バンドスコアとアーティストが演奏するギターコードが異なる理由と対処方法

ぎたすけ

これあるよな!スコアには難しいコードが書いてあって、アーティストは普通のコード弾いている

たけしゃん

まあ、ほとんどがバンドアンサンブルと弾き語りの違いなだけなんだけど、よく聞かれることだから記事にまとめてみたよ
この記事でわかること
  • バンドスコアとアーティストが弾くギターコードが異なる理由
  • スコアと演奏しているコードが違ったら、どうするべきか?

バンドスコアとアーティストが弾くギターコードが異なる理由

メガネと楽譜

たけしゃん

弾き語りだけやっていた時はスコアが間違っていると思ってましたが、そんなことはないんですよねぇ

バンドスコアとアーティストが弾くギターコードが異なる理由で考えられるのはズバリ、2つ。

  1. スコア記載のギターコードが間違っている
  2. 複数の楽器が協力してコードが構成されている

ネットで無料で拾えるコード譜は①と②の混合が多いです。

販売されている市販のバンドスコアは②が多いです。

本記事で解説していくのは②の話ですね。

複数の楽器が協力してコードが構成されている

アーティスト(ボーカルギター)が弾いているギターコードにベース・キーボード・エレキギターが音を付けたすことでコードが構成されているパターンです。

例えば…

  • ボーカルギターがCコードを弾く
  • ベースがEを鳴らす

これで、バンドで鳴っているコードはC/Eとなります。

市販のバンドスコア記載のギターコードとアーティストが弾いているコードが異なるパターンはほぼこれ。

 

バンド以外でもスキマスイッチのような「ギターボーカル + キーボード」といったユニットでもありがちです。

スキマスイッチもテンションやオンコードが非常に複雑。

ですが、大橋さん(ボーカルギター)のアコギが見たこともないコードフォームであることはそんなになく。

大橋さんは普通のコードを弾いて、常田さん(キーボード)がベース音を変えてオンコードにしたり、テンションを加えていることがほとんどです。

 

このようにユニットやバンドなど複数の楽器がいる場合は分担して複雑なコードを作ることが可能になるのです。

結果的にスコア記載のギターコードとアーティストが演奏しているコードが異なるように見えるわけですね。

 

バンドでギター演奏をやっていると、当たり前と言えば当たり前。

ですが、弾き語りだけやっていると一人でコードを弾くのみなので、複数楽器で協力してコードを構成するという概念がないんですよね。

バンドスコアと演奏しているコードが違ったら、どうするべきか?

アコースティックギター

たけしゃん

弾き語りで演奏するなら、スコア記載のコードにこだわる必要はないです!

さて、それでは本題のバンドスコア記載のギターコードとアーティストが演奏しているコードが異なる場合の対処方法です。

まず、最も無難な対象法は「ギター弾き語り向けのギタースコアを買うこと」です。

ギター弾き語り用のギタースコアは弾き語り向けにコードが変わっています。

 

ただ、ギター弾き語り用のスコアが販売されていないことも多々あるため、自分で頑張る対処方法も解説していきます。

…で主な対処方法の選択肢は3つ。

  1. バンドスコア記載のギターコードで演奏
  2. アーティストが弾いているコードで演奏
  3. 弾き語りしやすいコードに置き換えて演奏

それぞれのメリット・デメリットを解説していきます。

バンドスコア記載のギターコードで演奏

メリット
  • バンド(原曲)と同じコードで演奏できる
  • コードを付けかえる手間がない
デメリット
  • ギターだけでは演奏困難なコードが多い
  • ギターだけだと不自然なコード進行になりがち

最も、お手軽なのがバンドスコア記載のギターコードでそのまま弾くことです。

バンド(原曲)と同じコードで演奏できて、スコアのまま弾けばよいので手間がありません。

 

しかし、ギターだけで演奏するのは困難なケースが多いです。

演奏できても、コードチェンジの距離が遠かったりベース音が上下したり…と返って不自然になるケースも多いです。

だからこそ、アーティストも違うコードフォームで弾いているわけですね。

 

なので、バンドスコア記載のギターコードで演奏する場合は弾き語りに適しているのか、見極めが必要です。

アーティストが弾いているコードで演奏

メリット
  • 無理のないギターコードで演奏できる
  • アーティストの手元を見てコードを推測できる
デメリット
  • 他の楽器がいないと不自然な進行になりがち
  • コードを付けかえるのが手間

アーティストが弾いているコードは大抵、ギター演奏しやすく最適化されています。

よって、無理なく演奏できることが最大のメリットですね。

 

その一方で他の楽器が音をつけ足してくれる前提で演奏しているため、アーティストが弾いている通りで弾き語りすると曲のイメージと合わないことがあります。

 

特に多いのがベース音。

例えば、クリシェ進行の際にバンドだとベースが半音下降していき、ギターはずっと同じコードというパターンはありがち。

クリシェ
コード構成音の1つの音だけを上昇もしくは下降させていくコード進行のこと

これをギター弾き語りでやると、ずっと同じコードを弾くことになるので全然違う感じになってしまいます。

 

