audio technicaのマイク19本を音源付きで紹介。オーディオテクニカの特徴や強みを細かく解説

audio technica AT5040 左だから録った

ぎたすけ

オーディオテクニカのマイクというとコンデンサーマイクってイメージ強いな

たけしゃん

そうかもね。オーテクはほとんどのタイプを網羅しているし、使いやすいマイクが多いね
この記事の著者
音楽ブロガーたけしゃん

ミュージシャン

たけしゃん

tkshan

プロフィール

ギター弾き語りのシンガーソングライター。長年の音楽活動や音楽の仕事で得た知識・経験を基にブログを書いています。
雑誌の音楽記事執筆、音楽専門書の執筆(工学社)、nana公認クリエイター、IPC VOICE STUDIO公認ボイストレーナーです。
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audio technica(オーディオテクニカ)のマイク

audio technica AT2020

audio technicaは1962年設立で、東京都町田市に本社がある日本の音響機器メーカーです。

マイク、ヘッドホン、イヤホンなど様々な音響機器を販売しています。

その中でも、マイクは音楽・映像業界に広く浸透しており、プロ・アマ問わずに愛用者が非常に多いです。

audio technica AT4040
DTMでも人気が高いAT4040

フラットな特性のマイクが多く、どの用途でも万能に使えるのが人気の理由ですね。

また、audio technicaはコンデンサーマイクが多いですが、色んなマイクを販売しています。

ニッチなアイデア製品も多く、色んな楽器プレイヤーからも愛されています。

ATM350GLを取り付けしたところ
楽器に付けられるATM350GL

更に最近は海外メーカーの値上がりが半端ないですが、オーテクはそこまで値上がりしていません。

そのため、コスパも非常によくなっており、今後はより一層人気が高まりそうです。

僕はレビューでaudio technicaさんからデモ機を一通り借りているので、音源付きで19本のマイクを紹介していきます。

目次

 

コンデンサーマイク(ラージダイアフラム)

audio technica AT5040

まずはコンデンサーマイクから紹介していきます。

コンデンサーマイクと一口に言っても色々あります。

種類特徴
audio technica AT4040
ラージダイアフラム
レコーディングで主流
音の解像度が高く、繊細
audio technica AE5400
ハンドヘルド
ライブ向けのマイク
現場用に調整されている
audio technica AT2020USB-X
USBマイク
USB接続できるタイプ
配信などで便利
ATM350GLのグースネック
楽器用マイク
楽器に取付するタイプ

本章ではラージダイアフラムを紹介していきます。

audio technicaのラージダイアフラムはフラットなサウンドが特徴的です。

audio technica AT4050

クセなく素直な音で、色んな用途で使いやすいです。

1本持っておくと、すごく便利なマイクという感じですね。

コンデンサーマイク 目次

AT2020

AT2020
マイクタイプ XLRコンデンサーマイク
指向性 単一指向性
周波数特性20Hz – 20kHz
最大SPL 144dB
S/N比 71dB
寸法 160 × 52mm
重量345g
公式HP

1万円近辺のベストセラーコンデンサーマイク、AT2020

DTM・配信・映像制作など色んなジャンルで使われています。

低価格帯でも、フラットで扱いやすいサウンドになっています。

レオ / 優里 【アコースティックCover】

ダイナミックレンジも広く、ボーカルでもトークでもしっかりと音を拾って再現してくれます。

付属品の質も良く、入門機としては申し分ないですね。

audio technica AT2020に付属するマイクケース
audio technica AT2020付属のマイクスタンド用アダプタ

予算1万円でマイクを探すなら、必ずチェックしておきたい製品ですね。

AT2035

audio technica AT2035
マイクタイプ XLRコンデンサーマイク
指向性 単一指向性
周波数特性20Hz – 20kHz
最大SPL 148dB
S/N比 82dB
寸法 171 × 52mm
重量403g
公式HP

