,880円

プロユースのオーディオメーカーとして有名なUniversal AudioのVolt 176です。

Universal Audioは高級機が多いですが、2022年から低価格帯のVoltシリーズを販売しています。

Volt 176は低価格帯の中では、マイクプリの質が良いですね。

ボーカル、アコギを録った動画がこちら。

やわらかい気配 / 秦基博 【アコースティックCover】

素直な音でアコースティックサウンドで使いやすいです。

また、Volt 176にはビンテージマイクプリモードとアナログコンプレッサーが搭載されています。

Universal Audio Volt 176 上から撮った
機能概要
ビンテージマイク
プリアンプモード
アナログチューブプリアンプの
サウンド特性を付加
76コンプレッサーボリュームピークをコントロール
サウンドにパンチと明瞭さを付加

特にアナログコンプが非常に良いですね。

音も良いですし、使い方もONにしてGAINを上げるだけで良い感じかかります。

アナログコンプはライブ配信やnanaでの歌録りで使い勝手が良いので、かなり便利です。

一方でステレオミックス機能はないため、ステレオのアプリだと片耳しか音がでない点が惜しいですね。

8位 MOTU M2

MOTU M2
M2の評価まとめ
音質
 (4.5)
機能性
 (4)
コスパ(28,600円程度)
 (5)
総合評価
 (4.5)
入力端子コンボジャック×2
出力端子1/4 “TRSライン出力×2
RCA ×2
ヘッドホン端子 ×1
サンプルレート192kHz
接続端子 USB-C
ループバック
ステレオミックス
iOS専用アプリ×
iOS用 DAWなし
実売価格約31,700円
補足

M2にはループバック、ステレオミックス機能がありますが、iPhoneだと使えません

昔からMacのプロユーザーで使用者が多いメーカーMOTUの低価格モデルM2です。

3万円程度とは思えない高音質なオーディオインターフェイスです。

マイクプリの品質が良く、GAINも余裕があるので増幅してもクリア。

低価格帯でも、MOTUらしいピュアで存在感のある音で録れます。

MOTU M2

MOTU M2でボーカル、アコギを録った動画がこちら。

レオ / 優里 【アコースティックCover】

歌ってみたなど音楽制作を積極的にやっていく人にはすごく良い製品です。

一方でiPhoneではループバックやステレオミックス機能が使えないため、UR22CやAG03MK2と比べて不便ではあります。

iPhone 13 Pro

ライブ配信アプリはモノラルのものを選択しないといけません。

GarageBandやnanaの録音、モノラルの配信アプリなら問題ないので、その用途であれば前向きに検討してほしいですね。

GarageBandの画面
GarageBand

録音、再生ともに3万円程度の機種では音質はトップレベルです。

なお、iPhoneの接続にはUSBカメラアダプタとセルフパワータイプのUSBハブが必要です。

セルフパワー

ACアダプタで電源を取る製品。PCやスマホから電源を取るタイプをバスパワーと呼ぶ

MOTU M2をiPhoneで使っているところ

音質は本当に素晴らしいので、歌録りなどが中心の人にはおすすめです。

7位 M-AUDIO M-TRACK SOLO

M-Audio M-Track solo
M-Track SOLOの評価
音質
 (3)
機能性
 (3)
コスパ
 (5)
総合評価
 (4.5)
項目機能・スペック

アナログ入力
コンボジャック ×1
LINE ×1
サンプリングレート48kHz/16bit
接続端子USB 2.0
ループバック×
ステレオミックス×
iOS専用アプリ×
iOS用 DAW付属なし
実売価格約6,000円

