SENNHEISER HD 600をレビュー。開放型の超定番モニターヘッドホン

SENNHEISER HD 600 PRO

ぎたすけ

HD 600って、確かに色んなところでよく見るイメージあるな

たけしゃん

昔から使っている人がすごく多いよね。開放型のモニターヘッドホンで一番有名かもしれないね
補足

Sonova Consumer Hearing Japan様より、デモ機をお借りしました

HD 600の評価
音質
 (5)
付け心地
 (5)
コスパ(40,000円程度)
 (4)
総合評価
 (4.5)
メリット
デメリット
  • スピーカー環境に近い聴こえ方
  • フラットでモニターに最適
  • 疲れにくく、長時間作業にもよい
  • 開放型なので、遮音性は低い
用途 項目

普段使い
フラットな音質
スマホ直はやや音量不足
マイクを設置しているスタジオ
DTM
フラットな特性で
正確にモニターできる
ライブ配信している人のイラスト
ライブ配信
遮音性は低いので
やや不向き
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この記事の著者
音楽ブロガーたけしゃん

ミュージシャン

たけしゃん

tkshan

プロフィール

ギター弾き語りのシンガーソングライター。長年の音楽活動や音楽の仕事で得た知識・経験を基にブログを書いています。
雑誌の音楽記事執筆、音楽専門書の執筆(工学社)、nana公認クリエイター、IPC VOICE STUDIO公認ボイストレーナーです。
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SENNHEISER HD 600

SENNHEISER HD 600 PRO
型式ダイナミック 開放型
周波数特性12 ~ 40,500 Hz
プラグ3.5mm
6.3mm変換プラグ付属
インピーダンス300Ω
重量(ケーブルを除く)254g
公式サイト

開放型モニターヘッドホンで世界的に有名なゼンハイザー HD 600

レコーディングスタジオでも良く見る、昔から定番のモニターヘッドホンです。

フラットな特性で、HD 600でバランスよく聴こえれば、どの環境でもバランスよく聴こえるという信頼感があります。

SENNHEISER HD 600 PRO

それでは、HD 600の製品仕様から解説していきます。

仕様を飛ばして、レビューを読みたい方は<SENNHEISER HD 600をレビュー>を参照ください。

製品仕様の目次

ダイナミック 開放型

SENNHEISER HD 600 PRO

HD 600は開放型のモニターヘッドホンです。

開放型はイヤーパッド部分がメッシュなどになっており、ハウジングの外にも音が出るようになっています。

タイプ特徴
SENNHEISER HD 600 PRO
開放型
音の抜けがよい
音場が広い
聴き疲れしにくい
遮音性は低い
SENNHEISER HD 280 PRO
密閉型
低音が出やすい
遮音性が高い
音がこもりやすい

HD 600はスピーカーで聴いているような開放感と音の広がりがあります。

また、HD 600は開放型ですが、低音もしっかり出てますね。

一方で構造的に音漏れはするため、レコーディング時のモニターには向いてません。

ミックス、編集作業、リスニングなどの用途に適しています。

ハイインピーダンス仕様

SENNHEISER HD 600 PROを下から撮った

HD 600は300Ωとハイインピーダンス仕様のプロユースヘッドホンです。

そのため、スマートフォンなど一般のオーディオ機器に接続すると音が小さいです。

iPhone 13 Pro

民生用のオーディオ機器で使いたい人はヘッドホンアンプなどを別で用意しましょう。

ミキサー、オーディオインターフェイスなどの業務用機器に繋ぐ場合は基本的に大丈夫です。

RME Babyface Pro FS

ただし、業務用機器でも安物だと、ヘッドホンアンプが弱いので音量がやや不足します。

YAMAHA AG03だと、ギリギリ大丈夫かな…というレベルでした。

このクラスのモニターヘッドホンを導入するなら、オーディオインターフェイスも良いものを使ったほうが良いです。

サイズ調整幅

SENNHEISER HD 600 PRO サイズ調整部分

HD 600はサイズ調整できる幅に余裕があります。

僕は頭がやや大きいですが、全開に広げると大分余りますね。

また、HD 600は側圧もやや強いので、頭頂部分を余らせても安定します。

頭が大きい人でも、小さい人でも使いやすい仕様になっています。

付属品

SENNHEISER HD 600 PROの3.5mm端子と6.3mm変換プラグ

HD 600の付属品は6.3mm変換プラグです。

その他の付属品はなく、シンプルなパッケージになっています。

なお、ケーブルは両出しのストレートケーブルです。

SENNHEISER HD 600 PROを上から撮った
L・Rの両方からケーブルが出ているのが両出し
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SENNHEISER HD 600をレビュー

