順次進行と跳躍進行の違いを理解してメロディーに幅を持たせよう

順次進行と跳躍進行の違いを説明した図

ぎたすけ

順次進行?コード進行の話なんだろうけど、言葉だけだとよくわからないな

たけしゃん

どっちかというとメロディーの話かな。作曲やアドリブ演奏でのメロディーラインの作り方についてだね

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順次進行と跳躍進行

順次進行と跳躍進行の違いを説明した図

主にメロディーをつけるときに意識するのが、順次進行と跳躍進行の組み合わせです。

順次進行は上下隣の音に繋げる音の流れで、跳躍進行は隣より遠い音に飛ぶ流れを指します。

ここで重要なのが「隣」の定義です。隣と言っても全音と半音がありますよね。

全音と半音

ギターのフレットで言うと、1F横が半音で2F横が全音になります。

ギターのフレットにおける半音と全音

順次進行や跳躍進行における隣の定義は全音、半音ではなくスケールにおける隣の音です。

Cメジャースケールを説明した画像

Cメジャースケールならレの隣は全音上下のドとミですし、ミの隣は全音下のレか半音上のファです。

このようにスケール内の音の位置によって隣との距離が全音か半音か変化します。

なので、順次進行と跳躍進行を理屈で理解するにはキーとスケールを理解しないといけないわけですね。

ぎたすけ

じゃあ、Cメジャーキーでドからド#とかに進む流れは何ていうの?順次進行?

たけしゃん

スケール外の音に進む場合は順次進行とは呼ばないね。一方で隣の音ではあるから跳躍進行とも呼ばないから特に名前ないね
 

順次進行と跳躍進行の使い分け

順次進行と跳躍進行の使い分け

基本的には曲中では順次進行と跳躍進行が入り乱れます。

特に跳躍進行は幅が広いので、飛び幅が狭い「順次進行寄りの跳躍進行」と「飛び幅が広い跳躍進行」に分かれます。

楽曲中でよくある使い分けとしては以下のパターンです。

A・Bメロ順次進行と飛び幅が狭い跳躍進行で構成
サビ飛び幅が広い跳躍進行が随所で登場

楽曲で順次進行と跳躍進行を上手く使っている具体例を出してみましょう。

Vaundyのしわあわせ

しわあわせ/Vaundy(YouTube)

しわあわせのコード譜(Uフレット)

しわあわせはAメロ、Bメロは順次進行中心でたまに飛び幅が狭い跳躍進行が出てくる程度。静かに滑らかに進みます。

ところがサビで急に激しくなり、サビ頭は1オクターブの跳躍進行でスタートしています。

サビ全体で幅が広い跳躍進行が連続で登場するため、Aメロ・Bメロとの温度差がすごいですね。

ロックバラードなどでも、Aメロ・Bメロを順次進行中心で抑えて、サビ頭で1オクターブ近い跳躍進行でスタートさせるというパターンは定番ですね。

いきものがかりのありがとう

ありがとう/いきものがかり(YouTube)

ありがとうのコード譜(Uフレット)

いきものがかりの「ありがとう」は順次進行と幅の広い跳躍進行を上手く組み合わせてサビの展開を作っている好例です。

サビ冒頭の「ありがとうって伝えたくて」がキレイな順次進行になってます。

なので、非常にキャッチーでわかりやすいメロディーになってますよね。

ただ、順次進行が続くとわかりやすい代わりに単純でつまらないメロディーになりがちなんですよね。

そこで次の「あなたを」がかなり幅が広い跳躍進行で構成されてます。

特にサビ始まりの曲は頭のメロディーが順次進行で助走っぽい感じになっていて、幅の広い跳躍進行に繋がるパターンが多いですね。

跳躍進行を制するものがメロディーを制す

順次進行は鼻歌で降りてくるが跳躍進行は意識外のアプローチをしていかないと引き出しが増えない

作曲やギターソロなどのフレーズを考えていると、跳躍進行の引き出しが肝だとしょっちゅう感じます。

というのも順次進行は鼻歌とかナチュラルにパッと浮かびますが、幅の広い跳躍進行ってそうはいかないんですよね。

一方で作曲やギターソロで差別化要素になるのは跳躍進行の引き出しなのです。

たけしゃん

跳躍進行の引き出しが多いと、同じコード進行でも色んなパターンのメロディーが付けられるようになりますね

跳躍進行のバリエーションを増やすには自分の意識外からメロディーを持ってくる必要があります。

具体的には既存曲のコピーと分析を重ねることが有効です。

コード進行ばかり分析しがちですが、メロディーラインの跳躍進行について分析すると勉強になりますよ。

特にボカロ曲は跳躍進行のパターンがめちゃくちゃ豊富です。

 

順次進行と跳躍進行 まとめ

暗いところで本を開いている
  • 順次進行はスケールの隣の音に進む音の流れのこと
  • 跳躍進行はスケールの隣の音より遠い音に進む音の流れのこと
  • 順次進行は滑らかで落ち着いたメロディー、跳躍進行はインパクトや変化をつけるメロディーで使う

ぎたすけ

確かに適当に鼻歌でメロディー作ると順次進行ばっかになるな

たけしゃん

そうなんだよね。だからいかに跳躍進行を上手く組み込むかがメロディーの引き出し増やすポイントなんだよ

順次進行と跳躍進行についての解説でした!

作曲にしても、楽器のソロ弾くときにしても無意識にやってることではありますよね。

一方で跳躍進行は意識しないと引き出し増えないので、意識したほうが良いです!

アドリブでボーカルフェイク入れたり、ギターソロ弾いたりとかしてても跳躍進行の引き出しってめちゃくちゃ大事なんですよねぇ…。

音楽理論講座 一覧

第1章 音や楽譜の読み方を覚えよう

第2章 キーやスケールを理解しよう

第3章 コード進行のバリエーション

第4章 ノンダイアトニックコードの導入

第5章 応用的な音楽理論の活用

音楽理論に関するコラム