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ローズウッドのギターと種類を解説。プロユースのアコギで使われる木材

森

ぎたすけ

ローズウッドっていうと高級ギターって感じだよな

たけしゃん

まあ、安いギターでも使ってるけどね。高級ギターはグレードの高いローズウッドを使ってるものが多いね
この記事でわかること
  • ローズウッドの種類
  • ローズウッドの特徴
  • ローズウッドを使った代表的なギター

ローズウッドとは

木

ローズウッドはツルサイカチ属の植物の総称でギターのサイド&バックや指板、ブリッジの材料として用いられています。

時間をかけて乾燥させたローズウッドは丈夫で周波数レンジの広い豊かな音を奏でてくれます。

 

16世紀から楽器の木材として活用されている、歴史の長い木材です。

ギターにおいてもMartinをはじめ、有名メーカーのフラッグシップモデルにはローズウッドを用いたギターが多いです。

 

ただ、昨今では様々な種類のローズウッドに輸入規制がかけられており、原料不足になっています。

MEMO
2017年まではブラジリアン・ローズウッド(ハカランダ)だけが輸入規制の対象だった

なので、今後はローズウッドが用いられたギターは希少になっていき、価格も上がっていきそうです。

ローズウッドの種類

木の壁

ローズウッドも主要な産地ごとに分かれており、種類が豊富です。

ギターで使われるローズウッドはこちら。

  • インディアン・ローズウッド
  • ブラジリアン・ローズウッド(ハカランダ)
  • ホンジュラス・ローズウッド
  • マダガスカル・ローズウッド

一般的に高級とされているのは希少価値が非常に高いブラジリアン・ローズウッド(ハカランダ)。

ただ、どの種類のローズウッドが良いか?といっても個体によるため、何とも言えません。

最上級のローズウッドとなると、どの種類の物でも素晴らしいギターになりますからね。

 

それでは、各ローズウッドの特徴と代表的なギターを掘り下げて解説していきます。

インディアン・ローズウッド

  • 最もよく使われるローズウッド
  • インドが主要産地
  • イースト・インディアン・ローズウッドとも呼ばれる

現在作られるギターで最も用いられるのがインドが産地である、インディアン・ローズウッドです。

ブラジリアン・ローズウッド(ハカランダ)が輸出規制にかかり、ギターの材量として使われなくなってから代替材として主役になった木材です。

 

インディアン・ローズウッドは強度・耐久性に優れた木材で乾燥後の状態が安定しやすいため、長年使える楽器になってくれます。

煌びやかな響きと優れた高音の伸びが魅力で様々な高級ギターの材量となっています。

 

産地が中米の西インドではなく、東アジアのインドであることからイースト・インディアン・ローズウッドと呼ばれることもあります。

楽器店のギター仕様表ではイーストがつくことが割と多いですね。

代表的なギター Martin D-28

アコギの代名詞ともいえるギター、Martin D-28

トップ材:シトカ・スプルース、サイド&バック材:インディアン・ローズウッドで構成されています。

 

もともと、Martin D-28はブラジリアン・ローズウッド(ハカランダ)をサイド&バック材に使用していました。

しかし、輸出規制によりブラジリアン・ローズウッド(ハカランダ)が入手できなくなり、1969年からはインディアン・ローズウッドに変更となりました。

 

インディアン・ローズウッドの豊かな高音と低中高のレンジでバランスが取れた音質はどのジャンルにも合う万能なアコギです。

ブラジリアン・ローズウッド(ハカランダ)

  • 昔はギターの木材として最も用いられていたローズウッド
  • ブラジルが主要産地
  • 現在は絶滅危惧種指定されており、超希少な木材となっている

1960年代まではサイド&バック材、指板、ブリッジとアコギの主要木材として活躍したブラジリアン・ローズウッド(ハカランダ)。

日本語ではスペイン語のハカランダという名前が主に用いられています。

 

ローズウッドの中でも明るい音色で鳴らしたときの存在感はピカイチです。

特にブラジリアン・ローズウッド(ハカランダ)を使った年代もののMartin(マーチン)ギターを弾くと、やっぱり違うなぁと感じてしまうだけの魅力があります。

また、暗褐色の木目は非常に美しくブラジリアン・ローズウッド(ハカランダ)で作られたギターは工芸品としても価値があるそうです。

 

ブラジリアン・ローズウッド(ハカランダ)が使われているギターはヴィンテージものでしか、ほぼ存在せず超高級品です。

100万円を超すことも珍しくないので、なかなか買えないですよね。

楽器店に行っても、ブラジリアン・ローズウッド(ハカランダ)が使われているギターはショーケースに入っていることが多いです。

代表的なギター Martin D-28(1969年以前のもの)

