ぎたすけ
たけしゃん
コンデンサーマイクだと、低価格帯で指向性変えられる機種って少ないから貴重なんだよね
飛ばし読みガイド
読みたい場所をクリック!
audio technica AT2050
audio technicaのAT2000シリーズで最上位モデルにあたるのが、AT2050。
3種類の指向性を選択にできる点と、AT2000シリーズで唯一DCバイアスコンデンサー型のマイクであることが特徴です。
AT2050は歌ってみた、弾き語りなどの音源制作用のマイクとして購入検討する人が多い機種でもあります。
本記事ではAT2020やAT2035など、悩みやすい機種と実際に演奏音を比べながら比較していきます。
まずは、AT2050の製品仕様・付属品について解説を進めていきます。
仕様や付属品はいいから、レビューを読みたいという方は<AT2050のレビュー>を参照ください。
AT2050の仕様の目次
AT2050の基本スペック
- 単一指向性
- 周波数特性:20~20,000Hz
- S/N比:77dB
- 最大入力音圧レベル 149dB
- 重量 412g
性能的には普通のコンデンサーマイクという感じ。
特徴はAT2000シリーズで唯一、DCバイアスコンデンサー型を採用しているところですね。
他のAT2000シリーズで採用されている、バックエレクトリックコンデンサー型と特徴を比較するとこんな感じ。
- 音の感度が非常に良い
- 耐風が非常に弱く、環境を選ぶ
- 耐久性は弱い
- 主にスタジオレコーディングで使用
- 音の感度が良い
- 耐風は弱いが、割と色んな場所で使える
- 耐久性は普通
- 一般録音・放送など幅広く使用される
一般的によく言われるのは、DCバイアスのほうが音質的に良好だけど使用場所を選ぶマイクであるということ。
とはいえ、バックエレクトリックも音質良いので、一概にDCバイアスの方が音が良いとも言えないのが難しいところ。
なので、マイクの形式よりは実際の音で比べたほうがいいですね。
後半の<AT2050のレビュー>で演奏音を聞きながら、比較するのでそちらも参考にしてください。
大きさ・重量
※左からAT2020、AT2035、AT2050
- 長さ:170mm、径:52mm
- 重量:412g
大きさ・重量ともにマイクの中では、標準的な数値です。
AT2000シリーズの中では若干の差ですが、一番大きくて重いです。
自宅で使用するにはちょうど良いサイズ感・重量なので、DTMにはもってこいですね。
自宅にあるマイクスタンドは、どれでも大丈夫でした。
- ブームスタンド(TAMA)…〇
- ブームスタンド(KC)…〇
- ブームスタンド(ノーブランド)…〇
- Roycel マイクアーム…〇
- ブーム型卓上スタンド…〇
付属のショックマウントもプラスチック製で軽いので、大抵のマイクスタンドは問題なさそうです。
僕の推奨は机を使う人はRoycel マイクアーム、机使わない人はブームスタンド(KC)です。
Roycel マイクアーム
KC ブームスタンド
AT2050 本体の機能
AT2050には本体に「指向性切替」「ローカットフィルター」「PAD」の3つの機能が搭載されています。
指向性切替は正面下部に切り替えスイッチがあります。
※出典:ヒビノ株式会社HPより
- 無指向性…全方向の音を拾う
- 単一指向性…正面の音のみを拾う
- 双指向性…前後の音のみを拾う
音楽用途で使うのは単一指向性です。
ラジオ番組のように対面で喋る場合は双指向性、大人数で喋る場合は無指向性が良いでしょう。
音楽だけだと単一指向性以外を使うことはあまりないです。
配信やYouTube動画制作などにおいては他の指向性を使うこともあるかもしれませんね。
続いて、本体右側のローカットフィルターです。
下り坂のアイコン側に合わせると、80Hz以下の音がカットされます。
逆の本体左側にはPADスイッチがついています。
-10dB側に合わせると、マイクの入力音量がガクンと下がります。
ローカットフィルターもPADも、宅録だとDAWやオーディオインターフェイス側で調整することが多いです。
とはいえ、スタジオでの収録など使う機会があるかもしれないので、ないよりはあったほうが良いですね。
AT2050の付属品
マイクケース
ショックマウント
ショックマウントにはマイクスタンド用の変換ネジも付属しています。
AT2050の付属品はAT2035と一緒ですね。
AT2020では付属品がスタンドマウントでしたが、AT2035とAT2050はショックマウント付属になっています。
※AT2020付属のショックマウント
スタンドマウントはマイクと直で接続ですが、ショックマウントはマイクを吊るすタイプ。
そのため、ショックマウントのほうが地面からの振動ノイズを受けづらいです。
静音マットとか敷いてれば、どっちでもいいんですけどマイクスタンドをフローリング直置きする場合はショックマウントが無難です。
スタンドマウントでフローリング直置きだと、足でリズム取る音とか拾いやすいんですよね。
なお、付属品にポップガードはついていないので別途購入しましょう。
ポップガード
AT2050
nanaはスマホで楽しめる無料の音楽コラボアプリです!
