ぎたすけ
たけしゃん
本記事ではおすすめのクリップチューナーをランキング形式で解説していきます。
ランキング基準としている項目は下記の4点です。
- 機能性
- ピッチ検出方法、測定モード、対応周波数の対応範囲から様々な場面で対応できるかを判定・評価しています
- 精度
- 音をどれだけ細かく正確に測定できるか、製品の測定精度と実使用での反応面から判定・評価しています
- コスパ
- 製品の価格と使用できる想定シチュエーションを基にコストパフォーマンスを判定・評価しています
- 総合評価
- ギター弾き語りでの使用において、機能性・精度・コスパの3点を筆者の主観で総合評価しています
たけしゃん
読みたい場所をクリック!
クリップチューナーとは
クリップチューナーとはクリップ式で取付できるチューナーのことを指します。
最近はスマホのチューナーアプリも豊富ですが、やはり手軽かつどこでも使えるのはクリップチューナーです。
クリップチューナーはギター弾き語りをやってる人からすると、カポタストと並んで必須アイテムです。
一方で機能の違いなどがわからず、何気なく買ってる人も多いアイテムでもあります。
そこでまずはクリップチューナー選びのポイントを解説していきましょう。
たけしゃん
調整角度
クリップチューナーは製品ごとに可動域が異なります。
広いものは180°以上調整できますが、安いチューナーは割と狭いものが多いです。
ギター弾き語りの人がチューニングするときに楽な角度は下の画像です。
ギターヘッドの上にちょっと斜め気味に付けます。
この付け方だとギターを抱えたときにディスプレイが上向きに自分の方を向いているので、目線を左斜めに落とすとバッチリ見えます。
歌う人は特にですが、上図の角度が取れるチューナーを選びましょう。
クリップチューナー選びで意外と落とし穴なのが、ボーカルギターとギタリストで選び方が違うことなんですよね。
僕もメインはボーカルギターでたまにギターのサポートやるのでよくわかるのですが、選び方が違う理由はライブのMCをする人としない人で環境が全然が違うからです。
ボーカルだと基本はMCしながらチューニングするので、照明があたっている状態で喋りながらチューニングする必要があります。
そのため、オンマイクで喋りながらでも見やすい角度のクリップチューナーが望ましいです。
一方でMCしないギタリストの人はチューニング中は照明も落ちてるし、喋らないので割と自由な体制でチューニングできます。
だから、ギターヘッド背面に付けるタイプのチューナーを使う人も多いです。
このへんは思った以上に違いますね。
ボーカルギターはギターヘッド正面に上向きに付けられるものを選びましょう。
ピッチ検出方法
チューナーと一口にいってもピッチの検出方法は色々あります。
クリップチューナーで最も使われるのは振動で音を感知するピエゾ式です。
振動で感知するため、周囲がうるさくても影響を受けず、精度も高いです。
スマホのチューナーアプリはマイク式なので、外だと他の音を拾ってしまいますがピエゾ式なら影響を受けにくいです。
一方でピエゾ式は強い振動が起きると誤作動するので、ドラムとかベースが鳴ってるバンドステージだときついです。
そのため、バンドライブではギターシールドを繋げて使う信号式のチューナがメインです。
信号式なら周囲の環境に影響されません。
一方でギターシールドを使うので、エレアコじゃないと無理だったり、日常的にはセッティングが面倒で使い勝手が悪いです。
そんなわけで日常使いからアコースティックライブまではピエゾ式のクリップチューナーがメインで用いられてます。
測定モード
クリップチューナーには測定モードが複数用意されています。
この中で絶対に使うのはクロマチックモードです。日常的にはクロマチックモードしか使いません。
あと、自宅・スタジオなどでレコーディングする方はストロボモードに対応した機種を選択しましょう。
ストロボモードは超高精度にチューニングするためのモードです。
通常のモードでは測れない細かいレベルの音のズレを計測してくれます。
逆に初心者向けに用意されているギターモードは個人的にはあまり必要ないです。
初心者モードは開放弦で鳴る音程以外は反応しないようになっているモードですが、使い勝手が悪いです。
初心者もクロマチックモードで慣れたほうが結局早いと僕は思っています。
周波数
音には周波数という概念があります。
例えば、良く基準となるラ(A)ですが、一般的に周波数は440Hzが基準となっています。
ところがクラシックだと442Hzが基準となっており、同じ「ラ」でも微妙に音程が違うんですね。
良く用いられるラの周波数
この基準の周波数が変わると全弦のチューニングも微妙に変わります。
そして、クリップチューナーは周波数変更に対応している機種が多いです。
普通に弾き語りしている分には440Hzで問題ないです。
一方でレコーディングの依頼で441Hzを指定されたり、ライブハウスのピアノが441Hzでチューニングされてたり…ということがあります。
なので、家でギターRECの仕事を受けてる人などは周波数変更に対応しているクリップチューナーを買いましょう。