Martin D-28 1966

Martin(マーチン)の28と30、40シリーズは1969年中期まではサイド&バック材にブラジリアン・ローズウッド(ハカランダ)が使われています。

MEMO
1969年後期からはインディアン・ローズウッドに変更となる

販売価格もブラジリアン・ローズウッド(ハカランダ)が使われていると倍以上の価格に跳ね上がります。

D-28の年代別 ザックリな金額間

1970年代と、それ以前では偉い違いですね。

ブラジリアン・ローズウッド(ハカランダ)にしか出せない音色はありますが、インディアン・ローズウッドも十分に良質な木材です。

実際に弾き比べてみて、倍以上の値段を出す価値があるか確かめてみると良いでしょう。

ホンジュラス・ローズウッド

  • 明るい音でブラジリアン・ローズウッド(ハカランダ)に負けない音質のローズウッド
  • ベリーズ(中南米)が主要産地
  • 現在は入手困難な高級木材となっている

ブラジリアン・ローズウッド(ハカランダ)に輸出規制がかかって代替材として使用されるようになったホンジュラス・ローズウッド。

ニューハカランダや中南米ローズウッドとも呼ばれる木材の代表格です。

 

音質は堅くて重く材質がクッキリした明るい音を奏でます。

ギターマニアの中ではブラジリアン・ローズウッド(ハカランダ)よりホンジュラス・ローズウッドを好む人も割と多いそうです。

僕も弾いた印象では明るくて存在感のある音質は好みでした。

 

現状は入手困難な木材になっており、レギュラーで使っているメーカーはほとんどありません。

カスタムモデルとしてMartinやTaylorがホンジュラス・ローズウッドを使ったギターをたまに製作しています。

代表的なギター K.Yairi DY-45

K.Yairi DY-45

国内ギターメーカー K.Yairiのスタンダードシリーズである DY-45です。

トップ材:ソリッドスプルース、サイド&バック材:ソリッド・ホンジュラス・ローズウッドを使用しています。

ソリッド
単板のこと。表記していないメーカーのほうが多い

レギュラーモデルですが、そもそもK.Yairi自体が職人の手作業中心のメーカーで本数を多く作らないので、店頭ではあまり見ることができません。

 

僕もK.Yairi本社のショールームで弾きましたが、明るくて繊細で良い鳴り方します。

海外メーカーで同じ木材のギターを買うよりも1~2ランクは価格も下がるので、ホンジュラス・ローズウッドを狙っている方はK.Yairiはおすすめです。

マダガスカル・ローズウッド

  • 最もブラジリアン・ローズウッド(ハカランダ)と外観が近いローズウッド
  • マダガスカルが主要産地
  • 現在は入手困難な高級木材となっている

ブラジリアン・ローズウッド(ハカランダ)に近い美しい外観のマダガスカル・ローズウッド。

音質もブラジリアン・ローズウッド(ハカランダ)に近い性質を持っています。

 

そのため、ブラジリアン・ローズウッド(ハカランダ)の代替材として人気があったものの、2000年に保護地域での伐採が禁止され、現在は入手困難な木材になっています。

 

各メーカーのカスタムモデルでマダガスカル・ローズウッドを使用していることがありますが、見かけることは少ないローズウッドです。

代表的なギター Martin 000-42ECJM

日本用に製作されたエリック・クラプトンシグネイチャーモデル Martin 000-42ECJMです。

トップ材:アディロンダック・スプルース、サイド&バック材:マダガスカル・ローズウッドという希少木材同士の組み合わせです。

 

通常のエリック・クラプトンシグネイチャーモデルはインディアン・ローズウッドですが、特別仕様になっています。

クラプトンが使っている000-42はブラジリアン・ローズウッド(ハカランダ)なので、近い材質を追求した…という感じですね。

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ローズウッドについて まとめ

ノートにまとめ

  • アコギのサイド&バック、指板、ブリッジに使われる木材
  • 最も使われるのはインディアン・ローズウッド
  • 年々、輸出規制の範囲が広がり供給が追い付いていない状態

ぎたすけ

ひぇ~、ローズウッドが使えなくなる時代もそう遠くないってことか

たけしゃん

そうだね。代替材として最近は色んな木材が出てきているから、時代とともに変わっていくんだろうね

ローズウッドの解説でした!

余談ですが、商品仕様に「ローズウッド」としか書いていないものって結構ありますよね。

これはおおまかに2パターンあります。

  • 同じ型番でも個体によってローズウッドの種類が異なる
  • 合板のため、色んなローズウッドが混在

安いギターは後者なんですけど、最近はローズウッドが入手しづらくなっているので仕様に産地まで書かないケースが増えているようですね。

いづれかは自分が使っているインディアン・ローズウッドもブラジリアン・ローズウッド(ハカランダ)みたいに超希少になってしまうのだろうか…。

 

木材があるうちにギターを買って大事に使うのが良いですね。

自分のギターも大事に使わないとなぁと思いました。

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