Universal Audio Volt 1をレビュー。ビンテージマイクプリモードがある低価格のオーディオインターフェイス

Universal Audio Volt1を斜め上から撮った

評価:4

ぎたすけ

ビンテージマイクプリってなに?ビンテージマイクみたいになるの?

たけしゃん

まあ、そんなとこだよ。後半のレビューで比較音源用意したから聞いてみてよ
補足

レビューするためにフックアップ様からデモ機をお借りしました

Volt 1の評価まとめ
音質
 (4)
機能性
 (3.5)
コスパ(18,920円程度)
 (4)
総合評価
 (4)
メリット
デメリット
  • 音質はかなり良い
  • ビンテージマイクプリモードが使える
  • Melodyneなどのソフトが付属する
  • ループバック機能がない
  • DSPエフェクトはない
シンデレラボーイ / Saucy Dog 【アコースティックCover】
この記事の著者
音楽ブロガーたけしゃん

ミュージシャン

たけしゃん

tkshan

プロフィール

ギター弾き語りのシンガーソングライター。長年の音楽活動や音楽の仕事で得た知識・経験を基にブログを書いています。
雑誌の音楽記事執筆、音楽専門書の執筆(工学社)、nana公認クリエイター、IPC VOICE STUDIO公認ボイストレーナーです。
プロフィール詳細お問い合わせ

Universal Audio Volt 1

Universal Audio Volt 1 外箱
入力端子コンボジャック
出力端子1/4 “ライン出力×2
ヘッドホン端子 ×1
サンプルレート192kHz / 24bit
接続端子 USB-C
対応OSWin,Mac,iOS
公式HP

プロユースのオーディオメーカーとして有名なUniversal Audioのオーディオインターフェイス Volt 1

高級機中心のUniversal Audioから2022年に発売された、待望の低価格製品です。

コンパクトなボディですが、ビンテージマイク・プリアンプモードを搭載しており、Universal Audioらしい製品になってます。

Universal Audio Volt1を駆動させているところ

ピッチ修正ソフトのMelodyneなど、便利なソフトも付属しており、コスパも非常に良いですね。

Voltシリーズは5種類の製品があり、スペックは下記の通りです。

製品Universal Audio Volt1
Volt 1
Universal Audio Volt 2の全てのボタンをONにした
Volt 2
Universal Audio Volt 176
Volt 176
Universal Audio Volt 276
Volt 276
Universal Audio Volt 476
Volt 476
入力端子コンボジャック×1コンボジャック×2コンボジャック×1コンボジャック×2コンボジャック×2
1/4ライン×2
出力端子1/4 ライン×21/4 ライン×21/4 ライン×21/4 ライン×21/4 ライン×4
ビンテージ
マイクプリ
コンプレッサー××
実売価格約18,920円 約25,850円 約33,880円約40,700円約50,050円

