ぎたすけ
たけしゃん
アコースティックギターを演奏している人が必ずやること。
それは弦交換。
ザックリ、普通の弦だと月1で交換するというのが定説。
しかし、音楽活動をしているとライブがあったり、レコーディングがあったり…と。
綺麗に月1交換できるスケジュールになることはほとんどないもんです。
そこで本記事では、弦交換時期をもう少し掘り下げて解説していきます。
自分に合った弦交換時期を見つけるためのヒントがたくさん転がっているので一緒に学んでいきましょう。
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アコギ弦の交換時期
- 交換頻度を決めておく
- 目で見て判断
- 耳で聴いて判断
弦交換の判断基準は大きく上記の3つです。
一番多いのは3つの基準を照らし合わせて判断するパターン。
まずは3つの判断基準について解説していきます。
交換頻度を決めておく
- 目や耳で判断できない初心者におすすめ
- 変え忘れを防止できる
- ライブなどがあるとタイミングがズレて非効率
何はともあれ、まずはこの方法が良い。
「毎月〇日くらいに弦を変える」と決めておくと良いでしょう。
ある程度ギターを触っていると目や耳で判断できるようになります。
…で交換時期について。
これは普通の弦か、コーティング弦か弦の種類によって変わってきます。
なので、種類別に解説します。
普通の弦
いわゆる、ブロンズ弦やフォスファーブロンズ弦の場合。
交換目安は張り替えてから1か月程度。
ちゃんと弾いた後に弦をふかないと3週間くらいしか持ちませんので、注意しましょう。
コーティング弦
エリクサーを始めとする、サビ防止の特殊加工をされた弦。
普通の弦の2~3倍の値段ですが、寿命も2~3倍。
交換目安は張り替えてから2か月程度。
弾いた後に弦をちゃんとふいていれば半年くらい普通にもちます。
目で見て判断
- ちゃんと寿命が切れたタイミングで交換できる
- 指板が汚れる前に交換できる
- 特定弦だけサビてる場合など判断に迷うことが多い
目で見て判断する時の基準は「弦がサビていないか?」「弦が凹んでいないか?」の2点。
弦がサビているかは1・2・3弦のいわゆるプレーン弦がわかりやすいですね。
サビが粉みたいになってきたらアウト。迷わず、交換しましょう。
弦の凹みに関しては見て判断するのは、ちと難しいです。
凹んでる弦がフレットに隣接しそうになったら変えたほうが良いですね。
この段階になると、オクターブチューニングが合わなくなるので目より耳で判断したほうが確実。
耳で聴いて判断
音を耳で聴いて判断するメリット・デメリットはこちら。
- ちゃんと寿命が切れたタイミングで交換できる
- 音質に影響が出る前に交換できる
- 耳で判断するのは難しい
耳で聴いて判断する基準は「音質が劣化していないか?」「オクターブチューニングが合っているか?」の2点。
弦がサビてくると高音の伸びを中心に音に張りがなくなってきます。
こちらはサビと逆で巻弦(4・5・6弦)の方が判断しやすいです。
音がこもってくると交換時期。
ただし、こもった音が好きな人もいるので一概に音質で交換時期を判断するのは難しいところがあります。
そこでわかりやすい判断基準がオクターブチューニングです。
弦がサビて凹んでくるとオクターブチューニングがずれてきます。
ズレていたら交換時期。
ただ、面倒なのがギター本体のオクターブチューニングが狂ってると意味がないという点。
弦を変えた段階で狂っていないかは確認して狂っているようであればメンテナンスに出しましょう。
弦交換に関する豆知識
続いて弦交換に関するアレコレをご紹介。
知っておいた方が良い事やよくある疑問を解説していきます。
弦はふくと寿命が延びる
ギターの弦は弾いた後にギタークロスでふくと寿命が延びます。
これが結構な効果で、ちゃんとやると寿命が倍くらいになります。
コーティング弦はサビないように加工されているのでふかなくてもサビにくい。
けど、ふくと寿命が更に延びて数か月サビません。
ギター弦のお金は年間で考えると地味に効くので、弦をふいて長く使いましょう。
ギタークロスにはAmazonでベストセラーになっている春日のキョンセームクロスがおすすめ。
ギターに傷がつかずに綺麗に汚れや油をふき取れます。
特定弦だけ変えるのは基本NG
1弦だけ切れてしまった…。1弦だけ変えよう!
…と誰しもが一度は思うもの。
ですが、特定の弦だけ変えると音のバランスが大きく崩れるのでNG。
極力、全部の弦を変えましょう。
なお特定の弦だけ、すぐに切れる場合はギターのコンディション自体に問題がある可能性が高いです。
ギター工房へメンテナンスに出してみましょう。
弦交換は1本ずつやるべき?
弦交換する場合、色んなやり方があります。
- 6弦とも全部外して一気に交換
- 1弦ずつ外して交換を6回繰り返す
- 1・2・3弦と4・5・6弦の2回分けて交換
どれがダメってことはないですが、僕は①の6弦全部一気に交換を推奨してます。
弦交換時にサウンドホール下部分をふいたり、指板を綺麗にするのが楽だからです。
リットーミュージック・ムックが出している「アコースティックギターメンテナンスガイド」でも6弦全部を一気に交換が推奨されています。
特にこだわりがなければギターの清掃も併せて、一気にやってしまいましょう。
効率的な弦交換の頻度
弦交換の頻度でやっかいなのが人前での演奏です。
ライブでは良い音を鳴らしたいので、新しい弦に交換したいところ。
すると、弦交換の頻度が狂ってきます。
弦のコストって年間で見ると1万円くらいになるので、バカになりません。
音楽活動をしており、月1~2くらいに人前で演奏することを想定すると、下記の2パターンがオススメ。
- コーティング弦を2か月くらいで交換
- 普通の弦で都度交換
それぞれを解説していきます。
コーティング弦を2か月くらいで交換
コーティング弦を貼って2か月くらいで交換するパターン。
メリットは練習時も良い状態がキープできること。
ライブ配信とかする人にはオススメ。
僕は月1くらいで人前で演奏してますが、Elixir フォスファーブロンズを使っています。
弦交換して1か月以上経ったタイミングでライブの前日に弦交換。これで1.5~2か月スパンで交換できていて非常に良いです。
関連記事
寿命が長いギター弦 Elixir(エリクサー)の種類とおすすめのポイントを解説する

