オーディオインターフェイスで使うケーブル・シールドの種類や選び方を解説

オーディオインターフェイスに繋ぐ楽器や機材を図にしたもの

ぎたすけ

オーディオインターフェイスってそんなにケーブル色々繋ぐものなの?

たけしゃん

使用する楽器の数にもよるけど、色々使うから区別はできたほうが良いよね
この記事の著者
音楽ブロガーたけしゃん

ミュージシャン

たけしゃん

tkshan

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ギター弾き語りのシンガーソングライター。長年の音楽活動や音楽の仕事で得た知識・経験を基にブログを書いています。
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オーディオインターフェイスで使うケーブル

AUDIENT EVO4 駆動しているところ。Macbookとセットで撮影

オーディオインターフェイスはDTMの主軸となる機材で、様々な楽器や音響機器を接続します。

オーディオインターフェイスに繋ぐ楽器や機材を図にしたもの

そして、接続に使うケーブルは主に下記の3種類で分かれます。

種類使用例
入力端子用ケーブルマイクの接続
ギターの接続
鍵盤の接続
出力端子用ケーブルスピーカーの接続
USBケーブルPCとの接続
コンセントとの接続

ここで複雑なのがオーディオインターフェイスによって、採用されている端子の規格が異なることです。

規格が違えば、用意するケーブルも当然変わってきます。

例えば、下の写真は定番のSteinberg UR12とUR22Cですが、ご覧の通りで規格が全然違います。

UR12とUR22C
上がUR12、下がUR22C
UR12とUR22C 裏面
上がSteinberg UR12、下がUR22C

ここ数年での技術の進歩はすごいですから、製品の発売時期が数年変わるだけで規格も変わってきてしまうんですよね。

本記事では最新の状況も踏まえて、オーディオインターフェイスに搭載される端子別に必要なケーブルをわかりやすく解説していきます。

 

入力端子用ケーブル

オーディオインターフェイスに繋ぐ楽器を図にしたもの

まずはマイクや楽器をオーディオインターフェイスと接続するためのケーブルから解説します。

オーディオインターフェイスの入力端子は3種類に分かれており、使用できるケーブルが異なります。

オーディオインターフェイスの入力端子の種類
XLR主にマイクを繋ぐ端子
LINE
(1/4”ライン入力)
ギターなど楽器を繋ぐ端子
コンボジャックXLR・LINE両対応の端子

