評価:4.5
ぎたすけ
たけしゃん
- リフレクションフィルターの効果
- Classic Pro CAR900の機能
- Classic Pro CAR900の使用感レビュー
読みたい場所をクリック!
リフレクションフィルター
※マイクの後ろにリフレクションフィルターを設置した写真
リフレクションフィルターとは反響音を調節するために設置する機材のこと。
マイクの後ろに立てるのが主な使い方で、金属と吸音材など音を吸収する材質で構成されています。
レコーディングスタジオだと吸音材や遮音材が多く設置され、部屋全体が反響音を抑制する造りになっています。
自宅だとさすがにそこまでの環境は作れないのでリフレクションフィルターを設置して録音機材周りの環境だけ整えようというわけです。
リフレクションフィルターの必要性
反響音の調節がされていない一般的な部屋で音を出すと、音は様々な方向に散っていきます。
そして、散った音は部屋の壁などにぶつかるわけですが壁は音を一部吸収してくれるものの、反射もします。
反射した音はもちろんマイクにわずかながら録音されるわけです。
この反射した音はオケとの混ざり具合を悪くしたり、耳ざわりな高音になって悪影響をもたらします。
リフレクションフィルターを設置することで、こうした反射音をカットして本当に録りたい音だけをマイクに収めることができます。
仮歌やる人はあった方が良い
リフレクションフィルターを導入しても歌っているだけだと、あまり違いがわかりません。
しかし、ミックスやマスタリングをやる方だと違いに気づく人が多いです。
特に仮歌の仕事を自宅でやろうと考えている方はリフレクションフィルターは買ったほうが良いです。
部屋の反響が多いと「反響音をもう少し抑えられませんか?」と言われることもあります。
僕も反響がやや強い地下室でレコーディングしたものを納品したら、ご指摘いただきリフレクションフィルターを導入しました。
当時の自分は正直、違いがよくわからなかったんですけど作家さんは全然違うと仰ってましたね。
マイクスタンド選びが大事
リフレクションフィルターは1.5~2kgくらいとかなり重いです。
なので、安物のマイクスタンドではグラついて倒れてしまいます。
リフレクションフィルターを使うなら、マイクスタンドはガッチリしたものを買いましょう。
僕の使ってきたマイクスタンドで対応可否を書くと、こんな感じ。
- 卓上マイクスタンド…×(自立できない)
- Roycel マイクスタンド…×(アームで支えきれない)
- 安物ブームスタンド…×(自立できない)
- KC ブームスタンド…△(使えるがややふらつく)
- Tamaブームスタンド…〇(マイク問わず安定)
…と結構マイクスタンドを選びます。
僕は定番のKC ブームスタンドで使用している期間が長かったですが、不安定で不満はありました。
現在はTamaブームスタンドを使ってます。値段は高めですが安定感抜群です。
自宅でリフレクションフィルターを使ったレコーディングを頻繁に行う方は頑張って、Tamaブームスタンドを買うことをおすすめします。
Tamaブームスタンド
リフレクションフィルター
nanaはスマホで楽しめる無料の音楽コラボアプリです!
投稿されたサウンドに歌や楽器を重ねることができ、音楽を通じたコミュニケーションが楽しめます。
ユーザー900万人以上の音楽SNSなので、音楽友達を作りたい人にも最適なアプリです。
僕も歌や伴奏を投稿して、nanaで知り合った友達も増えました。
まだやってない人はやってみましょう!