普通の弦で都度交換
普通の弦でライブがある都度交換。僕も以前はこの方法でした。
弦がサビても粘る、もしくはスパッと2週間くらいで替える…などスケジュールに合わせて臨機応変に対応できます。
この方法だとライブに毎回新品の弦で挑める点がポイント高いですね。
プロミュージシャンも定番弦のEJ16をライブの度に張り替えるという運用をしている方が多いです。
EJ16の解説記事

弦の効率的な運用を掘り下げる
普通の弦とコーティング弦のどちらがコスパ良く、活動に合っているか?
このお題は結構深いです。僕も色々と試しています。
最近はライブ配信が盛んなので、ライブの度に弦を変えるというのも考えもの。
…で、このお題については深いので別記事にしています。
下記の記事を参照ください。プロミュージシャン97名の使用データも掲載しています。
参考記事

アコギ弦交換のよくある質問
大体の交換時期はどれくらい?
普通の弦は1か月。コーティング弦は2か月程度が目安。詳しくは<アコギ弦の交換時期>を参照
弦の寿命を少しでも伸ばすには?
演奏後は必ず弦を拭くと寿命が大分延びる
錆びた弦だけ交換しても良いか?
全体の音のバランスが悪くなるので全弦一斉に交換しよう。詳しくは<弦交換に関する豆知識>を参照
弦交換の時期・頻度 まとめ
- 弦交換の判断は「決めうち」「目」「耳」の3パターン
- 演奏後に弦をふくと寿命が倍くらいになる
- コスパの良い弦運用をちゃんと考えよう
ぎたすけ
たけしゃん
弦の寿命についての解説記事でした!
弦交換をずっと忘れていると指板がサビだらけでギターがダメになってしまいます。
僕もサブギターは面倒で替えないのですが、細めに変えましょう。
ちなみにサブギターはコーティング弦がおすすめ。
触る頻度が少ない場合は半年つけていても、大してサビずに元気です。
ギターの演奏に重要な弦。
ちゃんと目と耳で弦の状態を判断して替えられるようになりましょう。
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