ぎたすけ
たけしゃん
- 左手親指での押弦について
- 左手親指で押弦するメリット
- 左手親指で押弦するデメリット
- 左手親指が届かない場合
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左手親指での押弦について
ギターの伴奏で左手親指を使った押弦は割と一般的です。
市販のギタースコアを買っても、親指押弦を使ったフォームが登場することもよくあります。
※6弦4フレットを親指で押さえたコードフォーム
その一方で左手親指を使った押弦は邪道と教えるギターの先生がいたりもするそうな…。
まあ、プロアーティストも多様しているわけで弾き語りで親指を使った押弦はいまや邪道でも何でもないです。
ただ、親指押弦に頼りすぎたプレイで手を傷めたり、演奏の自由度を下げることがあるのも事実。
本記事では親指の押弦のメリット・デメリット。
そして、親指が届かない人へプロアーティストの実例を踏まえて対策を解説していきます。
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左手親指で押弦するメリット
- コードチェンジが楽
- ベース音を弾きながらオブリガートを入れられる
- バレーコードの頻度を減らせる
- 親指で6弦ミュートできる
親指での押弦によるメリットはこんなところ。
やはり、左手親指を有効活用できると演奏の自由度が上がるんですよね。
1つずつを掘り下げて解説していきます。
コードチェンジを楽にする
例えば、親指で押弦する代表的なコードというと「D/F♯」。
「G⇒D/F♯」という流れはよく使いますが、親指で6弦2フレットを抑えたほうがコードチェンジが楽です。
また、6弦ルートのメジャーセブンスコードやマイナーセブンスコードも親指で押弦したほうが楽なことは多いです。
実際にプロアーティストの本人監修譜面を買うと、親指で押弦するパターンがよく出てきます。
このように親指での押弦を使うことで、コードチェンジを楽にすることができます。
ベース音を弾きながらオブリガートを入れる
親指で押弦することでバレーコードで押さえる以外の選択ができるようになります。
バレーコードだとオブリガートを入れるのが難しいですが、親指でベース音を弾きながら簡単なフレーズを入れるのは可能。
アルペジオでは親指を活用することで演奏の自由度がグッと上がります。
バレーコードの頻度を減らす
バレーコードの頻度が多いと、左手が疲れてきます。
疲れてくると、押弦が甘くなるので音がビビったり、ミストーンが出やすくなります。
僕も6弦ルートのメジャーセブンスやマイナーセブンスは親指使って、バレーコードを回避することは結構多いです。
親指でミュートする
親指を活用して5弦、6弦をミュートします。
エレキギターだと良く使う手法ですが、アコギでも活用できます。
活用例
- 5弦ルートのコードをかき鳴らすときに6弦をミュート
- 単音弾きを強く弾くときに5弦、6弦をミュート
単音弾きを強く弾くときにストローク時と同じように弾くことがあります。
その場合は余計な弦が鳴らないように親指で5弦・6弦をミュートします。
ミュートを活用して、ストロークと同じテンションで単音弾きできると非常に便利です。
左手親指で押弦するデメリット
非常に便利な親指押弦。
ですが、やっぱりデメリットも存在します。
なので、デメリットをしっかりと理解した上で活用するのがベスト。
僕の実体験に基づくデメリットはこちら。
- 手を傷める
- ネックが細くないとプレイできなくなる
どちらも大事なことなので掘り下げて解説していきます。
手を傷める
親指での押弦はフォームを気を付けないと手を傷めてしまいます。
具体的に痛くなりやすいのは下記の2か所。
- 手首
- 親指の付け根から第一関節
特に手が小さい人は手首を無理やり捻りがちになるので、注意が必要です。
一度、痛めてしまうと回復するのに時間がかかります。
力が無理に入らないフォームを意識し、厳しいと感じる場合は親指を使わないで済むフォームに切り替えましょう。
指の柔軟性を徐々に鍛えてからチャレンジするのも大事です。
親指での押弦に固執して無理なフォームでの演奏を続けないように気を付けてください。
ネックが細くないとプレイできなくなる
