「ONE for iPad & Mac」iOS対応オーディオインターフェースをレビューする。

たけしゃん(@_tkshan)です。

今日はオーディオインターフェースのレビュー。

少し前から音楽配信・nanaをやろうと思ってiPhone用にオーディオインターフェース買おうと思っていたのです。

そこで、iPadも買ったのでモバイルレコーディングはノートPCからiPadに変えよう!と決めてiOSで動くオーディオインターフェースを買いました。

僕の使い方としては音楽制作やレコーディングは基本自宅なので自宅のPCとオーディオインターフェースは828mk3を使います。

オーディオインターフェース MOTU 828mk3 Hybridレビュー!

2016.08.20

その上で下記の用途で使用するイメージ。

  1. iOSでのライブ配信
  2. 外出先でのレコーディング

んで、実際に使ってみてどうだったか…をご紹介していきます。

1. One for iPad & Macについて

まずは商品のご紹介から。

  • 2 IN x 2 OUT USB Audio Interface for iPad and Mac
  • iPad & Mac用の世界初のスタジオ・クオリティの2×2 USBオーディオ・インターフェイス/マイク
  • 多くのレコーディング・プロフェッショナルに愛用され、Apogee製品がレコーディングに使われた作品から多くのグラミー、オスカー受賞作品が誕生しています。
  • AD/DAコンバーターは最もピュアでベストなリスニング体験をお届けすべく設計されています。
  • 付属品: ONE / ブレイクアウト・ケーブル / マイク・スタンド・クリップ / USBケーブル / Lightning iOSケーブル / DCアダプター / クイック・スタート・ガイド

-amazon 商品紹介ページ-

APOGEEというメーカーが発売している機器。
ちなみにAPOGEEはオーディオインターフェースのメーカーとしてはプロユースかつMac専用商品のみ販売しているところとして有名。

価格帯もかなり高めでMOTUやRMEと一緒で一般ユーザーで手を出す人は結構やり込んでいる人かセミプロか…ってとこ。

その中でこの製品は比較的安め。約4万円くらい。次のクラスは約7万円くらいとなり、オーディオインターフェースとしては中価格帯になる。

そして、やっぱりMacというかAPPLE専用。iOSに対応はしたもののAndroidは非対応。

1-1. 付属品

ゴチャゴチャしてますが、まとめるとこれ。

付属品: ONE / ブレイクアウト・ケーブル / マイク・スタンド・クリップ / USBケーブル / Lightning iOSケーブル / DCアダプター / クイック・スタート・ガイド

やたら多いのはアメリカの製品だからコンセントの変換アダプタが何種類も入っているため。

そして、付属に「クイック・スタート・ガイド」、「日本語マニュアル」と書いているサイトが多いが実際は両方とも入っていない。

正しくはURLが書かれた紙が入っているだけ。そして、そのURLクリックすると「404 NOT FOUND」と表示される(笑)

