ぎたすけ
たけしゃん
- メロディーに対するコードの付け方
- 色んなメロディーとコードの学び方
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メロディーに対するコードの付け方
作曲にチャレンジしてみよう!
…と始めると、大半の方はまずは鼻歌で歌のメロディーを考えます。
そして、メロディーを作ったは良いものの、メロディーにあう伴奏のコードがつけられずに悩むものです。
本記事では、作曲初心者の方向けに鼻歌で作ったメロディーにコードを付けるための基本的な手法を解説していきます。
鼻歌で作ったメロディーはダイアトニックコードで構成される
人は鼻歌でメロディーを作る時も無意識にコード伴奏が頭になっています。
そして、コードに精通していない人が鼻歌でメロディーを作るときは、ほぼダイアトニックコードが頭の中で鳴っています。
つまり、ダイアトニックコードを当てはめていけばメロディーのコードを付けることができるわけです。
しかし、ダイアトニックコードにはキー(調性)という概念があり、12個のキーそれぞれに7つのダイアトニックコードが設定されています。
なので、当てはめるコードを7つに絞るためにあなたが作ったメロディーがどのキーに属しているのか?を確認する必要があります。
メロディーからキーを割り出す
メロディーから曲のキーを割り出す方法はいくつもあります。
最もオーソドックスな方法はメロディーラインからスケールを割り出すことです。
コードに精通していない人が鼻歌でメロディーを作ると、ほぼほぼメジャースケールでメロディーラインが構成されます。
なので、メロディーラインで半音になっている部分を2か所探せば、スケールのキーを割り出せます。
また、初心者が作る曲に9割以上は該当する方程式があるため、その習性を利用して簡単にキーを割り出すこともできます。
- サビの終わりの音がⅠの音になっている
- Bメロとサビの繋ぎに使うコードがⅤ7
サビの終わりの音がⅠの音になっている
※ダイアトニックコードの表記ではキーが移調してもわかるようにローマ数字表記が用いられます
鼻歌でメロディーを作ると高確率で、サビのメロディーラインの最後の音が曲のキーのⅠの音になっています。
曲のキーがCキーであればC(ド)の音で終わり、DキーであればD(レ)の音で終わっています。
初心者特有というよりはポップスの曲は7~8割くらいが該当します。
なので、初心者の人が鼻歌で作ると当たり前のようにサビのメロディーラインの最後はⅠの音で終わります。
Bメロとサビの繋ぎに使うコードがⅤ7
Aメロ、Bメロ、サビという構成の場合によくあるのが、Bメロとサビの繋ぎのコードがⅤ7というパターン。
これも初心者特有というか、ポップスの曲では非常に多いパターンです。
特にシンガーソングライターに多く、アマチュアのシンガーソングライターが作った曲は9割以上がBメロとサビの繋ぎはⅤ7です。
よって、初心者の人が作る曲も圧倒的にⅤ7が多いわけですね。
Cキーの場合はG7ということになります。
Bメロとサビのつなぎとなる部分に片っ端から、各キーのⅤ7を当てはめていき、合うコードを探せばキーを割り出せます。
メロディーにコードを付けていこう
曲のキーを割り出せたら、いよいよメロディーに対してコードをつけていきます。
ダイアトニックコードを片っ端から試す…という方法でも良いですが、もう少し絞れたほうが効率が良いですよね。
なので、絞り方を紹介していきます。
候補コードの絞り方
- 出だしの音を含むコードに絞る
- 循環コードを試してみよう
- 自分が直近で良く聞いていた曲のコードをはめてみよう
出だしの音を含むコードに絞る
メロディーラインはコードに存在する音で構成されるのが原則です。
よって、メロディーの出だしの音(コードチェンジするタイミングで鳴っている音)はコードに含まれる音になっています。
例えば、Cキーの曲でAメロの出だしが「ソ」だったとします。
構成音に「ソ」が含まれるのはCM7、Em7、G7、Am7の4つですね。
この中からハマるコードを探しましょう。
更によくある傾向を書くと…
- Aメロ、Bメロはメロディーの出だしがルート(1th)の音と被ることは少ない
- サビはメロディーの出だしがルート(1th)と被ることが多い
- メロディーの出だしと7thの音と被ることは少ない
こんな感じの傾向があります。
先ほどの例だとCキーでAメロの出だしが「ソ」なわけですから、高確率でCM7かEm7ということになります。
他にもコード付けの傾向は山ほどありますし、逆にその傾向を逆手にとって作られている曲もたくさんあります。
コード付けの経験を積み、既存曲をたくさんコピーすることで引き出しを増やしていきましょう。
循環コードを試してみよう
循環コードとは延々と繰り返すことが可能なコード進行の事を指します。
Aメロやサビは同じメロディーラインを繰り返すことが多く、循環コードが用いられているケースは多いです。
あなたが無意識で作った曲も循環コードが使われている可能性は高いです。
代表的な循環コード
- Ⅰ – Ⅵm(Ⅲm) -Ⅱm – Ⅴ
- Ⅰ – Ⅳ – Ⅲm – Ⅵm
- Ⅳ – Ⅰ – Ⅴ – Ⅵm
ただ、循環コードはほんとにたくさんあるので、Aメロにしろサビにしろ最初のコードは特定してから絞ったほうが良いです。
ちなみに循環コードをたくさん知っておくと作曲のバリエーションやコードの特定に役立ちます。
おすすめの本は「スグに使えるコード進行レシピ」です。
大量のコード進行が載っているので、響きを確認してみると良いでしょう。
自分が直近で良く聞いていた曲のコードをはめてみよう
自分で作ったメロディーにコードを付けてみたら、最近良く聞いていた曲と全く一緒だった。
…これ、ほんとによくあることです。
意識していなくても、無意識に良く聞いていた曲のコードが頭の中で鳴っているんですよね。
鼻歌で適当に作るとメロディーラインは少し違っても、コード進行は一緒だったりします。
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色んなメロディーとコードを操るには
たけしゃん
本記事を読んでみると、作曲初心者の方は
- メジャースケール内でメロディーを作っている
- ほぼ、ダイアトニックコードのみで曲を作っている
…ということがわかったはず。
そして、ダイアトニックコードにつけるメロディーラインにも無意識のうちに様々な制約を自分自身につけて作っているのです。
作曲が上手くなるには自分自身で無意識に作っている制約を外してあげることが重要です。
制約を外す方法は色んなパターンの楽曲を知ることです。
そして、色んなパターンの楽曲を知るためにはコピー(カバー)してみるのが最短かつ最良の方法です。
特に耳コピは非常にためになります。
色んな楽曲を耳コピする過程でメロディーとコードの関係を深く理解できるようになってきます。
作曲のアプローチもコードから作ったり、別々に作った曲を合体させたり…と多彩にできるようになりますよ。
メロディーに対するコードの付け方 まとめ
- メロディーにつくコードはダイアトニックコードが多い
- 曲のキーを割り出して、ダイアトニックコードを当てはめていこう
- メロディーとコードを自由に操るには既存曲のコピー(特に耳コピ)の数をこなそう
メロディーに対するコードの付け方の解説でした!
僕も最初は鼻歌で曲を作ってばかりいたので、コードを付けるのに苦戦していましたねぇ…。
今ではあっという間に付けられるようになりましたが、やっぱり耳コピの経験数がモノを言います。
既存曲をいっぱいコピーすると、ダイアトニックコード以外のコードも活用できるようになってきますしね。
音楽理論は演奏と理論を紐づけて理解しないと活用できないので、たくさん演奏しながら勉強することが重要です!