エレアコ用 電池の選び方とおすすめ製品を解説【関連するギターアイテムの電池もまとめて紹介】

楽器用電池の解説

ぎたすけ

使用する電池って単3電池とかじゃないの?

たけしゃん

単3も使うんだけど、ギター関連で使う電池は普段、あんまり使わないものが多いんだよね

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音楽ブロガーたけしゃん

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たけしゃん

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ギター弾き語りのシンガーソングライター。長年の音楽活動や音楽の仕事で得た知識・経験を基にブログを書いています。
雑誌の音楽記事執筆、音楽専門書の執筆(工学社)、nana公認クリエイター、IPC VOICE STUDIO公認ボイストレーナーです。
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エレアコ(ピックアップ)の電池

アコースティックギター

アコギで電池が必要になるのはアクティブタイプのピックアップが搭載されているエレアコの場合です。

アクティブPU
プリアンプ内蔵型のピックアップのこと

内蔵のプリアンプを動かすために電池が必要になります。

 

なお、プリアンプが搭載されていないパッシブタイプのピックアップは電池なしで動作します。

ただ、9割以上のエレアコがアクティブタイプなので電池が必要です。

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エレアコは9V電池

9V電池

アクティブタイプのピックアップに使用する電池は9V電池です。

日頃、あまり使うことはがない電池ですが楽器用途では最も良く出てくる電池です。

楽器に適した電池の種類

9V電池にもアルカリとマンガン、ニッケル水素(充電電池)があります。

エレアコの使用には電圧が安定しているアルカリ電池が適しています。

 

電池の種類による特性は以下の通り。

  • アルカリ…長時間のパワーがある電圧を供給するのに適している
  • マンガン…短時間で休み休み電圧供給するのに適している
  • ニッケル水素…いわゆる充電式電池。電圧が低く、音割れの原因なるため推奨してないメーカーもある

エレアコやプリアンプはライブなどで長時間、大きなパワーを使用するのでアルカリのほうが適しています。

楽器用電池として売られているものも、基本的にアルカリ電池ですね。

 

一方で歪み系など、一部エフェクターではマンガン電池が推奨されていたり…と楽器用の電池は意外と面倒なんですよね。

 

ニッケル水素(充電式)はアルカリ、マンガンと比べて電圧が低く、音に影響が出る可能性があります。

使えはするものの、あまり推奨はされていません。

電池のサイズに注意

9V電池は商品によって厚みが若干異なります。

楽器用のPROCELLが薄く小さめで作られており、その他の電池はやや厚めで大きいです。

 

海外メーカーのギターやエフェクターは小型にするために電池ボックスがタイトに作られており、電池によって入らないことがあります。

代表的なギターはTaylorのESピックアップです。

デュラセル PROCELLの寸法で電池ボックスが作られており、日本国内で製造している9V電池だと、無理やり押し込まないと入りません。

補足
2019年3月以降に作られたTaylorのエレアコは若干電池ボックスが大きくなりました

Amazon 9V電池が安くて良いので買ってみたものの、厚くて電池ケースに入らなかった…というのは楽器用電池あるあるです。

MEMO
…といっても大半のエフェクターはAmazon 9V電池でも入ります

電池サイズには気を付けましょう。

電池による音質の違い

エフェクターでは電池によって音質が若干変わる…というのは有名な話。

実際に歪み系のエフェクターなどは電池であったり、電池の残量によって歪み方が変わります。

 

エレアコのプリアンプに関しても電池による音質変化はあるはずですが、アコギ用プリアンプだと違いがわかりません。

PROCELLPanasonicAmazonSONYmaxellとよくある製品は全部試しましたが、どれでも変わりませんでした。

おすすめ  PROCELL 9V電池

9V電池

エレアコ用 電池でおすすめは楽器用電池の定番、デュラセルのPROCELL 9V電池(アルカリ)です。

最後まで安定した電圧で力強い音を出せると定評があります。

 

また、形が薄いので電池ケースに入らない…ということがありません。

PROCELL 9V電池(アルカリ)を選択しておけば、追加でエフェクターを買った時にも使えますし、困ることはありません。

 

プリアンプ・エフェクターの電池

ピックアップの音を整えるために使用するのがプリアンプ。

プリアンプはアクティブタイプのピックアップには内蔵されていますが、より音を作りこめるように特化したものが外付けプリアンプです。

 

外付けプリアンプは電池駆動もくしは別売りの9Vアダプタを取付けて動かすものが中心です。

使用する電池は単3電池と9V電池のどちらかです。

 

大手メーカーはこんな感じで使用電池が分かれます。

ほぼ、上記の通りですが電池を買うときは念のために自身の製品の仕様は確認しましょう。

おすすめ 9V電池 PROCELL

9V電池

9V電池対応のプリアンプであれば、おすすめはピックアップと同じデュラセルのPROCELL 9V電池(アルカリ)です。

電圧が安定しており、電池サイズの心配もありません。

 

ちなみに外付けプリアンプの定番製品であるパラアコ(Para Acoustic D.I.)の電池ボックスは余裕があるので、どのメーカーの電池でも入ります。

 

ですが、残量がなくなる寸前まで安定して供給してくれるPROCELL 9V電池(アルカリ)は安心感があります。

プリアンプの電池ってそうそう変えないので、最後まで安定供給してくれるものが良いです。

おすすめ単3電池 Panasonic エボルタ

単三電池

単3電池を使用するプリアンプであれば、持ちが良く電圧が安定しているPanasonic エボルタがおすすめです。

使用期限10年と非常に長いため、買い置きもしやすい電池です。

 

