ぎたすけ
たけしゃん
本記事ではおすすめのオーディオインターフェイスをランキング形式で解説していきます。
ランキング基準としている項目は下記の4点です。
- 音質
- 録音、配信などに使う際のマイクプリアンプの音質を筆者の主観で評価しています
- 機能性
- DTM、ライブ配信で使う場合の利便性を評価しています。評価に際して検証で使った端末はWindows 10、Macbook Pro(M1ではない)、iPhone7、AQUOS sense2の4機種です
なお、筆者のメイン端末はWindows 10とiPhoneなので、この2機種での使用情報が多いです。 - コスパ
- 製品の価格と音質・機能性のバランスを17種類の製品と比較して相対的に評価しています
- 総合評価
- 音質・機能性・コスパの3点を合わせて総合的な評価をしています
また、ランキングで紹介するオーディオインターフェイスは下記のユーザーを想定して選んでます。
- これからDTMをはじめたい
- これからライブ配信をはじめたい
- 初心者向けに低価格で必要な機能、必要なものが揃っているもの
たけしゃん
なお、購入後のオーディオインターフェイスの使い方は下記記事を参照ください。
オーディオインターフェイスの選び方
オーディオインターフェイスは主にマイクやギターなどの楽器をPC、スマートフォンなどに接続するための音響機器です。
DTM、ライブ配信全般で使用する機材で音楽活動をするにあたっては心臓部分的な機械なので非常に重要なアイテムです。
とりあえず安いの買っておこう…と選ぶと後から買いなおしになるケースが多いので、最初に買う時点で自身の用途に合ったものを選ぶのが重要です。
一方でオーディオインターフェイスは非常に多機能で製品選びが難解です。
ここからはオーディオインターフェイス選びのポイントを解説していきます!
製品選びのポイント 一覧
項目 | 内容 |
入力端子 | 何の楽器をいくつ繋げるか |
内蔵エフェクト | ループバックは使えるか エフェクトをかけられるか |
対応OS | Windowsでも問題ないか iOSで使えるか |
サンプリングレート | 24bitまで対応しているか |
入力端子
XLR | 主にマイクを繋ぐ端子 |
LINE | ギターなど楽器を繋ぐ端子 |
コンボジャック | XLR・LINE両対応の端子 |
オーディオインターフェイスの入力端子は上記3種類に分かれます。
価格別でよくあるパターンは下記のとおりです。
1万円未満 | コンボジャック ×1 LINE ×1 |
1万円台 | コンボジャック ×2 |
2万円以上 | コンボジャック ×2~4 LINE ×2~ |
マイクを2本同時に使いたい場合は「コンボジャック ×2」の製品が必要なので注意しましょう。
Hi-Z
XLRとLINE端子はそれぞれの端子で良く接続する楽器に合わせて、異なるインピーダンスが設定されています。
XLRであれば主にマイク向け、LINEであればギターやベースなどに適したインピーダンス設定になってます。
では、XLR・ラインの両端子対応のコンボジャックはどうなるのか?というと、インピーダンスを切り替えられるHi-Zという機能が備わってます。
1万円台の機種はデフォルトではXLRのマイク向けに合わせており、2つのうち片方の端子がHi-ZでLINEのギター向けのインピーダンスに切替可能な仕様となってます。
なので、エレキギターとかベースとかを直接繋げるときはHi-Z付の端子に接続してギター向けのインピーダンスに切り替えましょう。
ファンタム電源
マイクはXLR端子もしくはコンボジャックを介してオーディオインターフェイスに接続可能です。
しかし、コンデンサーマイクを使うには48V(ファンタム電源)という電源を供給する必要があります。
このファンタム電源はオーディオインターフェイスの機能として備わってます。
最近のオーディオインターフェイスの大半はファンタム電源対応ですが、格安製品とかだと非対応だったりするので注意しましょう。
たけしゃん
内蔵エフェクト
オーディオインターフェイスには内蔵エフェクト機能が備わっているものがあります。
DTMではあまり使うことはありませんが、ライブ配信では活躍する機能ですね。
その中でも重要になるのがループバック機能です。
ループバックとは接続しているPCの音をループさせてライブ配信アプリなどに流す機能のことです。
主にBGMや効果音などをライブ配信で流す際に使われます。
ループバック機能は1万円以上の機種で搭載されていることが多いですが、逆に高価格帯の機種はなかったりしますので配信に使う人はちゃんと確認しましょう。