nanaの使い方解説記事

おすすめのリフレクションフィルター Classic Pro CAR900
ここからはおすすめのリフレクションフィルター Classic Pro CAR900をレビューしていきます。
Classic Proはサウンドハウスのオリジナルブランドです。
安いけど、質もイマイチな印象があるClassic Proですが、Classic Pro CAR900は当たり製品です。
ちなみに僕が一番初めに買ったリフレクションフィルターは昔から定番のSE ELECTRONICS RF-X(1万円程度)なのでClassic Pro CAR900(5千円程度)は2代目。
両方使ってみた所感では安いのにClassic Pro CAR900のほうが使いやすいです。
なので、自宅で使うリフレクションフィルターとしてはClassic Pro CAR900は安定でおすすめできる製品です。
サイズ・重量
- 幅38cm、奥行き21cm、高さ35cm、厚み5.5cm
- 重量:2Kg
よくあるリフレクションフィルターって感じのサイズ感と重さですね。
サイズはちょうど良いです。コンデンサーマイクをすっぽり包み込んでくれます。
逆にClassic Pro CAR900より小さいとマイクも小さくないと包み込めないので、反響音が入ってきちゃいそうです。
コンデンサーマイク用で買うならCAR900のサイズ感にしておきましょう。
重量は2kgあるので、かなり重たいです。
マイクスタンドはKC ブームスタンドでも大丈夫でしたが、マイクが重いとやや不安定感があります。
頻繁に使う人は安定感抜群のTamaブームスタンドにしておくのがおすすめです。
Tamaブームスタンド
反響音はちゃんと防ぐ
反響音はちゃんと防いでくれるので、安いですがリフレクションフィルターとしてちゃんと機能してくれます。
逆にリフレクションフィルターってデッドな音環境を簡易に作れるだけなので、Classic Pro CAR900より高いのを買っても劇的な変化はないです。
自宅でのレコーディングならCAR900で十分で、それ以上求めるなら部屋丸ごとの音響調整を検討したほうが良いです。
スタンド直上接続で安定感が良い
Classic Pro CAR900はリフレクションフィルター部分がマイクスタンド直上に接続されます。
重たいリフレクションフィルター部分とマイクスタンドが直線上に並ぶので安定感があります。
SE ELECTRONICS RF-Xだと直上ではないので、グラつく原因になってました。
※SE ELECTRONICS RF-X
まあ、その分Classic Pro CAR900は重いんですけど、直上接続のほうがグラつきはなくて良いですね。
逆にマイクやショックマウントが重いとCAR900はやや不安定になります。
良くある300~500gくらいのマイク重量なら問題ありません。
本体の開閉は力がいる
画像のように本体の開き具合を調節できます。
ただ、結構硬いので力がいります。
男性で困る人はあまりいなそうな硬さではありますが、女性だと頑張らないと開閉できない人がいそうです。
完全に閉じて小さくしようとすると、結構な力が必要です。
しかも、開閉を繰り返してたら歪みそうな造り。頻繁に持ち運びしたい人にはやや微妙な製品です。
コスパは最強
Classic Pro CAR900は他メーカーのリフレクションフィルターと比べて安いです。
しかも、高いメーカーの製品と比較しても体感ではほとんど変わりません。
歌ってみた動画の製作、DTM、仮歌の仕事などをこなすにあたって、Classic Pro CAR900で十分機能します。
CAR900以上にリフレクションフィルターにお金かけてもコストメリットはかなり低いです。
反響音の抑制でリフレクションフィルターを導入してみたいという人はまずはClassic Pro CAR900をおすすめします。
Tamaブームスタンド
リフレクションフィルター
リフレクションフィルター まとめ
- リフレクションフィルターはマイクから部屋の反響音を遮断するアイテム
- ボーカル録りではオケとの混ざりが自然になったり、不要な高音が消えたりと効果がある
- コスパが良い、Classic Pro CAR900がおすすめ
ぎたすけ
たけしゃん
リフレクションフィルターの解説とClassic Pro CAR900のレビューでした。
ボーカルレコーディングを自宅でやる人は導入する価値あります。
特に弾き語りだと、ボーカルの距離感を囁くようなレベルまで近づけたいことって多いですからね。
そのときに録り音自体に部屋の反響音が入っていると、どうしようもないです。
リフレクションフィルターを導入して、自身の声をクッキリと録音できる環境を作りましょう。
Tamaブームスタンド
リフレクションフィルター