YAMAHA LL16D AREをレビュー。10万円前半で高級ギターのようなルックスのエレアコ

YAMAHA LL16D AREの写真

ぎたすけ

なんかキラキラして、高そうな見た目のギターだな

たけしゃん

10万円くらいなのに高級ギターと同じルックスだからね

YAMAHAさんからデモ機を借りたから、ガッツリレビューしていくよ

補足
装飾部分以外はLL16 AREと一緒なので、本記事はLL16 AREを検討してる方にも参考になります

飛ばし読みガイド

YAMAHA LL16D ARE

YAMAHA LL16D AREの正面写真

プロアーティストの使用者も多い、YAMAHA Lシリーズ。

その下から二番目のモデルLL16 AREを基に装飾を豪華にしたカスタムモデルがLL16D AREです。

 

装飾が上位グレードのL36シリーズ(30万円前半)と近いので、見た感じは完全に高級ギターです。

そして、10万円台にしては鳴りもしっかりしていて、エレアコと大分使い勝手の良いモデル。

 

本記事では競合のTaylorやMartinの同価格帯ギターと実際に演奏音を並べて比較していきます。

 

まずは、YAMAHA LL16D AREの仕様から解説していきます。

仕様はいいから、レビューをみたいという方は<LL16D AREのレビュー>を参照ください。

LL16D AREの仕様 目次

ボディのサイズ

YAMAHA LL16D AREの写真

  • 弦長:650mm
  • 胴幅:100~120mm
  • ナット幅:44mm

アコギの一般的な型であるドレッドノートをやや小さくして、日本人体型に合わせたYAMAHA オリジナルジャンボボディです。

 

実際に写真でサイズ感を見比べてみましょう。

Martinのドレッドノートと並べた

Martin DX1とYAMAHA LL16D AREを並べた

縦や横幅自体は同じくらいで、LL16D AREはボディ上部がキュッとなってくびれが大きくなってますね。

 

続いてはGibsonのラウンドショルダー型と並べてみましょう。

Gibson J-45と並べた

Gibson J-45とYAMAHA LL16D AREを並べた

Gibsonと比べても、違いはボディ上部のくびれですね。

Gibson自体もMartinより細いですが、LL16D AREは更に細いです。

 

ちなみにL16シリーズにはLLサイズ、LJサイズ、LSサイズの3種類のバリエーションが用意されています。

YAMAHA L16シリーズ

ただし、LL16D AREはLLサイズのみになっています。

女性はLS使っている人が多いイメージですが、実際にはmiwaさん(LL36 ARE)や井上苑子さん(LL26 ARE)など小柄な女性もLLシリーズを使っていて、全然違和感ないです。

LL16D AREの木材

YAMAHA LL16D ARE 背面

  • トップ:イングルマンスプルース
  • サイド&バック:ローズウッド
  • ネック:マホガニー&ローズウッド5ピース

LL16シリーズはオール単板ギターです。

実売価格でLL16D AREが12万円程度、LL16 AREが8.5万円程度。

 

この価格帯でイングルマンスプルースとローズウッドのオール単板出せるのが、まず凄いですよ。

海外メーカーだと合板ギターもしくは、オール単板でもサイド&バックはいいところサペリですからねぇ…。

 

更にトップ材にはYAMAHAお得意のA.R.Eが施されてます。

ARE技術

※出典:YAMAHA公式HP

A.R.E.とは「Acoustic Resonance Enhancement」の略。

ヤマハが独自に研究・開発した木材改質技術のことです。

 

木は温度、湿度、気圧、木が受けた音によって成長していきます。

だから、ヴィンテージギターは素晴らしい鳴りをするわけですが、A.R.Eは短期間で弾き込まれたギターに近い性質の木を作る技術です。

 

