ボーカルは部屋の湿度によって歌声が変わるから気を付けよう

「喉の調子がイマイチ。声の伸びが足りない」

ボーカルだと喉の調子って本当に重要。

調子が悪い人は歌に感情に乗らなくてテンションも上がらない。

 

ボーカルたるもの調子は一定にしておきたいもの。

歌声を調子よく保つために重要なのは下記の3点。

  1. 体の使い方
  2. 生活習慣
  3. 生活環境

ボーカルとして調子を整えるためにはこの3つに尽きます。

てか、何の競技でも調子を一定に保つためにはこの3つです。

 

体の使い方は歌を歌う時の喉をはじめとした全身の使い方。

無理やり大声を出し続けると、声が枯れてきて出なくなります。

継続的に調子よく歌えるようにするには体の負担が少なく、かつ響きの声の出し方を習得する必要がある。

 

続いで生活習慣。

「食事・睡眠・運動」を規則正しく質の良い生活習慣にすること。

この3つをしっかりしないと、そもそも体の調子が悪くなります。

体の調子が悪ければ、歌声も調子が良いわけはありません。

プロのアーティストも「食事・睡眠・運動」は物凄く気を付けています。

 

…で最後が生活環境。

普段、何気なく暮らしている部屋の環境が歌声にも大きく影響を及ぼします。

そこで今日のお話「部屋の湿度」に話が移っていくわけです。

それでは部屋の湿度について掘り下げていきましょう。

この記事の著者
音楽ブロガーたけしゃん

ミュージシャン

たけしゃん

tkshan

プロフィール

ギター弾き語りのシンガーソングライター。長年の音楽活動や音楽の仕事で得た知識・経験を基にブログを書いています。
雑誌の音楽記事執筆、音楽専門書の執筆(工学社)、nana公認クリエイター、IPC VOICE STUDIO公認ボイストレーナーです。
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湿度についての基礎知識

まずは湿度についての基礎知識から。

空気が水蒸気を含む度合。普通、その温度で含みうる水蒸気の最大量を一〇〇とし、これに対する実際に含んでいる水蒸気の量の割合で表す

-Googleより-

湿度が高いとジメジメするし、湿度が低いとカラっと乾燥する。

夏場の梅雨シーズンは湿度が70~80%とかいくし、冬場の乾燥時期は20%くらいまで下がったりします。

そんな風に季節ごとに湿度は異なる。

適正な湿度とは

一般的には体調面では50~60%あたりの湿度が良いと言われています。

ボーカルの喉には60%あたりが良いということが良く言われます。

 

僕が個人的に調子良い感じを保てるのは、やっぱり50%以上かなぁと思っています。

50%か60%かでそんな大きな差は生まれない。

むしろ、そこからは生活習慣の方が大事という認識です。

 

それにギター弾き語りをやっていると、大半の人がギターが置いてある部屋で寝るはず。

そうすると、湿度上げすぎるとギターに良くないんですよね。

ギターに適した湿度は40~50%程度。

 

そんなわけでギター弾き語りすとのみなさまはご自身の喉とギターの調子、両方を考える必要があります。

結論を言うと、部屋の湿度を50%台をキープすることをお勧めします。

風邪やインフルエンザ予防にもなる

風邪やインフルエンザのウイルスは湿度が低いと活動が活発になり、空気中に舞う。

そのため、部屋の湿度は病気から身を守るためにも重要。

職場でもインフルエンザが流行らないように加湿器を置いているところが多い。

 

具体的には部屋の湿度が50%以上だとウイルス大幅減になる。

逆に40%未満だと、ウイルスが増えやすい環境になる。

その点から、体調を整えるには湿度は50~60%が良いを言われるわけです。

 

部屋の湿度が大事な理由

続いて部屋の湿度が大事な理由です。

喉のケアって色んな手法があります。

食べ物に気を使ったり、しょうが入りの紅茶飲んだり、のど飴舐めたり…など。

【参考記事】ボーカル所有率トップ3の「のど飴」3種類を食べ比べレビューcheck

 

その中でも部屋の湿度が大事なのは過ごす時間が長いからです。

会社や学校に1日の半分行っていても、残り半分は自分の部屋で過ごします。

特に寝ている時間というのは喉への影響も大きい。

喉のケアで色んな取り組みをしていても、部屋の湿度が20%の状態で日々過ごしているのでは意味がありません。

ダイエットで運動を一生懸命頑張っているけど、毎日ジャンクフード食べているようなもん。

 

