Blue Spark SLをレビュー。2万円半ばで買えるXLRコンデンサーマイク

BLUE SPARK SL

評価:3.5

ぎたすけ

2万円台半ばって安いのか高いのか微妙にわからないよな

たけしゃん

意外と2万円台のマイクって少ないから貴重だよ。音質も結構よかったよ
補足

レビューするためにロジクール様にデモ機をお借りしました

Spark SL 評価まとめ
音質
 (3.5)
使い勝手
 (3.5)
価格(2.5万円)
 (3.5)
総合評価
 (3.5)
主な用途所感

ボーカル
相性良く録れる
YAMAHA FG820

アコギ
相性良く録れる
原稿を読んでいる男性

スピーチ
相性良く録れる
メリット
デメリット
  • ハイ上がりの特性で歌録りに良い
  • 単一指向性でもやや広いので、配信などに向いている
  • 本体にハイパスフィルター、PADがついている
  • マイクのデザインが洗練されている
  • 音が派手め。落ち着いた出音が良い人は合わない
  • 指向性がやや広いので周囲の音を拾いやすい
  • マイク本体が縦長でセッティングにやや工夫がいる
シャッター / 優里 アコースティックCover
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この記事の著者
音楽ブロガーたけしゃん

ミュージシャン

たけしゃん

tkshan

プロフィール

ギター弾き語りのシンガーソングライター。長年の音楽活動や音楽の仕事で得た知識・経験を基にブログを書いています。
雑誌の音楽記事執筆、音楽専門書の執筆(工学社)、nana公認クリエイター、IPC VOICE STUDIO公認ボイストレーナーです。
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Spark SLの特徴

BLUE SPARK SLの外箱
マイクタイプ XLRコンデンサーマイク
指向性 単一指向性
周波数特性20Hz – 20kHz
最大SPL 136dB
S/N比 73dB
寸法 220.5 × 45mm
重量336g
公式HP

ゲーム配信者などで使用者が多いマイクメーカーBlue。

最近は配信と言うイメージが強いですが、昔から音楽のレコーディングで使われるマイクメーカーとしても有名です。

そのBlueの低価格XLRコンデンサーマイクがSpark SLです。

Spark SLはBlue XLRシリーズの一番下のモデルになります。

BLUEマイクロフォンズ Essentialシリーズ

※左からSpark SL、Bluebird SL、Baby bottle SL

販売価格は約2.5万円。

コンデンサーマイクだと1万円台、3万円台が多いので貴重な2万円台の選択肢です。

まずは製品仕様から細かく解説していきます。

製品仕様を飛ばして、レビュー読みたい方は<Spark SLのレビュー>を参照ください。

製品仕様の目次

本体機能

BLUE SPARK SLのローカットとPAD
ローカット100Hzのハイパスフィルター
PAD -20dBの減衰

Spark SLはマイク上部のスイッチでローカットとPADを使うことが可能です。

まあ、宅録で使うことはあまりないものの、配信だとローカットは使えるときも割とありそうです。

ローカット

空調や車の走行音はローカットすることで多少は抑制できることもある

PADに関しては-20dBなので、ONにするとガクッと音量が下がります。

主には大音量楽器などの収録時に使うものなので、自宅だとほぼ使うことはないでしょう。

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Spark SLに合うマイクスタンド

BLUE SPARK SLを正面から撮った画像

本体重量が336gで付属のショックマウントが400g程度なので、合わせるとコンデンサーマイクの中ではやや重いくらいです。

自宅の6種類のマイクスタンドで試しましたが、格安マイクスタンドだとやや不安定です。

ブームスタンドなら定番のKCが良いでしょう。

机に取り付けできるマイクアームだと定番のKTSOULで大丈夫ですが、ネジはきつめにしめないと落ちてはきます。

また、逆さに吊るす場合は低価格帯のマイクアームだとアームの長さがもうちょっとほしいなと感じます。

Blackout Spark SLを上から吊り下げた画像

配信中の安定などを求めるなら、 15,400円と値ははりますがBlue純正のCompassを検討しましょう。

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付属品

BLUE SPARK SLの木箱
BLUE SPARK SLのショックマウント

Spark SLの付属品は専用の木箱とショックマウントです。

木箱は高級感あるものの、使い勝手はあまりよくありません(苦笑)。

BLUE SPARK SLをケースに収納したところ

まあ、サイズ感はそんなに大きくないのでカバンに入れて持ち歩くのも楽ではあります。

ショックマウントは2万円台のマイクにしてはちゃんとしたのが付属してます。

BLUE SPARK SL付属のショックマウント

安定性も良好ですし、ルックスも良いので嬉しいですね。

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Spark SLをレビュー

Blackout Spark SLを上から吊り下げた画像
Spark SL 評価まとめ
音質
 (3.5)
使い勝手
 (3.5)
価格(2.5万円)
 (3.5)
総合評価
 (3.5)

それでは、Spark SLを細かくレビューしていきます。

はじめにメリット、デメリットをまとめると以下の通り。

メリット
デメリット
  • ハイ上がりの特性で歌録りに良い
  • 単一指向性でもやや広いので、配信などに向いている
  • 本体にハイパスフィルター、PADがついている
  • マイクのデザインが洗練されている
  • 音が派手め。落ち着いた出音が良い人は合わない
  • 指向性がやや広いので周囲の音を拾いやすい
  • マイク本体が縦長でセッティングにやや工夫がいる