DTM系のメーカーでは有名なM-Audioの格安オーディオインターフェイス M-Track SOLO

この機種の凄いところは6,000円程度でしっかり良い音で録れることです。

入力端子はコンボジャックとLINEが1つずつでコンボジャックはファンタム電源に対応しています。

M-Audio M-Track Solo

一通りの機能が備わっており、歌ってみたなどをやるには問題ないレベルになってます。

実際にM-Track SOLOで録った動画がこちら。

RAIN / 秦基博 アコースティックCover

音質もまあまあといったところで、価格を考えると十分すぎるレベルです。

一方でループバック、内蔵エフェクト、ステレオミックスなどの機能は一切ありません。

そのため、使用するライブ配信アプリがステレオだと片耳しか音が出ないです。

とはいえ、nana、TikTok、インスタライブなどはモノラルなのでM-Track SOLOで問題なさそうです。

注意

nanaのライブ配信機能であるnanaパーティーはステレオなので厳しい

また、GarageBandで曲制作する分にも問題ありませんね。

iPhoneの接続に際しては、バスパワーで動くのでUSB 3カメラアダプタで接続するだけでOKです。

M-Track SoloをiPhoneに接続

ただし、iPhoneが充電状態でないとM-Trackの電源が入りません。

なので、USBカメラアダプタではなく、USB 3カメラアダプタでiPhoneへの電源供給を行いましょう。

USB3カメラアダプタでのオーディオインターフェイス接続方法

また、M-Trackには入力端子がコンボジャック×2になった、M-Track DUOもあります。

M-Audio M-Track soloとM-Track Duo
上がM-Track SOLO、下がM-Track DUO

価格差は+1,000円程度です。マイク2本使いたい人はM-Track DUOを選択しましょう。

6位 AUDIENT evo 4

AUDIENT EVO4 上
入力端子コンボジャック×2
1/4 “ライン入力×1
出力端子1/4 “ライン出力×2
ヘッドホン端子 ×1
※同時出力できません
サンプルレート96kHz / 24bit
接続端子 USB-C
ループバック
ステレオミックス×
DSPエフェクト×
対応OSWindows 7以降
macOS 10.7.5 (Lion)以降
iOS
補足

evo 4はループバックに対応していますが、iPhoneだと使えませんでした

サンプルボーカル

音質に定評がある1997年設立のイングランドのオーディオメーカーAUDIENTのevo 4です。

実売価格2.1万円程度で、音質・機能・ルックスのどれもが優れた製品ですね。

AUDIENT EVO4を左斜めから撮影

コンパクトなボディにコンボジャックを2基搭載しており、マイクを2本同時に使えます。

AUDIENT EVO4 背面

マイクプリの音質もよいですが、再生音がクリアでレンジも広く、この価格帯にしてはかなり良いですね。

本体のサイズ感も厚みはありますが、縦横の幅はiPhoneと大して変わりません。

AUDIENT EVO4とiPhone 13 Pro

省スペースで制作環境を作るには、とても適した製品です。

一方でiOSだとループバックやステレオミックスが使えないため、ステレオの配信アプリだと厳しいです。

AUDIENT EVO4 Loop-back Mixer。開いた状態
PCなら専用ソフトでループバックを使える

また、LightningのiOS端末で使うためにはUSBカメラアダプタとセルフパワータイプのUSBハブが必要です。

AUDIENT EVO4 駆動しているところ。Macbookとセットで撮影

そのため、持ち歩いて使うのは若干しんどいです。なので、この順位にしました。

5位 MOTU UltraLite mk5

MOTU UltraLite mk5
入力端子コンボジャック×2
1/4 “TRSライン入力×6
S/PDIF
OPTICAL
サンプルレート192kHz
接続端子 USB-C(2.0)
ループバック
ステレオミックス
iOS専用アプリ
iOS DAW×
実売価格約104,500円

