ぎたすけ
たけしゃん
安いオーディオインターフェイス買って失敗する要因No.1がASIO関係の話だから知っておいてほしいのよ
飛ばし読みガイド
ASIO(アジオ)
※NETDUETTO(現SYNCROOM)のサウンド設定画面
ASIO(アジオ)とはオーディオデバイス用のドライバのこと。
主にWindowsのPCでオーディオインターフェイスを動かすために使用するソフトウェア(ドライバ)です。
そして、この記事で理解してほしい点を先に書くと下記の3つです。
- WindowsだとASIOを使わないと、モニター遅延がきつくてDTMするのが困難
- 格安オーディオインターフェイスはASIO非対応のものが多い
- MacだとOS標準ドライバ(Core Audio)が優秀なので、ASIO非対応機種でも問題なし
つまり、Windowsのユーザーが格安オーディオインターフェイスを買うと遅延がきつくてDTMや歌ってみたでは使い物にならず、ASIO対応機種を買い直すハメになるわけです。
しかも、しんどいのがMacユーザーが自身の使っているOS名を書かずに「格安だけど、遅延もなく快適に使えて最高!」という口コミを書くことなんですよね。
たけしゃん
だから、口コミを見て「あ、安いけど大丈夫なんだ」…とポチって罠にはまるWindowsユーザーがめちゃくちゃ多いわけです。
先にASIO対応の中でも安いオーディオインターフェイスを紹介しておくと、下記の3機種です。
- TASCAM US-32W…コンボジャック1つだけ
- ZOOM U-22…コンボジャック1つだけ
- STEINBERG UR12…XLR・TS 1つずつ端子がある万能機種
マイクや楽器を1つだけ繋げばいい人はUS-32W、U-22でOK。
マイクと楽器を同時に繋ぎたい人はUR12を選択しましょう。
結論はできるだけ安いオーディオインターフェイスを選びたい方もWindowsなら上記、3機種のどれかにしておけば問題なし。
そして、結論は先に書いたもののここから先はもうちょっとASIOについて詳しく解説していきます。
この先の目次
- ASIO(アジオ)とは から見る
- WindowsとMacのOS標準ドライバから見る
- ASIO非対応オーディオインターフェイスから見る
- USBマイクとASIOから見る
TASCAM US-32W
ZOOM U-22
STEINBERG UR12
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WindowsとMacのOS標準ドライバ
まず、Windowsですが時期によってOS標準ドライバが移り変わっていて、多数存在します。
Windowsのサウンドドライバ
- DirectSound
- MME
- WDM
- USB Audio 2.0
- WASAPI
Windows Vista以降ではWASAPI(ワサピ)とUSB Audio 2.0が主流ですかね。
対して、MacはCore AudioがOS標準ドライバとなっています。
MacのCore Audioは非常に優秀で、オケを流しながらのレコーディングなど音楽制作の場面でも問題なく使えます。
そのため、メーカー側もいちいち専用ドライバを作らなくていいので楽なわけです。
対してWinodwsのOS標準ドライバでは、オケや伴奏を聴きながらレコーディングしようとすると遅延(レイテンシー)が発生して、まともに録音できません。
遅延が出ないようにバッファサイズという項目を調整できるものの、調整すると音切れやノイズが発生してしまうんですよね。
一方で音楽再生するだけや自分の音をモニタリングせずに録音するだけなら、WinodwsのOS標準ドライバでも全く問題ありません。
なので、Winodwsはややこしや…という状況になりがちなんですよね。
例えば、ゲーム実況で話すだけ…とかZOOMでオンライン会議するだけ…という状況なら別に問題ないんです。
ただ、歌ってみたのレコーディングするとかDTMやるとなると…Macは良いんですけどWinodwsはOS標準ドライバでは辛いわけです。
そんなわけで昔はそもそも、オーディオインターフェイスというとMac専用が基本でWindows対応のものはレアだったんです。
ここ10年くらいでようやく、大半のメーカーが専用のASIOドライバを作ってWinodws対応するようになりました。
一方でスマホやタブレットでは、同じような現象が現在進行形で起きています。
iOS対応のオーディオインターフェイスはたくさんありますが、Android対応の機種は2020年現在でごく一部のみです。
ASIO4 ALL
ASIOドライバが用意されていないオーディオ機器をASIOで動作させるASIO4 ALLというフリーソフトが存在します。
ニコ生が流行りだしたときにPC内蔵サウンドカード(ドライバはWASAPI)で配信すると遅延が辛く、対策としてASIO4 ALLかましてた人が結構いましたね。
他にもbehringerの格安オーディオインターフェイスであるUM2 U-PHORIAがWindowsだとASIO4 ALL使用前提の機種です。
