ぎたすけ
たけしゃん
- ピックアップの概要
- ピックアップの種類
- ピックアップの豆知識
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ピックアップとは
ピックアップとは弦の振動を電気信号に変換する装置のこと。
変換された電気信号はギターシールドを通してアンプに流れて、アンプで音を増幅する。
アコースティックギターでライブする際に生音では会場全体に響かないため、ピックアップを使用する。
要はボーカルで言うところのマイクの役割を果たします。
ピックアップの取付け
ピックアップはギターホール内に取り付けられます。
また、一部のピックアップではホールに橋を作るように設置されるものもあります。
※ホールに取り付けるタイプのM80
取付られたピックアップは振動を拾って電気信号に変換。
その後はギターシールドへ送られます。
ギターシールドの接続口は通常はエンドピン部分に取り付けされます。
画像の赤枠部分がエンドピン。
エンドピンをギターシールド接続口に変えるため、本体底部分の穴を広げて取付する加工が施されます。
ヴィンテージギターだと穴を開けることで音が変わることを嫌う人もいます。
音の影響は…というと、僕の経験では変化がわからないレベルです。
標準装備と後付について
- 標準装備…製造時点でPUが取付されているもの
- 後付…普通のアコギにPUを後から取付けたもの
いわゆるエレアコには標準装備と後付と2種類あります。
標準装備はメーカーが取付した上で販売しているため、外れはなくリスクが少ないです。
逆に後付はどのギターにも対応するので標準でPUを装備していないヴィンテージモデルにも対応可能です。
そして、PUも種類を選べるので使用用途に合わせて最適な選択が可能。
標準装備品と後付でどっちが良いか?…というと。
どっちも良さがあって甲乙つけがたい。プロミュージシャンの利用者を見ても様々です。
参考記事

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ピックアップの必要性
アコースティックギターで演奏するにあたり、ピックアップは本当に必要なのか?
竹原ピストルさんのようにマイクを立てて、ギターの音を拾うことも可能。
ですが、マイクで音を拾うって色んな制約があるんです。
- ハウリングでモニター音量を上げにくい
- ハウリングでバンドライブには対応できない
- マイク設置場所から動けない
ハウリングが問題でマイクによる対応範囲は限定化されてしまっています。
バンドライブでは他の楽器の音に反応してハウるので、音量を上げられず使えません。
実際に竹原ピストルさんもバンドライブではピックアップ付きアコギを使います。
色んなステージで万能なのはピックアップなのです。
ギター弾き語り以外でもライブをするなら、ピックアップ付きのギターを1本は持っておく必要があります。
逆に言えば、弾き語りライブしかしない方はピックアップを付ける必要はありません。
ピックアップの種類
- ピエゾ
- マグネット
- コンタクト
- コンデンサーマイク
- デュアル
アコギのピックアップは大きく、この5種類。
それぞれの特性は下記の通り。
音質 | 出力 | 対ハウリング | |
---|---|---|---|
ピエゾ | △ | 〇 | 〇 |
マグネット | △ | 〇 | 〇 |
コンタクト | 〇 | △ | × |
コンデンサーマイク | 〇 | △ | × |
デュアル | 〇 | 〇 | 〇 |
それぞれにメリット・デメリットがあります。
一般的に使用者が多いのはピエゾ。
製品の種類が多く、バンドや大会場のライブにも対応できる代表的なピックアップ。
そして、最近主流になってきたのはデュアル。
名前の通り、複数のピックアップを組み合わせたもの。
「コンデンサーマイク&ピエゾ」という組み合わせが多く、お互いのデメリットを補うことが可能。
参考記事

プロの使用者が多い製品は?
弾き語り系のシンガーソングライターが多く使用している製品と言えば、「L.R.Baggs Anthem」です。
「ピエゾ + コンデンサーマイク」のデュアルタイプ。
ピエゾの音にマイクのエアー感をバランスよく足すことが可能。
ピエゾとマイクのバランスを調節できるのでバンド、弾き語り、それぞれ最適なセッティングを選択できます。
- 桜井和寿(Mr.children)
- 斉藤和義
- 星野源
- 秦基博
- miwa
関連記事
L.R.Baggs Anthemをレビュー。人気No.1のアコギ用ピックアップの実力とは?