SENNHEISER HD 600 PROを斜めから撮った
HD 600の評価
音質
 (5)
付け心地
 (5)
コスパ(40,000円程度)
 (4)
総合評価
 (4.5)

それでは、HD 600を細かくレビューしていきます。

はじめにメリット・デメリットを箇条書きでまとめると以下の通りです。

メリット
デメリット
  • スピーカー環境に近い聴こえ方
  • フラットでモニターに最適
  • 疲れにくく、長時間作業にもよい
  • 開放型なので、遮音性は低い

やはり、定番なだけあってすごく良いですね。

スピーカー環境に近い聴こえ方で、ゼンハイザーの開放型はすごいなと感心しました。

レビューの目次

フラットでスピーカー環境に近い聴こえ方

SENNHEISER HD 600 PRO

HD 600は原音に忠実なフラットな特性で、各帯域のバランスも非常に良いです。

自分のサウンドを聞いていて、偏った部分や違和感ある部分を見つけやすいです。

また、スピーカー環境に近い聴こえ方である点も素晴らしいです。

SENNHEISER HD 600 PRO

音場も広く、開放感があって抜けも良いです。

夜中などスピーカー環境で十分な音量を出せない状況でのミキシングで、非常に重宝します。

開放型ヘッドホンを色々使ってみても、スピーカー環境にこれだけ近いものはなかなかないです。

ゼンハイザーの開放型は本当に凄いですね。

長時間作業でも音疲れしない

SENNHEISER HD 600 PROのイヤーパッド

HD 600は開放型で音がこもらず、通気性も良いです。

演奏動画のミックス、動画編集で長時間使いましたが、密閉型での作業と比べてはるかに楽でした。

側圧はやや感じますが、苦に感じるレベルではなく、夏場でも耳が蒸れることもありません。

SENNHEISER HD 600 PROを斜めから撮った

最近はミックスから動画編集まで、1人でやる人も多いので、作業も長時間になることが多いです。

そんなときに開放型を1台持っておくと、疲れが大分違いますね。

競合製品との比較

製品SENNHEISER HD 600 PRO
HD 600
SENNHEISER HD 400 PRO
HD 400 PRO
audio technica ATH-R70x
ATH-R70x
メーカーSENNHEISERSENNHEISERaudio technica
ドライバ径不明不明φ45mm
インピーダンス300Ω120Ω470Ω
特性フラットフラットフラット
実売価格 約40,000円 約34,830円約35,000円
ECサイトAmazon
楽天市場
サウンドハウス
Amazon
楽天市場
イケベ楽器
サウンドハウス
公式ストア
Amazon
楽天市場
サウンドハウス

最後は競合製品との比較です。

ここではSENNHEISER HD 400 PROとaudio technica ATH-R70xと比較していきます。

まず、同メーカーのHD 400 PROとの比較です。

SENNHEISER HD 400 PRO

サウンドの特性はほとんど一緒で、スピーカー環境に近い聴こえ方です。

HD 600のほうが若干、音像が近いと感じるくらいですね。

正直なところ、どちらも素晴らしいクオリティなので、比較するのも難しいです。

デザイン的には、僕はHD 600のほうが好きですね。

SENNHEISER HD 600 PRO
SENNHEISER HD 400 PRO

一方でHD 400 PROはケーブルが片出しで、カールとストレートの2本が付属しています。

細かいところで、HD 400 PROのほうが使いやすくはなってますね。

続いて、audio technica ATH-R70xとの比較です。

audio technica ATH-R70x

こちらはサウンドの傾向も結構違う印象を受けます。

ATH-R70xは音場は広いですが、音像の距離感は近めで音に輪郭があります。

対して、HD 600はスピーカー環境に近いです。

音場が広く、立体的で空気感もリアルに再現したサウンドになっています。

SENNHEISER HD 600 PRO

ATH-R70xは開放型と密閉型の良いとこ取りした製品で、HD 600は開放型の良さを最大限引き出した製品という印象を受けました。

どちらのヘッドホンも非常に良いですが、密閉型との併用なら僕はHD 600を選択しますね。

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SENNHEISER HD 600 まとめ

SENNHEISER HD 600 PROを下から撮った
  • 開放型で定番のモニターヘッドホン
  • スピーカー環境に近い聴こえ方でミックスなどに最適
  • 音疲れしにくく、長時間の編集作業にも適している

ぎたすけ

おぉ、やっぱり定番のヘッドホンだけあって、良いんだな

たけしゃん

そうだね。すごく使いやすい製品だったよ。長年愛されているのもよくわかるね

SENNHEISER HD 600のレビューでした。

自宅作業が多くなってる昨今では、スピーカー環境に近い聴こえ方のヘッドホンは重宝します。

ヘッドホンでの編集作業が多い方におすすめの製品です。

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