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Steinberg UR12
- 1万円で買える高音質のオーディオインターフェイス
- 配信で使えるループバック機能付き
- Cubase AIが付属
1万円程度で買えるオーディオインターフェイスのエントリーモデル、UR12。
小さいボディに配信やDTMをやるのに必要な機能を詰め込んだ人気モデルです。
付属にCubase AIが付いているので、PCを使っての楽曲制作を行うことができます。
Steinberg URシリーズのエントリーモデル
Steinberg URシリーズは全部で6機種。
それぞれの特徴を簡単に書くと…
この中でUR12はマイク入力端子が1つ、LINE端子が1つの2IN 2OUTという最小構成のエントリーモデル。
ボーカルや弾き語りのシンガーソングライター向けの機種と言えます。
URシリーズは5,000円刻みでランクが上がっていき、主に入出力数が増えていきます。
自身の活動内容を考えて、機種を選ぶようにしましょう。
2IN 2OUT
入力端子
- ファンタム電源対応のXLR端子(マイク)
- LINE端子(ギターなど)
入力端子はマイクなどを接続できるXLR端子と楽器を接続できるLINE端子が1つずつ。
なので、「マイク × エレアコ」「マイク × キーボード」といった弾き語り向けのセッティングが可能です。
逆にマイク 2本は接続できないため、ボーカル・ギターそれぞれをマイク録音することはできません。
弾き語りでマイク 2本立てることがあるなら、1つ上のUR22Cを買いましょう。
UR22C
UR12のループバック
ライブ配信で使う機能でステミキと呼ばれるものです。
PC内で流しているBGMとマイクからの入力音をオーディオインターフェイスを介して配信で流すことが可能です。
喋っている時に効果音を出したり、BGMを流したり…と活用範囲は広いです。
配信をしたいと考えているなら、ループバック機能は必須と言ってもいいくらいの機能になりつつありますね。
iPad / iPhone 接続可能
UR12はiPhone、iPadに接続して使用することが可能です。
接続には別途、Apple iPad Camera Connection KitもしくはLightning – USB カメラアダプタが必要です。
Andoroidは非対応です。
実際、動くらしいですが公式には動作保証されていませんので自己責任でお願いします。
ちなみにスマホやタブレットのUSBバスパワーでは供給量が足りずに動作しません(USB Type CのiPad Proはいけるらしい)。
Power Sourceのスイッチを5V DCに切り替えてモバイルバッテリーもしくはUSBタイプのACアダプターを繋いで電源供給しましょう。
※裏面にPower Sourceがある
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Steinberg UR12をレビュー
はじめに総評すると「マイク 1本ならこれで十分。長い目で考えるならUR22Cにしたほうがよい」です。
コンデンサーマイク&エレアコ or キーボードでの弾き語りなどであれば、UR12で十分です。
1万円とは思えない音質なので、コスパも非常に良いです。
ただ、拡張性が低いのでDTMを深くやっていきたい人やコンデンサーマイク 2本を使った弾き語り録音をしたい人はUR22Cにしておきましょう。
UR12の音質は十分
マイク接続端子にはYAMAHAのプリアンプD-Preが採用されています。
YAMAHAのミキサーなどに使われている定番のマイクプリです。
そんなわけで音質的には十分で綺麗でちゃんと太い音が出力されます。
1万円と安い機材ですが、ライブ配信やボーカル録りで使うには十分で困ることはありません。
SteinbergがYAMAHAに買収されたことで、音質周りは恩恵を受けた感がありますね。
YAMAHAはPAミキサーなどの音響機器では最大手なので、ノウハウや製造能力がすごいですからね。
マイク端子 1つは微妙
ギター弾き語りを録るなら、コンデンサーマイク 2本が音質的には望ましいです。
なので、突き詰めていくとファンタム電源対応のマイク端子は2つ欲しいです。
ただ、突き詰めていくと…という話なので必須ではありません。
実際に弾き語り動画を撮っている人でも歌とギターを別撮りしている人は多そうですし、それならマイク 1本あれば可能ですしね。
なので、将来的にどこまでこだわるか?でUR12かUR22Cのどちらを選ぶかが変わります。
どちらか検討しましょう。
ちなみに僕の経験上はギター弾き語りをコンデンサーマイク 2本録りする以外はマイク端子 1つで足りてます。
モニターボリュームがない
ヘッドフォン端子は本体前面にあるものの、ヘッドフォン端子用のモニターボリュームがありません。
横のOUTPUTツマミで調節するしかありません。
OUTPUTツマミはマスターボリュームなので、スピーカーなどを接続しているとスピーカーに出力する音量も上がってしまいます。
まあ、そもそもUR12を選択する人はそんなにオーディオ機器を接続しないと思いますが色々繋げる人にはやや不便です。
1つ上位機種のUR22Cはヘッドフォン端子専用のボリュームツマミがあります。