入出力端子が豊富で高音質なMOTUのUltraLite mk5

プロの使用者も多い、ハーフラックサイズの本格的なモデルです。

MOTU UltraLite mk5 斜め

UltraLite mk5は入出力端子が豊富な上にルーティングを自由に操作できるCueMix 5が非常に便利です。

MOTU UltraLite mk5の専用アプリ CueMix 5

CueMix 5はiOS用も用意されており、iPhoneでもルーティングを自由に設定できます。

iOS版CueMix 5
iPhone版 CueMix 5

また、DSPエフェクトもEQ、コンプレッサー、GATE、リバーブが用意されています。

CueMix 5のGATE/コンプレッサー設定画面

ループバックを組み合わせると配信に流す音にも反映できます。

また、ループバックをONにすることでステレオミックスされる仕様にもなっています。

さらにUltralite mk5はアナログパーツの質も良く、音質はプロレベルです。

メトロ・フィルム / 秦基博 【アコースティックCover】

音質・機能面のどちらを取っても完成度が非常に高い製品です。

一方でサイズ感が結構大きく、機能もすごいのでiPhoneだけで使うにはかなりオーバースペックですね。

MOTU UltraLite mk5 斜め上

将来的に本格的なDTMを始める予定であったり、PCとの併用する人向けの製品ですね。

4位 ZOOM AMS-24

ZOOM AMS-24
AMS-24の評価
音質
 (3.5)
機能性
 (4.5)
コスパ
 (4)
総合評価
 (4)
項目機能・スペック

アナログ入力
コンボジャック×2
サンプリングレート96kHz / 24bit
接続端子USB-C
ループバック
ステレオミックス
iOS専用アプリ×
iOS用 DAW付属なし
実売価格約14,900円

2022年6月発売のZOOM AMSシリーズの中間モデル、AMS-24

手のひらサイズでコンボジャック 2基搭載の便利な製品です。

ZOOM AMS-24

コンデンサーマイクも使えて、ループバック機能も使えます。

ZOOM AMS-24の右側面
本体に切替スイッチがついている

同価格帯のAG03、UR22Cと並べてみると、圧倒的にコンパクトなのがわかりますね。

ZOOM AMS-24とUR22C、AG03MK2

この大きさでコンボジャックの音質もなかなかに良好です。

AMS-24を使って録音した演奏動画がこちら。

ありふれた言葉 / ROCKING TIME 【アコースティックCover】

配信やカバー動画制作で使う分には十分なレベルですね。

AMS-24も音楽向けのMUSICモードと配信向けのSTREAMINGモードが用意されています。

ZOOM AMS-24のモード切替

STREAMINGモードにすると、INPUT1/2がステレオミックスされて出力されるようになります。

ZOOM AMS-24のSTREAMINGモード
取扱説明書より引用

これで、どのライブ配信アプリでも問題なく使用できます。

単3電池×2で動くので、スタジオにスマホとAMS-24を持って行けば、簡単に配信できる手軽さが良いですね。

ZOOM AMS-24を手のひらに載せた

なお、入出力端子がもっと欲しい人には上位のAMS-44を選択しましょう。

ZOOM AMS-44

1人配信ならAMS-24、複数人配信ならAMS-44を選択するのが良いでしょう。

3位 Apogee Duet 3

Apogee Duet 3を動作させているところ
項目機能・スペック

アナログ入力
コンボジャック ×2
1/4″ インストゥルメント×2
サンプリングレート192kHz / 24bit
接続端子USB-C
ループバック
ステレオミックス
iOS専用アプリ
iOS DAWなし
実売価格約99,000円

昔からプロアマ問わずに人気が高いAPOGEE Duetシリーズ3代目 Duet 3です。

コンパクトのボディで非常に高音質。入出力端子も豊富な機種です。

Bedroom Talk / Official髭男dism 【アコースティックCover】

輪郭のあるクッキリした音質で、特にボーカルが録りやすかったですね。

iPhoneでもプロレベルの音質で録音ができるのが魅力的です。

Duet 3はiOSでも使える専用アプリが用意されており、ルーティングを細かく設定できます。

apogee control2

DSPエフェクトも用意されており、EQ、コンプレッサー、サチュレーションが使えます。

apogee control2 DSPエフェクトの画面

リバーブがないのが、少し残念ですが、コンプレッサーの効きは良い感じですね。

なお、ループバックにも対応しており、ループバックONにするとステレオミックスされる仕様です。

apogee control2 iOS版

Duet 3は本体もコンパクトでデスクで使うにも、ちょうどいいサイズ感になっています。

Apogee Duet 3 ノブの下にLEDライトがある

なお、マイクや楽器を繋ぐための端子はブレイクアウトケーブルで繋ぐ仕様となっています。

Apogee Duet 3とブレイクアウトケーブル

また、iPhoneへの接続はUSBカメラアダプタに加えて、15WのUSBコンセントもしくはセルフパワータイプのUSBハブが必要です。

Apogee Duet 3のiOSに接続する方法
15WのUSBコンセントでの電源供給
Apogee Duet 3とiPhoneの接続方法
セルフパワータイプのUSBハブでの電源供給