また、内蔵エフェクトというとリバーブの話が多いですが、実は歌枠配信で一番活躍するのはコンプレッサーです。
コンプレッサーである程度、音量を均一化しておくとめちゃくちゃ聴きやすくなります。
特に歌とMC(喋り)で音量差が激しくなりがちなので、コンプレッサーで音量をならすと聴きやすいです。
歌枠の配信だったり、nanaで歌録りする人はコンプレッサーが使えるかはチェックしておきましょう。
たけしゃん
対応OS
続いては対応OSです。
Macの人は基本問題ありません。気を付けるのはWindowsユーザーとiOSでのみ使用する方です。
オーディオインターフェイスとかDAWってもともとはMacが主流で、Windows対応が劇的に進んだのは実は2010年くらいからなんですよね。
そのためか、格安製品だとWindows対応と書いてあるのにWindowsだとまともに使えないのが割と多いです。
WindowsはASIO対応製品を選ぶべし
ASIOというのはオーディオインターフェイスとPCを繋ぐドライバ(ソフトウェア)のことです。
マウスやキーボードなどはOS標準のドライバで動くので、USBケーブルを繋ぐだけで認識してくれますよね。
ところがオーディオインターフェイスはWindowsのOS標準ドライバだと音の遅延やノイズが発生するのです。
そこで、各メーカーはWindowsでは自社の製品に合わせたASIOの専用ドライバを開発しており、ユーザーにインストールしてもらう形式を取ってます。
一方で格安製品だとASIOドライバがないことが多いので気を付けましょう。
たけしゃん
iOSのみで運用する人の注意
最近はiPhoneだけで音楽制作やライブ配信をやる人も増えてますよね。
そのため、オーディオインターフェイスもiOS対応のものが多くなりました。
そのときに注意してほしいのは内蔵エフェクト(ループバック含む)がPCで設定しないと使えない機種が非常に多いということです。
PCを介して、設定すれば内容が本体に記憶されるのでiOSでも機能はしますが、そもそもPCがないとONにできないので使えません。
Steinberg UR22CのようにiOS専用アプリが用意されているのがベストですが、2021年現在で用意されているのはUR22Cくらいです。
そんなわけでiOS端末オンリーで使う人には僕は基本的にUR22Cを薦めています。
たけしゃん
サンプリングレート
オーディオインターフェイスの仕様書には「サンプリングレート/ビットレート」という項目があります。
192kHz/24bitなどと書かれているものですが、それぞれの言葉を簡潔に説明すると以下の通りです。
サンプリングレート | 1秒間のオーディオサンプル 取得回数 |
ビットレート (量子化ビット数) | アナログ→デジタルに 変換する際の精度 |
詳細な説明はこちらを参照
値が高いほど音の情報量が多く、ファイルサイズが重くなります。
最近だと一番高い機種は最大で192kHz/32bitまで対応しています。
実際はみんなどのレートで録音しているのか…?というとおそらくですが、48kHz/24bitで録音している人が一番多いと思います。
先日知人のDTMerであるUGさんがTwitterでアンケートを取っていましたが、DAWのサンプリングレート設定は48kHzにしている人が一番多かったです。
実際、192kHzにするとトラック数増えた時のファイルの重さが半端ないんですよね(苦笑)。
一方で量子化ビット数はDAWに録音する場合は24bitがおすすめです。
音質的には16bitも24bitもほとんど変わらない印象ですが、波形編集とかする際に24bitで録っておいたほうが音の劣化が少ないんですよね。
そんなわけで、48kHz/24bitまで使える機種なら基本的には問題ないです。
ちなみに格安製品だと48kHz/16bitまでだったりしますが、趣味でやる分には別に問題ないです。
ただ、色んな人と音楽制作をやるのであれば24bitまで対応したものを買っといたほうが間違いないですね。
おすすめのオーディオインターフェイス ベスト10
それではおすすめのオーディオインターフェイスをランキング形式で紹介していきます。
個人的なおすすめを先に言うと下記の3台ですね。
製品 | 特徴 |
UR22C | DTM・配信ともに万能 17,800円程度 |
AG03MK2 | ライブ配信ならこれ 18,300円程度 |
M-Track Solo | 激安でまともに使える 5,500円程度 |
