Morris(モーリス) G-401をレビュー。3万円台とは思えない実用的なエレアコ

ギターを弾く指

ぎたすけ

アコースティックギターのレビューか。エレアコなのに3万円って、安すぎて怪しそうだけど

たけしゃん

Morrisは大手だし、安心だよ。しかし、3万円のエレアコもここまで高性能になったか…と驚くばかりだね

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この記事の著者
音楽ブロガーたけしゃん

ミュージシャン

たけしゃん

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プロフィール

ギター弾き語りのシンガーソングライター。長年の音楽活動や音楽の仕事で得た知識・経験を基にブログを書いています。
雑誌の音楽記事執筆、音楽専門書の執筆(工学社)、nana公認クリエイター、IPC VOICE STUDIO公認ボイストレーナーです。
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Morris(モーリス) G-401

G-401

国内ギターメーカーMorrisが3.2万円程度で販売しているエレアコ Morris G-401

初心者向けギターを多く販売しているMorrisらしく、安くて質の良い出来になっています。

 

予算3万円で買える安いエレアコの中では、品質はトップレベルと言える製品です。

 

ギターを趣味として始めつつ、学園祭や発表会などではアンプを通して使いたい…などの用途でおすすめです。

まずは性能面から掘り下げて解説していきます。

ボディサイズ

アコギのボディサイズ

※上記は一般的なボディサイズ 4パターン

Morris G-401はアコースティックギターで最もスタンダードであるドレッドノートサイズを採用しています。

 

大きめなボディから響く音は低音がしっかりと出て、音量も大きめ。

ストローク・アルペジオの双方でマッチするジャンル問わず万能に使えるボディサイズです。

 

初心者が買うギターとしては万能なドレッドノートは鉄板の選択肢と言えます。

木材

G-401

  • トップ:スプルース合板
  • サイド&バック:サペリ合板
  • ネック:ナトー

木材はいたって普通の安いギターという感じの構成です。

ピックアップ無しのアコギだと、同等のものが2.5万円くらいで売られています。

 

オール合板なので、響きや鳴りは薄いもののボディは一応鳴ってます。

また、音のまとまりは良いので練習用ギターとしては十分な品質です。

ピックアップ

Morris MP3

Morris製ピックアップ MP3が搭載されています。

ボディ側面にプリアンプが内蔵されており、機能が割と豊富。

MP3の機能

  • 4バンドEQ(イコライザー)
  • チューナー
  • フェイズスイッチ
フェイズスイッチ
位相を逆にする機能。ハウリング対策や音質変化に使われる

上位モデルのMorris R-601(5万円程度)と同じピックアップです。

約3万円のエレアコでここまでちゃんとしたものを装備させているメーカーは珍しいですね。

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Morris(モーリス) G-401 レビュー

カフェ

それでは、Morris G-401をレビューしていきます。

はじめに総評すると「とにかく安くて使えるエレアコを…という方には安定の1本」です。

  1. 人前での演奏に使えるエレアコ
  2. できるだけ安いもの

この両方のお題を満たすものとして、現行品ではMorris G-401がベストアンサーと自信を持って言えます。

生音は普通

鳴らしたときの音は響きや箱鳴りは薄く、弦が鳴っている感じです。

ただ、しっかりまとまりのある音でストローク・アルペジオ共に十分に聴ける音です。

上手い人が弾けば、普通に良い演奏ができます。

 

3万円台でピックアップが付いて、生音もこれだけ鳴ってくれれば十分です。

生音の質をもっと求める方は同価格帯でピックアップ無しのアコギを選ぶか、5万円くらいまで予算を上げましょう。

 

ちなみにピックアップ無しのモデルだと、下記の2本がおすすめです。

  • MORRIS M-280(2.4万円)…G-401と似た性能でピックアップ無しの分、安いモデル
  • YAMAHA FG800(3万円)…生鳴りはG-401より優れており、初心者用ギターとしては定番製品。

ピックアップは良好

Morris製ピックアップ MP3はしっかりとしたピックアップなので、アンプを繋いでも安定しています。

 

音はジャリッとしたピエゾっぽい音で音量は十分出せます。

弾き語りはもちろん、バンドボーカルのエレアコとしても使えるので使い道豊富です。

 

4バンドEQで音質の調整も細かくできるため、3万円台のエレアコとしては出来すぎな性能です。

耐久性も良い

Morrisらしく、造りがしっかりしています。

海外工場で大量生産されているギターと思いますが、各パーツの品質や接着部分もしっかりしています。

 

安いアコギは音自体はちゃんとしていても、パーツがポロっと取れたり、壊れたり…と耐久性が残念なものが結構多いんです。

 

しかし、YAMAHAとMorrisの2メーカーは品質がしっかりしているので安心です。

Morris G-401もしっかりした造りなので、長く使えるギターです。

 

同価格帯ギターとの比較

エレキギター

意外と同価格帯のエレアコというのはないもので、主に比較対象となるのは下記の3機種。

  • YAMAHA APX600(4万円)…エレアコ特化ギターで生音は弱いが、アンプを通すとG-401より優秀
  • Epiphone Dove PRO VB(3.7万円)…音質がやや硬め、ピックアップはG-401のほうが良い
  • Epiphone AJ-220SCE(2.8万円)…生音がG-401より少し弱く、ピックアップもやや劣るがコスパは良い

最も競合っぽい競合なのはEpiphone AJ-220SCE(2.8万円)ですね。

全体的にMorris G-401(3.2万円)より、品質は劣るものの価格も安いので3万円未満でエレアコを探している人には強いギターです。

 

この2本には、そこまで大きな差もないので価格優先ならEpiphone AJ-220SCE(2.8万円)。

耐久性含めた品質を優先させたい人はMorris G-401(3.2万円)を選択しましょう。

Morris G-401

Epiphone AJ-220SCE

 

Morris G-401 まとめ

ノートPC

  • 実売価格3.2万円で買える 実用的なエレアコ
  • ピックアップが良いものを使っており、ライブ使用も十分可能
  • 信頼度の高い国内ギターメーカーなので造りも良い

ぎたすけ

3万円くらいでも上手い人が弾いたら、高そうなギターに見えそうだな

たけしゃん

絶対見えるだろうね(笑)。G-401はパーツや造りもしっかりしてるからルックス的にもやすっぽくないしね

Morris G-401の解説でした!

低価格で使えるエレアコを探す人には強い味方ですね。

 

最初に買うギターであれば、アコギを買って上達して2本目で良い感じのエレアコ…というのが定番パターン。

ただ、学園祭や発表会でお披露目する予定がある人やバンドでエレアコを使う人は最初からエレアコが良いですからね。

 

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