他にも後付けピックアップはたくさんあります。
下記の記事で定番製品16種類をレビューしていますので、参考にしてください。
おすすめの関連記事
アコギ用ピックアップ おすすめランキングベスト10を解説【プロアーティストの使用ピックアップも紹介】

ピックアップの豆知識
本章ではピックアップにまつわる豆知識をまとめて、ご紹介します。
「色んな種類があるけど、どういう違いなんだろう?」
…と漠然に思っていたものを解決していきます。
この記事では概要を解説していくので、興味がある人はリンクの詳細記事を読みましょう。
ナローとワイド
ギターのサドル下につける「インブリッジピエゾ」と呼ばれるピックアップでは取付けにサドル幅が関係してきます。
そのため、FISHMANなどのメーカーではサドル幅に合わせて「ナロー」「ワイド」の2タイプのピックアップを販売しています。
ザックリ言うと、Martinがナロー。Gibsonがワイド。
…と言っても製造年代や製品によって同メーカーでも仕様が異なります。
自身のギターと合わない製品を買わないように気を付けましょう。
参考記事

Gibson ビンテージギターは注意
Gibsonのビンテージギターはアジャスタブルサドルと呼ばれる特殊なサドルがついています。
アジャスタブルサドルこそ、Gibsonのジャキジャキな音を出している重要なパーツ。
しかし、アジャスタブルサドルだとインブリッジタイプのピエゾが装着できません。
インブリッジタイプのピエゾは最も主流なピックアップ。デュアルも含めて相当な選択肢がなくなります。
先述のAnthemも、Gibsonビンテージギターはサドル交換しないと取付けできません。
Gibsonビンテージギターを買う時はピックアップの選択肢が狭まることを覚えておきましょう。
参考記事

アクティブとパッシブ
- アクティブ…プリアンプ内蔵
- パッシブ…プリアンプなし
アクティブはプリアンプ内蔵で電池を使って駆動するタイプ。
アコギの場合はノイズが載らないようにアンプに送る前にプリアンプで音を整えるのが一般的。
よって、プロ・アマ問わずアクティブ使用者が多いです。
パッシブはプリアンプが内蔵されておらず、電池不要で駆動するタイプのピックアップ。
音量が小さく、ノイズが載りやすい。
そのため、外付けプリアンプを用いて音の補強・調整を行うことが一般的。
参考記事

外付けプリアンプ
ピックアップを語る際に欠かせないのがプリアンプ。
前述のアクティブタイプだとプリアンプが内蔵されています。
しかし、内臓プリアンプだと音質を細かく調節できるEQやハウリング対策のノッチフィルターまでついているタイプは少ない。
そのため、プロミュージシャンでは細かく調整できる外付けのプリアンプを追加している方が多い。
参考記事

まとめ
- ピックアップとは弦の振動を電気信号に変換する装置のこと。
- ギター弾き語り以外でもライブをするならPU付きギターは必要
- PUの種類は4つあって、プロ使用者が多いのはデュアル
ぎたすけ
たけしゃん
アコースティックギター用のピックアップ解説でした!
ライブをやるなら、ピックアップ付きのエレアコを1本は持っておくべし。
ピックアップを後からつける場合ですが、工賃含めて数万円はかかります。
自分が長く使おうと思うギターを定めてから取付けすると良いでしょう。
具体的には2本目のギターを買う時が考える頃合い。
ギターの腕も成長して人前でガンガン演奏するためのギターが欲しい。
そんな時に最初からエレアコ仕様のギターを買うのか、ヴィンテージギターなどを買って後付けするのかを悩む感じ。
昨今では優良なピックアップが増えたので、本当に選択肢が多くなりました。
自分の欲しい音に合わせて、色々悩んでみましょう。