部屋の湿度を保つ方法

それでは部屋の湿度を保つ方法。

ここで紹介するのは巷でよく言われる下記の3種類。

  • 濡れたタオルや洗濯物を干す
  • コップ、洗面器に水を入れて室内に置く
  • 加湿器を使う

3種類紹介するものの間違いなく「加湿器を使う」が一番です。

他の選択肢は無いよりマシという程度。

実際に試した結果も踏まえて、レポートしていきますので参考にしてください。

MEMO
試験環境は鉄筋コンクリートの8畳マンションです。時期は1月下旬で何もしてないと湿度は18~20%程度。

濡れたタオルや洗濯物を干す

良く言われる手っ取り早い湿度対策。

それは濡れたタオルや洗濯物を室内に干すこと。

試しにやってみると、確かに洗濯物がそこそこあれば湿度が上がります。

部屋の湿度が18%⇒43%までは上がった。

といっても、デメリットは多い。まとめるとこんなもん。

  • 洗濯物が乾くと効果なくなるから半日くらいしか持たない
  • 洗濯物が毎日あるわけではない
  • 部屋干しは場所取るから1Kの人はきつい

結論、その場しのぎ的な効果しか出せない。

 

そして、濡れたタオルだけだと冬の時期の室内湿度を50%まで上げるのは相当厳しい。

バスタオルを2本干したけど、エアコン付けてると18%⇒23%程度までしか上がりません。

何本か大量に干すか、エアコン切るなど対応が必要です。

とまあ、僕的には厳しい印象ですが試すのは簡単なのでご自宅でやってみるとよいでしょう。

コップ、洗面器に水を入れて室内に置く

続いて更に簡単な方法。

コップや洗面器に水を入れておいておく。

 

うーん…、凄く色んなサイトに書いてあるけど効果全然ない。

18%⇒20%にはなった。

けど、これって水のお陰なのか?ってレベル。何も置かなくても時間によっては20%くらいにはなるしなぁ。

洗面器にしてみたりもしましたが、大して変わりません。

 

そもそも、僕には理屈がよくわかりませんでした。

気化してコップ内の水の量が減ってれば湿度が上がるのも納得なんですけど。

なお、室内でお湯沸かせば湿度上がります。

ただ、これも常時沸かすわけにはいかないのでイマイチ。

加湿器を使う

最後は加湿器。

間違いなく加湿器使うのが一番効果的です。

ただ、気を付けてほしいのはデフューザー的なやつは室内の湿度上げてくれる力はありません。

僕の家には上記の無印のデフューザーがあります。

これ、めっちゃ良いです。

間接照明も付くから寝る前に読書しながらラベンダーのオイル入れて付けるとグッスリ眠れます。

ただ、湿度計の数値は全く上がりません。

卓上サイズの小さいの買っても部屋の湿度は上がらないので注意しましょう。

 

なので、加湿目的の場合はちゃんと「加湿器」というジャンルの製品買いましょう。

「加湿器+空気清浄機」がおすすめ。

理由は部屋の空気が汚れていると湿度高くても喉の調子が悪くなるからです。

空気清浄機機能がついたものを買っておけば夏も空気清浄機として機能するので非常に便利。

 

なお、サイズ感ですが「空気清浄機能」については部屋のサイズの3倍程度のものを買うとよいです。

部屋が8畳なら空気清浄機能は「23畳~25畳」くらいの選んどくとよい。

 

僕の部屋は加湿器を付けて、湿度はいつも50%くらい。

エアコン付け初め数時間は40%台。エアコン切ると50%後半といった感じです。

下記の商品は6~8畳向けの「加湿+空気清浄機」。値段もサイズもお手頃でおすすめです。僕も使ってます。

 

まとめ

  • 喉の調子を整えるには自宅の部屋の湿度が凄く重要
  • 部屋の加湿には加湿器を使うのが一番良い
  • 加湿機能付き空気清浄機を買うべし

こんなところ。

まあ、部屋が年がら年中湿度が高いって人は加湿器不要ですが…。

ボーカルをやるなら「加湿器」「空気清浄機」は絶対買ったほうがいいです。

上記で紹介した「加湿機能付き空気清浄機」はAmazonで17,800円。

安くはないけど、ボーカルの色んなアイテム買うより最優先で買ったほうが良いと思います。

 

そんくらい、あるかないかで違いあります。

他にも喉の保湿グッズは色々あるけど初めに「加湿器」買って部屋の湿度整えて、それからの話です。

声の出し方を工夫しても冬の乾燥機はどうしても喉を傷めがち。

特に声の伸びが悪くなる。

そういったところを改善するためには日頃のケアが大事です。

ボーカルは生身の楽器なので、より一層管理には気を付けて調子を整えましょう。