ぎたすけ
たけしゃん
- フラットトップとアーチトップの違い
- フラットトップの代表的なギター
- アーチトップの代表的なギター
フラットトップギターとアーチトップギター
フラットトップとアーチトップの違いはギターボディの形状です。
トップはギターボディの表板を指しており、トップの形がフラット(平)かアーチ(湾曲)かの違いとなります。
アコースティックギターの大半はトップはフラット(平)になっており、フラットトップギターとなります。
他にもエレキギターではストラトキャスター、テレキャスターなどがフラットトップに該当します。
対してレスポール(エレキギター)、フルアコ、セミアコがアーチトップギターの中心です。
ピックアップの技術が発達する以前の時代はアーチトップのアコースティックギターも演奏に使用されていました。
しかし音量が小さく、他の楽器と音量差が出てしまうところが難点でした。
そこで、より大きな音量が出るギターを…とフラットトップの需要が高まってきたわけです。
1930年代に入ると、今ではフラットトップの代名詞となるMartin(マーチン)Dシリーズの販売が開始されます。
このDシリーズのドレッドノート型は音量が大きく、プレイヤーの要望を満たしていたため、完全にアコースティックではフラットトップが主流となりました。
その一方でピックアップの技術が進化していき、独特な丸くて渋みのある音を出すアーチトップはジャズギターなどに重宝されるようになりました。
フラットトップの代表的なギター
フラットトップギターの代表的な機種と言えば、Martin D-28です。
現在はアコギ自体、ほとんどがフラットトップギターですが、Martin D-28はフラットトップの時代を切り開いたギターと言える 1本です。
フラットトップの意味は表板がフラットかどうか?なのでボディのサイズは関係ありません。
よって、アコギ弾きの方からすると特殊ギターを選ばない限りはフラットトップギターを選択することになります。
よく、ギターの宣伝でフラットトップの王様!的な書き方をされているギターがありますが、別に特殊な要件は何もありません。
アーチトップの代表的なギター
アーチトップは少し複雑で大きくは3つの分類に分かれます。
- フルアコ
- ソリッドギター
- セミアコ
ボディが湾曲であることには変わりないのですが、キャラクターが全く別物。
それぞれの概要と代表的なギターを解説していきます。
フルアコ
フルアコはアーチトップのボディ形状で、ボディ内に大きな空洞が作られているタイプのギターです。
ピックアップが発達していない時代から存在しているため、ボディ内で音を共鳴させて増幅することを想定しています。
代表的な機種はGibson(ギブソン)L-5。
メロウで伸びのある高音と繊細なタッチで反応よく変わる音質。
ジャズギターの定番モデルです。
ソリッドギター
ソリッドギターはギターボディ内に空洞が全くないタイプのギターのこと。
なので、エレキギター全般がソリッドギターとなります。
その中でアーチトップ型のソリッドギターの代表格となるのがGibson(ギブソン)Les Paul(レスポール)です。
Les Paul(レスポール)はみなさん、ご存知の通りでロックに持ちいられるギター。
フルアコ、セミアコとはキャラクターが全く違います。
なので、アーチトップのギターって幅が広いんですよね。
セミアコ
ギターボディ本体に空洞はあるものの、センター部分はセンターブロックでふさがれている、ソリッドとフルアコの中間的なギターがセミアコ。
セミアコはプロのシンガーソングライターもアコギと並行して、使用していることが多いです。
クリーンサウンドから歪ませたクランチまで幅広く使えて、アコースティックな楽曲とも相性が良いです。
セミアコの代表的な機種はGibson ES-335。
シンガーソングライターだと秦基博さん、星野源さんが使用されていますね。
ハウリングにも強く、程々に箱鳴りもするのでアコギと併用しやすいギターです。
フラットトップとアーチトップのまとめ
- フラットトップは表板が平らなギター
- アーチトップは表板が湾曲しているギター
- アコースティックギターはほぼフラットトップ
ぎたすけ
たけしゃん
フラットトップ・アーチトップの解説でした!
知っていると役に立つこともある…くらいの豆知識です。
アコギだけ弾く人はフラットトップ以外を触る機会はほとんどありません。
代表的な機種をもう一度まとめると…。
- フラットトップ…Martin D-28
- アーチトップ フルアコ…Gibson L-5
- アーチトップ ソリッド…Gibson Les Paul
- アーチトップ セミアコ…Gibson ES-335
シンガーソングライターだとフラットトップのアコギとセミアコを持っていると、色んな状況を対応できますね。
ジャジーな曲とか作るとセミアコで弾き語りすると、一気に雰囲気出ておしゃれになります。
アコギを弾いていることにマンネリ化してきたときにアーチトップを触ってみると良い刺激になりますよ。
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