そして、1位~10位までの情報をまとめたランキング表はこちらです。
製品名タップで解説に飛びます
また、本記事は予算1~4万円の製品が中心になっています。
予算1万円以内で考えているかたには別の記事で安い機種だけまとめてますので合わせて参考にしてください。
10位 Apogee ONE for Mac
項目 | 機能・スペック |
アナログ入力 | XLR ×1 LINE ×1 |
サンプリングレート | 96kHz/24bit |
接続端子 | USB 2.0 |
ループバック | × |
内蔵エフェクト | × |
対応OS | Win、Mac、iOS ※iOSは要別売ケーブル |
付属DAW | なし |
実売価格 | 約36,000円 |
中田ヤスタカさんが外出用で使っていることでも有名なApogee ONE for Mac。
小さいボディで優れた携帯性ですが、音質はかなり良いという優れものです。
僕も先代のONE for iPad & Macを結構長いこと使ってました。
音質はかなりよいですね。付属のブレイクアウトケーブルでマイクやギターを接続可能です。
また、本体に内蔵マイクがついていてパッと録音できるのですが、内蔵マイク自体もかなり音質良いです。
ONE for iPad & Macの内蔵マイクで録った動画がこちら。
なかなか良いですよね。
外部マイク使わなくても、これだけ音質良いのは便利です。
付属の専用マイクホルダーを使えば、マイクスタンドに付けられるのも良いところです。
僕も内蔵マイクを使って一時期ライブ配信をやってましたが、十分なレベルで機能してました。
一方でループバック機能や内蔵エフェクト機能などはありません。
また、現行品のONE for MacになってiOS専用ケーブルが付属しなくなったので、iOSでの使用では別売の専用ケーブルが必要です。
携帯性と音質に振りきってる機種なので、3万円以上するのに本体機能は基本的なものしかありません。
代わりにニーズがマッチする人には非常に使い勝手の良い機種です。
9位 TASCAM MiNiSTUDIO CREATOR US-42
項目 | 機能・スペック |
アナログ入力 | コンボジャック ×2 |
サンプリングレート | 96kHz/24bit |
接続端子 | USB 2.0 |
ループバック | 〇 |
内蔵エフェクト | 〇 |
対応OS | Win、Mac、iOS |
付属DAW | なし |
実売価格 | 約13,000円 |
TASCAMのライブ配信に特化させたオーディオインターフェイス US-42。
ライブ配信やポッドキャストに特化したプリセットモードがあったり、内蔵エフェクトや効果音を出せたりします。
もちろん、DAWでも使用できるのでDTMも可能です。
どちらかというとインターネット番組とかライブ配信とかで使われている印象が強い機種ですね。
とっさに音をミュートするON AIRボタンや事前設定した内蔵エフェクトをON/OFFするボタンなど、ライブ配信やラジオ配信に便利な機能が備わってます。
また、用途に合わせたプリセットモードが多数用意されており、PCのソフトウェアから切替可能になっています。
非常に多機能なんですが、逆に操作方法の理解がしんどかったりします。
モード切替とかそのへんが独特なので、DAWとかに慣れてる人のほうが逆に苦戦しそうな作りです。
また、US-42はiOSでも使いますが、PCを持っていることが前提の機種です。
iOSだと効果音機能が使えない上に、デフォルトだと内蔵エフェクトもOFFになってるので一度PCで設定を入れないと使えません。
音質自体はそこそこといった感じです。
特段良くもないですが、悪くもないです。DTMで使う分にも問題ないレベルでしょう。
基本的にはライブ配信とかネット番組とかやる人向けの機種ですね。
メイン用途がDTMの場合は他の機種を選んだほうが良いです。
8位 ZOOM UAC-2
項目 | 機能・スペック |
アナログ入力 | コンボジャック ×2 |
サンプリングレート | 192kHz/24bit |
接続端子 | USB 3.0 |
ループバック | 〇 |
内蔵エフェクト | △ (モニターのみかかる) |
対応OS | Win、Mac、iOS |
付属DAW | Cubase LE |
実売価格 | 約24,000円 |
USB3.0に対応したZOOMのオーディオインターフェイス UAC-2です。
音楽制作で利用はもちろんですが、PCオーディオのDACとして使っても高性能でオーディオマニアから人気の製品です。