投稿されたサウンドに歌や楽器を重ねることができ、音楽を通じたコミュニケーションが楽しめます。
ユーザー900万人以上の音楽SNSなので、音楽友達を作りたい人にも最適なアプリです。
僕も歌や伴奏を投稿して、nanaで知り合った友達も増えました。
まだやってない人はやってみましょう!
nanaの使い方解説記事

audio technica AT2050をレビュー
それでは、AT2050をレビューしていきます。
総評すると「複数の指向性を使うなら最適。単一指向性だけでよければイマイチ」です。
2.5万円程度で複数の指向性を使い分けられて、かつ使いやすいマイクって意外とないんですよね。
なので、AT2035の存在価値は大きいです。
一方で単一指向性しか使わないなら、価格的にも微妙な立ち位置でAT2035で抑えるかAT4040まで頑張った方がいいかなと感じます。
レビューの目次
音質はエントリーモデルのマイクより良い
AT2050は他のオーテクのマイクと同じで癖のないクリアな音です。
歌を録っていて、AT2020やAT2035と比べて音の距離感が近く、クッキリした感じがします。
実際に歌とアコギを録った動画がこちら。
1万円くらいのマイクだと、何か1枚膜があるみたいな遠さを感じるんですけど、AT2050だとそんな感じないので歌いやすかったです。
ボーカル録りに関してはAT2020やAT2035よりは良い感じでしたね。
続いてはアコギの音をAT2020、AT2035と同じ条件で比べてみました。
AT2020
AT2035
AT2050
AT2050のほうが高音をよく拾っている感じがします。
そのせいかコード感も粒立ち良い感じに聞こえますね。
続いてアルペジオの音。
AT2020
AT2035
AT2050
やっぱり、AT2050は高音をよく拾ってる感じですね。Dの聴こえ方が結構違います。
とはいえ、派手な感じは全然ないです。
フラットなんですけど、やや高音強めくらいのチューニング。
3万円未満のマイクだと、AT2050はかなり良い感じの音質ですね。
意外とない指向性切替可能なエントリーモデル
地味に3万円未満で指向性切替できるマイクって、AT2050くらいしかないんですよね。
AT2050の次に低価格な指向性切替マイクはRODE NT2-A(3.3万円程度)でした。
※RODE NT2-A
NT2-Aは僕も長年使ってるんですけど、音質がギラっとしてるのと、重たくて自宅で使いづらいです。
なので、AT2050のほうがおすすめですね。
ボーカル・アコギ録りなら単一指向性しか使わないですが、対談とかだと双指向性とか便利なんですよね。
あと、会場全体の音を録りたいときも無指向性は使えます。
そんなわけで、音楽用途以外にも雑談動画とか色々やる人にはAT2050は低価格で高音質な便利なマイクです。
AT2050
ポップガード
単一指向性しか使わないなら微妙なとこ
AT2050は実売価格で2.5万円程度と、AT2035から1万円上がるんですよね。
更に上位モデルにあたるAT4040との価格差は8,000円程度。
単一指向性しか使う予定がない場合はAT2050はやや割高感があります。
音質面でこだわりたいなら、定番機種のAT4040まで頑張った方が満足感は高いです。
※AT4040
もしくはAT2035で価格を抑えて、オーディオインターフェイスに予算回すのもあり。
AT2050とAT2035で、そこまでの音質差はないですからね。
※AT2035
やっぱり、AT2050は色んな指向性を使って録音する人向けの機種です。
なので、歌録りとか楽器録りしかしない人にはややコスパ悪いです。
例えば、音楽もやるけどゲーム実況だったり、グループでの企画ものだったり…と色々やる人には適してます。
ATシリーズはバリエーション豊富なので、適したものを選びましょう。
AT2050
AT2035
AT4040
AT2050におすすめのオーディオインターフェイス
AT2050とセットで買うのにおすすめのオーディオインターフェイスはYAMAHA AG03です。
ライブ配信に最適化された端子、機能が詰め込まれた人気機種ですね。
AT2050を選択する人は指向性を活用して、色んな活動ができます。
なので、オーディオインターフェイス側もライブ配信で色々便利な機種があってます。
AG03は本体操作だけで、内蔵エフェクトをかけることができます。
コンプレッサーやリバーブをボタン1つでかけられるので、ライブ配信で色々やるのに便利です。
また、普通のオーディオインターフェイスにはついてない「ヘッドセット端子」や「AUX端子」があります。
PC以外にiOS端末でも使えるのも大きいですね。
歌ってみた、弾き語り動画の音録り、ライブ配信など昨今の活動は一通り何でも対応できる万能機種です。
AG03
AT2050
AT2050におすすめのケーブル
AT2020におすすめのマイクケーブルは同じオーディオテクニカのATL458Aです。
色んなスタジオで使われている、定番のマイクケーブルなので音質・耐久性・コスパのどの視点でも優秀です。
ケーブル自体も柔らかくて自宅での取り回しが楽なのもよいです。
僕も昔から使ってますが、断線もなく10年以上は使えてます。
長さは自宅利用であれば3mが短すぎず、長すぎず使いやすいのでおすすめです。
audio technica AT2050 まとめ
- AT2000シリーズの上位モデルで実売価格2.5万円程度
- 3万円未満では珍しい、指向性切替できるマイク
- 単一指向性しか使わないなら、AT2035やAT4040のほうがコスパは良い
ぎたすけ
たけしゃん
audio technica AT2050のレビューでした。
指向性切替を使う人にとっては、コスパ最高のマイクになりそうな1本です。
音質自体も2万円台のマイクでは良好なので、将来的に他の指向性を使うかも…という人も選びやすいのも良いですね。
今後、SNSやライブ配信アプリでも色んな形の活動が流行りそうなので、色んな場面で対応できるマイクは強いですよね。
AT2050
ポップガード