まずはVolt 1の製品仕様から解説していきます。

仕様を飛ばして、レビューを読みたい方は<Volt 1をレビュー>を参照ください。

製品仕様の目次

1イン2アウト

Universal Audio Volt 1

Volt 1はコンパクトなボディで入出力は1イン2アウトの構成になっています。

入力端子は前面のコンボジャック1基です。

Universal Audio Volt 1 前面左

XLRとラインの両対応となっており、「INST」のボタンでインピーダンスを変更できます。

エレキギターやベースなどを直接挿すときは「INST」ボタンを点灯させましょう。

また、、コンボジャックは48Vのファンタム電源にも対応しているので、コンデンサーマイクを使うときは48Vを点灯させましょう。

Universal Audio Volt1
ちなみに48Vは毎回OFFで電源が立ち上がる

出力は背面に1/4インチのライン端子が2つあります。

Universal Audio Volt 1 背面
右のMONITORが1/4ライン出力

ライン端子の他にMIDI入出力端子も付いていますね。

なお、1/4ライン端子の音量は前面パネルの大きい「MONITOR」というツマミで調整できます。

Universal Audio Volt 1 前面左
右のMONITORがボリュームツマミ

また、前面に6.3mmのヘッドホン端子がついており、音量つまみもついています。

Universal Audio Volt 1 前面右

Volt 1はダイレクトモニター機能に対応しており、「DIRECT」ボタンを点灯させるとPCなどを介さずに入力音を聴くことができます。

ダイレクトモニタリングのルーティング図
ダイレクトモニターはマイクの音を遅延なく聴ける

ちなみにダイレクトモニターをONにすると、PCからの音が少し小さくなります。

コンパクトですが、必要な機能はしっかりと詰め込まれていますね。

ビンテージマイク・プリアンプモード

Universal Audio Volt1

Volt 1にはUniversal Audio独自のチューブエミュレーション回路を内蔵しています。

本体の「VINTAGE」ボタンを点灯させると、サウンドにアナログチューブプリアンプの特徴を付加できます。

Universal Audioのマイクプリは世界的に有名で、その技術をもとにエミュレートされています。

「VINTAGE」をONにして、GAINを上げると少しずつアナログプリ独特の歪みが加わります。

オーディオソフトウェアが付属

Volt付属のオーディオソフトウェア

Volt 1にはオーディオソフトウェアが多数付属しています。

ついてくるものは下記の8つです。

ソフト概要
Ableton Live Lite総合音楽ソフト(DAW)
Ableton LiveのLite版
Marshall Plexi Classic
Amp Bundle
ギター用のプラグイン
Melodyne Essentialピッチ修正ソフト
Ampeg® SVT-VR
Classic Bass Bundle
ベース用のプラグイン
LX480 Essentials空間系エフェクト
Virtual Drummer DEEPドラムのインストゥルメント
Virtual Bassist DANDYベースのインストゥルメント
LABSインストゥルメント
ライブラリー

ボーカルだと、Melodyne Essentialがついているのはありがたいですね。

ピッチ修正ソフト melodyneの画面
Melodyne

ソフトウェアはPCで動作するアプリ「UA Connect」経由でダウンロードできます。

補足

ASIOドライバーなどもUA Connect経由でインストールします

1万円台のオーディオインターフェイスにここまで色々ついてくるのはすごいですね。

付属品

Universal Audio Volt 1の外箱開けたところ

Volt 1の付属品はUSBケーブル2本です。

Universal Audio Volt 1 付属のケーブル

1本はPCなどの端末に接続するためのものです。

もう1本は主にiOSで動作させる際に電源供給するためのケーブルです。

USBコンセントやモバイルバッテリーに接続して、電源供給します。

本体背面の端子も、それぞれのUSBケーブルを挿せるようになってます。

Universal Audio Volt 1 iPhoneとの接続方法

iPhoneと接続するときはUSB-CをiPhoneと接続しつつ、5VDCはコンセントに接続します。

また、iOSとVolt 1の接続にはUSB 3カメラアダプタ(またはUSBカメラアダプタ)が必要です。

 

Universal Audio Volt 1をレビュー

Universal Audio Volt1を斜め上から撮った
Volt 1の評価まとめ
音質
 (4)
機能性
 (3.5)
コスパ(18,920円程度)
 (4)
総合評価
 (4)

それでは、Volt 1を細かくレビューしていきます。

はじめにメリット・デメリットを箇条書きでまとめると以下の通りです。

メリット
デメリット
  • 音質はかなり良い
  • ビンテージマイクプリモードが使える
  • Melodyneなどのソフトが付属する
  • ループバック機能がない
  • DSPエフェクトはない