1万円程度のオーディオインターフェイスだとXLR、LINEの2種類が多いです。

1万円後半からはコンボジャック2基搭載の機種が主流になってきます。

Universal Audio Volt 276

その点を踏まえた上で楽器別で使用するケーブルを紹介していきます。

マイクケーブル

FS-FXB-05-MXB-BK

マイクの接続に使うマイクケーブルはXLR端子を備えた、XLRケーブルを使います。

XLRの端子はオスとメスがあり、オス側とオーディオインターフェイス、メス側とマイクを接続します。

XLRケーブルのメスとオス

オーディオインターフェイス側はXLR端子もしくはコンボジャックの端子に接続します。

オーディオインターフェイスの入力端子の種類

なお、マイクの接続にはXLRケーブルだけでなく、XLR-TSフォンケーブルも使用できます。

注意

XLR-TSケーブルだとファンタム電源を供給できない機材が多いため、コンデンサーマイクはXLRケーブルを使いましょう

XLR-TSフォンケーブルなら、オーディオインターフェイスのLINE端子に接続できます。

基本的にマイクの接続にはXLRケーブルを推奨しますが、接続側の端子によってはXLR-TSフォンケーブルを選択しましょう。

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楽器の接続

FS-MPB-05-MPB-BK

続いてはギター、ベース、キーボードなどの楽器と接続する際に使用するケーブルです。

楽器の接続にはフォンケーブルと呼ばれるケーブルを使用します。

FS-MPB-05-MPB-BKのジャック

なお、ギター用で作られたフォンケーブルをギターシールドと呼んでいます。

補足

ちなみに普通のフォンケーブルでギターを接続しても特に問題はない

また、フォンケーブルはオス・メスの違いはありません。

オーディオインターフェイス側はLINE(1/4’)端子もしくはコンボジャックに接続することができます。

PreSonus AUDIO BOX GO 背面
右から2番目の「2/Inst」がLINE端子

なお、コンボジャックに接続する場合は音が極端に小さくなることがあります。

その場合はHi-Zスイッチを押して、インピーダンスを合わせましょう。

AG03MK2のHI-Z
インピーダンス

電気抵抗のこと。インピーダンスが合わないと音が極端に小さくなったりする

なお、フォンケーブルはXLRケーブルよりノイズに弱いため、長くなるとノイズが載りやすいです。

環境に適した長さのケーブルを選びましょう。

また、フォンケーブルにはS字プラグとL字プラグがあります。

FS-MPB-05-MPB-BK
両端S字のSSタイプ
FS-MPBL-05-MPB-BK
片方はL字のSLタイプ

楽器に適したタイプを選びましょう。

エレキギター、エレキベース、キーボードはSSタイプ、エレアコはSLタイプが一般的です。

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MIDIケーブル

MIDIケーブル

MIDIケーブルはキーボード(鍵盤)などからDAWにMIDI信号を送る場合に使用するものです。

打ち込みで昔から良く使われるもので、オーディオインターフェイスにMIDI入出力端子が備わっています。

UR22Cの背面
真ん中のIN、OUTがMIDI入出力

主にはMIDIキーボードと呼ばれる打ち込み用の鍵盤との接続で使用します。

ただ、最近はMIDIキーボードもUSB接続が主流となり、MIDIケーブルを使用することは大分減りました。

 