おすすめクリップチューナー ランキング ベスト10
それではおすすめのクリップチューナーをランキング形式で紹介していきます。
弾き語り、ギターボーカル目線でランキング付けしてます。
個人的なおすすめを先に言うと下記の2つですね。
製品 | 特徴 |
UNITUNE CLIP | 高機能でスタイリッシュ 3,400円程度 |
Pitchclip2 | 機能は1つのみ シンプルイズベスト 1,200円程度 |
そして、1位~10位までの情報をまとめたランキング表はこちらです。
製品名をタップすると解説に飛びます
順位 | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | 6位 | 7位 | 8位 | 9位 | 10位 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
製品 | UNITUNE CLIP | POLYTUNE CLIP | Pitchclip 2 | CT-1 | AW-4G | Sledgehammer Pro | PW-CT-12 | YCT5 | TU-10 | FT-12C |
周波数 | 435~445Hz | 435~445Hz | 440Hz | 430~450Hz | 436~445Hz | 436~445Hz | 410~480Hz | 440Hz | 436~445Hz | 430~450Hz |
機能性 | ||||||||||
精度 | ||||||||||
コスパ | ||||||||||
総合評価 | ||||||||||
実売価格 | 約3,400円 | 約4,800円 | 約1,200円 | 約1,000円 | 約1,500円 | 約2,400円 | 約2,400円 | 約1,400円 | 約3,300円 | 約900円 |
ECサイト | Amazon 楽天市場 Yahoo! サウンドハウス | Amazon 楽天市場 Yahoo! サウンドハウス | Amazon 楽天市場 Yahoo! サウンドハウス | Amazon 楽天市場 Yahoo! サウンドハウス | Amazon 楽天市場 Yahoo! サウンドハウス | Amazon 楽天市場 Yahoo! サウンドハウス | Amazon 楽天市場 Yahoo! サウンドハウス | Amazon 楽天市場 Yahoo! サウンドハウス | Amazon 楽天市場 Yahoo! サウンドハウス | Amazon 楽天市場 Yahoo! |
1位 tc electronic UNITUNE CLIP
完成度の高いルックスと機能を兼ね揃えた、tc electronic UNITUNE CLIP。
機能面は必要なものだけをクオリティ高く揃えており、ストロボモードは測定精度±0.02セントという超高精度です。
ディスプレイ表示は向きによって、自動でリバースする仕様となっており、ステージでの視認性もばっちりです。
また、ボタン位置も押しやすく、電源ボタンが独立しているのでライブ中に誤操作するリスクがありません。
機能性、精度、デザインとどれを取っても素晴らしいので使用者が非常に多いチューナーです。
ちなみに2位のPolyTune Clipとの違いはポリフォニックモードの有無です。
ポリフォニックモードはジャラーンと鳴らして、全弦のチューニング状態を一度に視れる機能です。
僕は結構ポリフォニックモード使ってるのでPolyTune Clipを推してましたが、周りの知人はみんな使ってないと言ってるんですよね…(苦笑)。
そんなわけでポリフォニックモードを使わない人が多いため、最近は安いUNITUNE CLIPを推してます。
2位 tc electronic PolyTune Clip
ポリフォニック・モードでチューナー界に革命を持たらせた PolyTuneのクリップタイプ、tc electronic PolyTune Clipです。
基本的な仕様はUNITUNE CLIPと一緒で、測定モードにポリフォニックモードが追加されています。
ポリフォニックモードはジャラーンと鳴らすと全弦のチューニング状態が表示されます。
微妙なズレを直すときとか、チューニングがズレていないかを念のために確認する場合に便利です。
たけしゃん
また、ポリフォニックモードを除いてもPolytune Clipは機能性、精度、ルックスのどれを取っても使い勝手が良いチューナーです。
プロアマ問わずにPolyTune Clipを使っている人は多いですね。
- 高橋優
- ハナレグミ
- 井上苑子
- 藤原さくら
3位 KORG Pitchclip 2
KORGのロングセラー製品、PitchClip2。通称PC-2です。
PC-2の良いところは「シンプルイズベスト」であるところです。
PC-2は「日常使いではこれだけあればOK」という機能に絞ってそぎ落としています。
ボタンも電源ボタンしかなく、電源入れてチューニングする以外にやれることがありません。
誤操作することもないですし、ほとんどの人がPC-2の機能だけで問題ありません。
