ぎたすけ
たけしゃん
- ヴィンテージギターについて
- ヴィンテージギターの魅力
- アコギにおけるヴィンテージギターの定義
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ヴィンテージギター
ヴィンテージとは「古くて価値のあるもの」という意味を持ちます。
よって、ヴィンテージギターは古くて価値のあるギターということになります。
昔に製造されたもので、今でも演奏できる状態を保ちつつ音質が良好なギターをヴィンテージギターと呼んでいます。
ヴィンテージギター市場はアコギとエレキギター両方に存在します。
1950年代以降に発展したエレキギターより1900年代前半から普及しているアコギのほうが歴史が古く、より古い年代ものが存在します。
また、アコギは木を共鳴させて生音を鳴らすことがメインなので経年による変化が大きく、違いを確かめやすいことも人気の理由ですね。
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ヴィンテージギターの魅力
たけしゃん
音の鳴りが良い
参考動画として、星野源さんの弾き語りを…。
使用しているのは、Gibson J-50。ピックガードやブリッジサドルから推測すると1949年~1952年の間に作られたギターと思われます。
すごく良い音の鳴り方していますねぇ…。
同じ、J-50でも新品のギターだとこんな鳴り方しないです。
ヴィンテージギターの最大の魅力は音の鳴りが素晴らしいことです。
音の鳴りが素晴らしい理由は大きく2つに分かれます。
- 木が成長する
- 現在では希少な木材を使用している
木が成長する
ギターに使われる木材は生きているのです。
ギターになった後も、使用される環境によって質が大きく変わっていきます。
ヴィンテージ市場で扱われる高級なギターは長年弾き込まれ、木は音を受け止め、共鳴させ続けてきたわけです。
経年していく中で木の性質が変わり、より音を共鳴させるに適した材質に変化します。
結果、ヴィンテージギターにしかない、魅力的な音の響きができあがるわけですね。
同じ機種でも新品のギターとヴィンテージギターを弾き比べると差は歴然です。
まず、音量が全然違います。
ヴィンテージギターのほうが大きな音量で鳴り、非常に豊かな響きです。
現在では希少な木材を使用している
1960年代以降はどんどん使用される木材に制限が掛かってきています。
ヴィンテージギターには現在では手に入らない木材を使用したギターが多数存在します。
その代表例がハカランダ(ブラジリアン・ローズウッド)です。
ギターボディのサイド&バックから指板、ブリッジに用いられていた木材で明るく、伸びのある高音が特徴的な素材です。
面積が大きいサイド&バック材としてはMartin D-28など、Martin(マーチン)の代表ギターに好んで使用されていました。
1969年からはハカランダの輸出制限の影響でMartin(マーチン)はインディアン・ローズウッドに使用木材を変更しています。
今でも、ハカランダの明瞭で伸びのある音質を求めてヴィンテージギターを探す方は多く、値段もここ10年くらいで大きく高騰しています。
造りがしっかりしている
今で言うヴィンテージギターが作られた年代は機械生産が発達していない時代で職人が手作業で作る時代でした。
木は生き物なので、木ごとの性質に合わせてギターを作ることは重要。
しかし、非常に難しい技術です。
ヴィンテージギターと呼ばれるギターは当時の職人が手作業で丁寧に作ったものが多く、だからこそ50年以上の月日が経っても現役なわけです。
見た目が渋い
秦基博さんのメインギター J-45は1966年製。
チェリーサンバーストカラーですが経年の色落ちでナチュラルカラーに少し赤みが入ったボディになっています。
こうした経年による色落ちや塗装の剥がれなどが、逆に魅力的なルックスになるんですよね。
ヴィンテージジーンズ的な感じでしょうか。
新品のギターでも、たまにヴィンテージギターの色落ちや塗装剥がれ感を出したカスタムモデルが発売されるくらいです。
ただ、年月かけてできあがったものとは少し違うんですよねぇ。
エレキギターですがJohn Mayerが愛用しているストラトキャスターBlack1のルックスとかカッコ良すぎますからねぇ…。
