Caugコードの押さえ方。ギターで使う色んなコードフォームと実際の使用方法を解説

Caugの様々なコードフォーム

ぎたすけ

ギターコードの解説か。Caugって聞いたことはあるけど、全然使ったことないんだよな

たけしゃん

そういう人多い気がするな

頻繁に出てくるもんじゃないけど、知っておくに越したことはないよ

本記事ではCaugという特定のコードについて掘り下げて解説をしていきます。

作曲や音楽理論におけるaugコード全般の解説については下記記事を参照してください。

飛ばし読みガイド

ギターコード 一覧表に戻る

この記事の著者
音楽ブロガーたけしゃん

ミュージシャン

たけしゃん

tkshan

プロフィール

ギター弾き語りのシンガーソングライター。長年の音楽活動や音楽の仕事で得た知識・経験を基にブログを書いています。
雑誌の音楽記事執筆、音楽専門書の執筆(工学社)、nana公認クリエイター、IPC VOICE STUDIO公認ボイストレーナーです。
プロフィール詳細お問い合わせ

Caug コードの押さえ方

Caugコードの説明

Caugの音

クセの強い不安定な音を奏でるコード Caug。

Cコードから5th(ソ)の音を半音上に上げた3和音コードです。

楽譜上の表記はCaugのほかにC+やC(+5)といった書き方の場合もあります。

ポップスでは登場シーンがやや少ないですが、アニソンやおしゃれ楽曲では割とでてきます。

押さえ方はCコードに近いフォームになっており、実際にCaugを押さえた写真はこちら。

Caugコードを押さえているところ

Caugのポイントはセーハで押さえる人差し指です。

指をやや傾けて横腹部分で押さえるようにすると、キレイに鳴りやすいです。

また、1弦の音を鳴らすかどうかによって難易度が変わります。

Caugコードのフォーム

1弦は鳴らしても鳴らさなくても良いのですが、鳴らす場合は人差し指が弦に触れないように反らせる必要があります。

ただaugコードのフォームに関しては1弦は鳴らす必要はあまりないかなと僕は思ってます。

上記のフォームはフレットを平行移動させて、他のキーでも使うのですが平行移動させる場合は1弦ミュートしなきゃいけないんですよね。

C#augのコードフォーム

1つ横に平行移動するとC#augになるが、1弦を鳴らしてはいけない

Caugで1弦鳴らしてると、とっさに平行移動させて使うときに1弦鳴らしちゃいそうなんですよね。

そんなわけで、僕はこのフォームでは1弦鳴らしてません。このへんはお好みで。

ただし、人差し指を反らして押弦すること自体は、他のコードでも使うので練習しておいたほうが良いです。

audio technica AT-UMX3のバナー(PC)PR

Caugの色んなコードフォーム

Caugコードの色んな押さえ方

パターン①

パターン②

パターン③

Caugでよく使うコードフォームは上記の3パターン。

そこに人によっては下記のフォームも追加されるかなーという感じです。

Caugの4弦ルート コードフォーム

まあ、色々とコードフォームが登場するCaugですが、コード進行の流れで使うフォームが分かれます。

その中でも、よく出るのが下記の使い分け。

  1. クリシェ…パターン①
  2. Vの代理コードや装飾音…パターン③

上記の2パターンに該当しないaugはどのフォームでもOKです。

実際に上記の2パターンについてコード譜例と一緒に見ていきましょう。

C→Caug→C6→C7(クリシェ)

Caugコードを使ったコード進行

ポップスでaugコードを使うオーソドックスなパターンがクリシェです。

クリシェ
コード内の1つの音だけが階段式に変わっていくコード進行のこと

上記のコードフォームを見ると、3弦が1フレットずつ上がっていくのがわかりますよね。

ギターだとピアノと比べて、キレイに音程を上げられるコードフォームの組み合わせって限られてるんですよね。

Caugで言うと、クリシェで使う場合はパターン①のコードフォームになります。

Caugのコードフォーム パターン①

他のコードフォームだとクリシェをキレイに作るのが困難です。

Fm7(9)→B♭7(13)→E♭M7→Caug

Caugコードの進行例

補足
サンプルの演奏音はCaug→C7と繋いでいます

おしゃれな感じのコード進行ですね。

最近流行のネオソウル系の楽曲で使われてたりします。

このときのCaugは構成音的に正しくはC7(♭13)ですが、市販のスコアを見てもCaugと書かれてたりもします。

C7(♭13)は「C7(♭13)→C7」という流れで装飾音的な使われ方をすることが割と多いです。

この場合はC7にスムーズに繋げられるパターン③のコードフォームが使いやすくて適しています。

CaugからC7はコードチェンジが楽

Caug→C7はキー的に登場シーンは少ないですが、平行移動して他のキーで使われることが多いパターンです。

秦基博さんの楽曲などでもよく登場します。


Caugの登場シーンとしては、やはりクリシェのパターンが多いですね。

まずは基本形のコードフォームと流れをしっかり身に着けるところから始めましょう。

 

Caug まとめ

ギターを弾く男性
  • ド・ミ・ソ#で構成される3和音コード
  • 1弦は鳴らしても、鳴らさなくても良い
  • Caugはクリシェ進行で使われることが多い

ぎたすけ

クリシェ進行ってなんだ?って思ったけど、聴いてみたらよく聴く感じの進行だった

たけしゃん

そうだよね。クリシェ進行って色んな場面で使われてるから、コード進行自体は聞き覚えある人が大半だと思う

Caugの解説でした。

登場シーンはあまり多くないですが、クリシェ進行などで使えるので覚えておくべきコードです。

作曲していても、Caugなどの少し複雑なコード音を使いこなせると幅が大分広がります。

augコードが出てきたら、演奏するだけでなく、どんなメロディーと前後のコードに絡めて使われてるかをチェックすると勉強になりますね。

Cルートのコード解説記事一覧
C C6 C7 Cmaj7
Cm Cm6 Cm7 CmM7
Cm7-5 Cdim Csus4 C7sus4
Cadd9 Caug C9 Cm9
C7(♭9) C7(#9) Cmaj9 C7(#11)
C7(13) C7(♭13)    
augコードの解説記事一覧
Caug C#aug Daug E♭aug
Eaug Faug G♭aug Gaug
A♭aug Aaug A#aug Baug
CとCaugの比較オーギュメント(aug)コードの使い方を実例と共に解説 ギターでF#dimのコードフォームを押さえているところディミニッシュ(dim)コードとは?パッシングディミニッシュの使い方を実例をもとに解説 ギターでBm7-5を押さえているところハーフディミニッシュ(m7-5)の使い方。活用例やディミニッシュコードの違いを解説

ギターコード一覧に戻る