一方で取付の調整角度などは自由度がそれなりにあって、視認性も良好です。
僕も PolyTune Clipを買うまではずっと愛用してました。ライブもPC-2でこなしてましたね。
初心者の方、シンプルで必要最小限の機能だけに絞ったチューナーが欲しい方にはおすすめのアイテムです。
4位 Morris CT-1
国産ギターメーカーMorrisが販売するチューナー、CT-1。
チューナーも必要な機能はちゃんとそろっており、押さえるところは押さえています。
機能が多いため、電源ボタンが長押しで電源ON/OFF、短押しで測定モード切替という作りになってます。
電源ボタンが長押しというのが微妙なんですよね…。
また、可動域が若干狭く、ディスプレイ表示も角度によってはやや見づらいです。
豊富な機能で1,000円というすさまじいコスパではありますが、細かい使い勝手で微妙なところがあります。
自宅利用がメインな人には必要十分な機能が揃っていて、900円台で買えるのでお財布に優しい良いチューナーです。
5位 KORG AW-4G-BK PitchCrow-G
クリップチューナーと言えば…コレ!というくらいに有名なKORG AWシリーズの現行機種であるKORG AW-4G。
2010年に発売された、先代のAW-2を使っている人がほんとに多かったので、その名残でAW-4Gを使っている人も多いはず。
1,500円という安さで豊富な測定モードと広い対応周波数と機能面も申し分ありません。
さらに1弦がチューニングを上げ好きて切れないように「1弦巻き過ぎ警告機能」がついています。
可変性も十分で隙がない優良機種なのですが、ボタンがやや硬いという欠点があります。
しかもボタンが背面にあるので、ギターに取付した状態での操作がややしんどいです。
ボタンが固くて背面にある点以外は超優良機種なので、非常にもったいない製品です…。
6位 KORG Sledgehammer Pro
KORG Custom Shop製のチューナー、Sledgehammer Pro。
チューナーをたくさん出しているKORGの中でも高品質なフラッグシップモデルとなっている製品です。
Sledgehammer Proは何といってもルックスが良いですね。
本体操作は左右にあるボタンで行います。
Custom Shop製と言うことで品質は良く、音の感度や精度も非常に良いです。
ただ、音階のアルファベットをよく間違えます。…といっても一瞬で直るのでチューニングに支障はないです。
可変角度は少し癖がありますが、広め。
何も知らずに感覚で回すと思ったように曲がらないんですが、曲がる角度を理解すれば自由度高く配置することができます。
自分用でも良いですが、ギタリストの友達や恋人にセンスの良いプレゼントとしても活用できる優れものです。
- 竹原ピストル
7位 D’Addario PW-CT-12
小型でギターヘッド裏側に目立たずに取り付けられることが売りのクリップチューナー、PW-CT-12。
ダダリオの小型チューナーNS Micro Headstock Tunerシリーズの定番機種です。
取付が他のチューナーとは異なり、クリップではなく可変させて調整するタイプですね。
若干面倒ですが、省スペースで固定できるというメリットがあります。
そのため、ギターヘッド背面にも付けられます。
ただ、普通のアコギにはあまり向いていません。
Fenderなどエレキギターでよくある6連ペグのほうが適しているんですよね。
また、ボーカルはオンマイクで喋りながらだとギターヘッド背面を見るのがややしんどいです。
なので、PW-CT-12はギタリストには非常に人気がありますが、ボーカルギターで使用している人は見たことないですね。
8位 YAMAHA YTC5
YAMAHAのクリップチューナー YTC5。
初心者向けに必要な機能を絞り、低価格ながらシンプルで使いやすいチューナーです。
操作ボタンは裏面に1つだけの非常にシンプルな構成です。
長押しで電源ON/OFF、短押しで測定モードの切り替えとなっています。
ディスプレイ表示も見やすく、視認性は良好です。
とまあ基本的なところは良いものの、可動域が狭いのがややきついですね。
ギターを抱えた状態だとギターヘッドの裏に取付けしないとディスプレイを正面から見られないので注意しましょう。
また、チューニング精度はやや甘めです。
他のチューナーだと1目盛りズレていても、YTC5だとピタッとあってしまいます。
まあ、人間の耳で違いを聞き分けられるレベルではないので、困りはしないものの若干気になりますね。
9位 BOSS TU-10
ペダルチューナーで超有名なメーカーであるBOSSのクリップチューナー、TU-10。
10年くらい前からあるクリップチューナーですね。
測定モードにフラットモードというものがあり、これは半音下げ(♭1)~5半音下げ(♭5)まで対応できるモードです。
例えば、半音下げ(♭1)に設定すれば、E♭を弾くとEと表示されるようになります。
ハーフダウンとか全音ダウンチューニング時に便利ですね。
本体の操作ボタンは3つありますが、電源ボタンだけ上部に独立しています。
押しやすい位置にあるし、独立しているので押し間違いなどもなく使いやすいですね。