UAC-2はUSB3.0 SuperSpeedインターフェースを採用しているため、超低レイテンシーかつバスパワーで安定駆動するのがウリの製品です。
オーディオインターフェイスも徐々にUSB3.0対応の製品が増えてきましたが、まだまだ少ないので貴重な製品です。
音質はクリアでノイズも少なくクッキリした音ですね。
UAC-2で録った動画がこちら。
価格帯も2万前半くらいなので、その割には音質も良好です。
UAC-2は本体機能として内蔵エフェクトとループバック機能を備えています。
機能のON/OFFや細かい調整はPC専用のソフトウェアから操作可能です。
ただ、内蔵エフェクトはリバーブ/ディレイとローカットフィルター程度で、しかもモニター専用となっているためリスナー側に流れる音には適用されません。
発売時期も結構前なのもあって、最近の配信事情などには適合しないところが割と多いですね。
USB3.0対応もUAC-2が出た当初は先駆け的な感じだったんですが、2021年現在は選択肢も増えたので中々厳しいかなと感じます。
7位 TASCAM SERIES 102i
項目 | 機能・スペック |
アナログ入力 | コンボジャック ×2 |
サンプリングレート | 192kHz/24bit |
接続端子 | USB 2.0 |
ループバック | × |
内蔵エフェクト | 〇 |
対応OS | Win、Mac、iOS |
付属DAW | Cubase LE Cubasis LE |
実売価格 | 約32,000円 |
2019年に発売された新シリーズのTASCAM SERIES 102i。
TASCAMの製品はどちらかという低価格で音はいまいちだけど多機能…みたいなものが多いです。
その中で102iは異色で価格もそこそこ高めで音が凄く良いタイプのオーディオインターフェイスです。
新開発されたプリアンプ TASCAM Ultra-HDDA (High Definition Discrete Architecture)はクリアで太い存在感ある音を出してくれます。
実際に102iで録った動画がこちら。
1~2万円のオーディオインターフェイスと比べると、やはりワンランクは音が上かなという印象でした。
本体には内蔵エフェクトが搭載されており、PC専用ソフトで調整できます。
ソフトウェアを介して、各チャンネルのルーティングも細かく変更できる仕様になってます。
ループバック機能はないですが、ルーティングを活用することで割と色んな事ができます。
付属のソフトウェアもCubase LE/Cubasis LEの他にAmpiiTubeやT-RackSといったDTMでは定番のプラグインがついてきます。
DTM用途がメインで、エントリーモデルよりは音質が良い製品を探している方にはちょうどいい機種です。
なお、このシリーズは入出力の数に3種類のバリエーションが用意されています。
機種名 | アナログ入力 |
102i | コンボジャック ×2 |
208i | コンボジャック ×4 |
8p Dyna | コンボジャック ×8 |
1人で利用する場合は102iで十分ですが、208iや8p Dynaだとスタジオとかライブとか幅広い用途に対応できそうですね。
6位 ZOOM U-24
項目 | 機能・スペック |
アナログ入力 | コンボジャック ×2 |
サンプリングレート | 96kHz/24bit |
接続端子 | USB 2.0 |
ループバック | × |
内蔵エフェクト | × |
対応OS | Win、Mac、iOS |
付属DAW | Ableton Live Lite Cubasis LE |
実売価格 | 約14,000円 |
ZOOMのハンディオーディオインターフェイスの中堅モデル U-24です。
手のひらサイズで軽量なボディに必要端子を詰め込んでおり、携帯性・機能性ともに優れた製品です。
軽量ボディですが、マイクプリの質は結構良くてサンプリングレートも96kHz/24bitまで対応しています。
実際にU-24を使って撮った動画がこちら。
付属でDAWのAbleton Live LiteとCubasis LEがついてくるので、音楽制作はそのままやれます。
本体機能としてモニターミックス機能などがついており、DJ使用時のキューミックスとかもできたりします。
一方でループバックや内蔵エフェクトといった機能はないので、音楽系のライブ配信で使う場合はやや不便に感じるかもしれませんね。
どちらかというとDTMとか歌ってみたなどで使う方が適しているかなという印象です。