音楽制作でもライブ配信でも、問題なく使えるクオリティのマイクです。

音を拾う範囲が気持ち広めで、上位モデルのBluebird SLと比べて空調の音などが入りやすかったですね。

一方でゲーム実況とか雑談とか比較的、顔のポジションが動く用途だとSpark SLのほうが使いやすそうだなと感じました。

レビューの目次

音質はハイ上がりで良い感じ

BLUE SPARK SLを正面から撮った画像

Spark SLでボーカル、アコギを色々録ってみました。

音はハイ上がりで高音がキラっとして派手な感じです。

実際にSpark SLでボーカルとアコギを別々に録った動画がこちら。

シャッター / 優里 アコースティックCover

このハイ上がりの特性は良いですね。サビで張った時にガツンときます。

一方でしっとり、平坦な曲をやるときは少し目立ちすぎるかも…とも思いました。

曲によって相性はありそうですが、エモい曲とかロック系の曲は相性が良いマイクだと思いました。

あと、音域が上の女性ボーカルなら全体的に相性いいんじゃないかとも感じました。

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音を拾う範囲がやや広い

BLUE SPARK SLをショックマウントに取り付けた画像

Blue XLRシリーズ 3本の中では音を拾う範囲がやや横に広いなと感じました。

といっても、他社製品と比べると特別広いわけでもなかったのでBaby Bottle SLとBluebird SLが単一指向性の中では狭めのなのかもしれません。

BLUEマイクロフォンズ Essentialシリーズ

※左からSpark SL、Bluebird SL、Baby bottle SL

その影響かわからないですが、S/N比も他の2本と比べると若干低いです。

BLUE SPARK SL
Spark SL
73 dB-A
BLUE Blue Bird
Bluebird SL
82.3 dB-A
BLUE baby bottle
Baby Bottle SL
83.2 dB-A
S/N比

音声信号とノイズの比率。数値が高いほどノイズが少ない

といっても、73dBはコンデンサーマイクの中では普通で特別低いわけでもありません。

ローカットできるハイパスフィルターもついているので、空調の音などはカットできるケースもありますしね。

BLUE SPARK SLのローカットとPAD

またゲーム実況や雑談配信などでは音を拾う範囲がガチガチに絞られてても辛いので、配信には向いてるマイクかなとも感じます。

Blue XLRシリーズの3本の中でもSpark SLは配信用途に寄ってるマイクですね。

逆にBaby Bottle SLとBluebird SLは昔から音楽制作で定番のマイクなので、このへんはキャラクターが分かれてます。

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デザインが洗練されている

BLUE SPARK SL

Blueのマイクは特徴的なデザインでおしゃれです。

マイクは動画やライブ配信では基本的に映り込みので、ルックスが結構大事なんですよね。

付属のショックマウントも色合いやデザインも良いので雰囲気出ますよね。

一方でマイク本体が縦長なので、マイキングとかは少し工夫が要ります。

Spark SLとC214とTLM102の大きさ比較した画像

机に取り付けて使うマイクアームは安定性が高く、アームの長さも余裕のあるものを選んだほうが良いです。

Blue純正のCompass(1.5万円)や audio technica AT8700J (8,000円)あたりが良いですね。

補足

上の写真audio technica AT8700Jで設置してます

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音楽制作や実況など色々やる人向け

BLUE SPARK SLの上部

Spark SLは音楽制作もやるけど、ゲーム実況などのライブ配信も積極的にやる人におすすめです。

逆に音楽制作がメインで配信はあまりやらない人は上位モデルのBluebird SL(3.2万円程度)のほうが良いですね。

BLUE Blue Bird

Bluebird SLのほうが指向性が狭めで、S/N比が高いです。

BLUE SPARK SL
Spark SL
73 dB-A
BLUE Blue Bird
Bluebird SL
82.3 dB-A

音の特性もSpark SLよりは高音域の尖りが抑えられているので、バランスも良いと感じます。

Bluebird SLで録った動画

夏音 / 優里 フル アコースティックCover【コードは概要欄に記載】

このへんは自身の用途に合わせて、マイクを選択しましょう。

ちなみにSpark SLは実況とか配信用途に使うには十分すぎる音質です。

普通に喋るだけなら、ここまでのレベルのマイクは要らないかなと思うので声自体が主力コンテンツになる人とかに適してます。

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Spark SL まとめ

BLUE SPARK SLをケースに収納したところ
  • 2.5万円程度で音楽制作、ライブ配信など幅広く使えるマイク
  • 音質はハイ上がりで高音域に特性がある
  • 指向性もやや広めなので、実況とか配信などでも使いやすい

ぎたすけ

特徴的なデザインが印象的なマイクだったな

たけしゃん

そうだね。Blueのマイクはデザイン良いからアーティストのMVでも良く使われているからね

Spark SLのレビューでした。

今回、Blue XLRシリーズの3本を同時にお借りしましたがキャラクターが結構違っていて面白かったですね。

Spark SLはUSBマイクなどを使っていて、音質をもうちょっと良くしたいという人には良い選択肢になりそうです。

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