sE Electronics sE2200をレビュー。昔から定番の低価格コンデンサーマイク

SE ELECTRONICS SE2200

評価:4

ぎたすけ

sE2200って初めて聞いたけど、昔から定番の製品だったの?

たけしゃん

2000年代からずっと定番のマイクだよ。色んなスタジオに置いてあるから、使ったことある人多いと思うよ
補足

レビューするためにフックアップ様からデモ機をお借りしました

sE2200の評価
音質
 (4)
使いやすさ
 (3)
価格(3万円程度)
 (4)
総合評価
 (4)
メリット
デメリット
  • 音質はフラット寄りで太い
  • PADとローカットが使える
  • ポップガードが付属
  • 本体が大きい
  • 付属ポップガードはふかれにやや弱い

sE2200で録った動画

シンデレラボーイ / Saucy Dog 【アコースティックCover】
この記事の著者
音楽ブロガーたけしゃん

ミュージシャン

たけしゃん

tkshan

プロフィール

ギター弾き語りのシンガーソングライター。長年の音楽活動や音楽の仕事で得た知識・経験を基にブログを書いています。
雑誌の音楽記事執筆、音楽専門書の執筆(工学社)、nana公認クリエイター、IPC VOICE STUDIO公認ボイストレーナーです。
プロフィール詳細お問い合わせ

sE Electronics sE2200

SE ELECTRONICS SE2200
マイクタイプ XLRコンデンサーマイク
指向性カーディオイド
周波数特性20Hz – 20kHz
最大SPL125dB(PAD 0)
寸法 215 × 51mm
重量611g
公式HP

sE Electronicsのコンデンサーマイク sE2200

2002年に発売されてから、ずっと使用されている低価格帯の定番マイクです。

音の良さに加えて、専用ショックマウントとポップガードが付属するので使い勝手が良いですね。

SE ELECTRONICS SE2200付属のショックマウント
SE ELECTRONICS SE2200付属のポップガード

まずはsE2200の製品仕様から解説していきます。

仕様を飛ばして、レビューを読みたい方は<sE2200をレビュー>を参照ください。

製品仕様の目次

カーディオイド

単一指向性の図解

sE2200は正面からの音を拾うカーディオイドマイクです。

左右や背面の音はあまり拾わない仕様なので、歌・楽器・声の収録などに適しています。

なお、上位モデルのsE2300になると複数の指向性を切替できるようになります。

sE Electronics sE2200とsE2300
左がsE2200、右がsE2300

sE2300だと3種類の指向性を切替できますが、ボーカルやアコギ録りにおいてはカーディオイドだけで問題ないですね。

ローカットフィルターとPAD

SE ELECTRONICS SE2200 正面アップ

sE2200は本体にローカットフィルターとPAD機能がついています。

右側にローカットフィルターは80Hzと160Hzの2種類から選べます。

SE ELECTRONICS SE2200 正面サイド
左が80Hz、右が160Hz

車の走行音や足元のノイズなどを軽減できるので、気になるときはONにしてみましょう。

本体左側にPADスイッチがついており、-10dBと-20dBから選択できます。

SE ELECTRONICS SE2200 正面サイド

PADをONにすると、音量がガクンと落ちます。

ボーカル、アコギ録りで使うことはあまりないですが、大音量楽器の録音で有効です。

sE2200に合うマイクスタンド

SE ELECTRONICS SE2200 横から

sE2200は本体重量が611gとやや重めのマイクです。

そのため、マイクスタンドやマイクアームはしっかりしたものを使ったほうが良いです。

格安品だとぐらつくので、マイクスタンドならKCなど定番品がおすすめです。

マイクアームなら逆さに吊るして使える、Blue Compassがおすすめです。

付属品

SE ELECTRONICS SE2200付属のショックマウント
SE ELECTRONICS SE2200付属のポップガード

sE2200は専用のショックマウントとポップガードが付属しています。

なので、マイクスタンドとマイクケーブルがあれば、そのまんま使えます。

SE ELECTRONICS SE2200 ポップガードをつけた

ポップガードはショックマウントに差し込んで使うタイプなので、距離が一定で使いやすいです。

一方でふかれにそこまで強くないので、使っていて気になる人は別売りのポップガードを買ったほうが良いかもしれません。

 

sE Electronics sE2200をレビュー

SE ELECTRONICS SE2200 ポップガードをつけた
sE2200の評価
音質
 (4)
使いやすさ
 (3)
価格(3万円程度)
 (4)
総合評価
 (4)

それでは、sE2200を細かくレビューしていきます。

はじめにメリット・デメリットを箇条書きでまとめると以下の通りです。

メリット
デメリット
  • 音質はフラット寄りで太い
  • PADとローカットが使える
  • ポップガードが付属
  • 本体が大きい
  • 付属ポップガードはふかれにやや弱い