実際使ってみるとどうなのか?というと機種によるんですよねぇ…。これが。
僕の環境では、上記のUM2 U-PHORIAは遅延が起きて厳しかったです。
一方でASIO4 ALLで遅延なく動く機種もあったりはするので、博打みたいなものです。
僕の実体験の所感としてはWASAPIよりはASIO4 ALLのほうがマシですが、専用のASIOドライバが用意されてる機種の購入を強く推奨します。
TASCAM US-32W
ZOOM U-22
STEINBERG UR12
ASIO非対応のオーディオインターフェイス
※ASIO非対応のUM2
ASIO非対応のオーディオインターフェイスは基本的には格安製品です。
マイクや楽器をPCに接続して入力さえできれば良いというコンセプトの製品は、大抵がASIO非対応です。
※CLASSIC PRO CAI16U
CLASSIC PROやBEHRINGER、あとはあまり聞いたことのないメーカーが多数販売しています。
税込 7,000円未満のものはASIO非対応の可能性が非常に高いです。
逆にSTEINBERG、YAMAHA、ZOOM、ROLANDといった大手メーカーは、僕が知る限りはASIO対応の製品しか販売していません。
その分、最安でも7,000円くらいはします。
このあたりも最近は用途が多様化してわかりづらくなった感があるんですよね。
昔は「Windows対応=ASIO対応している機種」という感じだったんですよ。
ところが昨今だとゲーム実況や雑談実況などが盛んになって、マイク入力だけできればOKという機種の需要が増えたんですよね。
その関係で、Windowsで使う想定のASIO非対応製品がワーッと増えました。
結果的に、Winodwsの初心者DTMerにとってはややこしやの状況になってしまった感じです。
USBマイクとASIO
※人気のUSBマイク MPM1000U
音楽制作やりつつ、ゲーム実況などもやっている人にとって、わかりづらい存在がUSBマイクです。
USBマイクはオーディオインターフェイス不要でPCやゲーム機と接続できる便利なやつですね。
仕組みはどうなってんだ?と思う人も多いでしょうが、なんてことはなく簡素なオーディオインターフェイスが内蔵されてるだけです。
使用されるドライバは基本的にはWinodwsのOS標準ドライバかつPS3、PS4でもUSB Audioです。
ただ、DTMでUSB Audio を使うにも、大半のDAWが認識しません。
なのでASIO 4ALLを使って無理やり認識させるのですが、遅延が起きたり起きなかったり…とリスクは高いです。
逆にPS3、PS4だとASIOドライバは動作しないので、ゲーム機に直接繋いで使いたい方にはUSBマイクがベストなんですよね。
そんなわけで、Windowsだと音楽制作・音楽系の配信とゲーム実況を1つの製品でこなすのは実は厳しいんです。
選択肢としては、下記のどちらかになりますね。
- DTM用にASIO対応機種とXLRマイクを買って、ゲーム実況用には安いUSBマイクを買う
- キャプチャーボードでゲーム機の映像・音声をPC側に持ってきて、DTM用の機材を使う
以前だと②が主流でしたが、最近は安くて良いUSBマイクが増えたので①が主流な気がします。
なお、Macは普通にUSBマイクで両立可能です。
音質を高めたい方はオーディオインターフェイス&XLRマイクという構成にしましょう。
ぎたすけ
たけしゃん
MacはPC本体がすごく高いから、色々揃えてもWindowsのほうが安上がりだったりもするんだよね
ASIO(アジオ) まとめ
- ASIOはOSとオーディオデバイスをつなぐドライバ(ソフトウェア)
- WindowsでDTMやるならASIO対応のオーディオインターフェイスが必須
- MacはASIO非対応機種でも普通に使えるので、Windowsユーザーは口コミを参考にすると危険
ぎたすけ
たけしゃん
ASIOは知らないと失敗するから理解したほうが良いね
ASIO(アジオ)についての解説でした。
最近はライトな環境で始めようと、格安オーディオインターフェイスに手を出す人が多いですからね。
安物買いの銭失いにならないよう、改めてですが下記の3点は抑えておきましょう。
- WindowsだとASIOを使わないと、モニター遅延がきつくてDTMするのが困難
- 格安オーディオインターフェイスはASIO非対応のものが多い
- MacだとOS標準ドライバ(Core Audio)が優秀なので、ASIO非対応機種でも問題なし
とりあえず、入力だけできればいい…と安いの買って、後々色んな事やりたくなってASIO対応の機器を買い足すパターンもよく見ます。
音楽用途で使うWindowsユーザーは、とりあえずASIO対応の機種を買った方が賢明ですよ。
TASCAM US-32W
ZOOM U-22
STEINBERG UR12
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