ZOOM Q2n-4Kをレビュー。4Kで録れるミュージシャン向け小型カメラ

ZOOM Q2N-4K

評価:3.5

ぎたすけ

へー、こんな小さいのに4Kカメラとマイクが入っているのか

たけしゃん

内蔵マイクもXYステレオマイクだから、キレイに録れるね。2万半ばくらいだからお手軽でいいね
補足

レビューするためにメーカー様からデモ機をお借りしました

先にQ2n-4kの評価まとめ
画質
 (3)
音質
 (4.5)
使い勝手
 (3.5)
価格(24,000円程度)
 (4)
総合評価
 (3.5)
メリット
デメリット
  • 内蔵マイクの音質が良い
  • 小さくて電池駆動するので手軽
  • 150°広角カメラなので広範囲の撮影が可能
  • HDMIでテレビと直接繋げる
  • PCではWebカメラ、USBマイクになる
  • iOSではUSBマイクとして使える
  • 画質はいまいち。最新スマホには負ける
  • 液晶が背面なので自撮りは大変
用途所感
スマホにYouTubeのロゴマーク
動画撮影
画質は普通
音質はかなり良い
ライブ配信の様子

ライブ配信
PC用Webカメラで
使用可能
ZOOMでオンライン会議

Web会議
PC用Webカメラで
普通に使える
ZOOM Q2n-4Kでテスト撮影
この記事の著者
音楽ブロガーたけしゃん

ミュージシャン

たけしゃん

tkshan

プロフィール

ギター弾き語りのシンガーソングライター。長年の音楽活動や音楽の仕事で得た知識・経験を基にブログを書いています。
雑誌の音楽記事執筆、音楽専門書の執筆(工学社)、nana公認クリエイター、IPC VOICE STUDIO公認ボイストレーナーです。
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ZOOM Q2n-4Kの特徴

ZOOM Q2N-4K
映像素子1/2.3″ 16 M ピクセル CMOSセンサー
動画フォーマットMPEG-4 AVC / H.264(MOV)
音声フォーマットWAV
内蔵マイク XYステレオマイク
USB端子USB2.0 Micro-B
電源単三電池×2
ACアダプタ(別売)
USBバスパワー
外形寸法(DWH)58.7 mm × 68.5 mm × 83.0 mm
重量124g