アコギのネックはギターによって差があります。
よくあるネック幅(ナット幅)は下記の3パターン。
- 44.5mm
- 42.8mm
- 40mm(ナローネック)
僕の家には42.8mm、43.8mm、44.5mmの3種類がありますが、それぞれで結構違います。
例えば、42.8mmだと楽にできるけど、44.5mmだと厳しい親指押弦フォームは存在します。
なので、44.5mmで厳しいと感じるフォームは使っていません。
特定のネック幅のギターしか使わない!という人は良いかもしれませんが、ギターの音にこだわるとそうもいきません。
何故なら、ネック幅はギターの音や演奏性に大きく影響してくるからです。
プロアーティストも楽曲の雰囲気やステージの構成でネック幅の異なるギターを使い分けることが多いです。
よって、親指の押弦に頼るあまりに特定のネックでしかプレイできないのは結果的に演奏の自由度を下げるので避けたいところです。
親指の押弦は便利ではありますが、使いすぎると弊害も出てきます。
親指の押弦も演奏の選択肢の1つでしかないので、あまり固執せずに自由度高く演奏できることを意識するのが大切ですね。
親指が届かない人の対策
親指でギター6弦を押弦するには手の柔軟性もありますが、大きさも依存します。
なので、手が小さい人は親指が届かずに押弦できない…という人もいます。
親指がどうしても届かない!…という場合は…
きっぱり諦めましょう
頑張っても、手首と親指を傷める可能性大です。
また、ナローネックのギターを買うのもありですがナローネックでしか演奏できなくなるので、あまりおすすめできません。
そして、何より親指が届かなくても弾き語りプレイは問題なくできます。
諦めがつくようにmiwaさんの演奏動画を参考に見てみましょう。
miwaさんは手がかなり小さいです。
10曲以上の弾き語り演奏を注意深く見ましたが、左手親指での押弦を一度も使っていません。
親指を6弦上部に添えてるシーンはあるため、ミュートはしているかも…というレベルです。
親指のポジショニングを見ても、手が小さくて置き場所が浅いです。
6弦押弦できるコードフォームはかなり限定されるように感じます。
ですが、弾き語りの演奏は十分素晴らしいですよね。
ギターもシンプルながら様々なコードワークと緩急の付け具合で聴きごたえあります。
なので、別に親指での押弦を使わなくても素晴らしい演奏はできます。
ただし、miwaさんの演奏を見ると指の横の開きは大きく使ってテンションコードなど複雑なコードを選択してます。
親指の押弦を使わない分、他の指の柔軟性はしっかりと鍛えてコードフォームの選択肢を増やしているんでしょうね。
なお、指の横の開きを鍛えるには柔軟体操も良いですが、フィンガートレーナーで指1本1本を個別に動かすトレーニングをすることが有効です。
左手親指でギターを押弦することのまとめ
- 左手親指で押弦できるとコード選択やミュートが楽
- 親指押弦に頼りすぎると手を傷めたり、ネックが細いギターでしか演奏できなくなる
- 親指が届かない場合はあまり固執せずにキッパリ諦めるべし
ぎたすけ
たけしゃん
左手の親指で押弦することについての解説でした!
ちなみに最後に余談として、僕の親指押弦を諦めたエピソードをご紹介します。
僕の大好きなアーティスト John Mayerのギターコピーをやっていたときのことです。
彼の演奏フレーズで下の図のフォームが登場しました。
※John Mayerが押さえてたフォーム
最初は全然届かなくて、こりゃ無理だ…と思ったものの、憧れだったんで頑張ってみることに。
…で半年くらい頑張ってみて、手首が痛くなってギターを弾くこと自体が辛くなってきました(苦笑)。
そして、当時習っていたギターの先生に相談したところ…
「いや、さすがにこれは日本人じゃ無理じゃない?」と言われ、ようやく冷静になって諦めました。
つまり、どこまで頑張っても無理なもんは無理なフォームがあるので、潔く諦めるのも大事だよってことですね。
上記のフォームも親指を人差し指に変えれば弾けますしね(それだと次のコードチェンジが大変なんですけどね…)。
あまり、1つの方法に固執せず工夫してベストな選択ができるようにしましょう。
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