Gibson Southern Jumbo(ギブソン サザンジャンボ)の特徴を年代別に解説-有名アコギ解説シリーズー

サザンジャンボ 解説

ぎたすけ

サザンジャンボって名前からして大きそうなギターだな

たけしゃん

ジャンボってついているけどサイズ感は普通でJ-45の上位機種って位置付けのギターだよ
この記事でわかること
  • Gibson Southern Jumbo(サザンジャンボ) の特徴
  • 年代別のGibson Southern Jumbo(サザンジャンボ)の特徴
  • Gibson Southern Jumbo(サザンジャンボ)の主な使用アーティスト

Gibson Southern Jumbo(ギブソン サザンジャンボ)

サザンジャンボ 2018

1942年にGibson J-45などラウンドショルダー型ギターの上位モデルとして発売されたのがGibson Southern Jumbo(サザンジャンボ)

J-45と比べて、ボディの外周やネック・ギターヘッドのインレイなど豪華に施されているのが特徴です。

 

ただ、現在ではSouthern Jumbo(サザンジャンボ)Gibson J-45の上位モデルという印象は薄いです。

何故なら、1962年から仕様変更によりボディの形が変わり、J-45とは全く別物になるからです。

Southern Jumboの歴史

  • 1942年…ラウンドショルダー型の上位モデルとして発売開始
  • 1962年…スクウェアショルダー型に変更

スクウェアショルダー型に変わってからはハミングバードのバリエーションモデルという位置付けになります。

 

日本では弾き語りの名手、山崎まさよしさんのライブギターでおなじみのSouthern Jumbo(サザンジャンボ)

現行のSouthern Jumbo(サザンジャンボ)公式HPの情報をもとに見ていきましょう。

Gibson Southern Jumbo ボディの形状

サザンジャンボ 2018

  • 全長 40.5インチ
  • スケール長 24.75インチ
  • ボディ幅 16インチ
  • ボディ長 20.25インチ
  • ナット幅 43.8mm

(参考)ギターの寸法用語

ギターの寸法用語

現在、Gibsonで製造されているSouthern Jumbo(サザンジャンボ)は1940年代後半の仕様を基に造られています。

よって、J-45と同じラウンドショルダー型が採用されています。

Gisbonギターボディ

1960年代のヴィンテージものだとスクウェアショルダー型になっているため、どちらも選択することが可能ですね。

 

どちらのボディもストローク・アルペジオの両方でバランスの良い出音で歌モノの伴奏ギターに適したモデルです。

スクウェアショルダーのほうが低音がやや強く、力強くかき鳴らすには適してはいます。

Gibson Southern Jumbo 木材

サザンジャンボ裏表

  • トップ材:シトカスプルース
  • サイド&バック:マホガニー
  • ネック:マホガニー
  • フィンガーボード:ローズウッド
  • フィニッシュ:ニトロセルロース(ラッカー塗装)

Gibsonギター王道のトップ:スプルース、サイド&バック:マホガニーという組み合わせですね。

音のレスポンスが良く、ジャラーンと鳴らすと良い感じに箱鳴りするのが特徴的な組み合わせ。

高音(サスティーン)の伸びはローズウッドには敵いませんが、ジャキっとしたバランス良いサウンドは歌モノと相性がよいです。

 

Gibson(ギブソン)は上位モデルになるとサイド&バックがメイプルになるものが多いです。

上位モデルの装飾でサイド&バック:マホガニーが良い人にはSouthern Jumbo(サザンジャンボ)はおすすめです。

【参考記事】ギターは木材で音が変わるのか?ギターに使われる木材の特徴と木材別の代表機種を演奏動画付きで解説

ピックアップ

L.R.Baggs Element VTC

Gibson J-45 2019はピックアップ搭載モデルとなっており、L.R.Baggs Element VTCが搭載されています。

上位モデルだとAnthemLyricが採用されていることが多いので、少し残念。

 

L.R.Baggs Element VTCにはホール横にボリュームとトーンコントローラーがついており、調節できます。

弾き語りだと音質の調節幅が狭いので、別でプリアンプを用意すると良いでしょう。

【参考記事】アコギ用ピックアップ L.R.Baggs Elementをレビューする

Gibson Southern Jumbo(ギブソン サザンジャンボ) 年代別の変化

大きな時計

たけしゃん

年代別でボディサイズが変わることもあり、自分が欲しいキャラクターのサザンジャンボがどの年代のものか?を確認しましょう

1942年から製造されている、Southern Jumbo(サザンジャンボ)

最も大きな変化は1962年にボディの形状がスクウェアショルダーに変わることですが、その他にも細かい仕様変更を繰り返しています。

 

本章では年代をザックリ切り分けて仕様変更の内容を解説していきます。

1940年代

  • トップ材:スプルース
  • サイド&バック:マホガニー
  • ネック:マホガニー(ナット幅43mm)
  • 様々な木材のギターが混在する時期

製造が開始された1940年代は大戦中であり、金属や木材供給が不安定な時期です。

供給不足により、材質を変えたり抜いたり…と試行錯誤が繰り返されています。

1940年代の時期別の特徴

  • 1940年代前半…アジャスタブルトラスロッドが内蔵されていない
  • 1940年代後半…サイド&バック木材が色んなものに変わる
  • 1940年代後半…ダウンベリー・ロング・スロット・ブリッジになる

1940年代前半のギターは今では定番のアジャスタブル・トラスロッドが内蔵されていません。

アジャスタブル・トラスロッド
ネックの反りを防ぐためにネック内部に埋め込むスティール製の補強材

1940年代の当時は戦争により、金属が圧倒的に不足している時代であったことが要因だそうです。

 

