ZOOM AMS-24をレビュー。超コンパクトでコンボジャック2基搭載のオーディオインターフェイス

ZOOM AMS-24

評価:4

ぎたすけ

AMS-24って実物見ると本当に小さいな。スマホが大きく見えるぞ

たけしゃん

このサイズ感でコンボジャック2基あって、ループバックとか使えるのはほんとすごいね
補足

製品レビューのためにメーカー様よりデモ機をお借りしました

AMS-24の評価
音質
 (3.5)
機能性
 (4.5)
コスパ(14,900円程度)
 (4)
総合評価
 (4)
メリット
デメリット
  • 超コンパクトで携帯性抜群
  • 音質もなかなか良い
  • 配信に便利なSTREAMINGモードがある
  • 本体が軽すぎてケーブルの重さに負ける
  • DSPエフェクトはない
ありふれた言葉 / ROCKING TIME 【アコースティックCover】
この記事の著者
音楽ブロガーたけしゃん

ミュージシャン

たけしゃん

tkshan

プロフィール

ギター弾き語りのシンガーソングライター。長年の音楽活動や音楽の仕事で得た知識・経験を基にブログを書いています。
雑誌の音楽記事執筆、音楽専門書の執筆(工学社)、nana公認クリエイター、IPC VOICE STUDIO公認ボイストレーナーです。
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ZOOM AMS-24

ZOOM AMS-24
入力端子コンボジャック×2
出力端子1/4 “ライン出力×2
ステレオ 3.5mm出力 ×2
サンプルレート96kHz / 24bit
接続端子USB-C
対応OSWin,Mac,iOS,Android
公式HP

2022年6月に発売されたコンパクトなボディに豊富な機能が魅力のZOOM AMSシリーズ。

そのシリーズの中間モデル AMS-24です。

AMSシリーズ比較

製品ZOOM AMS-22
AMS-22
ZOOM AMS-24
AMS-24
ZOOM AMS-44
AMS-44
入力端子コンボジャック×1
ステレオ3.5mm×1
コンボジャック×2コンボジャック×4
出力端子1/4 ライン×2
ステレオ3.5mm×1
1/4 ライン×2
ステレオ3.5mm×2
1/4 ライン×2
ステレオ3.5mm×2
ループバック
ステレオリンク×
電池駆動×
実売価格約11,900円約14,900円約19,900円

