SHURE SM7Bをレビュー。動画制作・配信に最適なダイナミックマイク

SHURE SM7B

評価:4

ぎたすけ

SHURE SM7Bってすごく有名なマイクだよな

たけしゃん

放送局とかでもよく使われている有名なマイクだね。配信や動画制作にはすごくいいよ
SM7Bの評価
音質
 (4)
使い勝手
 (4)
コスパ(52,000円程度)
 (3)
総合評価
 (4)
メリット
デメリット
  • ワイドレンジで明瞭な声が録れる
  • 周辺ノイズを拾わない
  • ハムノイズなど電磁波ノイズに強い
  • マイクの感度が低い
  • 重いのでマイクアームを選ぶ
用途 項目
原稿を読んでいる男性
ライブ配信
音質がよく
周辺ノイズを拾わない
マイクを設置しているスタジオ
DTM
音質が良く
自宅でも使いやすい
オンラインで仕事しているところ
テレワーク
音質が良く
周辺ノイズを拾わない

サンプル(ボイス)

サンプル(ボーカル)

この記事の著者
音楽ブロガーたけしゃん

ミュージシャン

たけしゃん

tkshan

プロフィール

ギター弾き語りのシンガーソングライター。長年の音楽活動や音楽の仕事で得た知識・経験を基にブログを書いています。
雑誌の音楽記事執筆、音楽専門書の執筆(工学社)、nana公認クリエイター、IPC VOICE STUDIO公認ボイストレーナーです。
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SHURE SM7B

SHURE SM7B 斜め下から撮った
マイクタイプXLRダイナミックマイク
指向性カーディオイド
周波数特性50 to 20,000 Hz
感度 -59.0 dB (1.12 mV)
質量約765.4g
公式サイト

SHUREの有名マイク、SM7B

ラジオなどの放送局で良く使われているほか、スタジオライブなどでもよく使用されています。

また、最近ではYouTuberや配信者などの使用者も多く、非常に人気がありますね。

SHURE SM7B 斜め下から撮った

一方でマイクの感度がかなり低く、接続する機器や使い方には注意が必要だったりします。

そのへんも含めて、サンプル音源付きで詳しくレビューしていきます。

まずはSM7Bの製品仕様から解説していきます。

仕様を飛ばして、レビューを読みたい方は<SHURE SM7Bをレビュー>を参照ください。

製品仕様の目次

カーディオイドマイク

単一指向性の図解

SM7Bは正面の音を拾うカーディオイドマイクです。

普通のダイナミックマイクと比べると、音を拾う範囲は比較的広めに感じます。

一方で周囲の雑音はしっかり抑制してくれます。

エアコンやPCの動作音などもほとんど感じず、声だけクリアに拾ってくれます。

SHURE SM7B

周波数特性も50 to 20,000 Hzとなっており、普通のダイナミックマイクより広いです。

補足

ダイナミックマイクの定番SM58は50 to 15,000 Hz

パワフルな音ですが、細かなニュアンスもしっかり拾ってくれますね。

ウィンドスクリーン・ショックマウント内蔵

SHURE SM7B 左側面

SM7Bはウィンドスクリーンとショックマウントがはじめから付いています。

そのため、そのままマイクスタンドやマイクアームに取付て使用するだけです。

SHURE SM7B 横から

マイクスタンド取付用の3/8変換ネジも付属しているため、必要なものは揃っています。

また、本体には周波数特性を調整できるスイッチがついています。

SHURE SM7B 底面
スイッチを変えるにはペンなどが必要

底面スイッチの組み合わせで3種類の周波数特性を切替できます。

SHURE SM7Bの周波数設定変更
取扱説明書より引用

使ってみた感じは基本的にはデフォルトのままで問題ありません。

SM7Bに合うマイクアーム

SHURE SM7B 斜め前から撮った

SM7Bは約765.4gと本体重量が重たいです。

また、逆さに吊るしたほうが使いやすいため、マイクアームは良いものを買ったほうが良いですね。

一般的なデスクであれば、audio technica AT8700Jがおすすめです。

SHURE SM7B
僕はAT8700Jを使ってレビューしました

広い机だったり、マイクアームをしっかり伸ばしたい人はアームが長いBlue Compassをおすすめします。

感度が低い

SHURE SM7B

SM7Bは-59.0 dB (1.12 mV)と感度が大分低いです。

マイクの感度

ダイナミックマイクだと-52~-55dBくらいの製品が多い

感度が低いと、同じ音を録った場合に音量が小さくなります。

そのため、安価なオーディオインターフェイスだと音量MAXでも音が小さいです。

SHURE公式でもマイクプリアンプのゲインが60dBを超えない場合はインラインブーストアンプなどの使用を推奨しています。

インラインブーストアンプ DM1 DYNAMITE

使ってみた感じでは、声が小さい人以外はAG03などでも問題ないかなと感じました。

このあたりはレビューの章で掘り下げて細かく解説していきます。

 

SHURE SM7Bをレビュー

SHURE SM7B 側面
SM7Bの評価
音質
 (4)
使い勝手
 (4)
コスパ(52,000円程度)
 (3)
総合評価
 (4)

それでは、SM7Bを細かくレビューしていきます。

まずはじめにメリット・デメリットを箇条書きしたものがこちらです。

メリット
デメリット
  • ワイドレンジで明瞭な声が録れる
  • 周辺ノイズを拾わない
  • ハムノイズなど電磁波ノイズに強い
  • マイクの感度が低い
  • 重いのでマイクアームを選ぶ