なお、ZOOMのハンディオーディオインターフェイスシリーズは3製品のバリエーションがあります。
機種名 | アナログ入力 |
U-22 | コンボジャック ×1 ステレオライン ×1 ※同時使用不可 |
U-24 | コンボジャック ×2 |
U-44 | コンボジャック ×2 S/PDIFステレオ入力 |
マイク 1本使えれば問題ない人はU-22で大丈夫です。
弾き語りなどでマイク&ギター、マイク2本といった使い方ならU-24という選び方が良いですね。
5位 Steinberg UR12
項目 | 機能・スペック |
アナログ入力 | XLR ×1 LINE ×1 |
サンプリングレート | 192kHz/24bit |
接続端子 | USB 2.0 |
ループバック | 〇 |
内蔵エフェクト | × |
対応OS | Win、Mac、iOS |
付属DAW | Cubase AI Cubasis LE |
実売価格 | 約9,500円 |
Steinberg URシリーズのエントリーモデル UR12。
入出力端子や機能を絞って価格を抑えたオーディオインターフェイスです。
一方でXLR端子で使われているマイクプリアンプ自体はYAMAHA D-PREなので上位モデルと同じです。
そのため、音質も中々に良好でDTM、ライブ配信で使うには十分なレベルになってます。
実際にボーカル・アコギを別々にUR12で録った動画こちら。
上記の動画はUR12と6000円程度で買えるマランツプロ MPM-1000を使って付属ソフトのCUBASE AIで制作した演奏動画です。
低価格アイテムでも、これだけの音質で音楽制作できるのはすごいですよね。
また、内蔵エフェクトの機能はないもののループバック機能はついています。
ただし、UR22Cとは違ってスマホ用アプリはないため、ループバックのON/OFFはPCからしかできません。
とはいえ、ループバックを使わないのであれば別にスマホだけで使う人も問題ありません。
iOS用のDAWであるCubasis LEも付属するので、PCやスマホでの音楽制作にも適してます。
予算1万円でのオーディオインターフェイス選びでは間違いない選択肢といえる製品です。
4位 MOTU M2
入力端子 | コンボジャック×2 |
出力端子 | 1/4 “TRSライン出力×2 RCA ×2 ヘッドホン端子 ×1 |
サンプルレート | 192kHz |
接続端子 | USB-C |
対応OS | Win,Mac,iOS |
寸法(幅×奥×高) | 約190 x 108 x 45mm |
実売価格 | 約28,600円 |
昔からMacのプロユーザーで使用者が多いメーカーMOTUの低価格モデルM2です。
3万円未満とは思えない高音質なオーディオインターフェイスです。
マイクプリの品質が良く、GAINも余裕があるので増幅してもクリア。
低価格帯でも、MOTUらしいピュアで存在感のある音で録れます。
MOTU M2でボーカル、アコギを録った動画がこちら。
歌ってみたなど音楽制作を積極的にやっていく人にはすごく良い製品です。
また、M2には高級機によく採用されているESS Sabre32 Ultra DACが搭載されています。
そのおかげで再生音が非常にきれいで低価格帯製品とは明らかに差があります。
一方で和文の取り扱い説明書がなかったり、ネットに情報が落ちていない点が少しネックです。
製品仕様も他のメーカーと若干異なるので、機械に弱い人は少し辛いかなと感じます。
なお、MOTU MシリーズはM2とM4があり、M4は入力・出力端子の数が増えます。
ボーカル、シンガーソングライターが使う分にはM2で十分です。
一方で外部音源や複数楽器を接続しっぱなしにしたい人はM4を検討するとよいでしょう。
3位 M-Audio M-Track SOLO
項目 | 機能・スペック |
アナログ入力 | コンボジャック ×1 LINE ×1 |
サンプリングレート | 48kHz/16bit |
接続端子 | USB 2.0 |
ループバック | × |
内蔵エフェクト | × |
対応OS | Win、Mac、iOS |
付属DAW | Pro Tools First M-Audio Edition |
実売価格 | 約5,500円 |
DTM系のメーカーでは有名なM-Audioの格安オーディオインターフェイス M-Track SOLO。
この機種の凄いところは5,500円程度という価格でASIOドライバが用意されていることです。
そのため、Windowsユーザーも安心して使えるようになっています。
