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アコギ(エレアコ)のカッタウェイ
カッタウェイとはギターボディの上部をえぐった形状のこと。
えぐった形状になっている上部の端がとがっている「ポインテッドカッタウェイ」と丸い「ラウンデッドカッタウェイ」に分かれます。
ポインテッドカッタウェイ
※Gibson CF-100
ラウンデッドカッタウェイ
※Taylor 314ce V-Class
アコギのカッタウェイでは先端を丸くしたラウンデッドカッタウェイが主流。
演奏性や音質に大きな変化があるわけでもなく、単にデザインの違いです。
カッタウェイ=エレアコというイメージが強いですが、実際にカッタウェイがついているギターは基本エレアコです。
たけしゃん
アコギにカッタウェイは必要か?
アコギにおけるカッタウェイの必要性は2点のみです。
- 高フレットを演奏可能
- デザイン
そして、弾き語りにおける必要性はデザインのみです。
もう少し、掘り下げて解説していきます。
高フレットを演奏可能
カッタウェイ最大のメリットは高フレットを使用できることです。
ただ、ノンカッタウェイのアコギでも1弦なら14Fまでは演奏可能なんですよね。
弾き語りで使用する場合に12F以上を使うことはまずありません(僕は使ったことがない)。
ぎたすけ
たけしゃん
実際に下記の場合にカッタウェイが役立つことはあります。
- 高フレットを活かしたギターソロ
- 他にコード楽器がいるときのウワモノギター
- 空間系エフェクターを絡ませた飛び道具的な音作り
つまり、カッタウェイが活きるのはアコギだけど、エレキギターに近い使い方をするときです。
カッタウェイ仕様がエレアコに集中しているのも、エフェクターやアンプを絡ませた奏法で使うことがほとんどだからです。
ただ…アコースティックな楽曲だと高音鳴らしてもうるさいだけなので、やっぱり12F以上が必要となることはあまりないのが実情。
ソロギターやってる方だと、普通に上のポジションも使うのかも…とは思いますけどね。
歌モノの伴奏をやる分にはノンカッタウェイでも困ることはあまりないです。
つまり、演奏性を理由にカッタウェイを選ぶべき人は初めから使うあてがある人くらいです。
カッタウェイはかっこいい
※Taylor 814ce V-Class
カッタウェイってデザインが良いんですよね。
特にTaylorを始めとした、くびれが大きくなったボディシェイプとの相性は抜群です。
アコギのデザイン性は演奏性や音質に負けず劣らず大事な要素です。
アーティストのイメージってギターで左右されることが意外と多いですからね。
アーティスト写真だと本人とギターだけ…という絵面が多いので、ギターによるアーティストイメージへの影響は大きいもの。
最近のアーティストが演奏面で考えれば必要ないものの、カッタウェイを好むのは頷けます。
カッタウェイのデメリット
カッタウェイのデメリットとして、よく言われるのが音量や響きがノンカッタウェイより悪いことです。
ボディの面積を考えれば確かに音量差はありそうですが、実際にはカッタウェイのありなしによる違いはあまりわからないものです。
僕はTaylor 814ce(カッタウェイ)とGibson J-45(ノンカッタウェイ)を持ってますが、音量が欲しいときはTaylor 814ceを使ってます。
カッタウェイですが814ceのほうが音量が明らかに出てるんですよね。
カッタウェイのありなしよりもギター自体の造りや木材構成の方が圧倒的に影響力が高いです。
よって、カッタウェイだと音量が不安…と心配することはありません。
不安なら弾き比べてみましょう。
カッタウェイ、ノンカッタウェイの両方を使っている僕からすると、カッタウェイ特有のデメリットは何もありません。
おすすめのカッタウェイ アコギ
本章では使いやすいカッタウェイのアコギ(エレアコ)を低価格・中価格・高価格に分けて3本紹介します。
昔は低価格帯にカッタウェイは存在しなかったのですが、最近は種類が増えてきました。