実際に鳴りや音の響きついては<LL16D AREをレビュー>で演奏動画付きで解説していきます。

ピックアップ

YAMAHA LL16D AREのピックアップ ジャック

L16シリーズはパッシブタイプのピックアップを搭載したエレアコです。

エレアコだと、パッシブって珍しいのですがアクティブとパッシブの特徴をザックリまとめるとこんな感じ。

アクティブ
  • 駆動に電池要
  • 音量ツマミあり
  • 音質調整可能なのもある
パッシブ
  • 駆動に電池不要
  • 音量ツマミなし
  • 音質調整機能はない

もっと詳しい解説はこちらを参照

 

ライブなどの使用にあたって、影響するのはパッシブだと音量ツマミが本体にないことですね。

なので、アンプやPA側で音量調整します。

 

また、パッシブの音をアンプで音量を大きく上げるとノイズが入ったり、フルテンにしても音量小さかったりするケースもあります。

 

カフェとか、どっかの教室でやる学園祭くらいの会場キャパなら大抵は問題なくいけます。

そこそこ広い会場で使う場合は、別途プリアンプを用意したほうが無難ですね。

 

音質的な話は<LL16D AREをレビュー>にて演奏音付きで解説していきます。

ライトケース付き

YAMAHA L16シリーズ付属のライトケース

L16シリーズには専用のライトケースが付属しています。

ライトという名前ですが、クッション材がガッツリ入っているセミハードケースです。

 

収納は前面部分のマジックテープ式のポケット1箇所。譜面とかが入るサイズ感です。

中はシンプルな一重構造です。

 

欲を言うと、Taylorのライトケースみたいに内ポケットで譜面と小物を分けて入れられると良かったなと感じました。

Taylor 214ce付属のライトケース

※Taylorのライトケース 内ポケットにカポや予備の弦・電池を入れられる

とはいえ、YAMAHAのライトケースはブラックのシックなデザインでルックス的にも使いやすいです。

 

もちろん背中に担げるようになっているので、外への持ち運びも良好です。

YAMAHA LL16付属のライトケース背面

10万円台のギターについてくるライトケースは使い勝手良いですね。

高級ギターもハードケースじゃなくて、ライトケース付属にしてくれないかなぁ。

LL16 AREとの違い

通常モデルのLL16 AREとLL16D AREの違いは装飾です。

LL16D AREで変わった点

  • ボディ・サウンドホールにアバロンインレイ
  • ポジションマークがダイヤモンドデザイン

画像で見比べてみましょう。

まずはボディ、サウンドホールのアバロンインレイ。

LL16 ARE

LL16D ARE

YAMAHA LL16D AREのアバロンインレイ YAMAHA LL16D AREのアバロンインレイ

淵がキラっとしてます。

これが全体像で見ると、ずいぶんと高級感溢れる感じになるんですよね。

 

アバロンインレイが入るのって、YAMAHAだと上位モデルのL36シリーズ以上ですし、Martinも上位モデルくらいですからね。

急に高級感出ますよね(笑)。

 

もう一か所の変更点はポジションマークです。

LL16 AREは〇マークでLL16D AREはダイヤモンドマークになってます。

LL16 ARE

LL16D ARE

YAMAHA LL16D AREのポジションマーク

ダイヤモンドのポジションマークもL26シリーズ以上なので、LL16D AREのルックスはYAMAHAの上位モデルと同等ですね。

 

音質はというと、LL16 AREとの違いはほとんど感じられませんでした。

アバロンインレイが入ると音変わるとは聞きますけど、僕は体感でわかるレベルでなかったですね。

 

価格的にはLL16 ARE(8.5万円)、LL16D ARE(12万円)と3.5万円くらいの差があります。

高級感あふれるルックスにどれだけ価値を感じるかがポイントですね。

LL16D ARE

LL16 ARE

 

YAMAHA LL16D AREをレビュー

YAMAHA LL16D AREの写真

それでは、LL16D AREをレビューしていきます。

はじめに総評すると「10万円近辺なら生音は大分優秀。ルックスにこだわらない人はLL16 AREを選ぶべし」です。

 

