ぎたすけ
たけしゃん
- コードチェンジについて
- ストロークのコードチェンジのポイント
- アルペジオのコードチェンジのポイント
- バレーコードのコードチェンジ
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コードチェンジ

アコギを弾くうえで演奏の上手さを決める重要なポイントがコードチェンジです。
今のコードから次のコードへ移り変わる時に、いかにスムーズかつ自然にコードチェンジできるかは演奏の聴きやすさを決める大きなポイントです。
特にアコギ弾き語りでは音数が少ないため、コードチェンジの上手さがギターの上手さに直結します。
前のコードトーンをできるだけ伸ばして次のコードに繋ぐと聴きやすさが大分違います。
そんなコードチェンジをスムーズに行うためのアクションは2つあります。
- コードチェンジを繰り返し練習して体に覚え込ませる
- コードチェンジがスムーズに行える工夫をする
①(練習して体に覚え込ませる)は絶対的に必要です。
コードチェンジする際の音に気を配り、楽曲を通して何千回も何万回も練習をする。
繰り返し練習することで指の動きに無駄をなくし、色んなパターンのコードチェンジを体に覚え込ませます。
野球のバッティングでいう素振りみたいなもので、自身で時間をかけて作り上げていくものです。
もう一つは②(コードチェンジがスムーズに行える工夫)です。
人間が演奏しているので、いくら訓練しようが音を切らないようにコードチェンジするのは無理な状況が多々あります。
そんなときに音をできるだけ自然につなぐための工夫を行うわけです。
意外と②(コードチェンジがスムーズに行える工夫)が全くできていない中級者の方が多くいます。
根性でコードチェンジを頑張って、演奏の稚拙さが生まれるのはもったいないことです。
そこで、本記事では初心者・中級者に役立つ「②(コードチェンジがスムーズに行える工夫)」をテーマに様々な手法を解説していきます。
ストロークのコードチェンジのポイント

最初にストロークのコードチェンジのポイントを解説していきます。
アルペジオに比べると工夫の余地が少なく、練習量を重ねることが重要なストロークのコードチェンジ。
ですが、人間なのでどんなに頑張ってもコードチェンジすると隙間は生まれます。
なので、隙間を少なくする努力をすると共に発生する隙間を自然に埋める工夫が大事ですね。
開放弦を鳴らす

題材としてシンプルなコード進行が進む、秦基博さんの水無月を見てみましょう。
最初のコードチェンジは【Cadd9 ⇒ Bm7】です。
よーく聞くと、Cadd9が鳴りつつ…コードチェンジ直前の音はCadd9でもBm7でもない音が鳴っています。
これは一瞬だけ何も抑えていない開放弦が鳴っており、譜面にすると下記のようになっています。

開放弦を鳴らしている間にBm7のコードフォームに移行しているわけですね。
初心者の方は8分音符1つでは移行が間に合わないので、更に開放弦の音符を長くしてコードチェンジを練習すると良いでしょう。

もちろん、移行に使う開放弦が鳴っている時間は短いほうが自然です。
なので、練習を重ねて8分音符で移動できるようにしましょう。
16分音符の間で移動などもよくあります。
チェンジ速度を上げるにはやり込んで体に覚えさせるしかありませんので頑張りましょう。
ミュートを入れる
開放弦を鳴らす…と基本的に一緒で鳴らす音が開放弦ではなく、チャっというミュート音になるだけです。
主に2パターンあります。
- 右手でチョップするようにチャッと鳴らしてる間にフォームチェンジ
- 左手で弦をミュートしつつ、ポジション移動
両方とも良く使いますね。
②はカッティングなどで良く出てくるパターンですね。
フォームチェンジがバレーコードでフレットを平行移動するだけの場合などに多用します。
一部の弦だけ鳴らす

コードチェンジのフォーム移動が大きいときに使う手ですね。
- 最低限、必要な指だけ先に移動
- 1拍目は不協和音にならない弦のみに限定して弾く
- 1拍目が鳴っている間に他の指も移動
特にストロークの合間にちょっとしたフレーズを入れるときなどに活用します。
弾き語りだとルート音は鳴っていたほうが良いので、「ルート+コードトーン」を鳴らしつつ移動するのが多いです。
アルペジオのコードチェンジのポイント