自宅録音・動画配信のために設計されたコンデンサーマイク、AT2035です。

AT2020と比べて、S/N比が改善されており、付属品の質も良くなっています。

S/N比

特定条件でシグナルとノイズの比率を計測した数値。高いほど低ノイズ

サウンドの特性自体はAT2020に近く、フラットで扱いやすい音です。

メトロ・フィルム / 秦基博 【アコースティックCover】

低ノイズなので、小さい声やアルペジオなどを録る場合も有効ですね。

何の録音に使っても、万能にこなす優等生という感じです。

AT2035からはマイク本体にローカットとPADスイッチがつきます。

ローカット80Hzのハイパスフィルター
PAD -10dBの減衰

また、付属品がスタンドマウントからショックマウントに変わります。

AT2020USB+ スタンドマウント
AT2020付属のスタンドマウント
AT2035のショックマウント
AT2035付属のショックマウント

S/N比の向上だけでなく、本体機能・付属品もノイズ対策を意識した作りになっています。

AT2050

audio technica AT2050
マイクタイプ XLRコンデンサーマイク
指向性全指向性
単一指向性
双指向性
周波数特性20Hz – 20kHz
最大SPL 149dB
S/N比 77dB
寸法 171 × 52mm
重量412g
公式HP

AT20シリーズの上位モデルに当たる、AT2050です。

指向性が複数対応となり、3種類から選べるようになっています。

マイクの指向性 単一指向性・双指向性・無指向性を説明した図解

AT2050は実売価格2.5万円程度ですが、低価格帯で指向性切替できる製品は非常に少ないです。

そのため、地味に貴重なマイクなんですよね。

audio technica AT2050の指向性スイッチ
本体下部のスイッチで指向性切替できる

音はフラットな特性なのは変わらないですが、AT2020と比べて距離感近く録れます。

泣き地蔵 / Vaundy 【アコースティックCover】

音の解像度も1万円近辺のマイクより、ワンランク高く感じますね。

他の本体機能や付属品に関しては、AT2035と同じです。

audio technica AT2050のローカットスイッチ
audio technica AT2050のPADスイッチ

指向性切替が便利ではあるものの、ボーカルやアコギ録りだけなら単一指向性だけで足ります。

そのため、ボーカル利用であればAT4040まで頑張ったほうが良いかなと個人的には思いますね。

AT4040

audio technica AT4040
マイクタイプ XLRコンデンサーマイク
指向性カーディオイド
周波数特性20~20,000Hz
最大音圧レベル145dB SPL
(1kHz THD1%)
本体機能ローカットフィルター、PAD
寸法 170 × 53.4mm
重量360g
公式HP

3万円台で、非常に人気が高いコンデンサーマイクaudio technica AT4040

フラットでボーカル相性などが出にくいサウンドなのもあり、DTMerの方で使っている人が多いですね。

AT20シリーズと比べると、音の解像度が上がり、輪郭がしっかりとしたサウンドになっています。

ボーカル録りで使ってみると音が前にきて、存在感も出るので良いですね。

結 / Saucy Dog アコースティック Cover

ボーカルだけでなく、アコギの録り音もすごく良いです。

録ったあとのミックスも楽で良いですね。

AT40シリーズになると、ショックマウントが金属製になります。

AT4040の金属製ショックマウント

また、専用ケースも頑丈で大きめなものになります。

マイクケースに入ったAT4040

ショックマウントが金属製になることで、地味に撮影映えするようになります。

AT8700JでAT4040を取り付けした様子

YouTubeでカバー動画を見ていても、AT4040が映り込んでる動画は割とよく見ます。

音だけでなく、ルックスも優秀な使いやすいマイクですね。

AT4050

audio technica AT4050
マイクタイプ XLRコンデンサーマイク
指向性単一指向性
無指向性
双指向性
周波数特性20Hz – 18kHz
最大SPL149dB S.P.L.
SN比(1kHz at 1Pa)77dB
重量510g
公式HP

