ぎたすけ
たけしゃん
スクリュータイプが圧倒的に多かったです!

記事内ではカポタストの種類別の特徴、ソロギタリスト・シンガーソングライターで分けた使用率など内容を掘り下げて解説していきます!
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カポタストの種類

早速、カポタストの種類を解説していきます。
カポタストは下記の5種類に分かれます。
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この5種類。
人によってはネジ式(スクリュータイプ)とかバネ式(クリップタイプ)なんて呼ぶこともあります。
本記事ではリットーミュージックのアコースティックギターマガジンで採用されている呼び方で解説していきます。
クリップタイプ

- 軽量で片手のみの着脱が可能
- 色んなネックの幅や厚みに対応可能
- 押弦するテンションは調整不可
お手軽で使用者も多い、クリップ式。
他の種類と比べてパーツが少ないため、軽いです。
クリップ式は片手で掴んで着脱できることが強みですね。

ただし、製品によっては硬くて握力が弱い人には辛かったりもします。
クリップ式はネックの太さや厚さに柔軟に対応できるため、万能で使いやすくなってます。
押弦するテンション(強さ)は調整できませんが、程よく設定されているので普通に使っている分には困りません。
代表的な製品はKyserですね。
プロの使用者も非常に多く、代表的なカポタストの1つです。
関連記事
カイザー(Kyser) カポタスト KG6をレビュー。プロアーティストにも使用者多数の定番製品

バンドタイプ
- 値段が安くて、軽い
- 軽くて留め金の位置で多彩なネック幅に対応可能
- 見た目が美しくない
伝統的なゴムバンドで押さえるタイプのカポタストです。
初心者セットなどに付帯していることが多いので、一度は見たことある人が多いはず。
値段が安く、非常に軽い。そしてネック幅に柔軟に対応可能。
…と実は意外と万能で優秀なんですよね。
ただ、見た目がスマートじゃないんですよね。
人前で弾くなら他のカポタストにしたいとこ。
実際にライブで使っている人はほぼいないです。
スクリュータイプ

- 取り外しに力が要らない
- ネジで押弦のテンションを微調整可能
- 重いが頑丈
ネジを使って取付けるスクリュータイプ。
片手でつけられないものの、付ける際に力が要らないので便利。
また、ネジで押弦のテンションを微調整できます。

カポ取付時のチューニングのズレが気になる時もネジの絞め具合で改善できることがあるので便利です。
また、スクリュータイプにはテコの原理でワンタッチで簡単につけられるものと、毎回ネジ締めが発生するタイプに分かれます。

※毎回ネジ締めが発生するPAIGE CAPO

※ワンタッチでつけられるSHUBB C-1
ソロギタリストは毎回ネジ締めが発生するタイプを好む人が多く、シンガーソングライターはワンタッチを好む傾向があります。
またクリップタイプと違って、ギターヘッドに取付できないものが大半です。
使用しない曲ではポケットなどにしまう必要がありますが、ライブではマイクスタンドにひっかける人が多いですね。

スクリュータイプには良い商品がたくさんありますが、代表的な製品はSHUBB C-1。
重さも大したことなく、ワンタッチで取付可能なので手軽です。

プロの使用者も非常に多くて、僕も10年以上メインで使っています。
関連記事
ギター用カポタスト SHUBB(シャブ) の種類を解説し、レビューする!

オープンチューニングタイプ
- 特定弦だけにつける特殊なカポタスト
- チューニングを変えずにオープンチューニングにできる
- 固有のコードフォームの対応が必要
カポタストを使用してオープンチューニングにするタイプのカポタスト。
別名、パーシャルカポとも呼びます。
画像のカポはKyser KG3Bですが、3・4・5弦だけ押弦するカポタストです。
他にも1~5弦を押弦してドロップDチューニングにするカポタストが販売されます。
欠点としては通常のオープンチューニング、レギュラーチューニングと違うコードフォームで押さえる必要があることです。
ちなみにスガシカオさんの「8月のセレナーデ」は半音ダウンチューニングで1~4弦だけ4フレットにカポをつけるという構成になってます。
こちらは弦ごとにどれを抑えるか決められる究極のパーシャルカポ。
その名もSPIDER CAPOです。見た目がすでに特徴的ですね…。
ローリングタイプ

