ぎたすけ
たけしゃん
今回は音楽やっていると良く聞く風説。
「チューナーばかり使っていると、耳が悪くなる」
…について解説していきます。
実際のところは耳が悪くなったりはしません。
正しくは耳が良くなるスピードが遅くなるってところ。
ソロギタリストの中にはチューナーを使わないでチューニングする人もいます。
弾き語りすとはチューナーと、どう付き合っていくべきか?について解説していきます。
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チューナーを使うと耳が悪くなるのか?
結論から。
チューナーを使うことで耳が悪くなったりしません。
むしろ、正確にチューニングして正しい音程で練習することで耳が良くなります。
では、何故チューナーを使うと耳が悪くなる理論が発生するのかを考えてみましょう。
チューナーを使うと耳が悪くなる理屈
- ギターのチューニングをする時、チューナーに頼る
- 自分の耳でチューニングする力が養われない
- 音程を聞き分ける力がいつまで経っても身につかない
こんな感じの理屈なはず。
一見すると理にかなっているように見えます。
ただ、この理論ってあくまで「耳が良くならない」なんですよね。
別に悪くはならない。
そして、正しい音程を身に着ける機会ってチューニングの時だけではない。
日頃の演奏でもギターの音をたくさん聞くので、耳を鍛えるタイミングはたくさんあります。
チューニングは音程に集中する機会
耳を鍛えるタイミングはチューニング以外でもたくさんある…と書きました。
といっても、チューニングほど音程だけに集中する機会は中々ありません。
なので、チューニングする機会を耳を育てる機会にしている人は成長が早いのは事実。
冒頭に書いた「耳が良くなるスピードが遅くなる」ってのはこういった理由。
…といっても、いきなりチューナーを使わずにチューニングするとギターの音程が狂った状態で練習することになり逆効果。
次章で効果的なチューニングによる耳のトレーニング方法をご紹介します。
チューニングによる耳のトレーニング
- 音叉を使って耳でチューニング
- チューナーで答え合わせ
最初は耳でチューニングしてみて、そのあとチューナーを使って正確に合わせる。
この二段階にすることでチューニングで耳を鍛えつつ、正確な音程で演奏を行えます。
慣れるまで耳でチューニングしても、結構なズレが発生します。
なので、耳でチューニングしたまま演奏を始めないようにしましょう。
では、それぞれの項目を解説していきます。
音叉を使って耳でチューニング
これが音叉(おんさ)。使い方は単純。
柄の部分を持って、軽くたたいて耳を近づけるとラの音が聞こえるので、聞きながらギターの音を音叉に合わせます。
耳を近づけて音を聴くと片手が使えません。
ギターだと、丸い部分を歯で挟んで音を聴きながらチューニングするのが一般的な使い方です。
なお、周波数(Hz)別に販売されていますが、POPSで使うなら440Hzのものを買いましょう。
参考記事
音叉の使い方と選び方を解説。日ごろのチューニングで音感を鍛えよう
チューニングの手順
- 音叉の音と5弦 5Fのハーモニクスを合わせる
- 5弦 5Fと4弦の開放弦を合わせる
- 4弦 5Fと3弦の開放弦を合わせる
- 3弦 4Fと2弦の開放弦を合わせる
- 2弦 5Fと1弦の開放弦を合わせる
- 1弦 開放弦と6弦 開放弦を合わせる
対になっているものは、同じ音が鳴ります。
音叉はラの音を鳴らすので、同じ音になる5弦の開放弦から合わせていきます。
ちなみにチューニングの合わせ方は他にもあります。
楽器店の店員さんはハーモニクスチューニングという方法を使っている方が多いです。
参考記事
アコギのチューニング方法を基礎から解説【わかりやすい図解・音声付き】
チューナーで答え合わせ
耳を使ってチューニングが終わったら、チューナーを使って再度チューニングします。
ここで使用するチューナーは普通のクリップチューナーで良いでしょう。
音程にこだわりたい人は高精度チューニングができるストロボ・モードがあるチューナーを使いましょう。
クリップチューナーだと、少し高いですが「tc electronic UNITUNE CLIP」が超高精度なストロボ・モード搭載モデルです。
参考記事
【2023年】クリップチューナー おすすめランキングベスト10。選び方・種類・違いを細かく解説
まとめ
- チューナーを使わない方が耳が悪くなる可能性が高い
- チューナーに頼りすぎると耳の成長が遅くなる
- 耳でチューニング⇒チューナーで答え合わせで耳を鍛えよう
ぎたすけ
たけしゃん
「チューナーばかり使っていると、耳が悪くなる」説の解説記事でした。
手段と目的を混合させないことが大事ですね。
今回のお話も分解していくと「チューナーを使わない=耳が良くなる」ではないですからね。
耳が良くなるためには日頃から正確な音程と意識的に付き合うことが大事。
弾き語りをやっているとボーカルとしてもギタリストとしても正しい音程感を身に着けることが重要になってきます。
参考記事
相対音感の鍛え方。絶対音感との違いや具体的なトレーニング方法を解説
いつも、正しい音程に囲まれて音楽に取り組めば自ずと耳が良くなってくるものです。
チューニングはいつも正確に細目に…を心がけましょう。
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