10万円近辺のエレアコでは珍しい、生音重視タイプのギターです。

10万円近辺ってエレアコとしての利用を重視していて、生音はいまいちなのが多い価格帯なんですよね。

 

そして、LL16 AREなら実売価格で8.5万円程度なので、コスパ的にも大分強いですね。

レビューではTaylor 214ceやMartin DX1との演奏音を比較しながら解説していきます。

レビューの目次

鈴なりの聴き心地が良い音

YAMAHA LL16D AREを弾き語りしているところ

ストロークで鳴らすと鈴なりで聴き心地の良い音がします。

10万円くらいにしてはかなり良い感じに鳴ってくれるなぁと感心します。

 

音のバランスも良いし、鳴りすぎないので弾きながら歌いやすいのも良いですね。

実際にLL16D AREを使って、演奏した動画がこちら。

ローコードの響き方が良い感じですねぇ。

 

かき鳴らすよりはキレイに振りぬく感じで弾いたほうが良いですね。

Gibson弾くときみたいなノリで強く弾くと、ビーンとした音になりやすいです。

上記の動画でもサビで、少しやっちゃってます。

 

YAMAHAのギターは全体的に同じ傾向で強くかき鳴らすよりは、スーッと振りぬいたほうが良い感じに鳴ってくれますね。

 

さて、ちょうど価格帯が近いTaylor 214ce(16万円程度)とMartin DX1(10万円程度)の2本が自宅にあるので音を聞き比べてみましょう。

補足
Taylor 214ceは現行のKoaでなく、ローズウッド合板の旧モデルです

LL16D ARE

214ce

DX1

3本とも全然違って面白いですね。

弾いてるときの感覚だとLL16D AREが一番ナチュラルでまとまりのある鳴り方してて、他の2本はバランスいまいちな感覚なんですよね。

 

ただ、マイク録りした音を聞いてみると214ceはジャキジャキした音ですが、バランスは良いですね。

といっても、やっぱりLL16D AREが自然で心地良い鳴り方してて生音では頭一歩出てる感じを受けます。

 

続いて、アルペジオ。

LL16D ARE

214ce

DX1

アルペジオで聴くと、LL16D AREは他の2本より音の抜け良いですね。

1弦~3弦あたりの鳴り方がクッキリとしていて、和音で弾いたときにスッキリとした音になってます。

 

214ceも悪くないですけど、LL16D AREと比べると分が悪い感じがします。

やっぱり、生音で聴くとLL16良いですね。

 

通常のLL16 AREなら、この音質で8.5万円。

しかもピックアップ付き。こりゃあ、強い…。

ピックアップの音は普通

YAMAHA LL16D AREのジャック

LL16D AREはパッシブのピエゾピックアップが内蔵されています。

パッシブなので、ギター側で音量調節や音質調整はできません。

 

音質自体も、まあ普通のピエゾって感じで弾き語り・バンドでちゃんと使えるレベルです。

ただ、やっぱり弾き語りでピエゾだけだと音質イマイチ感は否めません。

 

ちなみにTaylor 214ceはセンサータイプのピエゾをボディ内部3か所につけて音質を向上させたES2システムを採用しています。

実際にES2のTaylor 214ceと比較してみましょう。

 

まずはストロークから聞き比べです。

LL16D ARE

214ce

う~ん、やっぱりLL16D AREはピエゾ臭さが出ちゃってますね。

214ceもピエゾっぽさはあるものの、内蔵センサーが3つ入ってるのでいくらかマシな感じです。

 

続いてはアルペジオで聴いてみましょう。

LL16D ARE

214ce

補足
借り物の214ceはグランドノイズが載ってます。これは弦アースとらないとダメそう…

アルペジオは明確に214ceの方が良いですね…。

LL16D AREはアルペジオになるとピエゾ臭さが目立ちます。

 