レコーディングスタジオでも定番のコンデンサーマイク AT4050です。

1インチの大口径デュアルダイアフラムを採用したトランスレス・コンデンサーマイクです。

AT4050は3つの指向性に対応しており、本体スイッチで切替可能です。

audio technica AT4050 指向性

単一指向性だけでなく、双指向性と無指向性も使えるので、色んな用途で使えます。

マイクの指向性 単一指向性・双指向性・無指向性を説明した図解

音はフラットで、AT4040と比べると音の情報量が多く感じますね。

芯のあるクリアで解像度の高い音が録れるので、歌っていても気持ちが良いです。

静かな夜 Lyric video【オリジナル】

楽器録りでも非常に良い音で録れます。

アコギ録りもすごく良い感じの音で、僕は気に入っています。

その他、本体機能・付属品などはAT4040と同じです。

audio technica AT4050 ローカットフィルター
audio technica AT4050 PADスイッチ
audio technica AT4050 横から撮った

また、2021年以降は海外マイクの値上がりがすごいですが、AT4050は価格がほぼ変わっていません。

そのため、今は同価格帯のマイクと比較するとAT4050だけワンランク上のスペックになっています。

予算10万円以下では、AT4050は非常に強い選択ですね。

AT5040

audio technica AT5040
マイクタイプ XLRコンデンサーマイク
指向性単一指向性
周波数特性20Hz – 20kHz
最大SPL142dB S.P.L.
SN比(1kHz at 1Pa)89dB以上
重量582g
公式HP

audio technica コンデンサーマイクのフラッグシップモデル AT5040

超低ノイズかつ、音の再現力の高さからレコーディングスタジオでも定番の高級マイクです。

オーディオテクニカ史上最大の円形ユニットが採用されています。

レンジが広く、圧倒的にリアルな音が録れます。

優しさに溢れた世界で / Saucy Dog 【アコースティックCover】

ボーカルを録ってみると、音が鮮明でグッと前に来ます。

マイクの感度もかなり高く、録るときはマイクプリのゲインをかなり下げました。

一方でアコギを録ってみると、ややイマイチで万能なマイクという感じではなかったです。

AT5040

audio technica AT5040

AT4050

audio technica AT4050

ボーカル録りは低ノイズで、非常に解像度の高い音で録れるので、ボーカル録りメインで使うと良さそうです。

AT5047

audio technica AT5047
マイクタイプ XLRコンデンサーマイク
指向性単一指向性
周波数特性20Hz – 20kHz
最大SPL148dB S.P.L.
SN比(1kHz at 1Pa)88dB以上
重量592g
公式HP

2017年に発売された大型ダイアフラム搭載のトランス型コンデンサーマイク AT5047

高音質で優れたS/N比、高いダイナミクスレンジでボーカルからドラムまで万能に対応できるマルチマイクです。

見た目がほぼ一緒なAT5040はトランスレス、AT5047はトランス搭載となっています。

audio technica AT5040とAT5047

AT5040はダイナミックレンジ 137dBとかなり高いですが、AT5047は142dBと更に高くなっています。

AT5040と比較してみると、音の違いはほとんど感じませんでした。

非常にリアルで存在感のあるボーカルが録れます。

ミズキリ / 優里 【アコースティックCover】

S/N比 88dB以上とハイスペックで、実際に録ってみても非常に低ノイズです。

ボーカル録りだけでなく、ドラムなど様々な楽器でマルチに使えるハイスペックなマイクです。

コンデンサーマイクを10本並べた画像コンデンサーマイク おすすめランキングベスト10【2024年版】 〜プロアーティスト使用マイクも紹介〜  

ハンドヘルドコンデンサーマイク

audio technica AE5400

続いては、ライブで使えるハンドヘルドコンデンサーマイクです。

ハンドリングノイズ、ハウリングを抑制したチューニングになっているマイクです。

audio technicaのハンドヘルドコンデンサーマイクは音も良く、プロの使用者も多いです。

最近は配信ライブが増えた関係でハンドヘルドコンデンサーを導入する人も増えてますね。

AT2010

audio technica AT2010
マイクタイプ XLRコンデンサーマイク
指向性単一指向性
周波数特性40Hz – 20kHz
最大SPL136dB S.P.L.
SN比(1kHz at 1Pa)71dB以上
重量233g
公式HP

