TASCAM SERIES 102iをレビュー。質の高いマイクプリを搭載したオーディオインターフェイス

SERIES 102i

評価:3.5

ぎたすけ

見ためは良くある感じのオーディオインターフェイスだな

たけしゃん

そうだね。ただ、プリアンプの質が高くて1~2万円くらいのエントリーモデルとは差があるよ。入力数はいらないけど音質にはこだわりたい人には良いモデルだね

飛ばし読みガイド

TASCAM SERIES 102i

  • プリアンプの音質にこだわった新シリーズ
  • 人気のDAWやプラグインがバンドルされているので即戦力
  • エントリーモデルだが、機能は各メーカーの中堅モデル並み

2019年7月に発売されたTASCAM SERIES 102i

TASCAMというと安くて機能はとりあえず揃ってる…という製品を出しているイメージですが、今回発売されたSERIES 102iはパフォーマンスにこだわったモデルです。

 

新開発されたプリアンプ TASCAM Ultra-HDDA (High Definition Discrete Architecture)を搭載させ、音質を向上させています。

そして、機能面は相変らず充実させておりバンドルされるソフトウェアも人気の物ばかり。

 

なので、これまでのイメージとは少し異なり…

「入力数は2IN2OUTで良いけど音質はこだわりたい」という人にフィットした製品です。

 

まずは商品の詳しい仕様から解説していきます。

2IN 2OUT(アナログ)

  • 入力:コンボジャック ×2
  • 出力:LINE OUT ×2
  • MIDI入出力

入出力に関してはエントリーモデルでよくあるタイプの2IN 2OUTです。

補足
デジタルが8INなので商品紹介ページでは10IN 2OUTとなってます

前面にコンボジャックが2基ついており、両端子にインピーダンスを変えられる切り替えスイッチがあります。

102i フロントパネル

エントリーモデルのオーディオインターフェイスだと、入力モードの切り替えスイッチは片方の端子にだけ付いていることが大半です。

SERIES 102iは両端子に切り替えが付いているので、接続の自由度が高くなっています。

エレキギターやベースなども接続する人には使い勝手が良いですね。

 

出力端子は裏面でLINE OUTとMIDI入出力がついています。

102i 裏面

DTM、ライブ配信をやるにあたって必要な入出力は揃ってます。

内蔵エフェクト

102iの内臓ミキサー

DSPで動くエフェクトが内蔵されています。

PC上で動くDSPミキサーから下記のエフェクト設定が可能になっています。

  • 4バンドEQ
  • コンプレッサー
  • リバーブ(モニター専用っぽい)
注意
iOSではDSPミキサーは使用できません

EQ・コンプ・リバーブがDSP上で動くのは助かりますね。

DSP動作ならPCの性能と関係ないので、ライトなノートPCでもレイテンシーや動作安定度が気になりませんからね。

 

EQとコンプレッサーはかけ録りできる仕様になっていて、かけ録りした音をそのまま録音・出力できました。

リバーブはモニター専用っぽく、出力音にはかかりませんでした。

 

ボーカルだと、コンプレッサーを一番かけ録りしたいと思うのでその点は助かりますね。

ヘッドフォン端子は2つ

102i ヘッドフォン端子部分

モニター機能もヘッドフォン端子が2つあるなど充実しています。

リハーサルスタジオでボーカル録りするときって、ボーカルさんとディレクションする人でそれぞれヘッドフォン端子欲しかったりしますから人によっては嬉しいですね。

 

ただ、ヘッドフォン端子によって音量や出力する内容を変えたりはできません。

うーん、変えたい人が多い気もするんですけどね。やや惜しい。

電源アダプタ付き

102i ACアダプタ

本体駆動には付属のACアダプタ接続が必要です。

2IN 2OUTだとUSBの電源供給で駆動するものも多いですが、両端子がインピーダンス切り替え可能のプリアンプなこともあるのかも。

 

まあ、ACアダプタ繋げられない環境でオーディオインターフェイスを使うことはあまりないので、別に問題はありません。

バンドルが充実

Cubaseの画面

  • Steinberg Cubase LE/Cubasis LE(DAW)
  • IK Multimedia AmpliTube TASCAM edition
  • IK Multimedia T-RackS TASCAM edition
  • iZotope  NeutronElements

定番のDAWとプラグインがバンドルされています。

歌ってみたとか弾いてみたをやる分にはバンドルだけで十分対応可能です。

 

iZotope  Neutron Elementsは機能的に便利ですし、iZotopeはアップグレード・クロスグレードのセールが安いメーカーなのでグレード上げるときも踏み台として便利です。

 

TASCAM SERIES 102i レビュー

色々試した結果を踏まえて機能説明・レビューしていきます![/say]

初めに総評すると「入出力は2IN 2OUTで良くて音質にこだわりたい人向けの製品」です。

実売価格で3.5万円くらいなので、機能で考えると値段は高いです。

補足
機能だけで比較すると、他メーカーの同等機種は2万円くらい

ただ、音質はかなり良い感じで1~2万円の機種とは差があります。

なので、コスパより音質重視の方向けの機種です。

音質はクッキリと太さもある

102i マイクプリ

前面のマイクプリはかなり良い感じの音質です。

 

メーカーの商品説明会でも「本製品はとにかくマイクプリの質にこだわった」と開発者の方が仰っていました。

実際に使ってみても、音が良いなと第一印象で思うレベルでした。

 

普段使っている、MOTU 828mk3(10万くらいする)と比べても大して変化がわかりませんでした。

1万円くらいのモデルと聞き比べると、大抵が音が細く遠く感じるのですが、3.5万円くらいで凄いですねぇ。悲しくなっちゃう。

 