まあ、既に自宅の家電用に備蓄しているアルカリ単3電池があるならPanasonic エボルタにこだわる必要はありません。

充電電池でも問題なく良い音出ますしね。

ただ、使用期限10年は強いので災害対策の備蓄用 兼 プリアンプ用電池として買い込んでおくと良いですよ。

 

チューナーの電池

アコギ弾きには欠かせないのがチューナー。

チューナーにはクリップチューナーとペダルチューナーがあり、使用する電池も異なります。

 

それぞれのパターンで解説していきましょう。

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クリップチューナー

ギターヘッドにつけて使える、小型のクリップチューナーに用いられるのはボタン電池 C2032です。

コンビニやスーパーでも売っていることが多いので、手に入りやすい電池ではあります。

おすすめ C2032 Panasonic CR-2032

CR2032

おすすめは電池では安定のPanasonicのCR-2032です。

電池の持ちも良く、愛用していますが安心の信頼度です。

 

ボタン電池についても、どれでも大丈夫なので既に家電用で買い置きしているものがあれば、CR-2032にこだわる必要はありません。

ペダルチューナー

KORG PB-AD

床下に設置して、ギターシールドで接続するタイプのペダルチューナー。

用いられる電池は「9V電池」「C2032」の2種類。

 

主に用いられるのは9V電池ですが、小型のペダルチューナーはC2032です。

KORG-PB-mini

C2032だと電池駆動できる時間が短いですが、ペダルチューナーは常時ONするようなものでもないですしね。

 

エフェクターボード内に組み込まれる場合は他のエフェクターとまとめて、パワーサプライ(後述)に接続するのが効率的です。

おすすめ 9V電池 PROCELL

9V電池

9V電池対応のプリアンプであれば、おすすめはやはりデュラセルのPROCELL 9V電池(アルカリ)です。

電圧が安定しており、電池サイズの心配もありません。

おすすめ C2032 Panasonic CR-2032

CR2032

C2032を使うペダルチューナーなら、おすすめはクリップチューナーと同じPanasonicのCR-2032です。

電池の持ちも良く、愛用していますが安心の信頼度です。

 

電池に関する便利なアイテム

電池チェッカー

たけしゃん

必須ではないですが、人によってあると便利なアイテムを紹介していきます!

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電池チェッカー

D-FantiX 電池チェッカー

ギターやギターアイテムは電池残量が表示されないものが多いです。

ステージ上で急に電池切れを起こす…という悪夢はどうしても頭をよぎってしまいますよね。

 

そんな突然の電池切れを回避できるアイテムが電池チェッカー

少し手間ではありますが、ライブの前日に電池チェッカーで交換要ラインまで電池が消耗していないかを確認すれば安心です。

 

おすすめの製品はD-FantiX BT-168

1000円以内で買える電池チェッカーで単3電池、9V電池、C2032と楽器で使う電池は1つで全部チェックできます。

チェッカー本体は電池不要なのも良いですね。

パワーサプライ

MOSKY DC-Tank

複数のエフェクターでボードを組んで、足元に置く場合に便利なのがパワーサプライ。

それぞれのエフェクターに電池を入れるより、パワーサプライに全部繋いでしまえば電池切れの心配がありません。

 

おすすめはMOSKY DC-Tank

小型で小さいエフェクターボードでもピッタリハマります。

6チャンネルあるので、アコギやシンプルな構成のエレキギターで活用できます。

MOSKY DC-Tank

僕もアコギ伴奏のサポートやるときとエレキギター弾く場合にMOSKY DC-Tankを使ってエフェクターに電源供給してます。

 

アコギだけしか弾かない場合はパワーサプライは不要かなと思いますが、エレキギターもやるなら兼用で1台持っていると便利です。

 

アコギ用電池 よくある質問

エレアコの電池は入れっぱなしで良いのか

基本は入れっぱなしで大丈夫です。ただし、年単位で使わないようなら外しておきましょう。

 

9V電池って何でデュラセルがいいの?

電圧が最後まで強いこと、サイズがタイトな電池ボックスを作ってるメーカーでも入るからです。詳しくは<電池のサイズに注意>を参照ください

 

電池によって音が変わるのは本当?

本当です。ただ、アコギのプリアンプだとほとんど違いがわかりません。詳しくは<電池による音質の違い>を参照ください

 

充電式電池は使える?

使えなくはないですが電圧が低いため、音割れ等の原因になることからあまり推奨されていません。詳しくは<楽器に適した電池の種類>を参照ください

エレアコとギターアイテムの電池まとめ

電池のまとめ

  • 楽器用電池は9V電池、単3電池、C2032が用いられる
  • 9V電池は商品によってサイズが合わないものがあるので注意
  • 電池チェッカーを持っておくと電池残量が分かって安心

ぎたすけ

へぇ~、電池にも色々あるんだな。9VとかC2032とか普段使わないよな

たけしゃん

そうだね、普段使わないからライブ当日にあわてないように予備電池は常に用意しておいたほうが良いよ

エレアコとギターアイテムに使う電池の解説でした!

どれも交換する頻度は高くないので、いざというときにあわてないよう予備は持っておきましょう。

各電池のおすすめをまとめます!

自身の使用機器に対応している電池を調べて、該当するものを予備分含めて購入しておきましょう。

予備は移動用のギターケースと自宅、それぞれに置いておくと安心です。

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