国内正規代理店のメディアインテグレーションに問い合わせすると正しいURLを教えてくれる。海外製品ってこんな感じが多くて困るわ。

ブレイクアウトケーブルってのがマイクやギターを繋げるケーブルのことです。

こんな感じ。

片方がマイクなどXLR接続用。もう片方がギターなどシールドで接続する用途。

1-2. 接続端子・ボリュームなど

こちらも既に触れていますが、2in 2outです。

2inだからマイクとギターをそれぞれ接続して、2outなので別個に出力できるってことです。ギター弾き語りやるには問題ないです。

ちなみに本体に内臓のコンデンサーマイクが入っています。

なので、何も接続しなくても本体をポンっと置いて演奏すればiPhoneやiPadに録音することができます。

本体の接続端子は写真の通り。

こんな感じ。左がブレイクアウトケーブル。真ん中が「USBケーブル」もしくは「Lightning iOSケーブル 」、右がDCアダプタ。

逆側にはイヤホンジャックがある。

ミニジャックなので普段使いのイヤホンなどは問題なく使えるが、ヘッドフォンなどミニジャックではないものは変換アダプタをかます必要がある。

正面の本体にはボリューム設定するボリュームノブがある。

中央の円状になっているシルバーのボタンでボリュームを設定する。

電源が入ると上部にあるマイクやギターや音量のイラストが描いてあるところが点灯する。左から「内部マイク」「外部マイク」「ギター」「イヤホン」という項目。

どの項目の音量を変えるかをノブのボタンを押すことで変更できる。変えたいイラストが点灯するようにノブを押すだけ。

そして、ボリュームの変更はノブを回せばよい。左に回せば音量が下がるし、右に回せば音量が上がる。

イラストとノブの間に3段階のボリュームレベルのメーターがついているので、そこで音量調整するといった流れ。実際の音量調整は後述する専用アプリで細かくやったほうがよい。

1-3. 対応機種

前章で少し記載していますが、MacとiOSのみ。AndroidとWindowsは非対応。

商品名からiPhoneだと動作しないと思いきや、iPhone SEは普通に動作します。
機種タイトルを「iOS & Mac」にしたほうが良い気もするが、おそらくiPhone全機種対応じゃないからかな。

口コミ見ているとLightningケーブルタイプの機種は動くみたいです。
とりあえず、このブログではiPhone SEは動くよ…とだけ書いておきます。SE以降の機種も動くだろうけど事前にメーカーへ確認することをオススメします。

1-4. 電源

前述からもわかりますが、基本はDCアダプタ。付属しています。

ちなみにDCアダプタ挿した状態でiPhoneやiPad接続すると充電してくれます。これが意外と便利。

ライブ配信している間にiPadを充電してくれるもんで、そんなに使っていない日なら別途充電しなくても大丈夫。

また、乾電池でも動きます。単3電池二つで最大3時間だそうです。

これはポイント高いですね。外出先だと電源が必ずあると限りませんからね。まあ、スタジオは間違いなくありますけど。

しかし、電池駆動はiOS接続時限定でMacだと動かないようです。変なの。

1-5. iOSの設定について

iOSに繋いで接続する場合には「APOGEE MAESTRO」という専用のアプリをインストールして使います。

これで設定するだけだから至って簡単。
マイクについては「内臓マイク」を使うのか前述のブレイクアウトケーブルで接続する「外部マイク」を使うのかを選択します。

後は、入力・出力の音量などを調整するだけ。本体だけでもできるけど、アプリ使ったほうが細かく設定できてよい。

2. レビュー

さて、実際の商品レビューへ。

まず、最初に総括した所感を述べますと本製品は「ニッチな需要に応えた製品」です。

需要にハマる人にとってみれば相当便利な製品です。僕はそう。

ただ、需要がハマる人はほとんどいません。

もっと安いエントリーモデル、もしくは予算を上げてAPOGEE DUETを買ったほうが良い人が大半です。

良い製品ではあるものの、顧客ニーズという観点では何とも中途半端な製品であります。

その点を踏まえた上でレビューへお進みください。

2-1. 音質

率直に良いです。クリアで音が前に出る感じ。
僕が購入した金額だと36,100円(税込)ですが、この価格帯で考えるとかなり良いかと。

生産終了品ですが発売時は同価格帯だったUA-101と比較すると明らかに差があります。

といっても、4万円くらいで2in 2outですもんね。他メーカーのこの価格帯になると4in4outでエフェクトやらなんやらと追加機能が付いているのが普通。

そう考えると入出力少ないし、追加機能が何にもないのだから、音質が良くなきゃ論外ではある。

そして、828mk3とかと比べちゃうとさすがに分が悪いです。828mk3は10万くらいするので当然ですが…。

たぶん、APOGEE DUET以上のクラスよりは使っている部品が安価なのかなと感じますね。

と、上げたり下げたりしましたが価格とモバイル性を加味すると、こんだけ手軽に持ち運べてこの音質は非常にありがたい。買ってよかったです。

逆に自宅で使うなら価格と音質を考えても非常に中途半端。
音質に拘るなら、もうワンランク上にいったほうがよい。音質がそこそこでよければ、同価格帯の多機能な製品いくか低価格製品にいったほうがよい。