このあたりはさすがにエレアコに定評のあるTaylorといったところでしょうか。

 

ただ、YAMAHA L16シリーズは木材に原価かけた生音重視ギターで、パッシブピエゾにして価格抑えてるってのはあるんですよねぇ。

 

ピックアップの音を重視なら、同価格帯で高品質なピックアップを載せてるYAMAHA AC3MやYAMAHA FGX3やFSX3とかがあります。

YAMAHA AC3MYAMAHA(ヤマハ)AC3Mをレビュー。プロ使用者も多い10万円未満で買えるエレアコ YAMAHA FSX3YAMAHA(ヤマハ) FSX3をレビュー。11万円で3Wayピックアップ搭載のすごいエレアコ

このあたりは生音重視なのか、アンプを通したときの音重視なのかで決めましょう。

どちらもバランスよく良いギターを…というワガママな人はFGX3もしくはFSX3試すことをおすすめします。

 

LL16 AREやLL16D AREを選択する人は生音が良いので、弾き語りのライブではアコギの音をマイクで拾いたいところです。

LL16Dの装飾はカッコいい

YAMAHA LL16D AREの写真

写真だと伝わりづらいんですけど、LL16D AREの高級感溢れるルックスはカッコいいんです。

 

ボディ淵のアバロンインレイって、ほんとに高いギターくらいしか施されないですからねぇ…。

Gibson J-45(31万円程度)と比べても、明らかにLL16D ARE(12万円程度)のほうが高そうに見えます(笑)。

Gibson J-45とYAMAHA LL16D AREを並べた

Martinもアバロンインレイ入るものというと、D-45とかですからねぇ…。

有名なD-28にすら入っていないのに、10万円そこらのギターに施されてるのがすごいです。

 

一方で演奏面で考えると、そんな変わらないので装飾はどうでもいいという人も多そう…(笑)。

価格も通常のLL16 AREだと3.5万円も安くなるので、その3.5万円でプリアンプやマイクとか買い揃えた方が幸せになれそうなのも事実です。

 

このあたりは自身の価値観に合わせて選びましょう。

LL16 AREは10万円未満でトップレベルの生音

通常モデルのLL16 AREなら実売価格8.5万円程度なわけですが、10万円未満のアコギではトップレベルに生音が良いです。

 

同価格帯で同じくらい生音良いギターを探すと、MORRIS M-80 IIとかくらいです。

ただ、MORRIS M-80 IIはピックアップ未搭載モデル。

LL16 AREはパッシブピエゾですが、ピックアップ搭載のエレアコなので使い勝手が良いですよね。

 

アンプを通さない生音を重視したいけど、アンプからも音が出せるようにはしときたいという要望にLL16 AREはピッタリハマります。

しかも、LL16 AREは鳴り方が歌を邪魔しないので、弾き語りで使いやすいのも良いところですね。

LL16D ARE

LL16 ARE

YAMAHA LL16D ARE まとめ

白い紙とペン

  • 10万円前半と思えない高級感溢れるルックス
  • 10万円近辺では珍しい、生音重視なエレアコ
  • ルックスにこだわりがないなら、8.5万円程度で買えるLL16 AREがおすすめ

ぎたすけ

う~ん、俺は見た目普通でいいから安い方を買って、余った金で色々買いたいぞ

たけしゃん

そう考える人が多そうだよね

まあでも、そもそもバリエーション選べることがありがたいよね

YAMAHA LL16D AREのレビューでした。

YAMAHAさんのおかげで自宅環境で色々試して、ガッツリ比較できたので良かったです。

 

そして、比べてみるとやっぱり生音が良いですね。

10万円近辺って生音取るか、エレアコとしての機能性取るかを悩むことが多いので、LL16 AREは絶妙な折衷案だなと感じました。

 

10万円近辺で生音重視だけど、エレアコとしての機能は欲しい…という方はぜひ、お試しください!

LL16D ARE

LL16 ARE

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