本格的なDTMからiPhoneでの録音・配信までオールジャンルで使いやすいです。

歌い手、シンガーソングライターでプロユースの音質を求める人には最適な製品ですね。

2位 Steinberg UR22C

Steinberg UR22C
UR22Cの評価
音質
 (4)
機能性
 (5)
コスパ
 (4.5)
総合評価
 (4.5)
項目機能・スペック

アナログ入力
コンボジャック ×2
サンプリングレート192kHz/32bit
接続端子USB 3.0
ループバック
ステレオミックス
iOS専用アプリ
iOS用 DAWCubasis LE
実売価格約19,700円

サンプルボーカル

配信・DTMのどちらでも人気の高いSteinberg UR22Cです。

USB 3.0対応に加えて、専用アプリで操作可能な内蔵エフェクトも搭載されています。

マイクプリにはYAMAHAのD-PREが採用されており、音質も安心。

コンボジャック2基なので、マイク2本やマイク&ギターといった組み合わせも接続可能です。

UR22C

サンプリングレートも192kHz/32bit対応となっており、ハイレゾ音源も余裕で作れます。

UR22Cを使って、録音した動画がこちら。

結 / Saucy Dog アコースティック Cover

DTM、歌ってみた、弾き語り動画の制作で十分に使える音質です。

そして、UR22Cの強みはiPhoneでの使い勝手の良さです。

iOS専用アプリを使って、ループバックや内蔵エフェクトを細かく調整できます。

iOSのdspmix画面
UR22Cのコンプレッサー設定

ループバックをONにすることで音をステレオミックスできるので、ステレオのアプリでも問題ないのも強いですね。

更にはiOSで動くDAW、Cubasis LEが付属しています。

Cubasis3 LEの画面

Cubasis LEは無料だと使用制限がありますが、無料でも色んなことができます。

有料アップグレードすると、PCで使うDAW並みに便利なのもすごいところですね。

なお、iPhoneとの接続に際しては別途、UR22C側に電源供給が必要です。

iOS端末とUR22Cを接続する方法

付属品だけでは足りないので、別途5V DC用のUSBケーブル、USBコンセントを買っておきましょう。

1位 YAMAHA AG03MK2

YAMAHA AG03MK2 ブラック
AG03MK2の評価
音質
 (4)
機能性
 (5)
コスパ
 (4.5)
総合評価
 (4.5)
項目機能・スペック

アナログ入力
コンボジャック ×1
LINE ×1(ステレオ)
サンプリングレート192kHz/24bit
接続端子USB 2.0
ループバック
ステレオミックス
iOS専用アプリ
iOS用 DAWCubasis LE
実売価格約18,700円

ライブ配信・ゲーム実況をする人に定番のミキサー型オーディオインターフェイス YAMAHA AG03MK2

機能面では一番便利です。何でもできます。

マイクプリにはYAMAHAのD-PREが採用されており、192kHz/24bitのレートまでカバーしています。

YAMAHA AG03MK2 ブラックの上部

音も普通に良いので、ライブ配信と歌ってみた兼用機種としてちょうど良い製品ですね。

実際にAG03MK2とコンデンサーマイクYCM01で録った動画がこちら。

二人話 / Vaundy 【アコースティックCover】

低価格ですが、十分良い感じの音質になっています。

そして、AG03MK2の一番の強みは対応力です。

本体のスイッチが充実しており、エフェクトやループバックON/OFFは本体だけで可能です。

エフェクトのかかり具合はiOS専用アプリで調整できるようになってます。

YAMAHA AG Controller Detail
AG Contllorer

さらにAUX端子が4極入出力端子になっているので、通話やLINEなどでもAG03MK2を使えます。

YAMAHA AG03MK2 ブラックの下部
AUX端子とiPhoneを接続する

4極入出力接続に使うケーブル

そして、iOS用のDAWとしてCubasis LEが付属しています。

Cubasis3 LEの画面

iPhoneでの利用に関しても、至れり尽くせりですね。

AG03MK2なら、iPhoneで配信、テレワーク、録音など何でもこなせます。

iPhoneとの接続に際しては別途、AG03MK2側に電源供給が必要です。

AG03MK2の電源供給

付属品はUSBケーブル1本なので、別でUSB-Cケーブルと対応するUSBコンセントを買いましょう。

PCがなくて、iPhoneだけで運用するならAG03MK2が間違いないです。

 