基本的にはDTMなどの制作用途に適した製品です。

ライブ配信も普通にこなせますが、配信に特化した便利機能などはありません。

音も良く、Melodyneも付いてくるので、歌ってみたを中心にやっていく、歌い手にはかなり良い製品ですね。

レビューの目次

音質は1万円台ではトップレベル

Universal Audio Volt1を駆動させているところ

Volt 1を使ってボーカル、アコギを録ってみました。

録音、再生のどちらも音質はかなり良いですね。

音がクリアで輪郭があります。

Volt 1でボーカル、アコギを録った動画がこちら。

シンデレラボーイ / Saucy Dog 【アコースティックCover】
捕捉

使用したマイクはsE Electronics sE2200です

音像がしっかりしていて、録った時点で良い感じでした。

1万円台のオーディオインターフェイスの中では、トップレベルに良いですね。

歌ってみたなど録音用途で音質重視なら、かなり良い選択肢です。

ビンテージマイクプリは微妙

Universal Audio Volt1

Volt 1の目玉機能であるビンテージマイクプリアンプモードですが、これ単独だと正直使い辛いです。

GAINをそれなりにあげるとチューブっぽい音が付加されますが、ボーカルだとそこまでGAIN上げられないんですよね。

まずは僕の曲でサンプルを用意したので聴き比べてみてください。

通常時

ビンテージマイクプリアンプON

この音源はコンデンサーマイクでGAIN 35%くらいです。

このレベルのGAINだと、差がほとんどわからないですね。

かといって、差が分かるくらいまで上げるとマイクから相当離れないと音が割れます。

上位モデルのVolt 176だとアナログコンプレッサーがついているので、そのあたりの問題を解消できます。

Universal Audio Volt 176

ビンテージマイクプリ&コンプ

ビンテージマイクプリモードを活かしたいなら、Volt 176を買ったほうが良いです。

アナログコンプと組み合わせると、音作りの自由度が一気に上がります。

歌ってみたで使うにはかなりよい

Universal Audio Volt1

Volt 1は音質が良い上にMelodyneが付属しています。

そのため、1万円台の選択肢では「歌ってみた」に最も適した機種ですね。

一方でライブ配信も考え始めると、YAMAHA AG03MK2やSteinberg UR22Cと迷うところです。

比較表

製品Universal Audio Volt1を駆動させているところ
Volt 1
UR22Cの正面から撮った写真
UR22C
YAMAHA AG03MK2 ブラック
AG03MK2
入力コンボジャック×1
MIDI
コンボジャック×2
MIDI
コンボジャック
1/4フォン
AUX
ループバック×
エフェクト×
実売価格約18,920円 約17,800円 約18,700円
ECサイトAmazon
楽天市場
Yahoo!
サウンドハウス
Amazon
楽天市場
Yahoo!
サウンドハウス
Amazon
楽天市場
Yahoo!
サウンドハウス

比較すると、Volt 1は歌ってみた用途に強く、AG03MK2は配信用途に強いです。

UR22Cはその中間という感じですね。

AG03MK2とUR22Cはループバックやリバーブなどの内蔵エフェクトを搭載しており、配信では非常に便利です。

YAMAHA AG03MK2 ブラック
AG03MK2

Volt 1は配信系の機能はないため、配信中心で考えている人には向いていません。

一方で音質面ではVolt 1が優れています。

録音の音質を優先したい人はVolt 1を選択しましょう。

 

Universal Audio Volt 1 まとめ

Universal Audio Volt 1
  • 1万円台で音質がよく、Melodyneがついてくる
  • ビンテージマイクプリアンプモードを使うならVolt 176のほうが良い
  • 歌ってみたで使いたい人に最適な製品

ぎたすけ

ビンテージマイクプリ使わなくても、普通に音が良いってことでいいのかな

たけしゃん

そうだね。普通に音良いから、歌ってみたの録音には使い勝手良い製品だね

Universal Audio Volt 1のレビューでした。

1万円台の製品は配信向けのものが多い中で、音質重視の製品が登場したのは大きいですね。

歌ってみた、カバー動画制作を中心にやっていく人はぜひ、チェックしてください。

関連記事

MOTU M2MOTU M2をレビュー。2万円台の高音質なオーディオインターフェイス Apogee Duet 3を動作させているところオーディオインターフェイス おすすめランキング ベスト10【2022年】DTM、歌ってみたに適した機種を徹底解説 MOTU M2をiPhoneで使っているところ【2022年】iPhone向け オーディオインターフェイスおすすめランキングベスト10。選び方や注意点をiOSで配信している筆者が徹底解説 M-Audio M-Track soloとM-Track Duo安いオーディオインターフェイス おすすめランキング ベスト5。高コスパで失敗しない選び方も解説 ライブ配信している部屋配信向けオーディオインターフェイス おすすめ10選。配信内容別の選び方や気を付けるポイントを解説 DTMをやっているデスク弾き語り配信に必要な機材の選び方とおすすめ製品を解説