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ピック弾きと指弾き
たけしゃん
アコースティックギターの伴奏と言えば、ピック弾きと指弾き。
ジャカジャカ弾くストロークはピック。
繊細なアルペジオは指弾きというのがオーソドックスですね。
ピック弾き、指弾きの特徴からメリット・デメリットを解説していきましょう。
ピック弾き
アコースティックギターではピックを使っての演奏は主にストロークで用いられます。
固くて輪郭のある音が歯切れの良いストロークを生んでくれるからです。
また、単音弾きもピックが適しており、イントロや間奏でも役に立ちます。
ピック弾きのメリット・デメリット
- 輪郭があるクッキリとした音質
- 音量が出る
- 早弾きが可能
- ベース音と1弦など特定弦のみを組み合わせて弾けない
- 奏法が限られており自由度が低い
ピックの強みは何といってもクッキリした音質と音量。
指の肉ではストロークがどうしても丸くなってしまい、切れ味が悪い。
また、音量が出るのも強み。弾き語りに迫力が出ます。
逆にピックの弱みは自由度が低いこと。
指弾きアルペジオのように特定弦を組み合わせた響きや音の繋がりは作れません。
また、スラップやスラム奏法といった普通に弾くのとは異なる音を組み合わせるようなこともできません。
弾き語りのおすすめなピック
ピックの解説記事
ギターで使うピックの種類とおすすめアコギ用ピック ランキング ベスト10を解説【プロアーティスト使用ピックも紹介】
指弾き
続いて、指弾き。
アコースティックギターでは主にアルペジオを弾くのに用いられます。
音が丸く、繊細な音作りができることや特定弦だけ選択して和音を構成できるためため演奏の幅が作りやすいです。
- 様々な奏法を使えて自由度が高い
- 丸い音が出せる
- ストロークがシャッキリしない
- 音量が小さい
指弾きの強みは演奏の自由度。
普通のアルペジオでも鳴らす弦を好きに選択できます。
その他にも打音を混ぜたり、スラップさせたり…と様々な奏法を活用できます。
弱みとしては音が丸いこと。
アルペジオなど丸い方が良いこともありますが、ストロークではシャッキリしなかったり、擦れて不快な音になったりします。
また、音量が小さくなりがち。
特にアルペジオでベース音だけはくっきり・はっきり出てほしいときは多いですね。
ピック弾きと指弾きの良いとこ取りするためのアイデア
たけしゃん
最初は誰しも、1曲に対してピック弾きと指弾きのどちらかを使用するところから始めます。
すると、1曲の中でピック弾きと指弾きを交互に使い分けたい!…と考え始めます。
そうして、弾き語りすとはピック弾きと指弾きの良いとこ取りする方法はないものか?
…と頭をひねらせ、色んなアイデアやアイテムが生まれてきました。
本章では良く使われるアイデア、アイテムを解説していきます。
ピックを手のひらに持って指弾き
- アイテム不要で手軽にチャレンジできる
- 指弾きの丸い音とピックの輪郭ある音を両方使える
- 指弾きでは細かいフレーズや特殊奏法が使い辛い
- ピックを落としてしまいがち
- 指弾きとストロークの音量差が激しい
指にピックを挟みながらアルペジオ。
ストロークになったらパッとピックを持ちます。
昔からの王道テクニックですが、デメリットはやや多いです。
一番のデメリットは指弾きとストロークでの音量差です。
コントロール次第ですが、サビでいきなりギターが大きくなって歌が入らない…ということは結構ありがちです。
また、ピックを挟みながらアルペジオをやると自由度が下がりがち。
通常のアルペジオはできますが、細かい譜割りだったり打音を入れたり…となると厳しいです。
手軽に使える手法ですが、ピック弾きと指弾きの良いとこ取り…とまではいかないですね。
マイクスタンドにピックホルダーをつける
- 指弾きの丸い音とピックの輪郭ある音を両方使える
- ピックを落としても予備が使える
- ピックを取るのに一瞬間がいる
- マイクスタンドがないと使えない
- 指弾きとストロークの音量差が激しい
プロのライブでよく見る手法がピックホルダー。
ピックを隠し持つ方法と違い、指弾き時に制限がないため自由に演奏できます。