1万円前半で買える手頃のハンドヘルドコンデンサーマイク AT2010です。

ライブでも使えるように収音範囲、構造などが調整されています。

レンジが広く、繊細な部分まで収音される、コンデンサーマイクらしい音質です。

瞬き / back number (弾き語り・アコースティックCover)

ラージダイアフラムに比べると、音の明瞭度はやや下がる印象を受けますね。

とはいえ、ダイナミックマイクと比較すると、やはり音の解像度は高いです。

ハンドリングノイズが載らないように調整されており、ハンドマイクで使っても良好です。

AT2010を手で持っているところ

また、ヘッドケースは3層構造が採用されており、ポップノイズも抑制する造りになっています。

audio technica AT2010

低予算でライブ向けのコンデンサーマイクが欲しい人にはちょうど良い製品です。

AE3300

audio technica AE3300
マイクタイプ XLRコンデンサーマイク
指向性単一指向性
周波数特性30Hz – 18kHz
最大SPL147dB S.P.L.
SN比(1kHz at 1Pa)75dB
重量300g
公式HP

audio technica AEシリーズの下位モデル AE3300

全世界で大ヒットしたコンデンサーマイク AT4033aと同等のユニットを搭載したボーカル用マイクです。

音の解像度も高く、フラットでクリアな音が録れます。

ピーターパン / 優里 アコースティック Cover【フル・コード付き(概要欄の最後に記載)】

音も滑らかでレスポンスも良く、コンデンサーマイクの良いところが出ています。

スタジオでも使ってみましたが、ハウリングにも比較的強いですね。

細部のパーツまで特殊コーティングされており、湿気対策もしっかりしています。

audio technica AE3300

価格的にも3万円前半と比較的安いのもいいですね。

本格的なハンドヘルドコンデンサーマイクを探している方にもおすすめできる1本です。

AE5400

audio technica AE5400
マイクタイプ XLRコンデンサーマイク
指向性単一指向性
周波数特性20Hz – 20kHz
最大SPL147dB S.P.L.
SN比(1kHz at 1Pa)80dB
重量330g
公式HP

プロアーティストで使用されている方も多いコンデンサーマイク AE5400

人気のコンデンサーマイク AT4050と同等のダイアフラムを搭載したライブ用マイクです。

audio technica AT4050
AT4050

録ってみると、ラージダイアフラムのコンデンサーマイクに近い素晴らしいサウンドです。

napori / Vaundy アコースティックCover【フル・コード付き(概要欄の最後に記載】
補足

ギター演奏は最初の4小節をルーパーで録ってループさせてます

低音から高音まで広いレンジで、情報量が豊富に録れています。

音の滑らかさ、明瞭さなどもダイナミックマイクと比べると差を感じますね。

audio technica AE5400

一方でハウリング対策に関しては、比べてみるとAE3300のほうが優れていました。

イヤモニを使うなど、対策は必要かなと感じます。

audio technica ATH-E70のカナル型イヤホン

AE5400はback number、ゆずなど有名アーティストのライブでも使用されているのを見かけます。

そのため、信頼度は非常に高いですし、その割に価格も4万円台と安めなので手が出しやすいのもいいですね。

audio technica AE3300ボーカルマイク おすすめランキングベスト10【2024年】ープロアーティスト使用マイクも紹介ー  

ダイナミックマイク

audio technica AE6100

続いては、ライブなどで主流のダイナミックマイクです。

audio technicaはダイナミックマイクに関しても、様々な製品を販売しています。

audio technicaのマイクは音楽用途だけではなく、イベント・放送系でも良く使われていますね。

カラオケのマイマイクにもaudio technicaのダイナミックマイクを選ぶ人は多いです。

AT2040

audio technica AT2040
マイクタイプ XLRダイナミックマイク
指向性ハイパーカーディオイド
周波数特性80~16,000Hz
感度−53dB(2.2mV)
(0dB=1V/1Pa、1kHz)
寸法 145.3 × 52mm
重量615g
公式HP