また、木材も供給が不足されており、サイド&バックがマホガニー、メイプル、ウォルナットと多種類となっています。

複数の木を組み合わせる3ピース、5ピースといったギターも存在します。

 

1940年代ものはレアでヴィンテージ市場でも、見かける機会は多くありません。

70~80歳近いギター…となると音も枯れて、見た目も渋そうですねぇ。

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1950年代

Gibson Custom Shop 1950's Southern Jumbo

  • トップ材:スプルース
  • サイド&バック:マホガニー
  • ネック:マホガニー(ナット幅43mm)

1940年代後半の混乱期を過ぎて、仕様が安定してきた時期が1950年代です。

まだ、ラウンドショルダー型の貴重な時期でもあります。

1950年代の特徴的なルックス

  • 3層のサウンドホールリング
  • べっ甲柄のティアドロップ・ピックガード
  • アッパーベリーブリッジ
  • ロング・スロッテッドサドル

 

J-45 1952年代仕様

※画像はJ-45

1950年代前半でルックスにおける主な仕様が固まったともいえます。

そこから1950年代後半は音質変化が伴う仕様変更がいくつか実施されます。

1950年代後半の仕様変更

  • 1954年…ショートスロットブリッジになる
  • 1955年…ブレイシングがノンスキャロップドに変わる
  • 1955年…ピックガードがラージ・ポインテッド型になる
  • 1956年…オプションでアジャスタブルサドルが選択できるようになる

ブレイシングが変わるのは結構大きく、スキャロップドのヴィンテージはプレミアがつくことも多いです。

スキャロップド・ブレイシング
ボディ内部の木材を波状に切り取り軽量化・響きやすくしたもの。ノンスキャロップドは通常の真っ直ぐなブレイシング

よく言われるのはスキャロップドは最初から鳴りがよく、ノンスキャロップドは弾き込むうちに鳴りが良く鳴る…という説。

ヴィンテージギターだと、どちらでも弾いていて差は感じないですね。

 

ちなみに山崎まさよしさんのライブギターであるSouthern Jumbo(サザンジャンボ)は1959年製。

ラージ・ポインテッドのピックガードでサドルは通常の固定式ですね。

 

1950年代ものはヴィンテージ市場で比較的見ることがあるギターです。

また、復刻版としてGibson Custom Shop 1950’s Southern Jumboが製造されています。1950年代後半の仕様をモデルとしています。

1960年代

  • トップ材:スプルース
  • サイド&バック:マホガニー
  • ネック:マホガニー(ナット幅39~43mm)
  • アジャスタブルサドル仕様

1960年代になると、ボディ形状をスクウェアショルダーに変更という最も大きな仕様変更があります。

1960年代の仕様変更

  • 1960年代前半…アジャスタブルサドルが通常仕様となる
  • 1962年…ボディ形状がスクウェアショルダーになる
  • 1962年…ピックガードの形がハミングバードと同じ形状になる(柄はべっ甲のまま)
  • 1965年…ナローネック仕様になる(ナット幅39~40mm)

ピックガードの形も変わり、ハミングバードの特徴的なピックガード模様がなくなった別バリエーションという感じです。

※参考 ハミングバード

1965年中期頃から、ナローネック仕様に変わります。

ナット幅39~40mmは普通のギターと比べて大分細く感じます。

 

特徴的な1960年代の仕様ですがラウンドショルダー型が良い方は1950年代を好む傾向があり、ギターマニアのなかでも好みがわかれます。

1960年代ものはヴィンテージ市場でも、そこそこ見つけられます。

また、スクウェアショルダーに変わったばかりの1962年をモデルとした復刻版 Gibson 1962 Southern Jumboも販売されています。

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Gibson Southern Jumbo(ギブソン サザンジャンボ)  使用アーティスト

サザンジャンボ 2018

サザンジャンボの使用者

  • 斉藤和義
  • シェリル・クロウ
  • 秦基博
  • 山崎まさよし

やはり、Southern Jumbo(サザンジャンボ)といえば山崎まさよしさん。

1959年製を使用されています。

 

デビュー当初、1957年製のJ-45(ピックアップ未搭載)を使用しており、マイクで音を拾っていました。

しかし、エレアコでないと不便でJ-45は穴を空けたくない…と買ったのが1959年製のSouthern Jumbo(サザンジャンボ)だったそうです。

ピックアップには自身で聴診器を当てて取付け位置を決めた、コンタクトタイプのピックアップが2つ入っています。

 

う~ん、切れ味のある素晴らしいストローク音ですねぇ…。

Gibson Southern Jumbo(ギブソン サザンジャンボ)の解説をして

ノートPCとノート

ぎたすけ

J-45の上位モデルの割には知られていないギターだけど、解説を聞いていたら欲しくなったよ

たけしゃん

好きな人は好きなギターだよね。インレイもカッコよくてJ-45よりルックス良いしね

Gibson Southern Jumbo(サザンジャンボ)の解説でした!

年代別のザックリとした価格帯を書くと…。

Southern Jumboの年代別 ザックリな金額間

…とこんな感じ。

1960年代ものはスクウェアショルダーになっているため、価格が下がります。

といっても、鳴りはもちろん良いのでボディ形状にこだわりがなければ狙い目な年代でもあります。

 

Gibson(ギブソン)上位モデルの良いギターなので、ぜひ触って試してみてください!

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