なので、アーティストが弾いている通りのコードで弾き語りをやる場合も、弾き語りに適しているのか見極めが必要です。

また、そのアーティストの弾き語り演奏verがある場合は弾き語りverを参考にしましょう。

弾き語りしやすいコードに置き換えて演奏

メリット
  • 弾き語りに最適化したコードで演奏できる
デメリット
  • コードを置き換えれるだけのコード知識が必要
  • コードを付けかえるのが手間

最後は弾き語りしやすいように自分でコードを置き換える方法です。

弾き語り演奏をあまりしないアーティストの曲をコピーする時は、この方法がベスト。

 

例えば、先ほどのクリシェ進行の例で言うと…。


バンドスコア記載のコード例

D F#m/C# D/C B7 Em D#aug G/D A

ギター弾き語り向けに置き換え

D DM7 D7 B7 Em EmM7 Em7 A


とある楽曲の実例ですが、上記のパターンは非常に多いです。

バンドスコアと弾き語り向けで構成音は若干変わるものの、鳴っているコード(和音)はほぼ一緒。

 

異なるのは半音ずつ下降する音の位置です。

バンドだと色んな楽器が鳴っている中でクリシェ進行のインパクトを出すためにベース音を下降させるのが定石。

よって、コードネーム上もベース(D⇒C#⇒C⇒B7)が下がってますね。

 

逆にギター弾き語りでは音色がギターしかないので、下降するのがベース音でなくてもクリシェのインパクトが出ます。

よって、ギター弾き語りの場合はベース音と同じ音階をオクターブ上で半音下降させてます。

例題で言うと…
D(ルートのオクターブ上のレ)⇒DM7(M7のド#)⇒D7(7のド)といった流れで下降している

このように弾き語り向けに演奏しやすく、かつギターでも音の流れがスムーズになるコード進行に置き換えるのがベストです。

 

コード選択に正解はありません。聴き手が心地良い演奏になるよう、コードを選択することに重きを置きましょう。

コードを置き換えするためのコード知識の学習方法

弾き語りに適したコードに置き換えるのがベスト。

…といっても、コードを置き換えるのは知識が必要で難しいことです。

 

少しずつ、段階を踏んでチャレンジしていくのが良いでしょう。

おすすめのステップアップ方法

  1. アーティスト本人監修のギタースコアで完コピをたくさんする
  2. 色んなアーティストの楽曲を耳コピする
  3. バンドスコアと耳コピした内容を構成音単位で見比べる

…とこんな感じ。

①(完コピ)と②(耳コピ)をとにかく数こなすことが大事。

 

①(完コピ)でギター弾き語りのコード選択の引き出しが増えます。

②(耳コピ)ではコードを推測する力が求められるので、コード構成音やコード選択の理解が深まります。

③(バンドスコアと耳コピを比較)はバンド演奏含めた編曲の勉強になります。

 

コードを弾き語り向けに置き換える力はすぐには身につかないので根気が必要です。

ですが、コードを置き換えする能力は弾き語りをする上で演奏力に直結する超重要な能力なので、絶対に身に着けたほうが良いです。

 

①(完コピ)、②(耳コピ)でおすすめの教材は秦基博さんの「evergreen」です。

弾き語りアルバムなので、ギター音しかなく耳コピ入門にも最適。

本人監修のギタースコアがあるので…

  1. 何曲か完コピする
  2. 完コピした以外の曲を耳コピする
  3. ギタースコアで耳コピした内容の答え合わせをする
  4. 答え合わせ後にギタースコアの内容を完コピする

こんな感じで全曲こなすと、完コピ・耳コピの力がグッとつきます。

最初は何曲か完コピして、弾き語りの基礎を体感してからは②(耳コピ)、③(答え合わせ)、④(完コピ)を色んな曲で繰り返し、練習しましょう。

ギタースコア

アルバム

参考記事

秦基博さんのギタースコア「evergreen」は初中級者に超おすすめの1冊

秦基博さんのギタースコア「evergreen」は初中級者に超おすすめの1冊

バンドスコアとアーティストが弾くギターコードが異なる理由のまとめ

ライティング

  • バンドは複数の楽器が協力して1つのコードを構成している
  • バンドスコアはバンド全体で鳴っている音を基にコードを記載している
  • 弾き語りするならバンドスコア記載のコードから弾き語り向けにコードを付け替えたほうが良い

ぎたすけ

なるほど~、バンドってやっぱり自由度高いんだなぁ

たけしゃん

まあ、弾き語りも自由度高くやれるんだけど、1人で演奏するからそれなりに工夫がいるよね

バンドスコア記載のギターコードとアーティストの演奏コードの違いについてでした!

 

コード進行は正解がないので、原曲と異なるコード付けも全然ありです。

特に弾き語りは専用にコードを付け直すアーティストも多いので、独自の工夫があるとオリジナリティある演奏を作ることも可能です。

 

バンドやユニットでの演奏と弾き語りでの演奏による違いを理解すると、よりコードについて勉強するのが面白くなります。

弾き語りだけやっている方はたまにはセッションなどでバンドに混じって演奏するのも良いですよ。