デザイン性が良いので、演奏する楽曲が洋楽テイストであったり、おしゃれなジャンルの方には合いますよ。
Aria 101CE
- 国内老舗メーカー Ariaのエントリーモデル
- 先端がとがったポインテッドカッタウェイ
- Fishman製ピックアップ 搭載のエレアコ
- 実売価格 2.8万円程度
3万円以内で買えるカッタウェイ付きエレアコ Aria 101CE。
知らない人が意外と多いですが、Ariaは昔からある老舗の国内ギターメーカーです。
えぐれたボディの先端を尖らせたポインテッドカッタウェイを採用しています。
ボディサイズもやや小ぶりでくびれがあるタイプなのでカッタウェイとの親和性が高いデザインです。
低価格ですが、定番のFishman製ピックアップが搭載されているエレアコです。
ボディ横にはエレアコのコントローラがついており、チューナーも内蔵されています。
3万円以内でカッタウェイ付きのエレアコを探している方には有力な1本です。
YAMAHA(ヤマハ) AC3M
- プロアーティスト使用者も多いエレアコ
- 先端の丸いラウンデッドカッタウェイ
- YAMAHA製ピックアップ SRT2搭載のエレアコ
- 実売価格 9~10万円程度
プロアーティスト使用者が多い、人気なエレアコ YAMAHA AC3Mです。
先端の丸いラウンデッドカッタウェイに小ぶりなスリムボディというカッタウェイアコギの標準的なスタイル。
音のレスポンスが良く細かいニュアンスや軽快なストロークは良い音で鳴ってくれます。
昨今のシンガーソングライターのスタイルには相性が良い音質です。
そして、内蔵されたピックアップのSRT2が非常に優秀。
ピエゾピックアップで音を拾い、予めレコーディングスタジオで収音されたコンデンサーマイクのギター音とブレンドして出力するデュアルピックアップになっています。
※4つのコントローラーで音質調整が可能
10万円近辺だとカッタウェイのエレアコも選択肢が豊富ですが、その中でも音質や演奏性において使いやすいエレアコです。
また、2019年5月に発売された同じYAMAHA(ヤマハ)のFSX3が近い価格で非常に優秀なエレアコなのですが、ノンカッタウェイで古風な色合いとなっています。
上記のように好みのデザインによる使い分けができるようになりました。
10万円近辺のカッタウェイというと、やはりYAMAHA(ヤマハ)は外せないですね。
Taylor(テイラー)314ce V-Class
- バランスの良い音で人気のTaylorレギュラーモデル
- 先端の丸いラウンデッドカッタウェイ
- Taylor製ピックアップ ES2搭載のエレアコ
- 実売価格 28万円程度
Taylor(テイラー)ギターの中でもプロ・アマ問わずに人気のあるモデル、Taylor 314ce V-Class。
カッタウェイといえば、Taylor(テイラー)というイメージがありますよね。
やっぱり、ルックスが良いんですよねぇ。
音質も使いやすく、各音域のバランスが良いのはもちろん、ボディ本体で鳴っており音の膨らみや豊かさがあります。
そして、エレアコに定評があるTaylor(テイラー)のピックアップES2はもちろん優秀。
※ボディ上部に3つのコントローラーがついている
出力大きく、バンドの中でも埋もれない音質なので弾き語り、バンド問わずに使いやすいエレアコです。
10万円以上の予算でカッタウェイのアコギを探しているなら、Taylor(テイラー)はチェックすべきギターメーカーですね。
アコギのカッタウェイ まとめ
- カッタウェイは14F以上の高フレットを使える
- 演奏性よりデザインの面でメリットが大きい
- 音量や音質はカッタウェイ有無で大きくは変わらない
ぎたすけ
たけしゃん
アコギにカッタウェイについての解説でした。
僕もカッタウェイとノンカッタウェイの両方を持っていますが、カッタウェイがないと困ることは基本無いですね。
逆にノンカッタウェイじゃないと困ることもありません。
あまり深く考えずにデザインや抱えご心地が気に入ったものを選ぶのが一番です。
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