また、ピックを落とした時のリスクヘッジも兼ねているのでプロアーティストが良く使うのも頷けますね。
参考動画として秦基博さんの演奏を見てみましょう。
オーソドックスなパターンで1番を指弾きで演奏し、間奏からピックに持ち替える方法ですね。
ジャラーンと鳴らして、その間にピックを取るのが定石。
デメリットはピック隠し持ちと一緒で指弾きとストロークでの音量差です。
動画だと、良い感じなんですけどエンジニアさんが調整していると思います。
つまり、ライブであればリハーサルで音響さんと意識合わせしておけばよいということですね。
サムピック
- 指弾き時にベース音だけクッキリ出せる
- ストローク時にはサムピックで演奏可能
- 慣れないと演奏し辛い
- 歯切れ良いストロークは難しい
続いてサムピック。
親指につけるタイプのピックです。
参考動画はトミーエマニュエル。いつ見ても凄すぎます。
Classical GAS/Tommy Emmanuel(YouTube)
フィンガーピックを中心にやる方は使っている人が多いですね。
ブルース調などベース音を強調したい場合に最適です。
使えると便利な一方で使いこなすのは慣れが必要で難しいです。
また、ストロークを親指サムピックでピックのようにこなすのはきついです。
ストローク中心曲は通常のピック。
フィンガースタイルの演奏ではサムピック…という使い分けしましょう。
爪弾き(ピックは使わない)
最近ではアコギを弾くのにピックを使わないアーティストが徐々に増えています。
プロアーティストでは星野源さんや大石昌良さんなどがピックを使わずに爪で演奏を行っています。
爪弾きのメリット・デメリット
- 指弾きとストローク共にクッキリした音が出せる
- アルペジオ・ストロークで音量差が少ない
- 自分の好みで角度や伸ばす指を選択可能
- 爪を強化しないと割れる
- 私生活で爪が長いと不便
爪弾きのメリットはよどみなく、アルペジオ・ストロークを行き来できることです。
アルペジオ・ストロークの音量差もちょうど良いレベルに収まり、使いやすいです。
君じゃなきゃダメみたい(LIVE)/大石昌良(YouTube)
また、参考動画の大石昌良さんのように爪を使って特殊な奏法も取り入れることが可能です。
一方で爪の形を整えたり、強化しないとすぐに演奏に支障が出ます。
大石昌良さんは全爪を伸ばして、グラスネイルというネイルグッズで強化しています。
押尾コータローさんなどソロギタリストで良く使われる、グラスネイルですが山崎まさよしさんなども使っており、シンガーソングライターでも使用者が増えています。
ただ、爪を伸ばしすぎると私生活でも不潔に思われたり、キーボードのタイピングや皿洗いがし辛かったり…と何かと不便です(経験談)。
星野源さんは親指だけ伸ばして、他の指は生活に支障がない程度に伸ばしてます。
あなたの私生活と演奏頻度を考えて、爪を伸ばす指を決めると良いでしょう。僕は親指だけが一番良かったです。
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まとめ
- ピック弾き、指弾きは一長一短
- 弾き語りすとはピック・指の良いとこ取りする方法を試すべし
- 最近は爪だけで演奏する弾き語りすとが増えてきている
ぎたすけ
たけしゃん
ギター伴奏における右手の選択肢についての解説記事でした!
僕自身の話をすると、色々試してますが下記のどちらかを交互に繰り返してます。
- 親指の爪を伸ばしてグラスネイルで強化。ストロークしかない曲はピック、それ以外は爪
- マイクスタンドにピックつけて持ち替え
自分の理想は今のところは前者の親指の爪だけ伸ばすスタイル。
ストロークしかない曲はピックを使い、それ以外は全て爪。
ただ、仕事が忙しいと爪の手入れが面倒でマイクスタンドにピックつけて持ち替えという普通のスタイルになります(笑)。
正直、持ち替えスタイルでも全然いけるので、どこまでこだわるかの世界です。
こだわりがあると弾き語りが一層楽しくなるので、色々と試してみるのをおすすめします!
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