audio technica ATH-R70xをレビュー。オーディオテクニカ初のオープン型プロフェッショナルヘッドホン

audio technica ATH-R70x

評価:4.5

ぎたすけ

オープン型って耳のところがメッシュになっているやつのことだよな?

たけしゃん

ザックリ言うとそうだね。ATH-R70xは長時間付けてても疲れないところが一番良いね
補足

レビューのためにメーカー様よりデモ機をお借りしました

ATH-R70xの評価
音質
 (4.5)
付け心地
 (5)
コスパ(35,000円程度)
 (3.5)
総合評価
 (4.5)
メリット
デメリット
  • 自然で輪郭がハッキリしたサウンド
  • 長時間付けても疲れない
  • オープン型だが低音域はしっかり出る
  • 遮音性は低い
  • インピーダンスが高いため、接続先によってヘッドホンアンプが必要
用途 項目

普段使い
音質・装着感
ともに良好
マイクを設置しているスタジオ
DTM
フラットな特性で
正確にモニターできる
ライブ配信している人のイラスト
ライブ配信
遮音性は低いので
やや不向き
Audio Technica(オーディオテクニカ)
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この記事の著者
音楽ブロガーたけしゃん

ミュージシャン

たけしゃん

tkshan

プロフィール

ギター弾き語りのシンガーソングライター。長年の音楽活動や音楽の仕事で得た知識・経験を基にブログを書いています。
雑誌の音楽記事執筆、音楽専門書の執筆(工学社)、nana公認クリエイター、IPC VOICE STUDIO公認ボイストレーナーです。
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audio technica ATH-R70x

audio technica ATH-R70x 斜め上から撮った
型式オープンバックダイナミック型
ドライバー径φ45mm
プラグ3.5mm
※6.3mm変換アダプタ付属
インピーダンス470Ω
重量210g
公式サイト

audio technicaのオープン型モニターヘッドホン ATH-R70x

audio technica初のプロ用オープン型リファレンスモデルです。

audio technicaのモニターヘッドホン

製品audio technica ATH-M20x
ATH-M20x
audio technica ATH-M30x
ATH-M30x
audio technica ATH-M40x
ATH-M40x
audio technica ATH-M50x
ATH-M50x
audio technica ATH-M60x
ATH-M60x
audio technica ATH-M70x
ATH-M70x
audio technica ATH-R70x
ATH-R70x
タイプ密閉ダイナミック型密閉ダイナミック型密閉ダイナミック型密閉ダイナミック型密閉ダイナミック型密閉ダイナミック型オープンバック
ダイナミック型
ドライバー径φ40mmφ40mmφ40mmφ45mmφ45mmφ45mmφ45mm
インピーダンス47Ω47Ω35Ω38Ω38Ω35Ω470Ω
重量190g220g240g285g220g280g210g
実売価格約5,800円 約8,800円 約11,500円 約19,000円約23,000円約32,000円約35,000円

音質はフラットでオープン型らしく、クリアな中高音域が良い距離間で聴こえてきます。

audio technica ATH-R70x イヤホン挿し口

軽量で通気性もよいため、付け心地も抜群に良いですね。

まずはATH-R70xの製品仕様から解説していきます。

仕様を飛ばして、レビューを読みたい方は<ATH-R70xをレビュー>を参照ください。

製品仕様の目次

新開発の大口径45mmドライバー

audio technica ATH-R70x

ATH-R70xは大口径の45mmドライバーユニットを搭載しています。

これはATH-R70xのためにオープン型専用設計されたもので、密閉型のATH-Mシリーズのものとは異なります。

聴いてみると、低音から高音までクリアで解像度の高い音で出力されますね。

audio technica ATH-R70x 下から撮った

音の抜けが良く、輪郭のある中高音域が非常に心地良いです。

なお、470Ωとハイインピーダンスなので、接続先の機材によっては音量が小さいです。

接続先の製品や使い方によっては、ヘッドホンアンプはあったほうが良いです。

オープンバックダイナミック型

audio technica ATH-R70xのイヤーパッド

ATH-R70xはオープンバックダイナミック型のヘッドホンです。

オープン型はハウジングが閉じていないので、音場が広くスピーカーに近い聴こえ方をします。

audio technica ATH-R70x
オープン型のATH-R70x
audio technica ATH-M70x
密閉型のATH-M70x

オープン型は聴き疲れしにくいので、長時間のリスニング・作業にも適しています。

一方で遮音性は密閉型に劣るので、レコーディングでは音漏れに注意しないとですね。

なお、イヤーパッドは多少動く程度で、回転などはできません。

付属品

audio technica ATH-R70x付属のポーチ
audio technica ATH-R70x付属のケーブル

ATH-R70xの付属品は専用ポーチ、3mのストレートケーブルです。

なお、ATH-R70xは両出しのヘッドホンになっています。

audio technica ATH-R70xは両出しケーブル
両耳からケーブルが出るものを両出しと呼ぶ

コードはL/Rの区別なく取付可能なデュアルサイド着脱式コードが採用されています。

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audio technica ATH-R70xをレビュー

audio technica ATH-R70x
ATH-R70xの評価
音質
 (4.5)
付け心地
 (5)
コスパ(35,000円程度)
 (3.5)
総合評価
 (4.5)