トーク向けに最適化されたダイナミックマイク audio technica AT2040

放送局向けのマイク「BP40」の音質を継承しており、動画配信やナレーションなどに最適な作りになっています。

収音範囲が狭いハイパーカーディオイドを採用しており、周辺ノイズの回り込みを抑制してくれます。

マイクの指向性 カーディオイド・スーパーカーディオイド・ハイパーカーディオイドを説明した図解

下の音源は比較用で、空気清浄機をMAXにしてRECした音源です。

iPhone 7

iPhoneを見ている画像

AT2040(ハイパーカーディオイド)

audio technica AT2040 斜めから

さすがにAT2040でもシューという音は入ってますが、iPhoneと比べると差は歴然です。

エアコンなどの動作音程度なら、全然気にならないレベルに抑えてくれます。

一方で音を拾う範囲がタイトなので、マイク位置には気を配りましょう。

audio technica AT2040 斜めから

マイク本体にはショックマウントとポップガードが内蔵されており、そのまま使えるようになっています。

audio technica AT2040 横から

価格も1万円前半と安く、配信向けのマイクとして非常に人気の高い製品です。

AE4100

audio technica AE4100の写真
マイクタイプ XLRダイナミックマイク
指向性単一指向性
周波数特性90~18,000Hz
感度−55dB
重量310g
公式HP

audio technicaのハンドヘルド型ダイナミックマイク AE4100

フラットな特性でボーカルから楽器まで幅広い用途で使えるマイクです。

録ってみると、クセもなく、原音そのままにクリアに録れる印象です。

if / TRICERATOPS 【弾き語り・アコースティックCover】

良くも悪くも平坦なので、ボーカルで使う方は中高音域が持ち上がっているAE6100のほうが良いかもしれませんね。

AE4100とAE6100を並べた写真
AE4100とAE6100

音の抜けはAE6100のほうが大分良いです。

一方でギターアンプ用のマイクなどにも使う方はAE4100のほうが良いですね。

また、本体中央が少しえぐれていて持ちやすい仕様になっています。

audio technica AE4100の写真

滑りにくく、ハンドリングノイズも抑制されており、ハンドマイクとしても使いやすいですね。

AE6100

AE6100を正面から撮った写真
マイクタイプ XLRダイナミックマイク
指向性ハイパーカーディオイド
周波数特性60~15,000Hz
感度−55dB
重量310g
公式HP

ボーカル専用にチューニングされたダイナミックマイク AE6100です。

ハンドヘルドでは珍しく、ハイパーカーディオイドが採用されています。

マイクの指向性 カーディオイド・スーパーカーディオイド・ハイパーカーディオイドを説明した図解

指向性はタイトなので、ハウリングには強くなっています。

その分、口から外れると音量がガクンと落ちるので、マイク位置は気を付けましょう。

音の特性は中高音域が持ち上がっていて、華やかなサウンドです。

新しい歌 / 秦基博 ギター弾き語り Cover

高音域は大分持ち上がっているようで、音の抜けはかなり良いです。

ただ、声の張り方によってはシャリシャリになるので、ボーカル相性はでそうですね。

AE4100と同様に本体中央が窪んでいて、手に吸い付く感じの感触でハンドマイクとして使いやすいです。

AE6100を斜めから録った画像

中高音が大きく持ち上がっている特性のマイクが欲しい人には適した製品ですね。

ATR1300x

audio technica ATR1300x
マイクタイプ XLRダイナミックマイク
指向性単一指向性
周波数特性70~12,000Hz
感度−52dB
重量329g
公式HP