塗装剥がれで木材がむき出しになっているのが、逆にたまらなくカッコイイ。
アコギにおけるヴィンテージギターの定義
たけしゃん
ヴィンテージギターの定義は正直、曖昧。
人によって対象は異なるものの、誰もがヴィンテージギターと定義する範囲は…1969年以前に作られた、Martin(マーチン)、Gibson(ギブソン)、Epiphone(エピフォン)のアコギです。
他のメーカーや年代については個体によってヴィンテージ扱いされたり、ただの中古ギターと扱われたり…というのが実情です。
1970年代のMartin(マーチン)、Gibson(ギブソン)のアコギはヴィンテージギターと呼ばれることもありますが、価格は新品以下で売られていることもあります。
ヴィンテージ市場ではダントツで多い、Martin(マーチン)とGibson(ギブソン)に絞って傾向を解説していきます。
Martin(マーチン)のヴィンテージギター
D-28の年代別 ザックリな金額間
- 1930年代 D-28…100万円以上
- 1940年代 D-28…100万円以上
- 1950年代 D-28…100万円以上
- 1960年代 D-28…50~100万円
- 1970年代 D-28…30万円台
- 新品のD-28 …20万円台
Martin(マーチン)ヴィンテージギターの特徴は1969年以前のものはめちゃくちゃ高い!ということです。
これはハカランダ(ブラジリアン・ローズウッド)の影響です。
1969年以前のギターの多くにハカランダが使用されており、値段が高騰します。
逆にD-18など、サイド&バックがもともとマホガニーであるギターは古くなればなるほど値段は上がりますが、一気に高騰したりはしません。
ハカランダの音質は魅力的ですが、これだけの値段高騰っぷりは音質より木材の希少価値に影響を強く受けたものです。
なので、Martin(マーチン)のヴィンテージギターはコレクターでない限りは値段と釣り合わないものが多い…というのが実情です。
Martinの詳細記事
Martin(マーチン)のギターを徹底解説しておすすめアコギを紹介する

Gibson(ギブソン)のヴィンテージギター
J-45の年代別 ザックリな金額間
- 1940年代前半 J-45…100万円以上
- 1940年代後半 J-45…100万円以上
- 1950年代前半 J-45…50~100万円
- 1950年代後半 J-45…60~100万円
- 1960年代前半 J-45…40~60万円台
- 1960年代後半 J-45…40~50万円台
- 1970年代 J-45…20~30万円台
- 新品のJ-45…20万円台
Gibson(ギブソン)ヴィンテージギターは年代が古くになるにつれて、徐々に価格が高騰していきます。
特に1950年代以前のものは一気に高くなる傾向にあります。
1960年代と1950年代以前だと、音質の傾向が大きく異なります。
1950年代はパワフルで鳴りも豊か、1960年代はジャキっとして歯切れの良い音です。
どちらが良い?というよりは好みが分かれます。
プロアーティストでも星野源さんはJ-45、J-50のどちらも1940~1950年代ものですが、秦基博さんはJ-45、サザンジャンボ共に1960年代ものです。
Gibsonの詳細記事
Gibson(ギブソン)のギターを徹底解説しておすすめのアコギを紹介する

ヴィンテージギター まとめ
- ヴィンテージギターとは古くて価値のあるギターのこと
- ヴィンテージギターは新品と比べ、音の鳴りが大きくて豊か。ルックスも経年変化による渋さがある
- アコギにおける主なヴィンテージギターは1969年以前に作られたMartin、Gibson、Epiphoneのアコギ
ぎたすけ
たけしゃん
ヴィンテージギターの解説でした!
僕も最近、楽器店巡りしてヴィンテージギターをたくさん試してましたが、やっぱり良いんですよねぇ。
音の鳴り方がほんとに豊かで弾いていて、すごく気持ちいいです。
アコギプレイヤーなら誰しもが憧れるヴィンテージギター。
御茶ノ水に行くと大量にあるので、東京在住の方や東京の来られるタイミングがある方はぜひ、手に取って試していただきたいですね。