また、入力端子はコンボジャックとLINEが1つずつでコンボジャックはファンタム電源対応です。
一通りの機能が備わっており、歌ってみたなどをやるには問題ないレベルになってます。
実際にM-Track SOLOで録った動画がこちら。
音質もまあまあといったところで、価格を考えると十分すぎるレベルです。
付属でDAWのPro Tools(First M-Audio Edition)がついてくるのもすごいですね。
一方でループバックや内蔵エフェクトの機能はありません。
主には歌ってみた、DTM、シンプルなライブ配信といった用途で使うと良いでしょう。
USBカメラアダプタを介せば、iOSでも利用できます。
なお、製品バリエーションとしてコンボジャックが2つになったM-Track DUOがあります。
価格差は1,000円程度です。弾き語りをやる人はマイク2本挿せた方が良いのでM-Track DUOを選択しましょう。
2位 YAMAHA AG03MK2
項目 | 機能・スペック |
アナログ入力 | コンボジャック ×1 LINE ×1(ステレオ) |
サンプリングレート | 192kHz/24bit |
接続端子 | USB 2.0 |
ループバック | 〇 |
内蔵エフェクト | 〇 |
対応OS | Win、Mac、iOS、Android ※Androidは4極ミニ接続 |
付属DAW | Cubase AI Cubasis LE |
実売価格 | 約18,300円 |
ライブ配信・ゲーム実況をする人に定番のミキサー型オーディオインターフェイス YAMAHA AG03。
その最新機種が2022年発売のAG03MK2です。
マイクプリにはYAMAHAのD-PREが採用されており、192kHz/24bitのレートまでカバーしています。
音も普通に良いので、ライブ配信と歌ってみた兼用機種としてちょうど良い製品ですね。
ワンフレーズのサンプル音がこちら。
AG03MK2
(比較用)Babyface Pro FS
プロユースのBabyface Pro FSと比較しても、それなりに良い勝負です。
ライブ配信でも音楽制作でも、十分使えるレベルですね。
また、同時発売のコンデンサーマイクYCM01と組み合わせて録った動画がこちら。
動画制作でも良い感じに使えます。
そして、AG03MK2の一番の強みはライブ配信に特化した本体の作りです。
ゲーム実況者で使用者が多い、ヘッドセット端子やAUX端子が用意されています。
オーディオインターフェイスでヘッドセット端子がある機種は珍しいので、使いたい人には非常に助かります。
更にAUX端子は入出力対応となっており、2つのアプリで同時にライブ配信できるようになってます。
更にAUX端子にスマホを接続することで通話系や会議系のアプリでも外部マイクを使えます。
AG03MK2は配信においてはダントツで便利ですね。
また、本体スイッチで内蔵エフェクトやループバックのON/OFFを切替可能となっています。
エフェクトとかボタン1つでON/OFFできるのは良いですよね。
ワンオペ配信だとアプリいじってる暇はないので、本体スイッチでコントロールできるのはすごく良いです。
エフェクトの細かい調整は専用アプリが用意されており、PCだけでなくiOSでも使用できます。
初心者向けにSimpleモードが用意されており、用途を選ぶだけでエフェクトが調整されるのも良いですね。
Simpleモードで上記の設定だと、このような音になります。
音楽制作だとUR22Cのほうが良いですが、ゲーム実況や雑談配信においてはAG03MK2が一番いいですね。
なお、AG03MK2には入力端子が増えたAG06MK2という上位モデルがあります。
機種名 | アナログ入力 |
AG03MK2 | コンボジャック ×1 ライン ×1(ステレオ) |
AG06MK2 | コンボジャック ×2 ライン ×2(ステレオ) |
1人で使う分にはAG03MK2で良いですね。
複数人で配信する場合はAG06MK2を検討すると良いでしょう。
iOSとの接続に必要なアイテム
1位 Steinberg UR22C
項目 | 機能・スペック |
アナログ入力 | コンボジャック ×2 |
サンプリングレート | 192kHz/32bit |
接続端子 | USB 3.0 |
ループバック | 〇 |
内蔵エフェクト | 〇 |
対応OS | Win、Mac、iOS |
付属DAW | Cubase AI Cubasis LE |
実売価格 | 約17,800円 |
おすすめオーディオインターフェイス 1位はSteinberg UR22Cです。