5,000円以下で買える安価なダイナミックマイク ATR1300x

口コミを見ると、カラオケ用のマイマイクとして購入されている方が多いようですね。

音を録ってみると、価格の割に良質です。

まちがいさがし / 菅田将暉 アコースティックCover

定番のマイクと比べると、ワンランク落ちますが、価格を考えれば十分ですね。

マイク本体にはミュートスイッチがついており、カラオケやスピーチなどで使いやすい仕様になっています。

audio technica ATR1300xのスイッチ

また、XLR-6.3mmモノラルケーブルが付属しています。

audio technica ATR1300x付属のケーブル

カラオケ機器に接続する場合は6.3mm端子が多いので、そのへんも配慮されているのかもしれませんね。

評判通りでカラオケで使いやすい、手軽なマイクになっています。

BETA58とSM58【2024年】ダイナミックマイク おすすめランキングベスト10。ライブ、配信の両方で使える選び方を解説  

USBマイク

audio technica AT2020USB-X

audio technicaはUSBマイクも開発・販売しています。

数は少ないですが、AT2020USB+など非常に有名な製品もありますね。

AT2020USB+の写真

audio technicaのUSBマイクは音が良いです。

さすがにマイクメーカーだけあって、ゲーミングメーカーの製品と比べるとワンランク上の音質ですね。

一方でエフェクトや専用アプリなどの便利機能はありません。

そのため、音質重視で製品を選ぶ人が好んで使っています。

AT2020USB-X

audio technica AT2020USB-X
マイクタイプUSBコンデンサーマイク
指向性カーディオイド
サンプリング周波数96kHz / 24bit
接続端子USB-C(USB 2.0)
対応OSWindows 8.1、10、11
macOS Catalina
Big Sur、Monterey
質量約373g
公式サイト

サンプル音(トーク)

サンプル音(Vocal)

2022年9月発売のUSBマイク AT2020USB-X

ベストセラー品であるAT2020USB+を改良して、音質・機能性を向上させた製品です。

音質面ではマイクの音、再生音の両方が向上しています。

特にヘッドホン端子の音質は非常に良くなっており、USBマイクの中では一番良いと感じました。

audio technica AT2020USB-Xのイヤホン
イヤホン端子は3.5mm

機能面も強化されており、本体にミュートスイッチがついています。

audio technica AT2020USB-Xのミュートボタン

また、専用マイクスタンドも安定性の高いスタンドに変わりました。

audio technica AT2020USB-XとAT2020USB+
左がAT2020USB+、右がAT2020USB-X

卓上で手軽に使いやすい仕様になったのは大きいですね。

なお、タイピング音などの振動には弱いため、振動音を抑制したい人は別売りのAT8455を買いましょう。

audio technica AT8455
AT8455
audio technica AT2020USB-X 通常時

専用アプリやエフェクトなどはないものの、音質は非常に良いです。

サイズ的にも机に置いて、手軽に使えるので配信・テレワークで使うには非常に良い製品です。

Audio Technica(オーディオテクニカ)
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AT2020USB+

AT2020USB+の写真
マイクタイプ USBコンデンサーマイク
指向性 単一指向性
周波数特性20Hz – 20kHz
サンプリング周波数 44.1/48kHz
16bit
対応OS Windows、Mac
寸法 162 × 52mm
重量386g
公式HP

サンプル音(ボイス)

サンプル音(ボーカル)

2014年発売から売れ続けている人気マイク AT2020USB+

元祖高音質USBマイクとも言うべき存在です。

マイクは人気のAT2020をベースに設計されており、高音質でクリアな音です。

また、接続したPCの再生音とマイク音量のバランスを取るノブが本体についています。

AT2020USB+ ダイレクトモニター

これが歌配信やnanaのコラボ録音などでは便利なんですよね。

この機能は最近のUSBマイクでも、ハイエンドモデルだけ搭載していることが多いです。

付属のマイクスタンドはやや安定度にかけて、使い辛いです。

AT2020USB+をマイクスタンドに取付したところ

本体にミュートスイッチもないため、現状だとAT2020USB-Xを買ったほうが何かと便利ですね。

ただ、高音質の割に安いので、マイクスタンドやミュートスイッチは不要な方には今でも良い製品です。

補足

AT2020USB+、AT2020USB-Xは別売りのマイクアームなどにも取付できる

ATR2100x-USB

ATR2100x-USB
マイクタイプダイナミックマイク
XLR・USB両対応
指向性 単一指向性
周波数特性50Hz – 15kHz
サンプリング周波数 44.1~192kHz
対応OS Windows、Mac
寸法 183 × 51mm
重量268g
公式HP