2-2. モバイル性

持ち運びは最強です。本体が薄くて軽い。スマホよりやや大きいくらいです。

後はケーブル類ですし、電池で駆動するのも強い。
iPadと合わせて考えると荷物を最小限にしてレコーディング環境を作れる最強コンビかも。

また、内臓マイクの音質が中々に良いです。
CDだったり本格的に音源化するなら外部のコンデンサーマイクを使いますが、セッションの記録だったり、youtubeに上げる音源であれば内臓マイクで十分に感じます。

「iPhone + ONE」のコンビで高音質な動画撮影もできちゃうので、ハンディレコーダー系買うより予算を少し頑張ってONE買ったほうがよい。

持ち運びがこんだけ気軽で高音質というのは非常に良いです。

2-3. 機能性

レコーディングに必要な機能はついています。
だけど、拡張性は低いのでDTMをONEだけで完結させるのは正直苦しいです。

PCからライブ配信するにしてもループバック機能とかも何もないので、不便です。

僕の場合はPCから配信する時は828mk3だし、iOSからしか配信できないアプリの場合はPCで作った音を828mk3からONEのギター用入力端子に挿して送り込んでます。

DTMやる際のメインのオーディオインターフェースとして考えるなら、間違いなくこの製品よりはAPOGEE DUET買ったほうが賢明。

ONEの売りは外出先でも最低限の機能を高品質に使えるってとこ。DTMのメイン使用で考えるとめっちゃ弱い機種です。

3. まとめ

  • 軽くて薄いけど、高音質!モバイルレコーディングに最適。
  • 機能は最小限なので本格的にDTMをするには役不足感がいなめない
  • 内臓マイクも優秀でONEをマイク代わりにすることでiPhoneの活躍範囲が拡大できる。

こんなところかな。
ONEが向いているって人は下記の2パターンかな。

  • 自宅に作業環境がガッチリあるけど、他の人と練習スタジオとかでお手軽に高音質でレコーディングしたい
  • 本格的なDTM作業は他人に委託して、自分はスマホ1台でやれる範囲で高音質な音楽制作をしたい

上記パターンに当てはまらない人は他の製品を選択したほうが良いですね。あんまりいないように思っていましたが「弾き語りすと」の中に後者は結構いる気がしますね。

ガッツリDTMやるって人でiOSにも対応しているものを…ってことなら何回も登場しているけど、ONEの上位機種である「APOGEE DUET」買ったらよいです。ただし、Windowsは使えないので気を付けてください。

そして、前述の通り高度なDTMが必要な場合は委託してアコギと歌で作れる範囲の音源制作をするって人とはかなり相性が良いです。

nanaとかライブ配信はかなりの高音質でやれます。
コンデンサーマイク買わなくてもエレアコ持っていれば、エレアコをONEに繋いでボーカルはONEの内臓マイクって組み合わせで、かなり高音質で弾き語りやれますからね。

この動画はプロがマスタリングしたりしているから、ここまで高音質ってのは難しいけど録れる音自体は内臓マイクでもかなり良いです。

他にもiPhoneにGarege BandとかのDAWアプリを入れれば内臓マイクでアコギを何本か重ねて録音して、ボーカルも録れちゃうわけで、その気になればそれなりの音源は「iPhone + ONE」だけで作れちゃいます。

価格的にも4万円くらいなので、「低価格帯オーディオインターフェース + コンデンサーマイク」買うのと同じくらいだしね。選択肢としては全然ありです。

そんなニッチな需要に応えた良製品「ONE for iPad & Mac」のご紹介でしたー。

ABOUTこの記事をかいた人

たけしゃん

アコースティックギターによる弾き語りを中心に音楽を愛するアラサーのサラリーマン。20代はギターを片手にシンガーソングライターとして東京都内で音楽活動に精励。
30代になって音楽と仕事(サラリーマン)の両立を模索中。