ハンディサイズで非常にコンパクトですが、コンボジャック2基搭載かつ多機能です。

ZOOM AMS-24を手のひらに載せた

特にライブ配信に関する機能が充実しており、音楽制作・配信で使いやすい製品となっています。

まずはAMS-24の製品仕様から解説していきます。

仕様を飛ばして、レビューを読みたい方は<ZOOM AMS-24をレビュー>を参照ください。

製品仕様の目次

2イン4アウト

ZOOM AMS-24

AMS-24はハンディサイズながらも2イン4アウトの入出力を備えています。

まず入力は前面のコンボジャック2基です。

ZOOM AMS-24

XLR/LINEの両対応となっており、XLR接続時はファンタム電源も使えます。

ZOOM AMS-24の左側面
側面にスイッチがある

また、INPUT1はHi-Z切替に対応しており、上面のスイッチで切替可能です。

ZOOM AMS-24のHi-Z切替

エレキギターやベースなどパッシブの楽器を直接コンボジャックに繋ぐときは「GUITAR」を選択しましょう。

このほか、MUSICモード・STREAMINGモードで入力端子の挙動が変わります。

ZOOM AMS-24のモード切替

各モードによる入力の違いは後述の<MUSICモードとSTREAMINGモード>で解説します。

続いて、出力端子です。まずは背面のTRS×2ですね。OUTPUT Aという名称になっています。

ZOOM AMS-24の背面

OUTPUT Aはモニタースピーカーなどに接続できます。

そして、前面にヘッドホン端子が2つ付いています。上がA、下がBとなっています。

ZOOM AMS-24
右の3.5mm端子×2がヘッドホン端子

それぞれの音量調整は上面のつまみになりますが、下図のように割り振りされています。

ZOOM AMS-24のアウトプットノブの役割

ヘッドホンAとOUTPUT Aは兼用となっており、ヘッドホンBだけ独立しています。

そのため、例えばイヤモニだけクリックを流したい場合などは、イヤモニはヘッドホンBを使いましょう。

ちなみにソフトウェア上ではOUTPUT1/2とOUTPUT3/4が用意されています。

ZOOM AMS-24をCubaseに認識させた画面
Cubaseの画面

OUTPUT1~4に設定した音は下表のようにAMS-24の各端子に出力されます。

ソフトウェアAMS-24の端子
OUTPUT 1/2OUTPUT A
ヘッドホン A
OUTPUT 3/4ヘッドホン B

ライブで音源と同期させる場合など、客席に出す音とイヤモニの音を別個で管理できるようになってます。

ハンディサイズなのに、なかなかに凝ったことができますね。

ループバック機能

ループバック機能の説明図解

AMS-24はループバック機能を搭載しています。

ループバックの切替は本体側面のスイッチで行います。

ZOOM AMS-24の右側面

隣にはダイレクトモニターのON/OFFスイッチもついています。

ダイレクトモニタリングのルーティング図
PCなどを介さずにモニターできる機能

ループバックの切替スイッチがついている製品は珍しいですね。

ソフト操作不要でループバックをON/OFFできるのは、ワンオペ配信だと結構便利なんですよね。

なお、ループバックONの状態では自分の声はダイレクトモニターでモニタリングしましょう。

アプリ側のモニター機能をONにするとハウリングします。

MUSICモードとSTREAMINGモード

ZOOM AMS-24のモード切替

AMS-24にはMUSICモードとSTREAMINGモードの2つのモードが用意されています。

ザックリ言うと、MUSICモードは音楽制作、STREAMINGモードは配信用です。

MUSICモードは各入力端子の音がパラで入力されます。

ZOOM AMS-24のミュージックモード
取扱説明書より引用

DTMやレコーディングなどで使う、一般的な仕様ですね。

STREAMINGモードでは、INPUT1/2がステレオミックスされて入力されます。

ZOOM AMS-24のSTREAMINGモード
取扱説明書より引用

OUTPUTもA・Bで同じ音が流れるようになります。

ライブ配信や複数人でのポッドキャストなどでは、STREAMINGモードが有効です。

なお、INPUTにはステレオリンク機能が搭載されています。

ZOOM AMS-24のステレオリンク

ボタンを押して点灯させると、INPUT1はL側、INPUT2はR側から音が出るようになります。

ボーカルや弾き語りだと使うことは基本ありませんが、キーボードやドラマーには便利な機能です。

付属品

ZOOM AMS-24と付属のUSBケーブル

AMS-24の付属品はUSB-C to Aケーブルのみです。

DAWなどのソフトウェアは付属しません。

なお、AMS-24はiOSとAndroidでも使用できます。

注意

Androidの方は必ず公式の動作確認済み端末リストを確認しましょう。

iOSと接続するためには別売りのUSB 3カメラアダプタが必要です。

また、スマホでの使用ではUSBケーブルとは別で電源供給が必要となります。

AMS-24は単三電池×2とUSB電源供給の2種類に対応しています。

ZOOM AMS-24の乾電池を入れるところ

単三電池で動かす場合は本体下部に電池を入れて、BATTERYスイッチをONに変えます。

ZOOM AMS-24の左側面

USBで電源供給する場合はBATTERYスイッチをOFFにして、背面の5V DCにUSBケーブルを接続します。

ZOOM AMS-24をスマホと繋げる場合の接続方法
5V DCもUSB-C端子になっている

接続したUSBケーブルはモバイルバッテリーもしくはコンセントに接続します。

なお、コンセントに接続する場合はZOOM純正のAD-17Aを使用しましょう。

ZOOM AD-17A
ZOOM AD-17A

メインはPCの方はスマホで使うときは単三電池で動かせばよいでしょう。

逆にスマホでの利用がメインの人はACアダプタ-を買ったほうが良いですね。

 

