ぎたすけ
たけしゃん
ギターの弦交換が面倒。
そんな人に便利なのが、長持ちするコーティング弦。
しかし、コーティング弦は普通の弦より2~3倍の値段するので躊躇する人も多い。
逆に普通の弦はサビるのが早く、交換ペースを考えると得なのがどっちか微妙なところ。
本記事では活動・状況別で有効な使い分けについて解説していきます。
弦の種類
まずは今回比較する2種類の弦について解説。
ザックリ言うと、こんな感じ。
- 普通の弦…サビるのが早い。値段が安い
- コーティング弦…長持ちする。値段が高い
ただ、それぞれ色んな種類があるので細かく解説していきましょう。
普通の弦
- サビやすい
- ザラっとしており、適度なすべり具合
- アコースティックギターらしい自然な鳴り
普通の弦といっても、色々あったりしますが「ブロンズ弦」「フォスファー・ブロンズ弦」のこと。
【参考記事】アコギに使うブロンズ弦の種類と違いを解説。プロ63名の使用率も紹介
サビやすいですが、自然な触り心地で演奏しやすい。
音の抜けもよく、ブロンズは渋く・フォスファーは明るくとキャラがちゃんと出やすい。
代表的な商品はMartin弦。
2~3週間でサビてきて、月イチは交換しないとですが値段は安め。
参考記事

コーティング弦
- サビにくく長持ち
- ツルっとした触り心地でフィンガーノイズが少ない
- 音の抜けが通常弦より悪い
- 弦アース取っているギターは注意
普通の弦を特殊素材でコーティングしてサビを防止した弦。
コーテッド・ブロンズ弦とも呼ぶ。
通常は2週間~3週間程度でサビてくるギター弦ですが、コーティング弦は2か月くらい持つ。
コーティングしているためか触り心地がツルっとしていて苦手な人も結構います。
フィンガーノイズも鳴らず、潤滑スプレー無しでもスライドしやすい。
音質も昔より自然になってきましたが、普通の弦よりはやや音の抜けが悪い印象。
弦アースを取っている人はコーティングが邪魔でアースが取れずにノイズが発生することもあります。
僕のギターは弦アース取ってますが、エリクサーでもノイズ出ないのでギターによるそうです。
代表的な商品はElixir。
600~1,000円程度が相場のギター弦でコーティング弦は2,000円程度が相場と少しお高め。
ただ、寿命も2~3倍なのでコスパは悪くない。
関連記事

普通の弦とコーティング弦の比較
それでは本題。
普通の弦とコーティング弦のどちらが普段使いに向いているかについて。
結論を言ってしまうと人によります。
なので、ここではどんな人が向いているのか?について言及していきます。
普通の弦が向いているパターン
- 月1以上のペースで弦交換する
- コーティング弦が苦手
- 弦アースを取っている
普通の弦が向いている人は月1以上のペースで弦交換する人です。
例えば、毎月レコーディングする人が代表的。
ライブの場合はコーティング弦を貼って2~3本は同じ弦で対応するというパターンの人も多い。
けど、レコーディングは毎度張り替える人が大半。
プロだと毎回どころか、曲毎に張り替えている人が多いです。そんくらい弦の寿命ってシビア。
他にはコーティング弦が苦手な人や弦アース取っている人は普通の弦を使うと良いでしょう。
コーティング弦が向いているパターン
- 月1以下のペースで弦交換する
- 頻繁にライブ配信する人
- 手汗をよくかく人
- サブギター(頻繁に弾かない)
弦交換のペースが月1以下の人はコーティング弦が向いています。
音質にシビアにこだわる必要性が薄いアマチュアはコーディング弦のほうがコスパが良いです。
僕は人前でのライブ・レコーディングする際に弦交換してから1か月以上たっている場合に交換してます。
これで自然と1.5~2か月の間で交換している感じになりますね。
アマチュアだと、そこそこやっている人でこんなもんな気がします。
また、ライブ配信を頻繁にする人もコーディング弦のほうがコスパが良いです。
普通の弦だと頻繁に弾いていると2週間くらいで音が悪くなってきます。
コーティング弦だと1か月程度は音が良い状態のままです。
手汗をよくかく人も同様です。コーティング弦のほうが影響を受けづらく、長持ちします。
DEPAPEPEの三浦さんは手汗をよくかくので普通の弦だとステージ中に低音がモコモコするため、Elixirを使っていると回答されていました。
プロの使用率
僕の持っている雑誌をかき集めて普通の弦とコーティング弦の使用率を調べてみました。
ドン!
- 普通の弦 66人(69.5%)
- コーティング弦 29人(30.5%)
ちなみに対象者はソロギタリスト多めです。
弾き語りに絞ると…。
- 普通の弦 22人(68.6%)
- コーティング弦 10人(31.4%)
あんま、変わらん!
こんな感じなので、どっちが良いということはなさげ。
ちなみに弦交換するタイミングは大半の方が「レコーディングする際、もしくはライブ当日」と答えています。
プロの方は演奏機会が多いので、それ以外ではあんまり変えないようです。
まとめ
- アマチュアはコーティング弦のほうがコスパ良
- 毎月、ライブ・レコーディングする人は普通の弦が良い
- プロの使用率は普通の弦 7割、コーティング弦 3割くらい
ぎたすけ
たけしゃん
普通の弦とコーティング弦の比較記事でした!
個人的にはコーティング弦をおすすめします。理由は良い状態をキープできるから。
ただ、人前でライブする時は音が良くても1か月以上経っているなら変えたほうが良いです。
コーティング弦が長持ちするといっても、1か月以上過ぎると弦が伸びてチューニングがずれやすくなりますからね。
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まだ持つと思っても、ステージ上でトラブりたくないので弦交換しといたほうが無難。
両方使ってみて、合うものを確認するのがベスト。
下記の記事で定番弦を一通り全て紹介しているので、色々と試してみると面白いですよ。
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