それでは、ATH-R70xを細かくレビューしていきます。

はじめにメリット・デメリットを箇条書きでまとめると以下の通りです。

メリット
デメリット
  • 自然で輪郭がハッキリしたサウンド
  • 長時間付けても疲れない
  • オープン型だが低音域はしっかり出る
  • 遮音性は低い
  • インピーダンスが高いため、接続先によってヘッドホンアンプが必要

まず、音質や付け心地は言うことないレベルで素晴らしいです。

ただオープン型なので、リスニングやミックスなど編集作業向けですね。

レビューの目次

輪郭のある高音と音場の広さで聴きやすい

audio technica ATH-R70x

ATH-R70xで色んなサウンドを聴き比べてみました。

やはり、密閉型に比べると音場が広いですね。一方で距離感は割と近めで臨場感があります。

そして、すごいのが低音の再現性ですね。

オープン型は低音が薄くなりがちですが、低音の存在感がしっかりあるため、サウンドに厚みがあります。

audio technica ATH-R70x 下から撮った

それでいて、中高音域は輪郭があり、定位も良いのでオープン型と密閉型の良いとこどりしたサウンドです。

オープン型で聴き疲れしにくいので、ボーカルエディットやミックス作業は非常に快適でした。

軽量で負担のない付け心地

audio technica ATH-R70x 上から撮った

ATH-R70xは非常に軽量で側圧も優しめです。

また、頭部分にフィットするウィングサポートで装着感も快適です。

audio technica ATH-R70x
両イヤーパッドの上部にあるのウィングサポート

長時間付けていても、頭・耳ともに負担が少ないですね。

レビューに当たっては密閉型中心に15個のヘッドホンと比較しましたが、ATH-R70xが一番疲れにくかったです。

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遮音性は低い

audio technica ATH-R70xは両出しケーブル

ATH-R70xはオープン型なので、密閉型に比べて遮音性は低いです。

やはり、周囲の音は入ってきますし、ヘッドホンの音もそこそこ漏れます。

そのため、レコーディングのモニターなどで使うのはやや厳しいです。

リスニングや編集作業など、音漏れしても問題ない用途で使いましょう。

レコーディングからミックスまで、1台でこなしたい場合は密閉型のATH-M70xなどを買いましょう。

接続機器によって音量が足りない

audio technica ATH-R70x

ATH-R70xは業務用機器での接続を前提としたハイインピーダンスのヘッドホンです。

そのため、民生用のオーディオ機器と接続すると音量が足りないことがあります。

自分の環境でテストしたところ、下記の通りでした。

接続先結果
RME Babyface pro fs
Babyface Pro FS
十分な音量を得られる
YAMAHA AG03 正面からの写真
AG03
十分な音量を得られる
iPhone 13 Pro
iPhone 13 Pro
音量90%で程よいレベル
爆音にはできない
Macbook Airで仕事しているところ
Macbook Pro
音量90%で程よいレベル
爆音にはできない

オーディオインターフェイスやミキサーを通せば、全く問題ないです。

ATH-R70xを買う人はそれなりに周辺機器も持っていそうですが、PCやスマホに直で繋ぐ人は注意してください。

ATH-R70xは音の解像度が非常に高いヘッドホンなので、周辺機器もそれなりのものが望ましいですね。

本レビューに際しては主にBabyface Pro FSに繋いで聴いてましたが、とても気持ちいいサウンドでした。

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audio technica ATH-R70x まとめ

audio technica ATH-R70x
  • audio technica初のオープン型モニターヘッドホン
  • オープン型と密閉型の良いとこ取りした感じ
  • 軽量で付け心地はかなりよい

ぎたすけ

オープン型のヘッドホンって遮音性は低いけど、疲れにくいって感じなのかな

たけしゃん

ATH-R70xはそんな感じだったね。リスニングや作業にはすごく良いヘッドホンだと思ったね

audio technica ATH-R70xのレビューでした。

僕も普段は密閉型ばかり使っていますが、オープン型は音疲れしないから良いですね。

1台で制作工程を全部こなそうと考えると、どうしても密閉型を選びがちですよね。

今回使ってみて、やはりオープン型と密閉型の両方を所有して使い分けできると理想的だなと感じました。

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