ディスプレイも大きく、明るさも程よいので視認性も良好です。
暗いステージでもはっきり見えるので、安心です。
一方で本体とクリップが一体化されており、可変しない仕様となっています。
よって、ギターへの取り付け位置は限定的になってしまいます。
また、本体はクリップチューナーの中でトップレベルに大きいのでギターヘッドに大きいものを付けたくない人には不向きなチューナーです。
機能面や精度など良好ですが、取付位置が固定になってしまうのと値段が高いところが微妙な製品ですね。
- 片平里菜
10位 Flanger FT-12C
安くて高機能な人気チューナー、Flanger FT-12C。
1,000円程度で豊富な機能。造りも、しっかりしていて悪くないです。
使っていて、不便に感じるのは「画面が角度によって見えない」「電源ON/OFFが長押し」の2点。
ライブで使うには事故率が他機種より高めのため、ちと微妙です。
僕も一時期はKORG PitchClip2(3位)をメインで使って、FT-12Cは周波数を440Hz以外に合わせるとき用として持ち歩いてました。
安いので他チューナーの機能補完とか予備用とかで持っておくのは悪くないです。
おすすめのクリップチューナー まとめ
順位 | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | 6位 | 7位 | 8位 | 9位 | 10位 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
製品 | UNITUNE CLIP | POLYTUNE CLIP | Pitchclip 2 | CT-1 | AW-4G | Sledgehammer Pro | PW-CT-12 | YCT5 | TU-10 | FT-12C |
周波数 | 435~445Hz | 435~445Hz | 440Hz | 430~450Hz | 436~445Hz | 436~445Hz | 410~480Hz | 440Hz | 436~445Hz | 430~450Hz |
機能性 | ||||||||||
精度 | ||||||||||
コスパ | ||||||||||
総合評価 | ||||||||||
実売価格 | 約3,400円 | 約4,800円 | 約1,200円 | 約1,000円 | 約1,500円 | 約2,400円 | 約2,400円 | 約1,400円 | 約3,300円 | 約900円 |
ECサイト | Amazon 楽天市場 Yahoo! サウンドハウス | Amazon 楽天市場 Yahoo! サウンドハウス | Amazon 楽天市場 Yahoo! サウンドハウス | Amazon 楽天市場 Yahoo! サウンドハウス | Amazon 楽天市場 Yahoo! サウンドハウス | Amazon 楽天市場 Yahoo! サウンドハウス | Amazon 楽天市場 Yahoo! サウンドハウス | Amazon 楽天市場 Yahoo! サウンドハウス | Amazon 楽天市場 Yahoo! サウンドハウス | Amazon 楽天市場 Yahoo! |
ぎたすけ
たけしゃん
クリップチューナーのおすすめランキングでした!
僕はここ数年、ずっとPolyTune Clip(2位)を愛用してます。
予備機はUNITUNE CLIP(1位)ですね。
15台買って色々使い分けてましたが、PolyTuneとUNITUNEが機能、精度、ルックスのどの面でも使いやすいので満足してます。
これからクリップチューナーを買おうとしている人、今のチューナーが使いにくいと感じている人の参考になれば幸いです!
シアーミュージックは初心者からプロ志向の方まで幅広く対応しており、全国に拠点を持つ人気の音楽教室です。仕組みがしっかりしており、通いやすいのも人気の理由ですね
MUZYXは東京の吉祥寺・池袋・立川に店舗がある定額通い放題の音楽教室です。初心者の方が多く、オープンスペースで開放的に授業をやっているので音楽の友達も作りやすいのが特徴です
よく読まれている記事
初心者が覚えるべき ギターコード 10個を練習用の譜例付きで解説
コンデンサーマイク おすすめランキングベスト10【2022年版】 〜プロアーティスト使用マイクも紹介〜
男性の音域を平均・低め・高めの3種類で解説。音域チェックできる音源付き
初心者向けアコギ おすすめ5選。購入するギターの選び方を107名のアンケート調査付きで解説
SYNCROOM(シンクルーム)の使い方、設定、遅延対策を解説。無料で自宅セッションを楽しもう!
【2022年】ミニギター おすすめランキング ベスト10。選び方や大きさの違いを比較画像付きで解説
アコギの弦高調整でおすすめの適正値と適したプレイスタイルを解説
ギターのストロークパターンを練習しよう。弾き語りでよく使う譜例 10パターンで解説
アコギ メーカー11社を解説。メーカーごとの特徴や代表的なギターを紹介
ギターのカポタストでキー変更するための上げ方、下げ方を役立つ早見表と合わせて解説