ZOOM AMS-24をレビュー

ZOOM AMS-24
AMS-24の評価
音質
 (3.5)
機能性
 (4.5)
コスパ(14,900円程度)
 (4)
総合評価
 (4)

それでは、AMS-24を細かくレビューしていきます。

はじめにメリット・デメリットを箇条書きでまとめたものがこちら。

メリット
デメリット
  • 超コンパクトで携帯性抜群
  • 音質もなかなか良い
  • 配信に便利なSTREAMINGモードがある
  • 本体が軽すぎてケーブルの重さに負ける
  • DSPエフェクトはない

コンパクトな割に多機能で、音楽制作・配信のどちらでも使いやすいです。

普段は高級機を使用している人が配信用のサブ機として、導入するにもちょうど良い製品ですね。

レビューの目次

音質もなかなかに良い

ZOOM AMS-24の上面

AMS-24でボーカル、アコギを録音してみました。

コンパクトですが、しっかりとしたクリアな音でゲインを上げてもキレイです。

実際にボーカル、アコギを録った動画がこちら。

ありふれた言葉 / ROCKING TIME 【アコースティックCover】

クセもなく、素直な音で動画制作・配信で使うには十分なクオリティです。

マイクプリのゲインもMAXで+58dBと十分な音量を得られます。

補足

下位モデルのAMS-22のマイクプリはMAX+54dBです

再生音も価格相応に良いです。

コンパクトが売りの製品ですが、音質面でも十分に使えるレベルになっています。

ちなみにWindowsでの録音時にビリビリというノイズが入ることがありました。

僕は下記2点で解決したので、発生した人は試してみてください。

  1. バッファサイズを上げる(512 samples以上)
  2. ZOOM公式の「Windows 10 PCの設定を、音楽制作用に最適化する方法」を行う

現象からもPCの処理性能の問題かと思うので、ブラウザなど不要なものも落としましょう。

なお、MacとiOSでは同現象は発生しませんでした。

スマホ配信で非常に使いやすい

ZOOM AMS-24

AMS-24はSTREAMINGモードを搭載しており、スマホ配信での使い勝手良いです。

スマホのライブ配信アプリはモノラルとステレオがあり、ステレオのアプリはINPUT1はL、INPUT2はRで音が分かれます。

MOTU M2をステレオアプリに繋いだときの音の出方
アプリ仕様
17Liveモノラル
nanaモノラル・ステレオ切替可能
nanaパーティーステレオ
Poco-chaステレオ
インスタライブモノラル
LINEライブモノラル
※1chしか認識しない
ツイキャスステレオ
YouTube Liveステレオ
TikTokモノラル
※1chしか認識しない
GarageBandモノラル・ステレオ切替可能
iOSのビデオステレオ
2021/2に調査したものです