あと、細かいですがGAINが割と余裕ありますね。

UR22Cとか使ってると、ダイナミックマイクだとMAX近くまでGAINを上げないと音が小さいのですが102iは僕の環境だと2時くらいで十分です。

やっぱり、マイクプリの質は1~2万円のモデルより、良い印象を受けますね。

操作性が良い

102i 前面パネル

ツマミが重みがあって回しやすいです。

滑り止めみたいなのが付いているようで、キュっと回って感覚的に操作がしやすい。

 

毎日使っていると意外とツマミの操作性って大事なんですよね。

本体のルックスや質感も安っぽさはなくて、しっかりとした造りです。

DSPミキサーは色々できる

102iのDSPミキサー

102i付属のソフトウェアでルーティング変更できたり、ミキサー画面でエフェクトかけられたりと多機能です。

補足
ソフトウェアはPCのみ動作します

ルーティング変更画面では出力するチャンネルを色々選択できて、マイクの音だけ出したり、PCの音だけ出したり、マイク&PCの音を出したりと割と何でもできます。

補足
LINE OUTから出す音を選択できますが、音をループさせるいわゆるループバックはできません

ただ、OUTが2つしかない102iだとあんまり活かせないかなぁ…という所感。

上位モデルの208iまでいくとLINE OUTが増えるんで、チャンネル別に出す音を変えてライブに使ったりできるんでしょうけどねぇ。

 

内蔵エフェクトはEQ・コンプレッサー・リバーブが使えます。

そのうち、かけ録りできるのはEQ・コンプレッサーの2種っぽいです。

102iの内臓ミキサー

操作性がイマイチなんですけど、効きは結構良い感じです。

細かい調整もできるので、特にコンプレッサーは配信ライブなどでも活躍しそう。

 

ただ、配信で使うならやっぱりYAMAHA AG03などのほうが配信に使える機能がそろっていて便利です。

102iは音質が良いし、バンドル品も多くて明らかに配信より音楽制作をやる人向けに作られてる機種です。

ありそうで意外とない存在

僕が知っている 2IN 2OUTの市場って極端で…

  1. 音質は及第点で1万円台
  2. 音質がプロユースで10万円近い

上記の2択だったイメージなんですよねぇ。

価格が3~5万円の機種は音質じゃなくて入出力数などの機能面が充実する感じ。

 

対して、TASCAM SERIES 102iは実売価格で3.5万円と中間くらいで、プリアンプの質が上がっているので意外とこれまでにないポジションです。

 

昨今の状況だと「入出力はそんないらないからマイクプリの質をそこそこ上げてほしい」というボーカリストやシンガーソングライターは結構いる気がします。

 

特に自宅で仮歌録ってる人や歌ってみたで本格的にやってる人でハマる人は多そうです。

僕もそうですが、オーディオインターフェイスの用途は歌録りやアコギ録りがメインなのでマイクプリの音質が超重要ですからね。

 

かといって、Baby Face Proみたいなプロユースの機材に手を出すのも予算的にしんどい。

そんなときにTASCAM SERIES 102iは良い選択肢になりそうです。

SERIES 208iとの価格差があまりない

上位モデルに当たる、SERIES 208iとの価格差が実売価格だと5,000円くらいです。

主な変更はアナログ入出力が4IN 8OUTになること(102iは2IN 2OUT)。

 

5,000円差なら明らかにSERIES 208iまで頑張ったほうがいいよなぁと思っちゃいます。

4IN 8OUTあれば、割となんでもできちゃいますからね。

 

あと、楽器の抜き差しが多いと故障の原因になったりするからチャンネル多くて、繋ぎっぱなしにできるのは意外と強いです。

 

ただ、横幅が倍くらいあるので場所の問題や4INは絶対使うことない…という人はSERIES 102iで良いですね。

 

なので、あなたの需要に合わせて…ではありますがコスパだけ考えると明らかにSERIES 208iのほうが強いです。

SERIES 102i

SERIES 208i

 

SERIES 102iにおすすめのマイク

AT4040の正面画像

SERIES 102iとセットで買うマイクとしては、audio technicaのAT4040がおすすめです。

AT4040は癖のないフラットな音色から、性別・ジャンル問わずに使えるのでDTMerから人気のコンデンサーマイクです。

 

SERIES 102iも原音をクリアに太く出力するタイプのマイクプリなので、AT4040とセットで使うと原音に忠実な出音になります。

マイクケースに入ったAT4040

安いマイクだとマイク側の癖が強かったりするので、SERIES 102iの原音に忠実な音を活かすならマイク側も3万円くらいのものを選ぶのがよいです。

SERIES 102i

AT4040

 

TASCAM SERIES 102i まとめ

  • これまでのTASCAMの路線とは違って、価格は高めで音質が良いシリーズ
  • 入出力数は少なくて良いので、音質が良くて価格がそこそこのもの…という人にマッチする
  • 1つ上位モデルの208iが+5,000円で買えるため、208i買っといたほうが無難

TASCAM SERIES 102iのレビューでした。

「入出力はそんないらないからマイクプリの質をそこそこ上げてほしい」という人向けの製品です。

 

以前はボーカルやシンガーソングライターは自宅だとデモしか作らないから安いので…という感じありましたけど、今は自宅で録ってそのままYouTubeとかに公開しますからね。

マイクプリも少し良いやつが欲しくもなります。

 

そんなときにTASCAM SERIES 102iは良い選択肢になる商品だなと感じました。

SERIES 102i

SERIES 208i

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