XLRとUSB両対応の便利なダイナミックマイク ATR2100x-USBです。

USB接続でも使える上にXLRを介して音響機器とも接続することができます。

ART2100x-USB

1本で色んな状況に対応できる仕様となっています。

音質は価格相応というレベルですね。

Bye by me / Vaundy アコースティックCover

音の抜けがいまひとつに感じますが、価格を考えるとこんな感じかなとも思いました。

配信などで使うには十分なレベルと言えます。

他にXLR・USB両対応のマイクはSHURE MV7がありますが、MV7は3万円台です。

SHURE MV7

低価格帯でXLR・USB両対応の製品はATR2100x-USBくらいなので、貴重な存在です。

BlueのUSBマイクを並べた【2024年】USBマイク おすすめランキングベスト10。参考音源付きで失敗しない選び方を徹底解説!

楽器用マイク

ATM350GLを取り付けしたところ

audio technicaは楽器向けに着脱可能なマイクも販売しています。

音質良好で、使い勝手も良いので、地味に良い製品なんですよね。

僕はアコギ弾きなので、アコギでの使い勝手を解説しますが、弦楽器や管楽器で使ってる人が多いようですね。

PRO70

タイピンクリップにPRO70をつけた
マイクタイプ XLRコンデンサーマイク
指向性単一指向性
周波数特性100Hz – 14kHz
最大SPL123dB S.P.L.
SN比(1kHz at 1Pa)67dB
重量約8g
公式HP

楽器などに直接つけられるラベリアタイプのコンデンサーマイク PRO70です。

楽器向けだけでなく、ピンマイクとしても使えるようになっています。

タイピンクリップとギターアダプタが付属しており、用途で使い分けできます。

PRO70のタイピンクリップ
タイピンクリップ
PRO70のギターアダプタ
ギターアダプタ

ギターは取付けると、こんな感じになります。

Gibson J-45にPRO70を取付した

また、接続はXLRでファンタム電源が必要ですが、そのためのパワーモジュールがついています。

audio technica PRO70

そして、音質はというと普通に良いコンデンサーマイクに近いです。

ただ、アコギだと取付位置の関係で低音が強くなってしまいます。

PRO70

Gibson J-45にPRO70を取付した

AT2020

AT2020

調整幅の自由度があまりないので、外付けのマイクに比べるとやや劣りますね。

ただ、ギターに直接つけられるので動きやすくて便利ではあります。

また、ピンマイクとしても普通に使えます。

ただ、単一指向性なので、マイクの取付位置は無指向性のものに比べて配慮する必要がありますね。

マイクの指向性 単一指向性・双指向性・無指向性を説明した図解
インタビュー用ピンマイクは無指向性が多い

楽器にパッと付けて使えるので使い勝手は良いですね。

あまり知られてない製品ですが、使った感じはもっと知られてもいい製品なのにな…と思いました。

ATM350GL

ATM350GLのグースネック
マイクタイプ XLRコンデンサーマイク
指向性単一指向性
周波数特性40Hz – 20kHz
最大SPL159dB S.P.L.
SN比(1kHz at 1Pa)65dB
重量マイクロホン部:14.5g
パワーモジュール:90g
公式HP

楽器に付けて使えるATM350シリーズです。

8種類あって、それぞれ付属する取付用具が異なり、適した楽器も変わります。

型番楽器
ATM350GLギターなど
ATM350Wバイオリンなど
ATM350ULパーカッションなど
ATM350UcWワイヤレス専用モデル
※ワイヤレスシステムは別売
ATM350U管楽器・弦楽器など
ATM350PLピアノなど
ATM350Dスネアやタムなど
ATM350UcHワイヤレス専用モデル
※ワイヤレスシステムは別売