一番良いと感じた点は周辺ノイズの抑制ですね。

ノイズ除去が必要ないレベルで、声だけ明瞭に録れます。

音自体はダイナミックマイクらしいですが、パワフルでダイナミックの良さが出てますね。

レビューの目次

周辺ノイズを抑えた明瞭な音

SHURE SM7B 横から撮った

SM7Bでボイス、ボーカル、アコギなどを録音してみました。

周辺ノイズを抑制したクリアな音が録れます。

SM7Bで録ったサンプル音がこちら。

サンプル(ボイス)

サンプル(ボーカル)

また、SM7Bでボーカル、アコギを別々に録った動画がこちら。

花咲きポプラ / 秦基博 【アコースティックCover】

マイクにかなり近いづいても低音が膨らむことがなく、聴きやすい音で録れます。

また、歌を録ってみると中音域のパワーが強いSHUREらしい性質も感じますね。

音の感触的にはダイナミックとコンデンサーの中間という感じでしょうか。

コンデンサーほどの繊細さはないものの、ダイナミックよりは低音から高音までワイドに収録されます。

SHURE SM7B 斜め後ろから撮った

色々録った感じではボーカル、ナレーションに適していると感じました。

アコギの音はかなり淡白で、そのままだと少し物足りなさを感じます。

SM7Bは生活ノイズ、ハムノイズなどに強い設計なので、自宅環境でも扱いやすい点が強いですね。

録り音をmixしていてもノイズ除去はいらないと感じるレベルでした。

感度が低いため、接続機器には注意

SHURE SM7B ロゴ

SM7Bは-59.0 dB (1.12 mV)と感度が大分低いです。

そのため、オーディオインターフェイス側のGAINはかなり上げる必要があります。

YAMAHA AG03、RME Babyface Pro FSを使って、音量について色々実験してみました。

RME Babyface Pro FS
Babyface Pro FS

ちなみにAG03はGain 60dB、Babyface Pro FSはGain 65dBまで上がります。

補足

SM7Bを繋ぐ場合、Gain 60dBを超えない機種ではインラインブーストアンプなどの使用を推奨している(公式マニュアルより)

僕が自身で使ってみた所感では、どちらも音量的に問題ありませんでした。

サンプル音はこちら。

AG03

YAMAHA AG03 正面からの写真

Babyface Pro FS

RME Babyface pro fs

GAINは+51dBで録りました。波形はこれです。

SM7Bでボイス録音したときの波形

僕は声が大きくて通るので、低価格帯の製品でも問題なさそうでした。

声が小さい人やボソボソ喋る人だと60dB近くまで上げないと厳しいかもしれないですね。

1万円台のオーディオインターフェイスだとGain 55dBくらいのものが多いので、声量によって問題ない人と音量が足りない人が出ると思います。

ZOOM AMS-22
ZOOM AMS-22はGain 54dB

音量不足の対策としては、公式の案内通りにインラインブーストアンプを挟むことですね。

SE ELECTRONICS DM-1
SE ELECTRONICS DM1 DYNAMITE
SE ELECTRONICS DM-1をSHURE SM7Bに取付した
DM1 DYNAMITEを間に入れた

僕が使ったSE ELECTRONICS DM1 DYNAMITEは+28dBのクリーンなゲインを稼げます。

DM1 DYNAMITEを付けると、AG03のGAINも40%くらいで十分になるので大分余裕があります。

AG03+DM-1で録った音声

補足

AG03はループバックをONにすると入力音量が下がる仕様のため、ループバックを使う人はDM-1があったほうが良いです

とはいえ、初手からDM1 DYNAMITEを購入する必要はないかなと感じました。

声量によってはオーディオインターフェイス直でも問題ないため、まずは直で試して音量が足りなければDM1 DYNAMITEを買い足しましょう。

SHURE MV7との比較

とSHURE MV7とSHURE MV7

最後はSHURE MV7との比較です。

MV7はSM7Bの特徴を継承しつつ、自宅のライブ配信などで使いやすくしたマイクです。

SHURE MV7 横から

具体的には、下記の点が使いやすい仕様になっています。

  • -55dBとSM7Bよりは感度が高い
  • USBマイクとしても利用可能
  • 専用アプリでオートレベルモードが使える(USB接続時のみ)

このようにMV7は初心者でも扱いやすい機能が搭載されています。

SHURE MV7のXLR端子とUSB端子
MV7はXLR・USB両対応になっている

また、感度が-55dBなので、SM7B(-59dB)よりは周辺機器の必要スペックは下がります。

SHURE MV7

そのため、音響機器について知識がほとんどない人はMV7をおすすめします。

SM7Bは接続するオーディオインターフェイスもそれなりのスペックが必要で、ややハードルが高いです。

一方で音質を比較すると、周辺ノイズ遮音性能や汎用性などあらゆる面でSM7Bのほうが上です。

SM7B

SHURE SM7B

MV7

SHURE MV7

サンプル音を聴いてもSM7Bのほうが明らかに低音域が豊かで、音に立体感が出ます。

特に低音ボイスの方はSM7Bのほうが大分魅力的に聴こえると思います。

そんなわけで、予算的に頑張れるならSM7Bが間違いないです。

逆に低予算かつ音響機器初心者の方にはMV7をおすすめします。

 

SHURE SM7B まとめ

SHURE SM7B 側面
  • ワイドレンジで明瞭な音質
  • 周辺ノイズ、ハムノイズに強く、自宅環境でも良い音で録れる
  • 感度が低いため、接続機器によってはプリアンプが別で必要

ぎたすけ

いいマイクって感度が高いのかと思ったら、そういうわけではないんだな

たけしゃん

そうだね。マイクの感度は音のキャラクターに影響するから高ければ良いってものではないね

SHURE SM7Bのレビューでした。

やはり、名機と言われるだけあって、良いマイクだなと思いました。

特に周辺ノイズを遮断する性能はかなり優れており、自宅環境でも良い音で録りやすい点が良いですね。

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