続いて、アルペジオのコードチェンジです。
アルペジオは1音ずつ弾くので、ストロークよりも工夫の余地があります。
また、音がしっかり繋がるとアルペジオが滑らかになり、音の心地良さが倍増します。
ポイントをしっかりと抑えましょう。
開放弦を活用する
アルペジオでコードチェンジをスムーズに行うにはチェンジ直前の音に開放弦を使うのが最も有効です。
ただし、使用する開放弦はコードトーンに含まれる音にしましょう。
ありがちなのがコードトーンに存在しない開放弦を適当に弾いて浮いてしまうことです。
意外と気にしない方が多いですが、ミストーンに聴こえて一気に演奏が安っぽくなります。
また、開放弦を利用しやすくするためにコードフォームをたくさん覚えること。
そして、カポタストを上手く活用することが大事です。
曲のキーに合わせて、使いやすいカポタストの配置は把握しておくと良いでしょう。
指を1本ずつ移動する
アルペジオは1音ずつ弾くため、指を徐々に移動させることが可能です。
そのため、一斉に動かすよりは経過音などを活用して徐々に指を動かすのが有効。
前後のコードから、ベースラインやトップノートを繋げてメロディーラインを作りつつフォームを移動すると良いでしょう。
良く出てくるのはベースラインを階段状にして、ポジションチェンジするパターンですね。
ベースラインを滑らかにすると演奏自体もスムーズになるのでオンコードを活用しましょう。
秦基博さんのアルペジオが参考になるところが多いので本人監修ギタースコアで「アイ」や「ひまわりの約束」などを完コピーしてみると良いでしょう。
ギタースコア
アルバム
バレーコードのコードチェンジ

最後はコードチェンジの大敵であるバレーコードに絞った解説です。
平行移動するだけでコードチェンジが完了するメリットはあるものの、開放弦を使ったオープンコードからバレーコードへのコードチェンジは難しいですよね。
王道の対策は前章で説明した、コードチェンジ直前に開放弦やミュートを鳴らし、その間に移動です。

この流れをまずは滞りなくやれるように練習ですね。
一方で省略コードフォームを活用して、バレーコードを使わないという選択肢も重要です。
特にアルペジオでは重宝します。
本章ではこの省略コードについて解説をしていきます。
省略コードフォーム
省略コードフォームとは鳴らす弦を必要最小限に絞ることでコードフォームを簡単にすることです。
例えば、プロでも良く使われる省略フォームはこのへん。

…で実際に省略フォームを使ってコード進行を見てみましょう。
どん!

初心者が苦労する、定番のコードチェンジ「Em⇒Bm7」です。
省略フォームだと4弦を押さえていた中指を3弦に移動して、小指で2弦3フレットを抑えるだけです。
これなら、ほとんど隙間を作らずにコードチェンジできます。
ちなみにコードチェンジに苦戦するであろう、Fコードの省略系はこちら。

僕は省略フォームに親指で6弦1フレットを追加することが多いです。
Cメジャーキーでは<C or Am⇒Fコード>が結構出てくるので、省略コードフォームを活用するとスムーズに移行できます。
このように省略コードフォームを活用することで、コードチェンジをスムーズにすることが可能です。
ただし、その後のコードチェンジも踏まえるとバレーコードを選択したほうが有効なことも多々あります。
コード選択はより良い演奏をするための選択肢でしかないことを意識しましょう。
コードチェンジ まとめ

- スムーズなコードチェンジは日頃の練習と演奏の工夫で実現できる
- 開放弦やミュートを上手く活用することで自然なコードチェンジが可能
- バレーコードは省略コードで回避するのも大事
ぎたすけ
たけしゃん
コードチェンジについての解説でした。
スムーズなコードチェンジに必要なのは…
- コードチェンジを繰り返し練習して体に覚え込ませる
- コードチェンジがスムーズに行える工夫をする
この2点でしたね。
「練習して体に覚え込ませる」が土台です。
土台をしっかり作り上げつつ、アイデアや工夫を加えてスムーズなコードチェンジを実現させましょう。
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