iPhone向けオーディオインターフェイス まとめ

順位1位2位3位4位5位6位7位8位9位10位
製品YAMAHA AG03MK2 ブラック
AG03MK2
UR22Cの正面から撮った写真
UR22C
Apogee Duet 3
DUET 3
ZOOM AMS-24
AMS-24
MOTU UltraLite mk5
Ultralite mk5
AUDIENT EVO4 正面
evo 4
M-Audio M-Track solo
M-Track SOLO
MOTU M2
MOTU M2
Universal Audio Volt 176の前面
Volt176
TASCAM iXZ
iXZ
メーカーYAMAHASteinbergApogeeZOOMMOTUAUDIENTM-AUDIOMOTUUNIVERSAL AUDIOTASCAM
入力コンボジャック×1
LINE ×2
コンボジャック×2コンボジャック×2
LINE×2
コンボジャック×2コンボジャック×2
LINE×6
コンボジャック×2
LINE×1
コンボジャック×1
LINE×1
コンボジャック×2コンボジャック×1コンボジャック×1
ループバック×××
iOSアプリ××××××
ステレオミックス××××
総合評価
コメント配信で最強
使い勝手No.1
DTM・配信
どちらも万能
プロユースの音質
iOSでも使い勝手〇
超コンパクト
音質もそこそこ良い
プロユースの音質
iOSでも自由度が高い
コンパクトでおしゃれ
音質もかなり良い
コスパNo.1
音質もそこそこ良い
高級機並みの
高音質製品
アナログコンプ搭載
音質もかなり良い
最低限のことはできる
格安製品
実売価格約18,700円約19,700円約99,000円約14,900円約104,500円約20,900円約6,000円約31,700円約33,880円約4,500円
ECサイトAmazon
楽天市場
サウンドハウス
Amazon
楽天市場
サウンドハウス
Amazon
楽天市場
サウンドハウス
Amazon
楽天市場
サウンドハウス
Amazon
楽天市場
サウンドハウス
Amazon
楽天市場
イケベ楽器
サウンドハウス
Amazon
楽天市場
サウンドハウス
Amazon
楽天市場
サウンドハウス
Amazon
楽天市場
サウンドハウス
Amazon
楽天市場
サウンドハウス
補足

PCは使えるが、iOSだと使えなかった機能は△にしています

  • iPhoneはアプリによって最適な製品が変わる
  • iPhoneでの利用ならUR22CとAG03MK2がぶっちぎりで便利
  • 最近はMOTU、Apogeeなどのプロユース製品もiPhone対応している

ぎたすけ

思った以上にiOSだと話が違ってくるんだな。気を付けないといけないな

たけしゃん

そうなんだよね。DTMなら大して変わらないんだけど、配信で使う場合は製品選びに注意したほうが良いよ

iPhone向けのオーディオインターフェイスについての解説でした。

DTMerの方はiPhoneでオーディオインターフェイスを使わないので、どうしても情報が少ないんですよね。

それでいて、PCよりもiOSのほうが罠がたくさんあって、買い直ししてる人が多いです。

本記事を参考に製品選びは慎重に行ってください。

関連記事

AUDIENT EVO4 駆動しているところ。Macbookとセットで撮影オーディオインターフェイス おすすめランキング ベスト10【2024年】DTM、歌ってみたに適した機種を徹底解説 PreSonus AUDIO BOX GO 駆動中。側面安いオーディオインターフェイス おすすめランキング ベスト10。高コスパで失敗しない選び方も解説 コンデンサーマイクを10本並べた画像コンデンサーマイク おすすめランキングベスト10【2024年版】 〜プロアーティスト使用マイクも紹介〜 LEWITT LCT240 PRO 付属のショックマウントを取付て左側面から撮影安いコンデンサーマイク おすすめランキングベスト5【低予算でコスパ最高の製品を紹介】 DTMをやっているデスク弾き語り配信に必要な機材の選び方とおすすめ製品を解説 ライブ配信している部屋配信向けオーディオインターフェイス おすすめランキングベスト10。選び方や注意点を細かく解説