そこで、INPUT1とINPUT2をミックスして入力する必要がありますが、このミックス機能がついてる製品はまだまだ少ないんですよね。

AMS-24はSTREAMINGモードにすると、ステレオミックスされる仕様です。

ZOOM AMS-24のSTREAMINGモード
STREAMINGモードのルーティング

切替も本体のスイッチで手軽に行えるのも良いですね。

ループバックやダイレクトモニターも本体スイッチでパッと切替できます。

ZOOM AMS-24の右側面

ワンオペのスマホ配信では非常に使い勝手が良いです。

ツイキャスやYouTube Liveで弾き語り配信したい人にもおすすめです。

コンパクトで携帯性抜群

ZOOM AMS-24を手のひらに載せた

AMS-24は超コンパクトなので、携帯性抜群です。

他のオーディオインターフェイスと比べても、圧倒的に小さくて軽いですね。

また、スマホで使う場合も単三電池×2で動くので、持ち運びが楽です。

ZOOM AMS-24の乾電池を入れるところ
補足

電源供給でコンセントやモバイルバッテリーが必要になる機種が多い

撮影や録音でスタジオや事務所に持って行くにも手軽で良いですね。

ちなみに下位モデルのAMS-22は単三電池は使えませんので、注意してください。

ZOOM AMS-22とAMS-24

競合機種との比較

製品ZOOM AMS-24
ZOOM AMS-24
YAMAHA AG03MK2 ブラック
YAMAHA AG03MK2
Steinberg UR22C
Steinberg UR22C
入力コンボジャック×2コンボジャック×1
TRS×2
AUX ×1
コンボジャック×2
ループバック
ステレオミックス
専用アプリ×
DAWなしCubase AI
Cubasis LE
Cubase AI
Cubasis LE
実売価格約14,900円約18,300円約17,800円
ECサイトAmazon
楽天市場
Yahoo!
サウンドハウス
Amazon
楽天市場
Yahoo!
サウンドハウス
Amazon
楽天市場
Yahoo!
サウンドハウス
AG03MK2は価格高騰してることが多いです

最後は競合機種との比較です。

ここでは人気の高いYAMAHA AG03MK2とSteiberg UR22Cと比較します。

まず、3製品ともPC・スマホともに非常に使いやすい仕様になっています。

特にスマホ配信をしっかり考慮して作られているのは、2022年現在ではこの3製品のシリーズだけだと思います。

ZOOM AMS-24

その中で機能面においては、やはりAG03MK2とUR22Cが上ですね。

理由はPC・スマホともに使える専用アプリとDSPエフェクトの存在です。

YAMAHA AG Controller Detail
AG03MKの専用アプリ
iOSのdspmix画面
UR22Cの専用アプリ
DSPエフェクト

オーディオインターフェイス単体で使えるエフェクトのこと

リバーブやコンプレッサーなどのエフェクトを使って配信することが可能です。

細かく音作りできるので、歌配信で大きなアドバンテージですね。

また、AG03MK2とUR22CはCubase AIが付属するので、音楽制作面でもAMS-24より有利です。

Cubase AIのMixConsole画面

なので、自宅で据え置きで使う分には音楽制作メインならUR22C。配信メインならAG03MK2が良いです。

逆にAMS-24の強みはサイズです。ダントツでコンパクトです。

ZOOM AMS-24とUR22C、AG03
AMS-24、UR22C、AG03
補足

写真は先代のAG03ですが、AG03MK2とサイズ感は一緒です

DSPエフェクトはないものの、ループバック・ステレオミックスは対応しています。

また、入力がコンボジャック 2基なのでAG03MK2よりは汎用性も高いです。

ZOOM AMS-24

更にはスマホ接続時は単三電池×2で動くのも良いですよね。

ZOOM AMS-24の乾電池を入れるところ
補足

UR22C、AG03MK2は別途、コンセントかモバイルバッテリーへの接続が必要です

省スペースでの設置、携帯性の面ではAMS-24は圧倒的に強いですね。

 

ZOOM AMS-24 まとめ

ZOOM AMS-24の外箱
  • ハンディサイズでコンボジャック2基搭載のオーディオインターフェイス
  • STREAMINGモードやループバック機能搭載で配信でも便利
  • 音質もカバー動画制作や配信で十分使えるレベル

ぎたすけ

他製品と並べてみると、AMS-24は飛びぬけてコンパクトなのがわかるな

たけしゃん

そうだね。このサイズ感はすごいよね。しかも多機能だしね

ZOOM AMS-24のレビューでした。

コンパクトなサイズ感で制作、配信で万能に使える多機能製品です。

サイズ感に目が行きますが、昨今の配信事情に適した機能が搭載されているのも大きいですね。

特にスマホ配信に適した製品はまだまだ少ないので、非常に良い選択肢ができました。

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