手のひらサイズで広角レンズとXYステレオマイクを搭載したZOOM Q2n-4K。

2018年11月に発売されたミュージシャン向けの4Kカメラです。

手のひらサイズですが、色んな機能が搭載されており、背面には液晶ディスプレイもあります。

ZOOM Q2N-4Kの背面

小型ボディで機能満載なのは、カメラにおいてもZOOMらしい感じしますよね。

早速、製品特徴から細かく解説していきます。

製品特徴を飛ばしてレビューを読みたい方は<ZOOM Q2n-4Kをレビュー>を参照ください。

製品特徴の目次

150°広角レンズで4K撮影可能

ZOOM Q2N-4K

ZOOM Q2n-4Kには150°の広角レンズがついており、4Kでの撮影が可能となっています。

ライブハウスなど横に広いステージの撮影に適した性能になっています。

また、画角に関しては本体設定のFOV(視野角)で5段階調整可能です。

ZOOM Q2n-4kの視野角調整ボタン

一番狭めに設定すると、1人撮影向けの画角になるので万能に使えます。

また、撮影する場所によって調整を変更できる「SCENE」で補正や加工が可能になっています。

ZOOM Q2n-4kのシーン選択ボタン

ZOOMが作ってるだけあって、コンサートライトとかJAZZ CLUBとか普通のカメラメーカーだとないプリセットが盛り込まれてます。

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XYステレオマイク搭載

ZOOM Q2n-4kのXYステレオマイクの位置

本体上部にXYステレオマイクが搭載されています。

そのため、上部が凸凹になっていますね。

ZOOMのXYステレオマイクは優秀なので、Q2n-4Kも音質はすごくいいですね。

iPhone内蔵マイクと比べて非常に音質が良いので、カメラ用途以外にもUSBマイクとして使うにも便利なアイテムです。

サンプリング周波数は96kHz/24bitまで対応しており、ハイレゾ音源として録ることも可能です。

ZOOM Q2n-4kのサンプリング周波数設定

※右側のAudioから音質変更可能

動画撮影以外にも音声録音だけすることも可能なので音声レコーダーとしても使えます。

なお、Webカメラとして使用する場合は48kHz/16bitで固定になるようです。

そのほか、ローカット機能や録音レベルの自動調整機能などもついています。

手動調整して細かく追い込むこともできますし、自動調整で手軽に撮影することもできます。

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WebカメラやUSBマイクになる

ZOOM Q2N-4Kを横から撮った

ZOOM Q2n-4KはUSBケーブルでPCやiOS端末と接続して、WebカメラやUSBマイクとして使用することが可能です。

注意

iOSではWebカメラとして使用することはできません

Webカメラで使用する際はUSBマイクとしても同時に作動しているので、映像と音声の両方を送ることができます。

ただし、Webカメラモードだと画質や音質は若干下がります。

最高画質最高音質
動画撮影 4K 96kHz/24bit
Webカメラ 1080 p 48kHz/16bit
音声録音 96kHz/24bit

音が良いので、オンライン会議用のWebカメラであったり、iOSでライブ配信する際のUSBマイクとして使うのも良いですね。

ちなみにiOS端末と接続するためには別途USBカメラアダプタが必要になります。

また、サイドに外部マイクとイヤホンを接続できる端子が用意されています。

ZOOM Q2N-4Kのマイク端子とイヤホン端子

ピンマイクなどをつけたいときはマイク端子を使って取付すると良いでしょう。

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単三電池やUSBで駆動

ZOOM Q2N-4Kは単三電池で駆動

ZOOM Q2n-4Kは単三電池×2で駆動します。おおよその駆動時間は以下の通り。

撮影モード アルカリ ニッケルリチウム
1080P 1.2時間2時間4時間
4K30分1時間2時間

ちなみに別売りのバッテリーケースBCQ-2nを装着すると電池の数を増やせます。その際の連続駆動時間はこちら。

撮影モード アルカリ ニッケルリチウム
1080P 4.8時間7時間14時間
4K2時間3.5時間7時間

また、電池以外ではUSBバスパワーで動作します。

そのため、長時間撮影は保険でモバイルバッテリー持っておくといいです。

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付属品

ZOOM Q2N-4Kの付属品

付属品はレンズフードとレンズキャップです。

USBケーブルは付属しないため、Webカメラとして使用する方は別途購入しましょう。USB2.0 Micro-Bケーブルです。

充電用のMircro-BケーブルだとUSB充電はされますが、端末側に認識はされないので注意しましょう。

また、記録メディアとなるmicroSDカードも別売りなのでセットで購入すると良いでしょう。

公式の動作確認済みのカードに記載がある製品を購入するのがおすすめです。

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ZOOM Q2n-4Kをレビュー

ZOOM Q2N-4K

それでは、ZOOM Q2n-4Kをレビューしていきます。

はじめにメリット・デメリットをまとめると以下の通り。

メリット
デメリット
  • 内蔵マイクの音質が良い
  • 小さくて電池駆動するので手軽
  • 150°広角カメラなので広範囲の撮影が可能
  • HDMIでテレビと直接繋げる
  • PCではWebカメラ、USBマイクになる
  • iOSではUSBマイクとして使える
  • 画質はいまいち。最新スマホには負ける
  • 液晶が背面なので自撮りは大変

内蔵マイクの性能が良いので、便利ですね。

スタジオやライブハウスでの演奏をライトに録るのもよいですし、WEBカメラに使うのもいいです。

一方で液晶ディスプレイが背面にあるため、自撮り撮影は辛いですね。

複数名の演奏を撮影する用とテレワーク用Webカメラを兼務させるのが良いかなと思いました。

レビューの目次

画質はそこそこで音は良い

ZOOM Q2n-4Kでテスト撮影

iPhone内蔵マイクで録った音源

上記動画は1080pでの撮影で、画角を最も狭くした状態で撮ってます。

おそらくは最新のスマホ使ったほうが画質は良いでしょうね。

一方で音質はスマホの内蔵マイクよりはるかに優れています。

個人的には色んな人に見てもらう目的で撮影するなら、もう少し良いカメラを使いたいと感じますね。

一方で記録用とかWeb会議とか身内用途であれば、音質が良いのでスマホよりは優れているなと感じます。

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自撮り撮影メインならZOOM Q8にすべし

ZOOM Q8

ZOOM Q2n-4Kはディスプレイが背面にしかついていないので、1人撮影はしんどいです。

画角を狭めても普通のカメラよりは広いため、ディスプレイ見ながら細かく調整できないと余計なもの映りこみます。

なので、歌ってみたとか弾いてみたなどの1人で撮影するタイプのカバー動画を作りたい人はZOOM Q8をおすすめします。

ZOOM Q8 ディスプレイを正面に向けた

※Q8は液晶ディスプレイが回転する

ZOOM Q8はXLRの外部マイクを接続できるので、Q2n-4Kより大分自由度が高いです。

ZOOM Q8の外部聴き接続口

Q2n-4Kは1人撮影よりはバンドリハとかライブステージをラフに撮影するのに適したアイテムですね。

Q2n-4Kが実売価格で2.4万円程度。Q8は3.6万円程度です。

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携帯用ビデオカメラという使い方がおすすめ

ZOOM Q2N-4Kを横から撮った

Q2n-4Kは手のひらサイズなので、持ち歩きが非常に楽です。

スタジオリハでは、本体とミニ三脚を持っていけばライトに撮影可能できます。

Q2n-4Kの一番いいところは手軽に持ち運びできて、画質はそこそこで音が良いビデオカメラになることですね。

Webカメラ兼USBマイクにもなるので、コワーキングスペースなど外出先でWeb会議やるときのWebカメラとしても使えます。

音楽用途専用カメラとして使うよりは趣味と仕事の兼用アイテムとして検討されるのが良いですね。

そう考えれば、2.4万円という価格も決して高くはありませんしね。

 

ZOOM Q2n-4K まとめ

ノートPC
  • 4K画質で録れて、XYステレオマイク内蔵の小型ビデオカメラ
  • 広角レンズで横に広いステージなどを撮影する際にも便利
  • Webカメラ&USBマイクにもなるので、PCでのWeb会議にも使える

ぎたすけ

音楽用カメラだけだと買うの迷うけど、仕事でも使えるなら買いやすいよな

たけしゃん

そうなんだよね。バンドやってる人とかはリハ記録用カメラとかでQ2n-4Kあると結構便利だと思うよ

ZOOM Q2n-4Kのレビューでした!

手のひらサイズでこれだけ色んな機能を入れ込むのはすごいですね。

バンド演奏を手軽に撮影してメンバーに共有したい人などにはちょうどいい製品です。

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