音質はナチュラルかつ存在感ある感じですごく良い音ですね。

本体が大きいので、配信などの使い勝手はいまひとつですが、DTM用途では良いマイクだなと感じました。

レビューの目次

ナチュラルで存在感のある音

SE ELECTRONICS SE2200

sE2200でボーカル、アコギを録ってみました。

素直で存在感ある音で使いやすいですね。長年売れている理由がよくわかります。

sE2200をボーカル、アコギを別々に録った動画がこちら。

シンデレラボーイ / Saucy Dog 【アコースティックCover】

フラットな印象を受けつつも、中高音域の存在感はしっかりあるので物足りなさは特に感じません。

万能に使える音質で、本体機能も豊富で優秀なマイクです。

3万円台のマイクは中高音域強めとフラットなマイクに分かれている印象ですが、sE2200は中間のややフラット寄りですね。

マイクのサイズがやや大きい

SE ELECTRONICS SE2200 横から

sE2200は縦が215mmと少し大きめのサイズ感になっています。

(参考)マイクの大きさ

Bluebird SLとC214とTLM102の大きさ比較した画像

sE2200はマイクアームで正面設置して使うと、サイズ感が大きいなと感じてしまいますね。

Blue Compassなどアームが長いタイプの製品で逆さに吊るせば問題ないです。

Blue Compass
Blue Compass

安いマイクアームで手軽に使いたい人はマイク本体が小さいAKG C214やaudio technica AT4040が良いですね。

競合製品との比較

製品SE ELECTRONICS SE2200
sE2200
C214の正面写真
C214
AT4040の正面画像
AT4040
特性フラット寄り煌びやかフラット
PAD-10dB、-20dB-20dB-10dB
ローカット80Hz、160Hz160Hz80Hz
サイズ215 × 51mm160 × 43mm170 × 53.4mm
実売価格約30,000円約35,400円約34,800円
ECサイトAmazon
楽天市場
Yahoo!
サウンドハウス
Amazon
楽天市場
Yahoo!
サウンドハウス
公式ストア
Amazon
楽天市場
サウンドハウス

競合製品として比較するのは、AKG C214とaudio technica AT4040です。

音質的にはC214が中高音煌びやか、AT4040がフラット、sE2200はその中間という感じです。

C214は中高音域がわかりやすく持ち上がっています。

歌などメインパート録りで使いやすいですが、人によって好き嫌いはあるかなという印象です。

C214で録った動画

おもかげ/milet×Aimer×幾田りら 【アコースティックCover】
ちなみに僕はC214の特性は好きです

対して、AT4040はフラットで万能な音です。

C214と比べると良くも悪くも素直で使いやすい音になっていますね。

AT4040で録った動画

結 / Saucy Dog アコースティック Cover

そして、sE2200はその中間でややAT4040寄りの音ですね。

フラットに近い感じですが、中高音域に芯があります。

シンデレラボーイ / Saucy Dog 【アコースティックCover】

この3本の音は好みの問題で、どれが良いとは言い難いですね。

僕はボーカル録りならC214が一番好みです。

あとはsE2200は本体機能のローカット、PADの選択肢が多いです。

C214はAT4040はONかOFFしか選択できませんが、sE2200はそれぞれ2種類の選択肢があります。

SE ELECTRONICS SE2200 正面サイド
SE ELECTRONICS SE2200 正面サイド

本体機能を使って、音を調整したい人はsE2200が一番使い勝手良いですね。

 

sE Electronics sE2200 まとめ

SE ELECTRONICS SE2200
  • 3万円程度で買える多機能なコンデンサーマイク
  • ナチュラルな音質で存在感ある中高音域が魅力
  • 本体が大きいのでマイクアームを使う場合は逆さに吊るすのがよい

ぎたすけ

ポップガードがセットでついてくるのはいいな!

たけしゃん

そうだね。本体機能や付属品を考えるとコスパ良い製品だね

sE Electronics sE2200のレビューでした。

前からの定番製品だけあって、音質もコスパも優れたマイクでした。

本体のローカットやPADを活用したい人はぜひチェックしてみてください。

関連記事

BLUE Blue BirdBlue Bluebird SLをレビュー。3万円台で人気のコンデンサーマイク Sennheiser MK 4SENNHEISER MK4をレビュー。クッキリした音質でコスパも良いコンデンサーマイク sE Electronics sE4400asE Electronics sE4400aをレビュー。多機能で万能に使える便利なコンデンサーマイク コンデンサーマイクを10本並べた画像コンデンサーマイク おすすめランキングベスト10【2023年版】 〜プロアーティスト使用マイクも紹介〜 ライブ配信をやっているPCデスク配信用マイク おすすめ12選。配信マイクの選び方、注意点を細かく解説