僕が借りたのはギターなどに適したATM350GLです。

ATM350GLを取り付けしたところ

ギター本体に直接マイクを取り付けられる仕様になっています。

ATM350GLの取り付け可能幅

また、コンデンサーマイクはXLRでファンタム電源が必要です。

そのため、パワーモジュールも付属しています。

ATM350GLの本体部分

音質はかなり優れており、マイキングもグースネックで自由度高く調整できます。

良い位置で固定すれば、外部マイクを立てた時と同じレベルで録れますね。

ATM350GLを取り付けしたところ

ただ、右手が当たらないように良い位置に設置するのがやや難しいです。

とはいえ、ギターに取付できるマイクでここまで高音質なのは素晴らしいです。

ニッチな層に需要がありそうなアイデア商品です。

C414XLIIでギターのレコーディングしているところアコギ向けマイク おすすめランキングベスト10。ギター録音に適したマイクの選び方を解説

マイク周辺機器

audio technica AT-PF2

最後はマイク周辺機器です。

audio technica製マイクに最適化した周辺機器が色々と販売されています。

特にマイクケーブルは安くて質が良いため、使用者も非常に多いですね。

AT8700J

AT8700Jのマイクアームとテーブルクランプ
長さ
(筆者実測値)
398 × 430mm
対応テーブル厚50mm
最大荷重
(筆者実験値)
2kg
(2kg)
ケーブル収納ケーブルバンド
ねじサイズ5/8
実売価格8,000円

audio technica製のマイクアーム AT8700Jです。

発売当初から人気が高く、かなり売れている製品ですね。

価格は8,000円程度で、低価格帯の製品と比べると、非常に質が良いです。

AT8700JでAT4040を支えている画像

安いマイクアームはネジやバネがむき出しですが、AT8700Jはキレイに収納されています。

AT8700Jの可動域部分

また、耐荷重2kgで非常に安定しており、重たいマイクでも余裕で支えられます。

テストしたら本当に2kgを支えることができ、さすがaudio technicaと感心しました。

補足

仕様では耐荷重2kgの製品は多いが、実用面では1kgも支えられない製品が多い

マイクメーカーの製品だけであって、ポイントを押さえて作られており、使い勝手も良いです。

audio technica AT4050

ルックス、安定度、使い勝手など、どの面においてもおすすめできる製品です。

AT-PF2

audio technica AT-PF2

audio technica製のポップフィルターです。

audio technicaのショックマウントAT8458a専用の製品となっています。

audio technica AT2050とAT-PF2
AT8458aはAT2035、AT2050の付属品

ショックマウントに直接ねじ止めするタイプなので、距離が一定になるのが良いですね。

audio technica AT2035とAT-PF2

ポップフィルターとしての性能も良く、ポップノイズを抑制してくれます。

デメリットは取付がすごく難しいことです。

ネジ穴がピンポイントでないと刺さらず、僕はかなり苦戦しました。

AT2020、AT2035、AT2050を購入する人はセットでの購入を検討しましょう。

注意

AT2020はショックマウントが付属しないため、AT8458aの購入も必要です

ATL458A

audio technica ATL458A

安価で質も良いマイクケーブルATL458Aです。

信頼度の高いaudio technica製ということで、人気の高いマイクケーブルです。

音質はクリアでナチュラルです。

低ノイズでマイク以外にもミキサーやスピーカーなど万能に使えます。

ATL458Aで録った動画

my sole my soul / 秦基博 アコースティックCover

手ごろな価格でマイクケーブルが欲しい人にはうってつけの1本ですね。

BX9/3.0

audio technica BX9/3.0

2022年に発売された高品位なマイクケーブル BX9/3.0です。

プロ仕様の素材を使いつつ、自宅でのレコーディング・ライブ配信で使いやすいように作られた製品です。

原音に忠実なピュアな音質で外来ノイズにも強く、非常に安定しています。

BX9/3.0でボーカル録りした音源

静かな夜 Lyric video【オリジナル】

ケーブルの硬さも程々でしなやかなので、自宅での取り回しも楽です。

また、ケーブルタイがついており、必要な長さのケーブルだけ出して後はまとめられます。

コネクターはノイトリックのブラックカラーを採用しています。

audio technica BX9/3.0のコネクター部分

audio technicaのマイクはブラックで統一されている製品が多いので、親和性が高いです。

audio technica AT4040をBX9で接続した
マイクはAT4040
audio technica AT4040をBX9で接続した。下部を横から撮影

公式ではAT2020、AT2035、AT2040、AT2050、AT4040などとの使用をおすすめしています。

ちなみにAT4050との相性もばっちりでした。

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