出力端子用ケーブル

オーディオインターフェイスに繋ぐ機材を図にしたもの

出力端子用ケーブルはスピーカーやヘッドホンと接続するためのケーブルです。

スピーカ用ケーブルはオーディオインターフェイスによって、3種類の出力用端子に分かれます。

端子概要
RCAテレビなどでも使う端子
安価な製品に採用されている
フォンこのタイプが圧倒的に多い
XLR少ないがたまにある

一番多いのはフォン端子ですね。

ちゃんとオーディオインターフェイスとスピーカーの両端子を見て、適応するケーブルを選択しましょう。

RCA

RCAケーブル

テレビやゲーム機などでもおなじみのRCAケーブルです。

補足

黄色は映像なのでスピーカー用だとありません

オーディオインターフェイスも1万円程度の安価な製品だと、RCA端子が採用されています。

UR12の背面
白と赤の端子がRCA

スピーカー側も民生機器だとRCAが採用されているものが多いため、リスニング用途だとRCAが主流ですね。

民生機器

一般消費者向けの製品。DTM用だとプロオーディオ機器が多い

逆にモニタースピーカーではXLRかフォンが主流なので、RCA-XLR(オス)ケーブルなどを利用する必要があります。

フォンケーブル

CANARE GS6

続いては楽器の接続などにも使用されるフォンケーブルです。

オーディオインターフェイスの出力端子はフォン端子が採用されているものが多いです。

Solid State Logic SSL2 背面
真ん中右のOUTPUTSがフォン端子

そして、モニタースピーカー側はXLRとフォンの両対応が多いです。

YAMAHAのモニタースピーカーの背面

スピーカー側の端子を確認し、フォンケーブルもしくはフォン-XLR(オス)を選択しましょう。

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XLRケーブル

FS-FXB-05-MXB-BK

出力端子の最後はXLRケーブルです。

オーディオインターフェイスだとXLR出力を採用している製品は少ない印象ですが、たまにあります。

Babyface Pro FSの入出力端子
うちのBabyface Pro FSもXLR出力

モニタースピーカー側もXLRが多いため、この場合はXLRケーブルで大丈夫ですね。

ヘッドホン端子

SONY MDR-7506のカールコード

ヘッドホンは本体にケーブルが付いているため、ケーブルを用意する必要はありません。

ただし、接続端子が3.5mmと6.3mmの2種類存在します。

ヘッドホン端子 3.5mmと6.3mm

基本的には民生用は3.5mm、プロオーディオは6.3mm端子が採用されることが多いです。

そのため、多くのオーディオインターフェイスは6.3mm端子が採用されています。

AUDIENT EVO4 正面
右側が6.3mmのヘッドホン端子

ただ、安価なオーディオインターフェイスでは3.5mmが採用されていることもあります。

M-Audio M-Track solo
M-Track Soloは3.5mmが採用されている

接続端子のサイズが合わない場合は変換アダプタを使用しましょう。

ちなみに多くのモニターヘッドホンは製品に6.3mm変換アダプタが付属しています。

SENNHEISER HD 400 PROの3.5mm端子と6.3mm変換プラグ

変換アダプタがない場合は別途購入しましょう。

 

USBケーブル

audio technica AT2020USB-XP付属のUSBケーブルとUSB-C変換アダプタ

最後はPC、スマホなどと接続するUSBケーブルです。

昔はFIREWIREなどありましたが、現在はUSB接続が圧倒的に多いです。

また、最近発売された製品はほぼUSB Type-Cが採用されています。

AUDIENT EVO4 背面
一番左の端子がUSB Type-C

逆に2019年以前に発売された製品はUSB Type-Bが採用されていることが多いです。

RME Babyface pro fs 横から撮った画像2
一番左の端子がUSB Type-B

基本的には製品に付属するUSBケーブルを使えばいいだけですが、付属するものはUSB(A to C)ケーブルが多いです。

Solid State Logic SSL2 付属のUSBケーブル
左がC to C、右がA to C

そのため、PC側のUSB端子によっては変換アダプタが必要となります。

ちなみにType AをCに変換することはできますが、Type CをAに変換することはできません。

補足

厳密に言うとType C→Aも変換可能だが規約違反でPCの故障の原因となるため非推奨

付属品がC to CケーブルでPC側はType Aの場合は別途、A to Cケーブルを買いましょう。

電源ケーブルとしてのUSBケーブル

AG03MK2の電源供給

最近のオーディオインターフェイスは電源供給用に5V DCを設けている製品が多いです。

この5V DCが設けられている理由は主に以下の2点です。

  1. スマホ・タブレットでの使用
  2. スタンドアロンでの使用
補足

PCに接続して使用する場合、5V DCの給電は不要な製品が多いです

スマホ・タブレットで使う場合は端末からのUSB給電だけでは足りないことが多く、別途電源供給が必要になります。

MOTU M2をiPhoneで使っているところ

また、PCに繋げずにオーディオインターフェイス単体で利用する場合も何かしら電源供給が必要となります。

YAMAHA AG03MK2 ブラック
AG03mk2はスタンドアロンでも使える

そのときのために電源供給用で5V DCのUSBポートが用意されているわけです。

この電源供給用のUSBポートですが、最近発売された製品はType Cが採用されています。

YAMAHA AG03MK2 ブラックのUSB端子

そして、少し前に発売された製品だと、USB 2.0 Micro-Bが採用されています。

UR22Cの背面
左側の「5V DC」がUSB 2.0 micro B
注意

USB規格にはUSB 3.0 Micro BやMINI Bというものもありますが、全く別物なので注意してください

この給電用のUSBケーブルは基本付属しないため、自身で用意しましょう。

なお、オーディオインターフェイスとLightningのiOS端末を接続するにはUSBカメラアダプタが必要です。

ただ、iPhone 15シリーズからはiPhoneもUSB Type Cを採用しはじめていますので、今後はUSB Type Cによる一本化が進むのかなと思います。