LINE OUTがミニジャック
LINE OUTがテレビなどで使う白と赤のRCAミニジャックタイプです。
モニタースピーカーなど音響機器だとTSフォンかXLR出力が標準なので、ガッツリDTM環境を組む人には不便。
UR12はライトユーザー向けに徹底的に価格を抑えて、機能を最小限にしていますね。
将来的にDTM環境を整える…という人はUR22Cにした方が良いですね。
逆に簡単なデモ音源を作るくらいなら、UR12で問題ないっちゃ問題ないです。
MIDI入出力なし
MIDI入出力がありません。
最近はUSB接続がメインでMIDI入出力なくても困らない人が多そうですが…。
もし、自身のキーボードなどをMIDI端子で接続したい方はUR22Cを選択しましょう。
リアルタイムエフェクトは配信ツールを利用
ループバック機能に対応しているので、リアルタイムエフェクト自体はDAWを介してかけることは可能。
…ただ、マイクの入力ルートとループバック後の入力ルートが同一なせいで、音がループしてハウリングを起こします。
なので、OBS STUDIOなどの配信ツールを使ってエフェクトをかけましょう。
また、オーディオインターフェイスだけで手軽にやりたい人はエフェクト内蔵型のYAMAHA AG03を選択しましょう。
本体についてるボタンを押すだけでエフェクトがかかります。
競合機種との比較
UR12と競合となるのはここまででも登場した、YAMAHA AG03とUR22C。
そして、AG03の上位機種であるAG06。
この4機種は割とすみ分けができており、こんな感じです。
UR12は機能面では他の機種に劣りますが、価格が安くて歌ってみた動画や実況自体は十分できるのが強みです。
もう少し、掘り下げて競合機種との比較をしていきます。
UR12とAG03の違い
一言で言うと、AG03はUR12の機能にライブ配信に使いやすい内蔵エフェクト機能をプラスした機種です。
その他、AG03はPCやスマホがなくても単独でミキサーとして機能します(スタンドアローン)。
また、AG03はヘッドフォン端子専用のボリュームツマミがあったり、LINE OUTが音響機器で良く使うTS端子であったり…と何かと便利。
よって、ライブ配信での使用がメインの方は+5,000円しますが、AG03を選択したほうが簡単で便利です。
逆にライブ配信はしないし、内蔵エフェクト機能が不要という方はUR12のほうがコスパが良いですね。
UR12とUR22Cの違い
表でまとめると上記の通り。6,000円差ですが割と違いは多いです。
UR22Cは2019年発売の新製品なので、グッと機能性が増していてUR12と差がついた感じですね。
一番の違いはUR22Cは入力端子が2つともマイク接続可能なこと(UR12は1つだけ)。
ギター弾き語りやっていると、歌とギターで2本マイクを立てたいことは多いのでUR22Cを選択したほうが無難ではあります。
また、モニター専用ボリュームやLINE OUTが音響機器で一般的なTSだったり…とUR22Cのほうが何かとDTM用途では使い勝手が良いです。
ただ、シンガーソングライターだとDTM環境をガッツリ作る人ばかりでもないので、UR12で事足りる人が多いのも事実。
僕がおすすめする考え方としては…
- 予算の関係で悩んでる人は頑張ってUR22Cにしとくべき
- UR12の機能で十分!と思える人はUR12
これですね。
予算の関係で悩んでる人は後で後悔する可能性が高いのでお金を貯めてUR22Cにしましょう。
UR22C
UR12
UR12におすすめのマイク
Steinberg UR12を購入検討されているあなたはもちろん、マイクも何に使用か考えていますよね。
おすすめのマイクはズバリ、マランツプロ MPM-1000です。
6,000円程度で買える安価なコンデンサーマイクですが、音質はかなりしっかりしています。
実際にMPM-1000で録ってみた動画がこちら。
6,000円程度で買えるとは思えない高音質っぷりです。
デモ音源の制作やYouTube動画の制作、ライブ配信といった用途なら全然問題なくこなせるレベル…。
更にMPM-1000は付属品が色々ついているところも良いところです。
MPM-1000の付属品
- ショックマウント
- ポップガード
- マイクスタンド
- マイクケーブル
マイクスタンドは簡易なものなので、別で用意したほうが良いですが他は普通に使えます。
Steinberg UR12とMPM-1000の両方をセットで買っても、16,000円くらいです。
16,000円でそれなりに良い音でレコーディングできちゃうんだから、すごい時代ですよねぇ…。
MPM-1000(XLR)
UR12
Steinberg UR12 まとめ
- 1万円で買える機能を絞った高品質のオーディオインターフェイス
- 自分が使いたい機能があるかはちゃんと確認すべし
- +6,000円出せればYAMAHA AG03かUR22Cも検討すべし
Steinberg UR12の解説でした。
改めて、競合機種とのすみ分けをまとめると…
こんな感じです。
UR12は最低限必要な機能だけに絞って、安くて品質が良い…というのがウリです。
本記事のレビュー内容を改めて確認していただき、自身のやりたいことが実現できるかを確認しましょう。
MPM-1000(XLR)
UR12