2019年発売の機種でUSB 3.0対応に加えて、専用アプリで操作可能な内蔵エフェクトも搭載された素晴らしい機種です。
マイクプリにはYAMAHAのD-PREが採用されており、音質も安心。
コンボジャック2基なので、マイク2本やマイク&ギターといった組み合わせも接続可能です。
サンプリングレートも192kHz/32bit対応となっており、ハイレゾ音源も余裕で作れます。
48kHz/24bitの設定で録音した動画がこちら。
DTM、歌ってみた、弾き語り動画の制作で十分に使える音質です。
また、UR22Cは内蔵エフェクトとしてEQ、コンプレッサー、リバーブ、アンプシミュレーターが使用できます。
PC用、iOS用それぞれに専用アプリが用意されており、細かく調整できるのも良いところです。
特にiOS用の専用アプリがある機種はほとんどないので非常に助かってます。
スマホでライブ配信とかnanaをやるときにスマホ用アプリで簡単にエフェクト調整できるのは最高です。
あと地味ですが、重要なところでループバックが2種類から選択できるようになっています。
Live Cast | UR22Cの入力音とPCの音の 両方がループバック |
Voice Chat | UR22Cの入力音のみ ループバック |
普通にライブ配信でBGMを流したいときはLive Cast。
Discordなど相手の声が返ってくる場合はLive CastだとループしてハウリングするのでVoice Chatを選択します。
これが色々使ってみるとわかるんですが、地味にめっちゃ便利です。
UR-CシリーズはUR22C、UR24C、UR44C、UR816Cの4種類で上のモデルになるほど入出力数が増えます。
一人で使う分にはUR22Cで十分ですが、必要に応じて上のモデルも検討しましょう。
僕もDTM、ライブ配信など色んな用途で使ってますが、歌い手やシンガーソングライターには非常におすすめな機種です。
たけしゃん
iOSとの接続に必要なアイテム
プロユースのオーディオインターフェイス
ランキング解説も終わったところでプロユースのオーディオインターフェイスにも触れておきましょう。
はじめに認識いただきたいのはオーディオインターフェイスでプロユースのものを買う場合はそれなりの知識・経験が必要ということです。
オーディオインターフェイスで価格帯が上がると主に下記2点が強化されます。
- パーツのクオリティ
- スタジオワークに最適化した機能
要は値段が上がるほどに高度な音楽制作を行うために特化していくわけです。
なので、ライブ配信などに適した機能は一切ないものが多いです。
たけしゃん
また、高級機はスタジオワークを前提に入出力端子の数やルーティングの自由度が増します。
その分、機能や設定が大分複雑化します。
取扱説明書も超分厚いし、中身もいかにも業務用という感じで難解です。
ミキサーとかルーティングとか何もわからない人はPCの音をスピーカーに出すだけでも一苦労だったりします。
なので、本記事でも紹介はしますが、手を出すかは慎重に考えましょう。
自宅で歌ってみた、ライブ配信とかをやる分にはSteinbergのUR-Cシリーズなどのほうがよっぽど適してます。
製品名 | Babyface Pro FS | Fireface UC | Duet 3 |
入出力 | 12IN 12OUT | 18IN 18OUT | 2IN 4OUT |
ビットレート | 192kHz/24bit | 192kHz/24bit | 96kHz/24bit |
対応OS | Win,Mac,iOS | Win,Mac | Win,Mac,iOS |
実売価格 | 約100,000円 | 約160,000円 | 約78,000円 |
解説 | 詳細を見る | 詳細を見る | 詳細を見る |
RME Babyface Pro FS
項目 | 機能・スペック |
アナログ入力 | コンボジャック ×2 LINE ×2 |
サンプリングレート | 192kHz/24bit |
接続端子 | USB 2.0 |
ループバック | 〇 |
内蔵エフェクト | 〇 |
対応OS | Windows Mac iOS |
付属DAW | なし |
実売価格 | 約100,000円 |
プロユースのオーディオインターフェイスでは定番のRME Babyface Pro FSです。
小型のボディで入出力も少ないですが、音質は素晴らしく多数のプロアーティストが使っています
現行機種のBabyface Pro FSは1000兆分の1秒(フェムトセカンド)精度のジッター抑制が可能な「SteadyClock FS」を搭載しています。