- 瞬時にカポ位置を移動可能
- 位置移動後もチューニングのズレが少ない
- カポ移動がなければ普通のカポ推奨
ローリングタイプのカポタストで曲中に転調でカポ位置を変える時に使います。
J-POPだと最後のサビで半音転調することが多く、使う場面は割と多いです。
ただし、半拍などでのスムーズなカポ移動には結構な練習が必要です。
ちなみにバンド構成だとローリングカポを使わなくてもアコギが1小節堂々と休んで、クリップタイプのカポで余裕を持って移動させてることが多いです。
実戦でローリングタイプを活用して瞬時に転調する人と言えば、アルフィーの坂崎さんが有名でしょうか。
また、ローリングカポは移動に特化しているため、普段使いだとSHUBBやKyserと比べて使い辛いです。
カポ移動がないステージでは普通のカポ使ったほうが良いですね。
僕も必要なときだけ、ローリングカポを使って普段はSHUBBを使ってます。
なお、各タイプのカポタストのつけ方は下記の記事で解説しています。
基本的な使い方も合わせて解説しているので、参考にしてください。
関連記事
カポタストの使い方・付け方・効果を図や動画を交えて分かりやすく解説

プロのカポタスト種類別 使用率を見てみよう

実際にプロミュージシャンはどのタイプのカポを使っているんでしょうか?
気になりますねぇ…。
僕の所有している雑誌、スコアなどをかき集めて50名の使用率を調査しました!
ソロギタリストも結構いるので、全員verとシンガーソングライターverに分けて解説します。
全員ver

- スクリュー 37名(74%)
- クリップ 11名(22%)
- バンド 1名(2%)
- ローリング 1名(2%)
スクリューの圧倒的勝利!
シンガーソングライターはワンタッチ式のスクリュータイプ。
ソロギタリストは毎回ネジ締めするスクリュータイプ使用者が多いです。
まあ、ソロギタリストはギターの音だけで演奏するため、チューニングやテンションをネジ締めで毎回調整したい人が多いんでしょうね。
ソロギタリスト御用達の「JIM DUNLOP ビクターカポ」と「Planet Waves NSカポ」の二大勢力は強かったです。


シンガーソングライターver

- スクリュー 21名(75%)
- クリップ 6名(21.4%)
- ローリング 1名(3.6%)
ほとんど変わらず!
ただ、中身は少し違います。
スクリューが多数なのは「SHUBB (9名)」と「G7TH PERFORMANCE 2(8名)」の2種が圧倒的なシェア率だったからです。


なお、シンガーソングライターのクリップ型使用者は全員Kyserでした。

ローリング使用者はもちろん、坂崎幸之助さん(アルフィー)です。
ちなみに女性シンガーソングライター(8名)は「SHUBB (2名)」「G7TH PERFORMANCE 2(4名)」「Kyser(2名)」しかいませんでした。
これは少し面白いデータですね。
下記の記事で製品毎のプロ使用者を紹介しながら、おすすめカポタスト16品のレビューをしていますので参考にしてください。
関連記事
おすすめのギター用カポタスト ベスト10をランキング形式で解説【プロアーティスト使用カポも紹介】

まとめ

- カポタストには5種類のタイプがある
- プロで最も使用率が高いのはスクリュータイプ
- SHUBB C-1買っとけば間違いない
ぎたすけ
たけしゃん
カポタストの種類についてでした!
プロの使用率を取ってみると、思った以上にスクリュータイプが人気なのは面白かったですね。
アコギを弾いているとカポタストのお世話になることは結構多いです。
その分、ちゃんと勉強して最適なアイテムを選びたいところ。
今、適当に選んだカポタストを使っている人は今日見た製品から買い替えを検討してみてはいかがでしょうか?






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