ボーカルとかシンガーソングライターの方でプロユースのオーディオインターフェイスが欲しいとなったら一番最初に候補に挙がる機種ですね。
宇多田ヒカルさんが使ってることで有名な機種でもありますしね。
僕も普段はBabyface Pro FSを使っています。
プロユース製品はMac前提のものが多くてWindowsだと動作安定するか若干心配になるのですが、RMEはWindowsでも非常に安定していて助かってます。
Babyface Pro FSで録った動画はこちら。
エントリーモデルと比べて音が格段にクリアで芯があります。
あと、入力の感度も出力も高いので音量調整に大分余裕があります。UR22Cと比べて大分高いです。
ルーティングや内蔵エフェクトの調整は専用アプリのRME TotalMix FXで調整できます。
Babyface Pro FSはボーカルのユーザーが多いのもあって、ループバックなどライブ配信に関する機能も備わってます。
OBS STUDIOとの連携ガイドも用意されていて親切ですね。
ちなみにRME TotalMix FXは有料ですがiPad版もあって、iOSでも使えるようになっています。
iOSでBabyface Pro FSを使うには別売りのACアダプタ(1万円程度)が必要ですが、iOSで高級オーディオインターフェイスが使えるのは魅力的ですよね。
一方でやっぱりプロユースなので、最初にルーティング設定などを一通りやらないと音が出ません。
説明書も分厚くて難解なので、機械に弱い人が買うと大分辛いです。
RME Fireface UC

プロアーティストで使用者が非常に多い、RME Firefaceシリーズ。
その中でも安価な部類に入るのが、Fireface UC。
10万円台前半で買えるので、昔から使用者が多いモデルです。
アナログ入出力も8IN 8OUTと多いので、色んな用途で使えます。
ちなみに秦基博さんがRME Fireface UFXを使っており、星野源さんはRME Fireface 800を使用されてます。
RMEの製品は動作が安定していて、音質も非常に良いと昔から評判なので多数の有名アーティストが使ってます。
一方でシンガーソングライターがデモ制作で使う分には、RME Babyface Pro FSで事足りそうな気はします。
アナログ入出力で8IN 8OUTはハードを色々使う人でなければ、持て余すケースが多いので自身が必要な範囲はちゃんと見極めましょう。
Apogee Duet 3

昔からプロアマ問わずに人気が高いAPOGEE Duetシリーズ3代目 Duet 3です。
コンパクトのボディで非常に高音質。入出力端子も豊富な機種です。
入出力端子にはブレイクアウトケーブルが採用されており、本体とは切り離されています。
そのおかげで本体は非常に薄い上に軽く、持ち運びにも便利な製品です。
価格も8万円未満で買えるので、昔からMacユーザーでは使用者が多い製品です。
また、DSPエフェクトとしてEQ、コンプレッション、サチュレーションコントロールを搭載しています。
ボーカルやアコースティックギターの録音に使いやすいので、シンガーソングライターにも人気があります。
ちなみにApogeeというとMac専用というイメージですが、少し前にWindows対応されました。
Duet 3もWindows、Mac、iOSで動作します。
おすすめのオーディオインターフェイス まとめ
ぎたすけ
たけしゃん
オーディオインターフェイスのおすすめランキングでした!
僕はレビューやってる関係で色んな製品を持ってるのですが、主に使ってるのはBabyface Pro FSとUR22Cの2台です。
音質的にはBabyface Pro FS 1台に統一したいですが、iPhoneでのライブ配信とか要所要所でUR22Cのほうが便利なとこがあって結局兼用してます。
仕事でRECやる人は高級機を買ったほうが良いと思いますが、仕事ではない人ならUR22Cが鉄板だなと感じてます。
シアーミュージックは初心者からプロ志向の方まで幅広く対応しており、全国に拠点を持つ人気の音楽教室です。仕組みがしっかりしており、通いやすいのも人気の理由ですね
MUZYXは東京の吉祥寺・池袋・立川に店舗がある定額通い放題の音楽教室です。初心者の方が多く、オープンスペースで開放的に授業をやっているので音楽の友達も作りやすいのが特徴です
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